外壁塗装を行うべき3つの時期

外壁塗装において「いつ行うのが正しいのか?」というお悩みは尽きないものです。

外壁塗装のベストな時期には、

  1. 外装が劣化したタイミング
  2. 業者の手が空いたタイミング
  3. 季節的なタイミング

という、3種類の考え方があります。

外壁・屋根塗装を行うタイミングで悩んだときは、3つの時期のうちどれに当てはまるか考えてみるとよいでしょう。

■外壁塗装に適した時期は3種類

外壁・屋根塗装には様々なタイミングがありますが、何よりも大切なのは、深刻な劣化を見逃して建物の寿命を縮めてしまう前に外壁塗装、屋根塗装を済ませてしまうことです。

業者選びや見積もりで悩み過ぎてタイミングを逃さないように、塗装が必要になる3つのタイミングを知っておきましょう。

なお、それぞれのタイミングを見極める方法については、後ほど一つずつ詳しく解説します。

1.外壁・屋根が劣化したとき

外壁材のへこみや浮き、屋根や外壁からの雨漏り、塗料の異変などに気づいたら、外壁や屋根のメンテナンスを行うべきタイミングです。

早めのメンテナンスはこれらの劣化の進行を防ぐだけでなく、大掛かりな工事費用の発生も防ぐことができます。

●塗料の異変は塗替えのサイン

塗料の劣化を示す代表的な塗膜劣化現象として、「チョーキング現象」があります。

チョーキング現象とは、塗料に含まれる顔料が紫外線などのダメージによってチョークの粉ようになって外壁表面に付着するようになります。

外壁表面に触れたとき塗料と同じ色の粉が手に付着したら、チョーキング現象が起きている状態です。

参考:外壁塗装のチョーキング現象が起こる原因と対策

 

また、それまで何も異変が起きていなかったのに、カビが発生するようになったり、汚れが水洗いでも落とせなくなったりしたときも、防水効果などが低下している恐れがありますので、一度点検しておくことをオススメします。

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2.業者の手が空いているとき

外壁塗装業者の繁忙期を避けて、打ち合わせや工事が行いやすい時期に工事をすすめておくのもひとつの手です。

繁忙期になるとなかなか業者の予約が取れず、予約が取れても施工日まで1~2カ月待たされてしまう可能性があります。

 

実施時期がずるずるとずれてしまうと重大な劣化が進行してしまい、最初の見積もりにその劣化の補修工事が追加されてしまう恐れもあるでしょう。

業者の繁忙期を把握しておき、予約が取りやすい時期に先回りして行動を起こすことが大切です(繁忙期などについては後述します)。

3.気候が安定しているとき

屋外で行われる外壁・屋根塗装は、気象条件に振り回されてしまうものです。

雨や強風、積雪などで工事が中断されることも決して珍しくはなく、工期が長引いた分、養生や足場で家や窓が囲まれた息苦しい状態に耐え続けなくてはなりません。

そのような事態を避けるためにも、塗装が行いやすい気候が安定した春や秋などの時期を目安にすることもスムーズに工事を終わらせるためのテクニックのひとつです。

■外壁・屋根が劣化する前に外壁塗装をするためには

外壁や屋根が経年劣化しきった頃に塗装を行っても、外壁・屋根材そのものの補修を行わなければならず、塗装をしても効果が得られなくなってしまいます。

外壁材の張替えや屋根の葺き替えなど大掛かりな外装リフォームが必要になる前に、塗料自体のメンテナンスを済ませておきましょう。

1.塗料には耐用年数がある

まず大前提として、外壁・屋根に塗られた塗料には耐用年数があることを知っておかなければなりません。

耐用年数が長い塗料ほど雨や紫外線に強く、チョーキング現象などの塗膜劣化も起こりにくくなりますが、施工価格が高くなることも注意点として押さえておきましょう。

●グレードによって異なる塗料の耐用年数

現在、住宅の外壁と屋根塗装で主に使われている塗料は、耐用年数が約10~12年とされるシリコン塗料です。

部位や外壁材の種類によっては、耐用年数8~10年前後のひび割れ(クラック)に強いウレタン塗料や、約15~20年持つとされる高性能のフッ素塗料が使われています。

また、断熱塗料や光触媒塗料などの機能性塗料はプラスアルファの効果を持つだけでなく、耐用年数も長くなります。

 

なお、最もグレードが低いアクリル塗料は耐用年数が約5~8年と短く、紫外線に弱いなどのデメリットがあることから、外壁や屋根塗装で使われることは少なくなりました。

しかし、価格の安さから、小さな木部や雨の当たらない軒天などで必要性に応じて使われることもあります。

●前回の塗装で使われた塗料を調べる方法

お家の外装に使われている塗料は、前回の塗装時に施工会社から渡された見積書や工事仕様書から調べることができます。

もしこれらの資料が手元にないというときは、外壁塗装業者に劣化診断を依頼し、劣化の進行度などから次回の塗装時期を導き出してもらうとよいでしょう。

2.劣化が起きる前のメンテナンスが肝心

外壁塗装が完全に劣化してしまうと外壁材や屋根材の本体にダメージが進行してしまい、外装材を交換しなければならないでしょう。

しかし、外壁材や屋根材を交換すると塗装の約2~5倍の工事費用を用意しなくてはなりません。

 

