外壁塗装業者選びで確認すべき6つのチェックポイント

相場内の金額で高品質な外壁塗装を行うためにはよい業者と出会うことが大切です。 

しかし外壁塗装リフォームを依頼できる業者は多種多様で、良い業者と悪い業者を見分けるのもカンタンではありません。

万が一悪徳業者に頼んでしまうと、費用相場以上の料金を取られたり必要な工事をしてもらえなかったりするでしょう。

 

この記事では「業者選びのポイント」について6つのチェックポイントに分けて解説します。

■1:許可・資格の有無

外壁塗装業を開業する際は免許や許可を取る必要はないため、どのような業者でも仕事さえあれば外壁塗装業を行うことはできます。

 

しかし「塗装技能士」や「建設業許可証」は長年の実績と経験がなければ取得できないため保有している業者であれば信用力は大幅に増します。

「塗装技能士」の合格証書や「建設業の許可票」といった国や行政からの許可・資格を業者が保有しているか確認してみましょう。

1.塗装技能士

厚生労働省が発行する合格証書の例(実際のデザインとは異なります)

等級区分 合格証書名義 受験資格
一級 厚生労働大臣 実務経験7年以上
二級 都道府県知事 実務経験2年以上

塗装技師という方もいますが正式名称は「塗装技能士」です。

塗装技能士の資格を取得できた人は技能士証となるバッチも合わせて取得できますが、塗装作業中に装着する必要はありません。

級数には1級と2級があり、1級は2級よりも取得難易度が増します。

塗装技能士が在籍していることをホームページ等に記載するときは、「一級塗装技能士」というように級数を必ず明記しなければなりませんので、「塗装技能士が施工!」などの級数をぼかした表記には注意しましょう。

2.建設業許可票

500万円以上の工事を行う場合は『建設業許可票』が必要です。

しかし戸建住宅の外壁塗装費用が500万円を超えるケースはほぼあり得ませんので、許可証がなくても塗装業者の質が下がるわけではありません。

 

ただし許可証取得のためには会社の資産状況や過去の業務履歴などが自治体によって審査されますので、所持している業者であれば信頼性は高いと言えるでしょう。

 

二都道府県以上にまたがる場合は国土交通省が、一つの都道府県内の場合は知事が許可をします。

また塗装業者の場合は「許可を受けた建設業」の欄が「塗装工事業」になります。

 

有効期限は5年間ですが許可証に期限は書かれていないため、許可年月日から遡って期限切れの許可証が使われていないか判断しましょう。

また、見やすいところに掲げることが建設業法で定められていますので「許可票は奥に保管しています」などの言い訳は通りません。

■2:ホームページの内容

外壁塗装業者の善し悪しはその業者のホームページからある程度判断できます。

 

しかし業者のホームページはどれも良い内容ばかりアピールされていますので、信頼できる業者かどうかの判断材料となる部分を知っておきましょう。

1.施工実績

多くのお客様の相手をしている施工店であれば当然多くの工事実績を持っています。

施工実績に「お客様の声」として依頼主の笑顔と文章だけを掲載している業者もありますがそれだけでは実際に塗装が行われたかわかりません。

 

実際にその業者が手掛けた施工事例かどうかを知るためには、足場工事、高圧洗浄、コーキング工事、養生、下塗り・中塗り・上塗りなどの各工程の写真が施工現場別に掲載されていることを確認しましょう。

 

また施工実績を見るときは工事価格が書かれていることも確認しましょう。

毎回相場から逸脱した料金を請求していたり、客の顔色を見ながら大幅な値引きなどを行ったりしている悪徳業者は施工料金を書けないからです。

2.代表者のプロフィール

先に述べたとおり、外壁塗装は特別な資格がなくても開業できてしまいます。

しかし塗装経験も専門技術もない素人が率いる会社と、長い下積みを経て独立した塗装職人が経営する会社であれば、後者で外壁塗装を依頼したいと誰しも思うものです。

また、外壁塗装業未経験の代表者は営業会社として経営していることも多く、契約を取って紹介料をもらったあとは下請けに工事を丸投げしてしまう可能性もあります。

 

サイトの会社概要ページに代表者挨拶やプロフィールがあれば、見習い時代の現場経験や独立して開業に至った動機などが記載されていますので目を通しておきましょう。

3.ホームページを持たない外壁塗装業者の場合

ホームページどころかブログやSNSも用意していない業者ももちろんいます。

もしそのような業者を見つけたときはいったんその業者は選択肢から外し、ホームページを持つ判断しやすい業者の会社情報を先に調べましょう。

 

それでもホームページがない業者が気になるようであれば、一度電話をしたり事務所を訪ねたりして、会社の雰囲気や社長・社員の人となりを確認してみる方法もあります。

ただし何の情報もない状態で業者のオフィスを訪ねても効率が悪いため、やはり他の業者の施工実績や会社沿革など比較対象となる情報を先に集めておきましょう。

■3:保険や保証の充実度

外壁塗装工事では不慮の事故が発生することもあります。

 

