家屋の寿命を長く保つために、屋根・外壁は10年に1度ほどのペースで塗装リフォームを行うことが推奨されており、ほとんどの施主が屋根・外壁の塗装リフォームを検討する際に選択肢として思い浮かべるのは、家を建てた時のハウスメーカーかもしれません。
しかし、外壁塗装リフォームを行う業者はハウスメーカー以外にも数多く存在しますので、どのような業者に外壁塗装を依頼すれば希望に合う塗装リフォームができるかを知るために、この記事では、
- ハウスメーカー
- リフォーム業者
- 地元の塗装専門業者
それぞれの特徴や、外壁塗装を依頼する際のメリット・デメリットについてご紹介します。
目次
■外壁塗装をハウスメーカーに頼むメリット
1.大きな会社ゆえの安心感・信頼感がある
ハウスメーカーのほとんどは全国規模のネットワークを持つ大きな会社であり、住宅建築に関する総括的な知識と住宅を施工・維持管理する上での多彩なノウハウを持っています。
従業員や専属の下請け業者を合わせると非常に多くの専門家がハウスメーカーのネットワークに所属しているため、竣工後の点検やメンテナンスなどについて施主の要望に迅速に対応できるフットワークの軽さがハウスメーカーの大きな強みです。
外壁塗装リフォームを行う際にも、ハウスメーカーが持つ多数の施工事例から施主の要望にあうプランを画像や3Dモデルを使ってわかりやすく紹介してくれるため塗装の完成をイメージするのが容易ですし、工事後の無料点検や保証などのアフターサービスも充実しています。
2.ハウスメーカーには建てた家の設計・施工に関する様々なデータが保管されている
ハウスメーカーは一般的に自社で建てた住宅の詳細な図面や仕様書などを永久保管していますし、アフターフォローとして行われる無料の定期点検やメンテナンスの履歴を保管しているところもあります。
そのため、施主からリフォームやメンテナンスの依頼があった際にもハウスメーカーに保管されたデータから、
- 全体の塗装面積がどのくらいになるか
- 屋根・外壁の素材、付帯部分の素材は何で、どんな塗料を使用すべきか
- 目に見えない部分に補修しておくべき弱点はないか
などを図面や仕様書、メンテナンス履歴から素早く検討することができるため、見積もりや打ち合わせなどもスムーズに進められます。
また、家の建設当時からハウスメーカーの担当者と良い関係ができていれば、外壁塗装の内容や予算などに関しても施主の細かな要望を相談しやすく、きめ細やかな対応を期待できるでしょう。
3.家に関する様々な工事を依頼できる
経年劣化するのは屋根・外壁だけではないため、外壁塗装リフォームとその他の修繕工事のタイミングが重なることも考えられます。
もし必要な各工事をそれぞれ別の業者に依頼すると、それぞれの業者とやり取りする必要があるため施主側でもかなりの手間がかかりますし、仮設足場費用などが重複して費用の面でも無駄に発生してしまう可能性もあります。
ハウスメーカーであれば、住宅に関する様々なメンテナンスや修繕工事を一括して請け負ってくれますので、手間をかけず一度に住宅に関する様々な工事を済ませてしまうことも可能です。
4.施主の希望するタイミングで工事が行いやすい
ハウスメーカーは住宅に関する様々な工事を下請け業者に依頼して業務を行なっていますが、複数の下請け業者と契約していることが多いため、工事の時期にも臨機応変に対応してくれます。
外壁塗装の繁忙期となる春・秋や、災害後で一般の塗装業者が忙しくなる時などでも、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼するなら施主の希望するタイミングで工事を行いやすいです。
■外壁塗装をハウスメーカーに頼むデメリット
1.ハウスメーカーに依頼する外壁塗装は割高になる
ハウスメーカーに外壁塗装リフォームを依頼すると、一般的な塗装専門業者に依頼するより工事価格が割高になってしまいますが、その原因には
- 中間マージン
- 宣伝広告費
という二つの費用が関係しています。
もちろんこれはハウスメーカーが不正な利益を計上しているというわけではありませんが、ハウスメーカーの外壁塗装工事費用は一般的な外壁塗装専門業者に依頼する場合の費用に比べて2〜4割ほど高くなることが多く、金額にして50万〜100万円ほど高額になることもあります。
