玄関ドア塗装は外壁と全く違う技術なので出来ない業者に注意

玄関ドアは家の顔であるにもかかわらず、外壁と同じように塗ってしまう場合があります。しかし、それでは1~2年ですぐに剥がれてしまうことになるのです。

玄関ドアの塗装は、専門技術を持った職人が、丁寧にやって初めて完成するほど難易度が高いリフォーム工事となるので、しっかりと知識を身につけた上で、依頼しましょう。

玄関のドアは家具と同じ

玄関ドア塗装画像

玄関ドアの塗装リフォームは非常に難易度が高く、知識がないと出来ません。外壁塗装と同じような気持ちでドアを塗ろうとする業者が多いので注意しましょう。また、DIYも気軽に出来るものではありませんので、専門業者に頼めるのであれば、頼んだ方が後々損をせずに済むでしょう。

玄関ドアの塗装は、外壁や屋根の塗装とは違い、「家具として塗装を行う」のが正しい認識です。

玄関ドアはどんな素材から出来ている?

玄関ドアの材質は、木製、金属製などがあります。それぞれの特徴を表にまとめてみました。

木製ドア 金属製ドア
メリット
  • 暖かみ、重厚感を表現できる
  • 高級感がある
  • 断熱性が高い
  • 非常に豊富なデザイン
  • 低価格
  • 軽い(重いものもある)
  • メンテナンスが楽
デメリット
  • 火に弱い場合もある
  • 重い
  • 高額
  • メンテナンスが大変
  • 錆びる
  • 断熱性が低い

木製のドアは主にアメリカ産松(米松)、杉、ヒノキ、唐松などが使われます。重厚感や、暖かみなどを表現することが出来るのですが、メンテナンスが比較的大変です。何もしないで10年も放っておいてしまうと「古びたドア」のように、良くない印象になってしまいます。金属製の方がデメリットが少ないようにも見えますが、やはり木製には木にしか出せない風合いを出すことが出来るのが最大の良い点でしょう。

金属製のドアの中には、スチール、鋼板、アルミ、ステンレスなどがあり、様々なメーカーが存在しており、非常に多くのデザインから自宅にあったものを選ぶ事が出来ます。また、木に比べてメンテナンスが非常に容易です。ただ、メンテナンスフリーという方もいらっしゃいますが、メンテナンスフリーではありません。経年劣化、紫外線や雨風などで必ず悪くなっていき、剥がれ、錆などが起こってきます。

木製ドアの塗装、交換、メンテナンスについて

まずは木製ドアに絞ってまとめていきます。木製ドアは上に書きましたとおり、メンテナンスが大変です。しかし、きちんとメンテナンスや定期的に塗り替えなどをする事で、長い間使う事が可能です。木製ドアについて様々な事柄をまとめていきますので、確認しておきましょう。

木製ドア塗装の相場

1ドア5~20万円

外壁塗装リフォームに比べれば、ドアという小さい面積の割に非常に高額ですよね。しかし、木製の玄関ドアは外壁塗装や屋根塗装とは全く違い、非常に高度な専門技術を必要とします。

裏話をしてしまえば、外壁塗装というのはそこまで専門的知識が要求されるわけではありません。塗料の缶に書かれている配合比率で薬剤を配合し、指示通りに乾燥させ、指示通りの上塗り塗料を使えばある程度は出来てしまいます。しかし、玄関ドアの塗装は家具の塗装のように繊細で、しかも雨風に当たるために保護の意味も持たせる必要があるのです。それ故、職人を雇わなければならず結果、高額になってしまうのです。

ちなみに5~20万円と書きましたが、安くすればするほど、仕上げ塗りの回数が減らされたり、一流の職人がつかなかったり、塗料の質が差ががったりする事があります。支払った金額がそのまま品質に反映するので、安くしすぎては行けないという事も認識しておきましょう。

ちなみに木製ドアが何らかの理由で使えなくなり、交換するという事になると1ドア30~60万ほどかかってしまう場合もあります。もちろん高級断熱ドアなど、良い木製ドアはそれ以上の費用が発生します。

DIYは非常に難しいく、おすすめできない

1ドアの塗装が5~20万円もかかってしまうということで、DIYでやろうとする方も多いです。DIYとはDo It Yourself.の略で、「自分でやる」、つまりここでは自分で木製ドアの塗装をするという意味です。

この自分で塗装をするというの、非常に複雑で専門的な知識、道具、技術が必要になってきます。

DIYが出来ないのかというとそういうことではなく、高品質なものは出来ないという意味になります。つまり、DIYしても、塗り終わった直後から塗りムラに悩まされますし、数年、下手をすれば数ヶ月で塗装は剥がれてしまうので、それをあらかじめ覚悟しておく必要があります。DIYを趣味にしたいと思わない限りは向かないほど効率も、費用対効果も悪いので気をつけましょう(その他、DIYに関する記事はこちらをご覧ください)。

