ラジカル塗料ニッペパーフェクトトップは良い?価格、評価

日本ペイントが販売しているニッペパーフェクトトップは今非常に人気がある塗料の一つです。どのような方が使うべきかなどをまとめました。またラジカル塗料の特徴、価格の相場なども確認しておきましょう。

■ニッペパーフェクトトップとは

ニッペパーフェクトトップ

ニッペパーフェクトトップはニッペ(日本ペイント)が販売している塗料の一つで、今非常に人気がある塗料です。グレードでいうと、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素のどれにも属さない「ラジカル塗料」という分類になります。

パーフェクトトップはあくまでパーフェクトシリーズの中の上塗り用の塗料の一つで、下塗り用にも同様のラジカル塗料があり、同じ家の塗り替えで合わせて使う事により、より高い効果をもたらしてくれます。日本ペイントから販売されているパーフェクトシリーズは以下の表の通りです。

下塗り用塗料
  • パーフェクトフィラー
  • パーフェクトサーフ
  • パーフェクトプライマー
  • ファインパーフェクトシーラー
上塗り用塗料
  • パーフェクトトップ
  • パーフェクトトップローズ
  • ファインパーフェクトベスト
  • ファインパーフェクトトップ

塗り替え前の下地の状態に応じて、下塗り用塗料を使い分け、その上から上塗り用塗料を2回塗るというのが基本的な流れです(上塗りの一回目の事を中塗りという場合もあります)。

1.下塗り用塗料は下地の状態に応じて使用する

パーフェクトトップは下地に応じて下塗り用塗料が複数用意されており、パーフェクトシリーズでそろえる事によって、さらにパーフェクトトップの力を発揮させることが出来るので、出来るだけ同じシリーズを使うようにしましょう。

下地と適応した下塗り塗料は以下の通りです。

下地 下塗り用塗料名
モルタル パーフェクトフィラー
コンクリート
窯業系サイディングボード パーフェクトサーフ
ALC
鉄部 パーフェクトプライマー
木部
FRP
亜鉛メッキ
金属系サイディングボード
アルミ
スレート屋根 ファイン浸透シーラー

下地の状態が上の材質の内のどれかであったとしても、下塗り塗料だけでは上塗り塗料が密着しづらい場合があります。その場合は、下塗り塗料を塗った後に、さらにファインパーフェクトシーラーなど、さらに密着性を高めるための下塗り塗料を塗る場合もあります。下地の状態を業者さんに判断してもらいましょう。

■パーフェクトトップの価格相場

相場

パーフェクトトップを一回塗るだけの相場を確認するのでは不十分で、パーフェクトトップの場合、下塗り塗料によっても価格相場が異なってきます。日本ペイントの提示した価格のいくつかの例で確認しましょう。

窯業系サイディングボードの塗り替え
パーフェクトサーフ→パーフェクトトップ一回目→パーフェクトトップ二回目の相場は3工程で2,930円/㎡

モルタルの塗り替えなみがた仕上げ
パーフェクトフィラー→パーフェクトトップ一回目→パーフェクトトップ二回目の相場は3工程で3,310円/㎡

鉄部の塗り替え
パーフェクトプライマー→パーフェクトトップ一回目→パーフェクトトップ二回目の相場は3工程で2,850円/㎡

というような相場の出し方となります。もちろん工事費というのはそれ以外にも足場代、養生費、下地処理代などがプラスされますので、一概に言えるものではありません。工事全体の価格相場はシリコンとフッ素の間ほどとなります(工事全体の相場に関してはこちら)。

■パーフェクトトップの特徴

パーフェクトトップをはじめとするニッペパーフェクトシリーズには様々な特徴があります。結論からいうと、パーフェクトトップは非常に良い塗料で、おすすめできるものと言えます(正しい施工をしている事が前提です)。

1.耐候性が高い

紫外線に強いイメージ

耐候性というのは塗料が紫外線、雨風などに耐えられるかどうかを指します。長い間塗りかえずに済む塗料は「耐候性が高い」と表現することが出来ます。

パーフェクトトップをはじめ、ラジカル塗料は耐候性が高く、グレードでいえば、シリコン塗料よりも上で、フッ素塗料よりも下、という位置づけです。シリコン塗料を塗るよりもさらに費用対効果が高いので、人気の塗料が今後はシリコン塗料ではなく、ラジカル塗料になると予想する外壁塗装業者もいます。

