「良い塗装業者は優れた職人と知識量で決まる」
さいたま市の塗装・防水業者「シーベース エンタープライズ」田辺代表インタビュー
さいたま市にある「シーベース エンタープライズ」は、地域に根ざした塗装・防水専門業者で、立ち上げから17年、丁寧な仕事で多くのお客様からの信頼を得てきました。
代表を務める田辺慎吾さんの経営理念は、「施工品質の良さと徹底した合理化による低価格」。
田辺さんの言葉からは、仕事に対する自信と熱意が感じられました。
そんな田辺さんに設立までの経緯や、シーベース エンタープライズの強み、塗装業者選びのポイントについてなど、さまざまなお話を伺いました。
老人ホーム運営の夢が塗装業に結びつくまで
――まずは貴社が塗装業を始めた経緯について教えていただけますか?
田辺慎吾社長(以下田辺):「塗装業を始めたのは2002年なのですが、会社を立ち上げたのは40年前のことです。
私は大学で社会福祉を勉強していて、将来は老人ホームをやりたいなと思っていました。老人ホームをやりたかった理由としては、自分が年老いたときに家族に負担をかけたくないという個人的なものもありましたが、高齢化が進む中で高齢者施設の不足が予測できたという社会的な背景などがありました。
いずれにしても、人に喜ばれる仕事がしたいという気持ちは根幹にあったように思いますね。
ただ、そういった施設はどこも赤字経営で大変だと聞きました。
永続的に経営を成り立たせていくには、収益の上がるほかの事業の利益を運営費用にまわすしか方法がないだろうなと思ったんです。
それで、ビタミン剤や当時まだ普及していなかったウーロン茶、入浴剤などの販売を始めたのですが、たまたまブームになりまして、資金ができたんですね。
その後はスポーツ好きがこうじて、スキーやスキューバダイビング、乗馬などをリゾートで楽しめるアクティビティ事業やイベント事業にも手を広げました。
これもかなり順調だったのですが、その後連帯保証人になった会社が倒産して、多額の借金を肩代わりすることになり、会社の経営が著しく傾いてしまったんです……。
どうしたらこの状況を打破できるかと考えた結果、塗装業者に行きついた、というのが設立までの経緯です」
――波瀾万丈ですね。なぜ数ある事業の中から塗装業を始めようと思ったのですか?
田辺:「私は高校生のときに左官の下働きのアルバイトをやっていたこともあり、何かしら建築業界に携わることがいいかなと思っていました。
当時の塗装業者には、専門的な知識がない人が多く、塗装業界で開業して、自分が貢献できる余地があるのではないかと考えたんです」
――塗装業者の中に専門的知識がない人が多かったというのは、具体的にどのようなことで判断されたのでしょうか?
田辺:「まず、外壁や屋根の塗装リフォーム工事では接着剤を塗ってから塗装していくのですが、接着剤を塗ることを知らないとか、相性の悪い塗料同士を混ぜてしまうとか、知ってさえいれば防げるミスをする人が多かったんです。
塗装業界の職人は親方のもとに下働きで入って修行した後に独立していくのですが、この時に正しい知識を持った良い親方のもとで働くことができればその知識をふんだんに身に付けられるものの、知識のない親方のもとだと、正しい知識を身に付けられないまま仕事をする職人となってしまいます。
最初は親方のもとに下働きで入らないと仕事がもらえないものなので、このように知識のない職人が増えてしまうことは塗装業界の構造上仕方のないことと捉えられていたのですが、良いことではないですよね。
当時は塗装業界のレベルがあまり高くなかったので、多少の知識を持っていた私が参入したらうまくやれるという展望があったんです」
豊富な知識と優れた職人たちが最大のウリ
――数ある塗装業者と比較した際の貴社の強みを教えていただけますか?
田辺:「先ほどもお伝えしましたが、塗装に関する豊富な知識が最大の強みですね。
例えば、同じ建物の半分を弊社で、そしてもう半分を他社さんで担当して外壁の塗り替えをしたことがあったのですが、弊社と他社さんが担当した箇所の仕上がりが全く違ったことがあり、その業者の職人さんに『シーベースさんはどうしてこんなきれいな仕上がりになるんですか?』と聞かれたほどです。
それから、とあるビルの塗装を他社さんにお願いしたとき、その業者さんは雪が降って壁面が湿っているにも関わらず、塗装を始めてしまったんですね。
そのやり方じゃすぐに不具合が出ると言って止めたんですが、作業を続けてしまい、その1年後、本当に塗装が剥がれてきてしまいました。
最終的にはその業者さんからもちろん謝罪は受けたのですが、その業者さんはそうなることを全く予想できなかったというんです。
私たちシーベース エンタープライズにとっては外壁塗装の基本的な知識であったとしても、それを知らないという業者さんも多い。
逆を言えば、私たちは知識があるからこそ、住まいの劣化状態や材質に合わせて最適なプランをご提案できます。
それから、シーベース エンタープライズでは私が厳選した優秀な職人さんたちに専属で契約してもらっています。
これも弊社の強いポイントです。
職人さんをそのときどきで集めたり、自社職人のみで構成されている会社さんよりも、高い技術を持った職人さんたちだけが集められているという点で、技術や質の信頼が置けるんですね」
――どうやって良い職人さんを見極めているのですか?