●中間マージン費用が上乗せされる
ハウスメーカーは多岐にわたる専門工事を自社の従業員で行なっているわけではなく、
- 塗装工事
- 架設足場工事防水工事
- 電気設備工事
- 大工工事
など、リフォーム工事の多くの部分を下請け業者に任せていますし、大掛かりな工事になると下請けがさらに下請けを使う「孫請け」業者まで存在することもあります。
もちろん、下請けを使うことは違法ではありませんが(中間マージンだけを取って作業を全て下請けに任せることは違法)、「ハウスメーカー(元請け)」「下請け」の双方の利益は全て施主の支払う工事費用からまかなわれるのです。
ハウスメーカーの取る中間マージン(紹介料または手数料とも言われる)は工事費用の数パーセントではありますが、一つの工事に複数の業者が関われば中間マージンもかさんでいくため、外壁塗装工事をハウスメーカーに依頼すると、工事費用は外壁塗装専門業者に外壁リフォームを依頼したときに比べて割高です。
施主が高額な費用を支払っていても、実際に塗装する施工業者には中間マージンを差し引かれた報酬しか得られませんし、中間マージンを多く取るハウスメーカーであれば塗装業者はかなり安い報酬で働かざるを得ません。
塗装業者としても報酬の低い仕事はそれなりに行わざるを得ないため、施主の支払う金額に比べて施工品質は低いという結果になることもあるのです。
●広告宣伝費が契約金額に上乗せされる
名前が広く知られている有名なハウスメーカーは、一般的な建設業者に比べて広告宣伝費に多額の費用をつぎ込んでいます。
ハウスメーカーが大々的に行なっている、
- 有名人を起用したテレビCM
- インターネットや新聞・雑誌の広告
- 自社ショールームやモデルハウスで行うイベント
- チラシのポスティング
などの宣伝はどれもかなりの費用をかけて行われますが、それらの宣伝費や人件費も結局は施主の支払う工事費用に上乗せされています。
地元の中小工務店や塗装専門業者なども宣伝活動は行いますが、ハウスメーカーのようにテレビCMや雑誌で大規模に宣伝を行うことはなく、広告宣伝費が工事費用に上乗せされることはほとんど無く、あるとしてもかなり小額です。
2.下請け業者の施工品質が良いとは限らない
下請け業者はハウスメーカーの一存で決定されるため、外壁塗装においても施主の好みや判断基準で塗装業者を指定することはできません。
ハウスメーカー側でもある程度の基準を設けた上で下請け業者を選定し契約を結んでいるはずですが、下請けとなるすべての塗装業者が責任感のある優良業者であるとは限らず、もし運が悪ければ技術力の低い業者に外壁塗装が行われてしまうというリスクも考えられます。
また、高い技術と経験を持つ塗装業者でも、下請けとして作業する場合は元請けであるハウスメーカーの指示に従わなければならず、ハウスメーカー側の担当者と塗装業者の間でコミュニケーションがうまくとれていない場合は施工品質が低下したり、施主の意見が工事に反映されなかったりする恐れもあります。
ハウスメーカーに外壁塗装工事を依頼した場合、高額な費用を支払うからといって必ずしも高品質な外壁塗装を期待できるわけではないということを覚えておきましょう。
3.ハウスメーカー推奨の部材・工法の使用を求められる
ハウスメーカーに外壁塗装を依頼すると、施工業者だけでなく塗装に用いる塗料や工法も施主の好みで自由に選べない可能性があります。
ハウスメーカーは耐久性や機能性が十分実証されている塗料・工法よりも、ハウスメーカー側で新規投入したい利益率の高い新商品や提携先の塗料を勧められることがあります。
全てのハウスメーカーで対応が同じというわけではなく、良心的な営業担当者が本当に良い塗料・施主の希望にあった塗料を勧めてくれることもありますが、
- 「高品質といわれる高額の塗料を勧められたが、効果を実感できない」
- 「営業ノルマ達成のために、不必要な新商品を見積もりに追加された」
などのトラブルが外壁塗装駆け込み寺に報告されています。
またハウスメーカー推奨以外の塗料・工法を選択することが可能でも、推奨以外の塗料・工法を選べば工事後の長期保証制度の対象外になってしまうというケースもあります。