木製ドアのDIYに必要なものと注意点

木製ドアをDIYしたい場合は、ハケ、皮スキ、養生シート、養生テープ、バケツ、電動サンダー、サンドペーパー(複数の細かさを用意する)、剥離剤、ステイン塗料などが必要になってきます。

DIYでよくありがちなことは、昔塗装した塗料やニスを落とし切れていない上から新たに塗装をしてしまい、古いものが剥がれるのと一緒に新しいものも剥がれてしまうために、長期間塗った塗料を維持できないというものです。プロの場合は、剥離剤と、サンドペーパーや電動サンダーを使って木の模様や装飾に合わせてきれいに昔の塗料やニス(クリア塗料)を剥いでいくのです。

ただし、剥離剤は玄関ドア塗装において必要なものではあるのですが、素人が扱わない方が良いほど非常に危険な薬品です。ジクロロメタンという有機溶媒などを含んでおり、わかりやすく言うとシンナーのようなものです。皮膚等についたらすぐに炎症を起こしてしまいますし(薬傷という)、臭いをかぎ続けてしまうと酸素欠乏症や、有機溶剤中毒を起こします(有機溶剤に関する詳しい記事はこちらから)。

剥離剤を使わずにDIYを行う場合は、サンドペーパーと電動サンダーなどを使うしかないので、ようは木の表面をやすりでたくさんこすって旧塗装を落とすという事になるので非常に時間と手間がかかります。しかも塗った塗装は完全に旧塗装を除去できた訳ではないので、うまく定着せずに1~2年で剥がれる可能性もあります。

「危険をおかすか、非常に手間をかけるか選び、塗装したとしても数年ではがれてしまうかもしれない」ということが玄関ドア塗装においてDIYをおすすめできない理由です。

もちろんDIYを趣味にしているという方は次の塗装の手順などを参考にしながら是非チャレンジしてみてください。

木製ドア塗装の手順・工程

  1. ドア表面を掃除する
    大きな汚れや、めくれている場合などは簡単に取り除きます。
  2. 塗料がついてはいけないところを養生する
    ドアの周りをマスキングテープや養生シートで塗料がつかないように養生します。特に地面はこれからたくさん旧塗膜が落ちてくるので敷物のように広げます。
  3. 電動サンダーで旧塗膜を出来るだけ落とす
    電動サンダーというのは電気で動く紙やすりのようなもので、機械の力でやすりがけをします。これで簡単にとれる分だけ旧塗膜をそぎ落とします。
  4. 残った既存塗膜に剥離剤を塗布
    電動サンダーだけでは取ることが出来なかった旧塗膜を剥離剤で剥がしていきます。剥離剤は有毒な薬剤なのでDIYでは出来れば使わない方が無難です。
  5. 皮スキで浮き出た旧塗膜を剥ぐ
    剥がれてきた旧塗膜を徹底的に皮スキ(金属製のヘラのようなもの)で剥いでいきます。
  6. 複数回繰り返して既存塗膜を全て取り除く
    一回だけでは塗膜を全部剥ぎきれないので、複数回剥離剤を使用して、皮スキで剥がしてを繰り返します。
  7. サンドペーパーがけ
    サンドペーパーで細かい所の旧塗膜を落としていきます。
  8. サンダーがけ
    広めの所の旧塗膜を電動サンダーで落としていきます。
  9. 装飾やドアノブに養生を行う
    新しい塗料を塗る準備です。塗料がついてほしくない場所にとことん養生を行います。先ほど行わなかったドアノブや、装飾などにも養生を施します。
  10. オイルステイン塗料を均一塗布
    玄関ドアなどに塗るための塗料「オイルステイン系塗料」を均一に塗っていきます。オイルステイン塗料にについては後述します。
  11. 二~三度塗りを行う
    乾いたら再度塗る、乾いたら再度塗るを繰り返して、よりしっかりと木に塗料をしみこませていきます。
  12. 研磨して塗装面を細かくならす
    塗料のちょっとしたムラなどを目の細かいサンドペーパーで研磨していきます。
  13. クリヤー塗料を塗る(ファインウレタンU100など)
    塗料だけでは保護できないので、塗料を保護する為のクリヤー塗料(透明の塗料)を塗っていきます。ウレタンクリヤーとも言います。
  14. 研磨→クリヤー塗料塗布を繰り返す
    クリヤー塗料も一度塗っただけでは不十分で、何度か塗る事で丈夫な保護膜を作っていきます。ここで何層塗るかによってその後のドアの塗料の持ちが変わってきます。
  15. 完成
    ムラなくクリヤー塗料が塗れたらいよいよ完成です!