ちなみに屋根は外壁よりもさらなる耐候性が求められるので、新しく屋根専用ラジカル塗料の「ファインパーフェクトベスト」も発売されました。

2.光沢があり、汚れにくい、汚れが落ちやすい

白い家

ラジカル塗料は非常にきれいな光沢を出すことが出来ます。光沢が長期間続くので、長い間汚れがつきにくいと言えます。

つやがあまり好きではない場合でも、五分艶有り、三分艶有り、艶消しと調節することが出来ます。しかし、外壁保持の観点からすれば、艶を消すと言う事は調整剤などを混ぜて塗料の耐久性を下げることに繋がってしまうので、長持ちさせたく、艶の有無は気にしない、という場合はツヤ有りにしておきましょう。

パーフェクトトップは、親水性が高いように作られています。親水性が高いというのは、水と相性がよく、くっつく性質の事です。例えば、汚れが外壁についてしまったとしても、雨が降る事で、雨水が外壁と汚れの間に入り込んで汚れを洗い流してくれるのです。

その他には、防藻性、防かび性等、汚れが発生しにくい成分も含まれています。

つやに関する詳しい記述はこちら

汚れにくさに関する記事はこちら

3.作業性が高い

塗装作業画像

「作業性が高い」というのは、「作業をしやすい」という言葉に言い換えることが出来ます。パーフェクトトップはまず水性で危険性が少ないので混ぜやすいですし、1液型なので、主剤と硬化剤を混ぜる手間も必要ありません。

また、非常にのびが良く、ローラーで塗りやすい塗料なので、作業員が非常に作業をしやすい事で、業者さんからも人気があります。

■ラジカル塗料について

パーフェクトトップはグレード的にはラジカル塗料という新しいグレードになります。では、このラジカル塗料というのは何なのかをもう少し解説いたします。

ラジカル塗料は正式には「ラジカル制御型塗料」と言います。意味的にはラジカルを制御してくれるタイプの塗料です。

ラジカルというのは、顔料(塗料の色などの元になっている成分)に含まれている「酸化チタン」が紫外線や雨風などに当たると発生する物質のことです。このラジカルは、塗料の中の耐久性をもたらす「樹脂」を分解してしまう性質があり、塗膜劣化の原因となってしまいます。

そこに目をつけたのが日本ペイントで、このラジカルの発生を何とか抑えることは出来ないかと開発されたのがラジカル制御型塗料、通称「ラジカル塗料」というわけです。

参考:ラジカル塗料の特徴やメリット・デメリットとは?

1.ラジカルを抑える技術

ラジカル塗料中に含まれるラジカルを抑える技術は主に二つで、「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」です。

高耐候酸化チタンは通常の酸化チタンと違い、発生させたラジカルを逃がさずに閉じ込めるラジカルバリヤーを持っています。このバリヤーにラジカルを閉じ込めておくことでラジカルを外に出しません。

光安定剤は塗料の中にまんべんなく存在しており、発生してしまったラジカルを捕まえて、働きを抑制する性質を持っています。

これらの二つのラジカルを抑える技術により、ニッペパーフェクトトップは非常に高い耐候性を持っています。ちなみに屋根専用ラジカル塗料の「ファインパーフェクトベスト」は特殊光安定剤を二つ配合し、屋根にふさわしい高い耐候性を実現しています(屋根は外壁よりもさらに過酷なため、高い耐候性が求められます)。

■悪徳業者、手抜き業者を防ぐ為に

悪徳業者

「安心の国内メーカー日本ペイントの塗料を使用しておりますので、安心してお任せください」と言いながら平気で手抜き工事を行う悪徳業者も残念ながら存在します。その手口は「必要以上に塗料を薄めること」です。

日本ペイントのホームページにはそれぞれの塗料で、1缶にどれくらいの面積を塗る事が出来るのかをあらかじめ想定して数値化してあるので、きちんと確認しておきましょう。

例えば、モルタル面にパーフェクトトップを塗ろうとした場合、水を入れる割合(希釈率)は3~5%です。具体的な使用量は0.11~0.17kg/㎡/回と書いてあります。使用量に関しては、1㎡の面積を1回塗るのに0.11~0.17kgの塗料を使う、という意味です。仕入れる際はだいたい15㎏缶で仕入れるので、1缶あたり88㎡~136㎡ほど塗る事が出来ると考えておいてください。

家の広さが250㎡もあるのに、全課程終了後、使用済みのパーフェクトトップの缶が1缶しかない場合、1缶で250㎡塗ったことになるので、明らかに薄めすぎ、と言う事になります。そもそも2回塗らなくてはならないパーフェクトトップを一回しか塗っていない、と言う事になるので、とんでもない手抜き業者と判断出来ます。250㎡の家の場合は、最低でも4缶は使い終わっていないと薄めすぎとなるので、きちんと終わった後の塗料缶の数を確認しましょう。

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