田辺:「契約を希望する職人さんからご連絡をいただいて、私がその方の現場を見に行って、仕事ぶりをチェックさせてもらっています。
あとは『あの家の壁にはどんな塗料を塗ったらいいと思う?』などと質問を投げかけると、その職人さんのレベルは歴然ですね。
その職人さんが施工した現場を見れば、各々の技量をほぼ判別できます。
見極め方が個々のケースでさまざまなので具体的な指標についてお話しするのは難しいのですが、仕事やプライベートの話など、いろいろな話をする中で、私の波長に合う方を選ばせてもらっています。
真面目で丁寧な作業か、仕事に対してプライドを持って取り組んでいるか、さまざまなアクシデントに対する対応能力を持っているかなどの点は重視していますね。
知識がきちんとあって、腕も良くて、人間性も良い職人さんは300人に1人くらいです。
なかなか出会うのは難しいですが、地道に職人さんと向き合って少しずつ良い職人さんを見つけていっている感じですね」
地域と人に寄り添う塗装
――2002年から塗装業に携わられる中で、印象に残ったうれしいエピソードがあれば教えてください。
田辺:「お客様が喜んでくださればどんなことでもうれしいのですが、特に印象に残っているのは90歳のご夫婦のお宅を担当したときのことです。
最初の色決めの段階では旦那様と娘さんはこちらが提案した、上が白っぽくて下がグレーのツートンカラーの塗装案を気に入ってくださったんですね。
それで施工に入ろうと思っていたのですが、工事が始まる直前に奥様から電話がかかってきて「私はモスグリーンが良い」とおっしゃったんです。
なので「ご主人様とお嬢様にはご相談されたんですか」と聞いてみたら「していない」とおっしゃっていました。
「ご相談されたほうがいいと思いますよ」とはお伝えしたのですが、ちょっと気になったのでしばらくしてから娘さんにお電話で聞いてみると「モスグリーンは嫌だ」とおっしゃったんです。
ご家族の中で意見が割れているとトラブルに発展しかねないですから、私が間に入る形で奥様と娘さん両者とお話していたのですが、最終的には娘さんが『母も90歳で残りの人生が長くないですから、気の済むようにしてあげたいと思います』と納得してくださいました。
最終的には奥様がすごく喜んでくださって、その様子を見たご家族も満足そうにされていました。
あのときはご家族の仲を取り持てたような気がして、特にうれしかったですね」
――淡々と契約を進めるのではなく、お客様の意見をしっかり聞いて作業をされるんですね。
田辺:「地域密着型ということもあって、お客様との関わり方は特に意識していることですね。
やはり自分の施工した家は気になるので、不定期ですが時間があるときに『見せていただいていいですか』とお声掛けして、過去に施工したお住まいを拝見することもあります。
施工が終わった後に、お礼といってお品物を送ってくださるお客様もいますし、そういった意味でもお客様との距離は近い会社かもしれませんね」
良い業者選びは「見積もり」がカギ
――貴社へ塗装リフォームを申し込む場合の流れを教えてください
田辺:「外壁塗装の駆け込み寺のHPや電話を通してお客様から「見積もり希望」のご連絡をいただいて、シーベースご希望とおっしゃっていただいて弊社をお選びいただければ、ご自宅の現地調査を行った上で見積書を3通りほどお作りします。
3通りの見積書はそれぞれ特徴のある塗料を使用しており、塗装後の仕上がりイメージの違いと合わせて説明いたします。
例えば、塗料の中にカラーチップが入っているもの、透明でガラスコーティングするようなイメージになるもの、ザラッとした風合いになるものなど、塗料を変えることで仕上がりに違いが出ます。
塗装希望のお客様のご自宅が弊社の施工対応エリアであるさいたま市であり、過去に施工したお宅のお客様から許可が頂ければ、新規のお客様をお連れして、塗装の仕上がり具合を実際にお見せすることもできます。
あとは見積内容をお客様にご検討いただき、弊社に塗装リフォームのご依頼をいただけるということであれば、正式に契約を交わし、ご希望の時期を伺うなどの具体的な塗装工事に関するお話し合いをさせていただきます」
――塗装業者を選ぶときの秘訣などあれば、教えてください。
田辺:「塗装業者を選ぶ際は価格だけでなく、担当の方とよく話をして決めることをおすすめします。
会社ごとに使う塗料も違いますし、見解も違います。
専門的な知識がない方ですとなかなか判断がつかないと思いますが、何社か見積もりをとって話をよく聞けば、どの方法が良いのか見えてくると思いますよ。
例えば、年季の入った屋根に対して、屋根を葺き替えたほうがいいという業者と、葺き替えをしなくても塗装で十分だという業者がいたとします。
それぞれの業者に工事方針の理由を徹底的に聞くんです。
『なぜ葺き替える方が良いのか』『なぜ塗装で十分なのか』、『どのような塗装方法であれば、葺き替えをしなくても大丈夫なのか』などを聞いていくと、屋根の葺き替えが必要かどうか、自分でも判断がつきやすくなるかと思います。
塗装をはじめ、家の修繕はそう頻繁に行うものではないからこそ、ぜひ慎重に業者を選んでほしいですね」
※シーベース エンタープライズに塗装リフォームを申し込みたい場合は、こちらのページからお申し込みいただき、スタッフにご希望をお申し付けください。
- 会社名
- シーベース エンタープライズ
- 所在地
- 〒331-0814 埼玉県さいたま市北区東大成町2-382-202
- 所在地の地図
- 電話番号
- 048-651-3758
- サイトURL
- http://schibase.com