外壁塗装にダイヤモンドコートを使うメリット・デメリット

外壁塗装業者を探していて、「ダイヤモンドコート」という工法を提示している業者を見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。

 

大手塗料メーカーの日本ペイント社が運営するダイヤモンドコートシステムには、色あせしにくく丈夫な塗膜に加え、建物全体におよぶ手厚い独自保証が用意されているなど、価格相応のメリットがあります。

 

しかし、すべてのエリア・建物で施工できないなどのデメリットもあるため、ご自身の家で施工が可能かどうか、ダイヤモンドコートの基本的な知識を事前に調べておきましょう。

■日本ペイントのダイヤモンドコート

ダイヤモンドコートとは、大手塗料メーカー・日本ペイントが製造する塗料と、ダイヤモンドコートを使って仕上げる工法の2つを指す言葉です。

 

この工法で施工するためには、日本ペイントの施工認定店となる必要があり、一定の技術を持った塗装会社しか取り扱うことができません。

 

1.ダイヤモンドコートの内容

ダイヤモンドコートには、「4回塗り」と「ブリックシステム」という、2つの大きな特徴があります。

 

●4回塗りによる仕上げ

通常、塗装作業では、下塗り・中塗り・上塗りという、3回の重ね塗りを行います。

 

この基本の3回塗りだけでも塗膜は完成しますが、ダイヤモンドコート工法では、最終工程として、4層目にUVカットタイプのクリヤーコーティングを塗装します。

 

このように、UVカットコーティングを最後の仕上げに塗装することによって、より丈夫な塗膜が作られるだけでなく、紫外線による色あせの軽減効果や、汚れの付着を抑える効果などももたらされます。

 

●目地が隠れないブリックシステム

ダイヤモンドコートでは、外壁材の目地を隠さずに施工できる「ブリックシステム」を選ぶことができます。

 

通常、レンガ調やタイル調などの意匠系サイディング材は、上から塗料を塗ってしまうと、塗料で目地が隠れてしまい、デザイン性が失われてしまいます。

 

しかし、ブリックシステムでは、目地部分とトップ部分を別の塗料で塗り分けるため、目地ありきのデザイン外壁でも、意匠性を失わずに塗り替えが可能です。

 

そのほか、艶ありと艶なしなど、仕上がりの具合も調整することができます。

 

ただし、サイディング壁の種類によってはブリックシステムが選べないものもあり、さらに、リシン外壁や吹き付けタイル外壁では、通常のプレーンシステムのみでの施工に限られています。

 

2.ダイヤモンドコートの効果

ダイヤモンドコート工法は、上塗り塗料の品質や色ツヤを、より長持ちさせることができると言われています。

 

その理由は、最後の仕上げに使う、紫外線に強い、クリヤータイプのコーティングにあります。

 

●外壁の天敵・紫外線のダメージを防ぐ

外壁や屋根を劣化させる外的要因としては、雨や風、温度変化など様々なものがありますが、何よりも大きなダメージを与えるものが、太陽光に含まれる紫外線です。

 

紫外線を浴び続けた塗料は、徐々に結合力が失われ、チョーキング現象が発生するようになります。

 

チョーキング現象とは、塗料の成分に含まれる顔料が、塗膜表面に付着することで、この現象が起きている外壁や屋根は、手で触れると白い粉が付くようになります。

 

顔料が白い粉になって剥がれるようになった塗膜は、当然、ツヤも失われ、色あせてしまいます。

 

ダイヤモンドコート工法で、UVカットタイプのクリヤーコーティングを塗装すると、顔料を含む仕上げ塗料に紫外線が届きにくくなり、従来の工法よりも、色あせやチョーキングが起きるまでの期間を延ばすことが可能です。

 

チョーキング現象について詳しくは、「外壁塗装のチョーキング現象が起こる原因と対策」をご覧ください。

3. ダイヤモンドコートの施工価格

ダイヤモンドコートの施工価格相場は、平方メートルあたり約6000円前後となっています。

 

約30坪の外壁面積であれば、塗装費用のみで約60万円となり、足場仮設工事や下地調整、高圧洗浄作業の費用などを含めると、約100~120万円の工事となります。

 

●他塗料との施工単価比較

通常の3回塗りで、平方メートルあたりの費用を各塗料と比較してみましょう。

 