そのほかにも、外観のイメージを刷新したくても外観が大幅に変わるような全く質感の異なる塗料は選択できないこともあるため、施主の希望通りの外壁塗装ができない可能性もあります。
ハウスメーカーの営業担当者から新商品や工法によるリフォーム工事を勧められた時にも、料金や性能に心から納得できた時だけ依頼するようにしましょう。
ハウスメーカーの営業担当者が提案する外壁塗装リフォーム工事が良い工事なのかどうか判断できない場合は外壁塗装駆け込み寺にご相談ください。
4.何かが起こった時の対応が遅い場合もある
ハウスメーカーの高度に規格化・合理化された営業ノウハウにより、ハウスメーカーに工事を依頼した場合でも施工業者と施主の間でのコミュニケーションは円滑に進められますが、ハウスメーカー主導の工事は関係する業者も多くなるため、業者・施主間の確認や連絡が遅くなったり滞ったりして施主の思うようなタイミングで話が進まないということもあります。
逆に業者・施主間で何らかのトラブルが発生した場合にもハウスメーカーが間に立ってくれますので、クレームを出しやすいというメリットもあります。
■ハウスメーカーに外壁塗装を依頼するか検討する時は「保証内容」を再チェックしよう!
内容は異なるものの、どんなハウスメーカーも自社で建設した住宅に対して「無料保証期間」を設けています。
主要ハウスメーカーの保証内容には基本的に
- 構造躯体保証
- 雨漏り保証
の二つが含まれており、保証期間については、各社規定が異なるものの、最低でも10年間は保証されます。
ほとんどのハウスメーカーで、「無償保証期間の終わりにハウスメーカーによる有償のメンテナンスを受ければさらに無料保証期間が延長(5〜10年程度であることが多い)されるというシステムが採用されています。
もし竣工から10年以内で、主に雨漏りが気になるために屋根・外壁の塗装リフォームを考えているという場合には、ハウスメーカーの無料保証の対象になる工事かもしれませんので、保証内容をもう一度確認してみましょう。
●ハウスメーカー以外の業者に工事を依頼したでもリフォーム工事後の「無料保証」は受けられる
ハウスメーカーに外壁塗装やメンテナンスを依頼すると受けられる無料保証期間の延長は魅力的に思えるかもしれませんが、優良な塗装業者であれば点検や保証を含む塗装工事後の無料のアフターサービスを用意していますし、多くの業者が第三者保険団体による「リフォームかし保険」に加入しているため、施主はその保証を受けることもできます。
必ずしもハウスメーカーの無料保障延長が最も優れているというわけではありませんので、外壁塗装リフォームの依頼先を検討する際には工事後にどのような保証が受けられるかもあわせて検討すると良いでしょう。
■リフォーム会社に依頼した場合
外壁塗装リフォームはハウスメーカー以外にリフォーム業者にも依頼することが可能です。
この項目で説明する「リフォーム業者」とは外壁塗装専門の業者ではなく、水まわり工事や内装工事など、住宅全般の様々な工事を手がける業者のことを指します。
リフォーム会社に外壁塗装を依頼する際にメリットとデメリットを確認しておきましょう。
1.リフォーム会社に依頼するメリット
●中間マージンが発生しにくい
リフォーム業者は住宅にまつわるあらゆる工事に対応できるよう、様々な工事の専門家を自社スタッフとして雇っているため、請け負った仕事を行うために下請けを使う必要がほとんどなく、基本的には中間マージンが発生しません。
そのため、外壁塗装を含めたほとんどのリフォーム工事で費用はハウスメーカーに比べて割安です。
しかし下記に説明しますが、リフォーム業者に依頼した場合でも、下請けを使って施工することもあります。
●様々な工事を一括して依頼できる
リフォーム会社は外壁塗装以外にも
- カーポート設置や門扉補修などエクステリア工事
- フローリング・クロスなどの内装工事
- 間取りの変更
- 耐震補強工事
といった住宅に関する様々な工事に幅広く対応しています。
外壁以外にもリフォームしたい箇所があるならリフォーム会社に外壁塗装工事を依頼すれば、一括して工事してもらえるため費用や時間の節約になるというメリットがあります。