また工事後に施工不良が起きた場合、無償で補修してもらえる保証が付くかどうかも必ず確認しておきましょう。

1.建築業者向けの保険に入っているか

外壁塗装業者など建設業者向けの保険に加入していることを確認しましょう。

 

万が一建物の一部が破損したり盗難に遭ったりしても、業者が「建設工事保険」や「請負業者賠償責任保険」に加入していれば、事故で受けた損害が保険金から賄われます。

 

あるいはもし業者が経営不振や倒産などにより補修できない状態になっても、保険会社からリフォーム費用が支払われる「リフォーム」瑕疵保険などもあります。

 

ただし保険は業者が加入していない限り施主が何をしても絶対に利用できません。

そのため加入の有無は必ず契約前に確認しておきましょう。

2.施工のアフターフォローはしっかりしているか

外壁塗装は塗料を塗ったら終わりではありません。

耐久年数を迎える前に塗装が剥がれたりヒビ割れたりしては、せっかく行った外壁塗装の時間と費用が無駄になってしまうだけでなく塗り直しの費用もそうカンタンには出せません。

 

万が一業者のミスで施工不良が起きたとき、無償で補修してもらえる「工事保証」が用意されていることを確認しておきましょう。

 

工事保証の設定は業者によって異なりますが、ほとんどの場合5~10年間は施工箇所の塗装劣化を補修してくれる内容になっています。

保証内容は必ず保証書にしてもらい、保証期間中は失くさないように保管しておきましょう。

 

なお業者によっては工事保証のことを「自社保証」や「アフター保証」と記載していることがあります。

保証についての詳しい記述はこちらの記事をご覧ください

■4:自社施工管理かどうか

施工業者に在籍している作業員が直接工事を行う「自社施工」の業者かどうか確認しておきましょう。

 

完全自社施工が行えれば下請け業者は必要ないため、作業者と営業担当者が違って指示が混乱したり下請け業者への中間マージンが発生したりすることもありません。

1.自社施工業者なら指示が伝わりやすい

下請け業者の職人は工事のときしか施主と関わりませんので、契約前の打ち合わせ内容などは把握していません。

このとき元請けが優良業者であれば、下請け業者が行う工事でもリフォーム現場に足を運んでくれますので、施主の指示を毎回下請け業者に伝えて工事進捗も確認してくれます。

 

しかし悪質な業者になると下請け業者に一切の工事を丸投げしてしまうため、施主の指示が反映されず工事品質も低下してしまうでしょう。

2.中間マージンはなるべく発生させないこと

中間マージンとは、下請け業者への手数料または紹介料として工事費用に上乗せされる費用のことです。

中間マージンはハウスメーカー、工務店、外壁塗装業者やリフォーム会社など業者の種類に関わらず下請け業者が関われば必ず発生します。

 

業者によって中間マージンの設定額に差はありますが、上乗せされた中間マージンの費用は施主が負担しなければならず、工事とは関係のないお金を余分に支払うことになるためできれば発生を避けたい費用です。

■5:見積書の内容

見積もりは契約前に業者の質を確かめる有効な資料です。

しかし見積書の内容が適切かどうかは判断しにくいため、他社にも相見積もりを取って比較しながら確かめるとよいでしょう。

複数社の見積もり金額や工事仕様書を比較するうちに、外壁塗装費用の相場感や必要な工事工程の種類が見えてくるようになります。

 

ただし費用相場を確実に分析するためには詳しい工事見積り書が必要です。

例えば「上塗りシリコン塗料」としか書いていない見積もりだと、どのメーカーの何という商品名かわからず塗料代が相場内か判断がつきません。

あるいは「その他」や「塗装一式」などあいまいな表現がされている見積もりも、工程別の施工単価が調べられないため資料として不十分です。

 

見積書の見方がわからずお困りであれば、外壁塗装駆け込み寺でもお手元の見積書を診断いたしますのでぜひお問い合わせください。

■6:業者の種類

前述の通り外壁塗装業を行うためには特別な資格は必要ありませんので、様々な業者が外壁塗装を受け付けています。

 

しかし業者の種類によって工事の進め方は異なりますので、メリット・デメリットを知って選ぶときの参考にしましょう。

1.外壁塗装専門業者【おすすめ度:★★★】

外壁塗装専門業者は、外壁塗装を依頼する最もよい選択肢と言えます。

 

その名の通り外壁塗装を専門に手掛ける業者で、塗装技能士の資格を持つ熟練職人など塗装のスペシャリストが集まっています。

中には、網戸、雨樋、雨戸の交換や、玄関ドア塗装、屋上防水工事など外壁塗装に関連したリフォーム工事も併せて行ってくれる業者もいます。

 

またほとんどの塗装専門会社は自社施工が可能ですので、中間マージンも発生せず支払った金額分の工事をしっかり行ってくれます。

 

ただし少数精鋭で経営している所も少なくないため、別の塗装業者の職人や足場専門業者に外注して工事が行われることもあり、その場合は中間マージンが発生しますのでご注意ください。

2.ハウスメーカー【おすすめ度:★☆☆】

ハウスメーカーは主に新築住宅をメインとしている業者です。

 