  • ウレタン塗料:約1,800~2,000円
  • シリコン塗料:約2,200~3,100円
  • フッ素塗料:約3,500~6,000円

 

このように、ダイヤモンドコートによる施工は、最高級グレードのフッ素塗料を使った時とほぼ同じ、またはそれ以上の金額になることがあります。

 

ただし、ダイヤモンドコートのクリヤーコーティングを使った4回塗りに比べると、フッ素塗料の方が、施工後の色あせチョーキングは早く生じやすくなるため、ダイヤモンドコートの施工価格には「美観の保持」という機能の価格が加算されていると考えることもできます。

 

また、後ほど解説しますが、ダイヤモンドコートはフッ素塗料の上から塗装することができないため、いずれにしても、フッ素塗料のみでは、ダイヤモンドコート並の色あせ防止機能を発揮することは難しいと言えるでしょう。

 

フッ素塗料について詳しくは、「フッ素塗料の価格相場やメリット、デメリットを確認しよう」をご覧ください。

■ダイヤモンドコートのメリット

ダイヤモンドコートには、アフター保証の充実と、ランニングコストの節約効果に加え、外壁塗装の業者選びで最も悩みがちな、一定の施工水準も期待できるなどのメリットがあります。

1.塗膜保証付保険に加入できる

通常、外壁塗装後には、施工を行った会社が保証書を発行し、万が一、施工ミスによる不具合があれば、無償で補修してもらうことができます。

 

しかし、使用した塗料や施工方法によって、保証期間が3年と短くなったり、業者の施工箇所以外は保証の対象外になったりするなど、保証内容は塗装業者によって異なるのが現状です。

 

ダイヤモンドコートで施工すると、上記の施工会社の独自保証に加えて、「塗膜保証付保険」が自動的に付与されます。

 

●日本ペイントの「塗膜保証付保険」とは

塗膜保証付保険とは、ダイヤモンドコートの施工店と大手損害保険会社が締結して行う、保証システムです。

 

塗膜保証付保険の大きな特徴は、塗替えを行った箇所だけでなく、ダイヤモンドコートで施工した家全体が、保証の対象になっている点です。

 

塗装業者の自社保証では、職人が実際に塗替えを行った箇所のみしか保証の対象にはなりませんが、ダイヤモンドコートによる施工であれば、外壁や屋根以外の、雨どいや軒天といった付帯部の塗替えも保証対象となっています。

 

そのため、塗装後のアフター点検で付帯部に不具合があれば、併せて塗替えを依頼することができます。

 

ただし、劣化が起きやすい外壁目地のシーリングや、塀、住宅基礎部などは保証の対象外となっているため注意が必要です。

 

外壁塗装の保証に関して詳しくは、「外壁塗装の保証は業者や団体で内容が全く異なるので注意!」をご覧ください。

2.ランニングコストが節約できる

ダイヤモンドコートのトップコート効果によって、塗料の色あせやチョーキング、ヒビ割れの発生時期を遅らせることができます。

 

さらに、ダイヤモンドコート施工では、2度目の塗り替えの際に、塗料や下地の劣化状況に問題がなければ、最表面のトップコートを塗り替えるのみで塗装を済ませることも可能です。

 

このことにより、次の塗り替えが発生する時期が遅くなり、メンテナンス費用も抑えられ、リフォームにかかるトータルのランニングコストを抑えられるようになります。

 

3.リウォール診断士による一貫サポート

リウォール診断士とは、日本ペイントが開催する、ビジネスマナーや塗装技能実習などの研修を受け、施工技術を認められた施工店に与えられる資格のことです。

 

つまり、ダイヤモンドコートの登録認定施工店には、必ずリウォール診断士が在籍していることになります。

 

リウォール診断士は、技術認定後も、加盟時研修や定期研修を受ける必要があるため、劣化診断・調査から見積もりの作成、施工、アフターフォローまで、一定水準のサービスが期待できます。

 

また、ダイヤモンドコートの施工に当たっては、施工店は実施内容をダイヤモンドコートシステムに報告する義務があるため、この点でも、大手塗料メーカー水準の施工品質を期待できると言えるでしょう。

 

 