また、優良なリフォーム業者を見つけて良い関係ができれば工事後も家の総合的な点検や補修などを末長く任せられるでしょう。
2.リフォーム会社に依頼するデメリット
●業者ごとの得意分野が異なる
リフォーム会社の中には水道工事や電気工事などの建築関係の専門業から転換した業者が多く、どんな業種から起業し、リフォーム業者に転換したかによって専門分野が少しずつ異なります。
例えば、
- A社…元々は設備会社だったのでバス・トイレなど水回りの工事は得意だが外壁塗装の専門知識は少なく、規模の大きい塗装工事は下請けを使うため割高になる。
- B…外壁塗装とセットで内装工事も行えることをアピールしているが、内装工事は最近始めたばかりで、良い建材を安く仕入れるノウハウがなく、内装を含む工事の費用は割高になる。
というように、専門分野の違いが工事金額にも影響を及ぼす可能性があります。
外壁塗装を依頼するなら、ウェブサイトなどで過去の施工事例をチェックした上で塗装を得意とするリフォーム業者を選ぶようにしましょう。
●関係業者間の連携がうまくいかない
リフォーム業者にとって得意分野ではない工事を依頼すると、下請けや協力業者と連携して工事を行うことになりますが、
- 工事に余計な時間や費用がかかってしまう
- 当初の契約通りの品質・仕上がりにならない
などのトラブルが発生してしまうこともあります。
このように、業者の専門分野以外の工事では関係する業者が増える傾向にあり、中間マージンのために工事費用が割高になるだけでなく、施主と業者の間のコミュニケーションも円滑ではなくなり、食い違いが増えるというデメリットも考えられるでしょう。
■外壁塗装業者に依頼した場合
塗装リフォームに特化した外壁塗装専門業者に依頼するメリット・デメリットも確認しておきましょう。
1.外壁塗装業者に依頼するメリット
●工事費用を安く済ませることができる
外壁塗装業者の中には、塗装リフォームに必要な
- 足場設置工事
- 防水工事
- シロアリ防除工事
など、有資格者が在籍しなければ行えない工事であっても自社内に有資格者を在籍させ、下請けや外部の職人を一切使わず全て自社スタッフで施工する「完全自社施工」を売りにしている塗装業者も多くあります。
完全自社施工の塗装業者であれば中間マージンを取る必要がないため、ハウスメーカーやリフォーム会社の外壁塗装工事に比べて工事費用は割安になります。(※塗装専門業者で中間マージンの発生するケースについては後述)
●実際に塗装を施工してくれる人が近くにいるという安心感がある
外壁塗装業者のほとんどは、長年にわたり外壁塗装工事を専門に行ってきた業者ですので、家屋の構造や使用されている建材・工法にもっとも適した塗装方法や塗料を高度な専門知識に基づいて提案してくれます。
また外壁塗装業者には創業時から地域密着型の経営を行っている業者が多く、そのような業者であれば営業エリアとしている土地の特徴にも精通しているはずですので、外壁に影響を及ぼす気候や地域特性などに応じた塗装を行なってくれることを期待できるでしょう。
中には代表者(社長)自らが事前調査や見積もり・打ち合わせに現場に赴くようにしている業者もあり、予算や施工方法などについて施主が代表者に直接相談したり質問したりできる場合もあります。
●塗装に関する様々な要望に応えてくれる
外壁塗装工事では
- 家の築年数
- 下地となる外壁材の状態
- 施主の希望する予算・デザイン・機能性
- 施工期間の気候
など、案件ごとに異なる様々な条件をしっかり満たす塗装を行わなければなりませんが、外壁塗装業者であれば深い知識と経験に基づいた臨機応変な対応が可能です
ほとんどの外壁塗装業者は使用する塗料のグレードやデザインなどについて施主の要望にしっかり応じた工事を行ってくれますが、一部には中小塗料メーカーと提携していてそのメーカーの塗料しか選べないこともあることを覚えておきましょう。
●悪いところがあっても他の業者に依頼できる
外壁塗装業者は全国に何万件も存在しているので、施主にとって業者選びの際の選択肢は非常に多く、業者と打ち合わせをしていて、
- 強引さや、押し付けがましさを感じる