一般的にハウスメーカーと呼ぶときは大手メーカーを指すことが多く、どのハウスメーカーもテレビのCMや雑誌広告等に莫大な宣伝広告費を投じています。

さらに広告だけでなく住宅展示場でイベントを開催したり、飛び込み営業、取引先営業、問い合わせ応対営業など様々な営業業者を雇ったりして人件費もかけています。

 

さらに自社に工事部門を持たないため工事はすべて外注業者に発注しなくてはなりません。

 

このように様々な所に経費がかかっているハウスメーカーで外壁塗装を行えば、中間マージンや広告費がかさんで非常に高額な工事費用になってしまいます。

 

ただし家を建てたハウスメーカー以外でリフォームを行うと、新築時に付けられたメーカーの保証が無効になることもあります。

また大手のハウスメーカーであれば施工金額が高くなる分、現場管理を優良業者にしっかり任せて手厚い工事保証も付けてくれますのでその点では大いに安心できます。

3.ホームセンター【おすすめ度:★☆☆】

ホームセンターの中にも外壁塗装を依頼できる所があります。

 

有名な大手ホームセンターであれば外壁塗装の専門部署を設けているかもしれませんが、大半の所は下請け業者を使用するためここでも中間マージン発生してしまいます。

4.リフォーム専門店【おすすめ度:★★☆】

リフォーム専門店とは塗装工事以外の外装・内装工事などリフォーム工事全般を行える業者です。

 

例えば内装工事であればフローリングや壁紙の張替え、キッチンやお風呂など水回り設備の交換リフォームなどが依頼できます。

あるいは門扉や門柱、フェンスやデッキといったエクステリア工事も外壁塗装と併せて依頼が可能です。

 

また建物の建て替えや間取り変更、防音改修工事や耐震補強工事といった大がかりなリフォームも行ってくれますので、お住まい全体をリニューアルしたいときにはリフォーム店がぴったりです。

 

ただしあらゆるリフォームが行えると言っても業者によって工事分野の得意・不得意がありますので、外壁塗装を依頼するときは塗装の実績が豊富な業者でなければ選ぶメリットが薄れてしまいます。

 

また、リフォーム業者も自社のスタッフだけで全種類のリフォームが行えるわけではありませんので、それぞれのリフォームが行える業者を下請けとして雇わなければなりません。

そのためリフォーム業者でも大手になるとハウスメーカーや工務店と同様に、中間マージンも高くなってしまうことがあります。

5.訪問販売業者【おすすめ度:0】

おすすめ度0としましたが、決してすべての訪問販売業者が悪いとは限りません。

しかし国民生活センターに寄せられた住宅リフォームにまつわる被害相談は、ほとんどが訪問販売業者との契約に関するものです。

 

急に訪ねてきた営業マンから工事を勧められ、「今すぐ工事をしないと危険です」など不安を煽られても決して契約してはいけません。

外壁塗装は施工前に現地調査を行うことで初めて、正しいリフォーム費用や施工方法、劣化具合が判明します。

そのため訪問販売業者がその場で作った見積もりは、不当に価格が吊り上げられていたり緊急性が高くない工事が含まれていたりするため非常に危険です。

 

さらに訪問販売業者は自社で施工せず大量に中間マージンを抜いて下請け業者に工事を任せてしまうことが多く、そのような状態では下請け業者は手抜き工事を行わざるを得ません。

その結果、高額な契約金額を支払ったにも関わらず質の悪い工事が行われるという最悪の事態に陥ってしまいます。

 

もし知らない業者の営業マンが「まだ塗装していないんですか」「今ならお客様だけキャンペーン価格で工事をします」などと言って訪ねてきても、絶対にその場で契約せず引き取ってもらいましょう。

■おわりに

外壁塗装業者の良し悪しを見極めるポイントは主に6つありますが、すべて契約前に調べられるものばかりです。

 

工事が終わった後に「別の業者に頼めばよかった」「他の業者の方が安くなるなんて知らなかった」などの後悔が残ると、せっかく外壁を塗り替えても満足度は下がってしまうでしょう。

 

工事後もしっかりアフターフォローを続けてくれる良心的な業者に適正価格で依頼できるよう、必ず複数業者から相見積もりを取って比較することが大切です。

悪徳業者にだまされずに地元優良店を無料で探す秘訣

●全て無料で利用可能
●変な勧誘等はありません
●複数社に一括見積もりの依頼が可能
●お住まいの外壁塗装相場を適正診断
●お断り代行で業者と気まずくならない
●他社見積もり中でもOK

外壁塗装駆け込み寺では毎日200件以上のご相談をいただいており、その実績と経験からそれぞれのお客様にあった適切なアドバイスを無料で提供しております。リフォームで詐欺被害に遭う方、悩む方をなくしたく始めたサービスです。外壁塗装で不安なことが一つでもあれば遠慮なくご連絡ください。

良い外壁塗装選びは住まいの適切な相場を理解することから始まります。外壁塗装駆け込み寺では電話番号と延べ床面積を入力するだけであなたの街の外壁塗装のリフォーム相場を適正診断いたします。お手元に見積書があればそれも適正か診断します。

あなたの街の相場を適正診断!