以上、玄関ドアという畳一枚ぐらいの大きさの所を塗装するにしては非常に多くの工数をこなしたかと思います。これぐらい手間暇をかけて塗装を行わないと、良い玄関ドア塗装とは言えない、という事になってしまいます。DIYで出来るものではないので、ドア塗装費用の10~20万円は高すぎない価格と言えます。

オイルステイン塗料とは?造膜タイプ、含浸タイプについて

木製ドアの塗装工程で出てきたオイルステイン塗料というのは外壁に塗る塗料とは全く違うものです。

外壁に塗る塗料は水か溶剤によってとかされた塗料で、乾いたときに表面に膜を作ることで塗装面を保護する役割があります。この「膜を作る」という役割から、外壁用の塗料などは造膜タイプの塗料と言われます。

今回のオイルステイン塗料は、膜を作るのではなく、木に浸透して色をつける木専用の塗料なので、保護膜が作られません。紫外線や雨風にさらされるとせっかくの塗料が破壊されてしまうのです。それ故、オイルステインの塗料缶には「ニスで仕上げてください」など保護用の透明塗料で仕上げるように指示があるのです。玄関ドアの場合は、ニスよりも耐久性が高いウレタンクリヤー塗料を使用して仕上げる、という事になります。

保護膜がなく弱い代わりに、木に吸い込まれて着色するので、木の模様が上から塗料を塗っているのに消えません。木の味を生かす為にある塗料です。ちなみに玄関ドアを含浸タイプではなく、造膜タイプで塗ると木目はなくなり、味気ないドアになります。

慣れていない塗装業者に注意

塗装業者は外壁や屋根の塗装のスペシャリストではあるのですが、玄関ドアの塗装には実は不慣れである場合があります。なぜなら、先に書いたとおり玄関ドアの塗装は「家具塗装」というさらに難しい域に達しているからです。

素直に業者さんが「うちでは出来ないので他に頼んでください」というのであればまだマシな方で、全く無知なために外壁の延長線のように塗ってしまう業者もすくなくありません。その場合は、数年も経たないうちにドアの塗装がはげてしまい、再び塗装をする羽目になります。

そうならないように、玄関ドアの塗装を行う予定があれば、あらかじめ出来るのか確認しましょう。聞くときは「今年のドア施工実績は何件でしょうか?」などストレートに聞いておいた方がのちのトラブルは少ないと思います。玄関ドアに関しては出来ない業者だったとしても攻める必要はなく、出来ないのに出来るという業者こそ攻めるべきでしょう。

木製ドアの日々のメンテナンス方法

木製ドアの風合いを長く楽しむためには日々のメンテナンスは欠かせません。具体的にどのような事をするのかという基本的な考えとして「ドアを何もない状態に保つ」という事です。

例えば、ゴミやホコリなどはドアに長くつかないように定期的に柔らかい布で拭きます(から拭き)。雨などで泥水がついてしまった場合も出来る限り早く取り除きます。このようにして、ドア表面に何もない状態を保つようにしておけば、長期間保護することが可能です。

気をつけておくこととして、ドアのお手入れは柔らかい布などで行い、ワイヤーブラシを初めとする硬めのブラシや、薬剤などでは拭かないようにしましょう。

金属製ドアにも塗装は必要

「金属製のドアはメンテナンスフリー」などというメーカーもあるようです。メンテナンスがなんなのかというのにもよると思いますが、基本的にメンテナンスフリーというものはなかなかありません。

金属製のドアも、色がついているのであれば塗装がされているものが多いです。金属製のドアはアルマイト処理といって、金色のやかんのように金属そのものに強力な色づけ処理が施されている場合があります。その場合は塗装が剥がれたりはしませんが、防サビ用の塗料が塗られている可能性もあります(塗ってなければ錆びます)。ですので、金属製のドアであってもメンテナンスは必要とお考えください。

材質がアルミ、鉄、鋼板、アルミ、ステンレスなどどのような金属であったとしてもメンテナンスフリーではありません。それほど赤外線や雨はものをダメにすると考えておきましょう。

木製ドアほど高くはありませんが、それでも5~10万円ぐらいは塗装費用として必要と考えておきましょう。また、「塗装をしても無駄」や「うちでは塗装は出来ない」という業者さんもいますので、いくつかの業者さんにドアの状況を見てもらい、可能かどうかを聞いておきましょう。

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