- 何度話してもこちらの要望をあまり理解していない感じがする
など、施主が不安に思ったり納得できなかったりする場合にはすぐ他の業者に切り替えることができるというメリットがあります。
また、複数業者に同時に見積もりを依頼する「相見積もり」を容易に進めることができるのも、外壁塗装業者に依頼する際にメリットの一つです。
●フットワークが軽く、トラブル・不測の事態への対応が早い
外壁塗装業者は、ハウスメーカーのように多数のスタッフと広いネットワークを持っているわけではありませんが、フットワークの軽さという点では地域密着型ならではの迅速な対応をしてくれます。
屋根や外壁などに、すぐに専門家に見て欲しいようなトラブルを発見した場合など電話一本で代表者がすぐに駆けつけてくれることもあります。
2.外壁塗装業者に依頼するデメリット
●優良業者を自分で探さなければならない
外壁塗装業者の数が多いことは、先述のようにメリットにもなる反面、本当に信頼できる優良業者を施主が自分で探し出すのが難しいというデメリットもあります。
施主が自分の希望にあった業者を選ぶためには、
- 国土交通大臣による「建設業の許可」を受けている
- 長年地元で営業しており、施工実績も豊富にある
- 一級塗装技能士・外壁劣化診断士などの有資格者が在籍している
- 何かあった時にも駆けつけてくれる近さに営業所がある
などの条件を満たしているかどうかを業者のホームページやショールームを訪れて調べてみると良いでしょう。
●本当に良い業者かどうかを判断しづらい
良い外壁塗装業者かどうかは、
- 10年経っても塗装に剥がれや色むらなどがないか
- しっかりとアフターサービスを行なってくれるか
を見なければならず本当に高品質な外壁塗装が行われたかどうかを判断するには長い時間が必要です。
またハウスメーカーを元請けとする工事であれば、何かクレームがある場合でもハウスメーカーと話をすればスムーズに解決できるかもしれませんが、施主が塗装業者と直接契約している場合にトラブルになった場合には業者を直接相手取ってトラブルの解決を図らなければなりませんし、最悪の場合業者が手抜き工事を行なったまま逃げてしまうというリスクもあります。
業者選びにかかる時間と手間を短縮し、リスクを軽減するためには、契約後も施主と業者の間に立ってサポートを行ってくれる弊社サービス外壁塗装駆け込み寺などの一括見積もりサイトを利用するという方法もあります。
●工事時期を自由に選べないことがある
塗装業者のほとんどは少数精鋭で営業しており、人手不足により迅速な対応をしてもらえないことがあります。
例えば、
- 工事の予約でスケジュールが埋まりやすい春や秋などの繁忙期
- 応急処置の対応に追われる台風・洪水などの災害直後の数ヶ月間
などは少人数で営業している塗装業者にとって人手が足りない状況になることがあり、調査や塗装工事を依頼したくても数週間〜数ヶ月間待たなければならないということもあるかもしれません。
●場合によっては中間マージンを取る外壁塗装業者もある
基本的に下請けを使わない塗装業者であっても、足場設置工事は外部の足場専門業者に外注する塗装業者も多く、そのような場合には中間マージンが発生します。
また、業者によってはハウスメーカーほど大規模ではなくても広告宣伝費にある程度の費用をかけてダイレクトメールや折り込み広告などを頻繁に行いいる業者もありますので、工事以外の運営費分が工事費用に全く含まれていないというわけではありません。
■おわりに
満足のいく外壁塗装リフォームを行うためには、「ハウスメーカーだから大丈夫!」「地元の塗装専門業者だから安心!」といった思い込みを捨て、十分な情報収集をした上でしっかりと比較検討し、信頼できそうな複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
また、ハウスメーカーに外壁塗装リフォームを依頼することを考える時には、工事費用に含まれる中間マージンや下請け業者の質など、デメリットになりうる条件もよく把握した上で検討することが大切です。
家を建てたハウスメーカーの見積もりが適正かどうか知りたい場合や、地域の優良外壁塗装業者を知りたい場合は、外壁塗装駆け込み寺にご相談ください。