■ダイヤモンドコートのデメリット

ダイヤモンドコートには、システム上の目立ったデメリットはありませんが、施工対象外エリアがあることや、施工できない外壁があることなど、いくつかのデメリットも存在します。

 

また、高い技術力と品質で知られるダイヤモンドコートは、施工資格を持たない悪徳業者に利用されやすい性質があるため、契約はくれぐれも慎重に踏み切らなくてはなりません。

 

1.ダイヤモンドコートで施工できない外壁がある

あらゆる外壁材・塗料の上から塗料できるオールマイティーな塗料と違って、ダイヤモンドコートの仕上げに使うUVカットクリヤーは、フッ素塗料の上に塗ることができません。

 

そのため、最もグレードが高く、耐久性・耐用年数ともに高いフッ素塗料を、さらにダイヤモンドコートで強化するという手法は行えないことになります。

 

もともと、フッ素樹脂塗料よりも優れた耐久性と色艶の維持がダイヤモンドコートのアピールポイントですので、この点は塗料選び次第で解消することが可能です。

 

もし、やむを得ずフッ素塗料など相性の悪い下地の上に塗装して、剥がれや早期の色あせなどの施工不良が起きても、保証対象外となってしまいます。

 

 

2.関東エリアの認定施工店にしか施工できない

現在、ダイヤモンドコートの施工認定店は、東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県・群馬県・栃木県の関東6エリアと、茨城県南部、愛媛県中予地区の数十社に限られています(2017年9月現在)。

 

そのため、関東エリアを除く東日本と、愛媛を除く西日本などの地域では、ダイヤモンドコートの施工店を見つけることができません。

 

もし、施工可能エリア外で、ダイヤモンドコートを勧めてくる業者があれば、悪徳業者の恐れがありますので、安易に見積もりを取ったり契約に進んだりしないよう、注意が必要です。

 

●ダイヤモンドコートでも相見積もりを取ろう

もし、正規のダイヤモンドコートの施工認定店でも、その塗装業者や店舗が、必ずしもご自身の外壁や屋根にベストな業者となるわけではありません。

 

例えば、色あせが起きにくいネイビーなどの外壁では、ダイヤモンドコートの「美観の長期保持」という機能を最大限に実感しにくくなり、より割安な、シリコン塗料による通常の3回塗りの塗装でも変わらない効果が手に入る可能性があります。

 

また、塗装業者によって、戸建て住宅での外壁・屋根塗装や防水工事の実績、見積もり書の作り方、工事の進め方などは異なるため、施工認定店だからといって、どのような建物でも、常にベストな工事内容を提案してもらえるとは限りません。

 

そのため、ダイヤモンドコートの施工を希望していても、複数の業者で必ず相見積もりを取り、施工事例や職人のマナーなど、総合的な視点で施工を依頼すべきか検討しましょう。

 

3.工事期間が長くなることがある

外壁塗装における塗装では、1回の塗りに対し、最低でも約1日の乾燥期間が設けられます。

 

そのため、通常の3回塗りであれば、乾燥時間も含めると、塗装だけで約1週間かかることになり、4回塗りになれば、さらに約2日は塗装期間が必要です。

 

塗料の乾燥が早い夏場であれば、最低限の塗装期間で4回塗りを終えることができますが、塗料が乾燥しにくい冬場や、雨で工事が中断しやすい梅雨など、施工環境によっては、通常の3回塗り工程よりも、ダイヤモンドコートで施工すると、やや工事期間が長くなる可能性があります。

 

■まとめ

日本ペイントのダイヤモンドコートシステムは、4回塗り仕上げによる丈夫で色あせしにくい塗膜と、手厚いメーカー保証が手に入り、長期間、建物の美観を保つことができる優れた塗装システムです。

 

美観と耐久性が長期間保たれるということは、その分、外壁塗装にかけるランニングコストも抑えられ、経済的な効果も期待できます。

 

ただし、現時点では塗装できる施工店は関東周辺の数十社に限られるため、ダイヤモンドコートを騙った悪徳業者には注意しなくてはなりません。

 

また、ダイヤモンドコートシステムも、塗装工事の選択肢のひとつであることに変わりはありませんので、他の工法や業者の見積もりと比較し、施工費に対して期待通りの効果が得られるか、しっかり検討して選ぶ必要があります。

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