また、シーリング材(コーキング材)の打替えや、雨樋など付帯部の劣化を放置することも外装材を傷める原因になってしまいます。

外壁材・屋根材の劣化よりも前に塗り直しを行うこと、さらに、再塗装が必要になる前に軽微なメンテナンスを行うことが構造劣化などの最悪の事態を防ぐためにも大切です。

■業者の手が空いているときに外壁塗装をするためには

塗料が耐用年数を迎えてしまう前にスムーズに塗り替えを済ませてしまいたいときは、業者の繁忙期を避けてメンテナンスや見積もりを依頼する方法がおすすめです。

依頼を検討している業者にすぐにスケジュールを確保してもらえるように、外壁塗装業界の繁忙期と閑散期を知っておきましょう。

1.外壁塗装業者の繁忙期とは

外壁塗装は、基本的にはオールシーズンの工事です。

その中でも外壁塗装業者が最も忙しくなるのが年末の駆け込み需要や、春と秋など気候が安定している、いわゆる「ベストシーズン」と呼ばれる時期です。

年末年始や気候が安定している時期は多くの人が外壁塗装を済ませようとするため、施工予約が取りにくくなってしまいます。

特に、1日1棟しか対応できない少数精鋭の専門業者などは、職人の腕がいいほど工事依頼も殺到するため、繁忙期には2カ月先まで予約が埋まっていても不思議ではありません。

2.イレギュラーな需要に注意

突然の災害による建物被害や国や自治体のルール変更が起きると、季節や気候条件に関係なく、外壁塗装業者への依頼が殺到します。

イレギュラーな事態に陥って業者の予約が取れず慌てないためにも、前述した通り定期的なメンテナンスを心がけておきましょう。

●災害発生後は補修依頼が急増する

台風通過後は雨戸に物がぶつかって傷ついたり、屋根瓦が剥がれて割れたり、太陽光パネル設置部分から雨漏りが起きたりすることがあります。

そのため、台風シーズンにはこのような被害の報告がリフォーム業者や外装工事会社には相次いで届きます。

また、例年であれば台風や積雪の被害を受けないエリアが異常気象に見舞われると、外装設備が想定量以上のダメージに耐えきれず積雪の重みでカーポートが破損したり、雨樋が折れたりすることがあります。

 

このように、災害発生後は地域一帯で補修工事の需要が高まり、外壁塗装業者側も過去に施工した家や新規の相談などで、駆け回らなくてはなりません。

そういった状況の中で新規工事を依頼しても予約が取りづらく、人気の業者であれば工事が1~2カ月後になることも考えられますので注意しておきましょう。

人気の業者にすぐに頼みたい!という方はこちらからご相談ください(無料)。

●国や自治体のルール変更

大型補助金や減税制度の締め切り間近には期間内にリフォーム工事を済ませようとする人からの依頼が、工事会社に殺到するようになります。

例えば、消費税の増税が決定した直後は新築工事やリフォーム工事を増税前に済ませようとする人が続出したため、各地で大工さんや塗装業者の予約が数カ月先まで取れなくなっていました。

 

普段何気なく生活しているとこのようなルール変更の情報を手に入れるのは難しいものです。

ご自宅のリフォームとルール変更のタイミングが重ならないよう、リフォームのスケジュールは早めに考えておきましょう。

■気候に合わせて外壁塗装をするためには

外壁塗装を実施するに当たって、何といっても意識しておきたいのが工事を行うときの気候です。

気候や天候がここまで外壁塗装に影響する理由は、外壁塗装用の塗料の性質にあります。

1.塗料には使用条件がある

外壁用の塗料は、以下の条件では使用ができません。

  • 雨が降っているとき
  • 湿度が80~85%以上のとき
  • 気温が5度以下のとき

雨が混入すると塗料の硬化が阻害され、不完全な塗膜ができたり、表面に雨のあとが斑点状に残ったりして耐久性も見た目も落ちてしまいます。

また、水滴だけでなく、空気中に含まれる湿度も多すぎると塗料に悪影響を及ぼします。

さらに、施工環境の温度が低いと塗料のノビが悪くなり品質の低下にも繋がることから、多くの塗料メーカーは気温5度以下では塗料の使用を禁止しています。

●梅雨と長期間の降雪は塗装が行えなくなる

通常の雨であれば長くても2~3日以内には止みますので、大幅に工事期間が延長するまでには至りません。

しかし、雨が何日も続きやすい梅雨は外壁塗装の予定を立てにくくなってしまいます。

 

また、雨だけでなく雪も塗料の硬化を阻害しますが、雪が積もると雨以上に厄介になることもあります。

足場や建物の周りに積もった雪で足元が悪くなり作業に支障をきたすことから、雪が解けるまでは作業が再開できません。

そのため、冬場は常に雪が降り続ける積雪地域では春になるまで外壁塗装工事自体が行えないこともありますので、本格的な冬を迎える前に外壁の点検を済ませておく必要があります。

2.お住まいの地域の気候を知っておこう

気候や季節ごとの暮らし方には、地域によって様々な特徴があります。

例えば先ほども説明したように、積雪量が多い北海道や日本海側などの積雪エリアでは、雪の影響で工事が行えなくなる期間が存在します。

あるいは冬場に雪が降らない地域でも、夏場は猛暑日になりやすく、作業を行える時間が限られ工事期間が長くなるケースも考えられます。

また、沿岸部の地域などでは、塩害で塗料の劣化が早くなるため沿岸から離れた地域に比べると鉄部がサビやすく、塗料の劣化状況も平均値よりも若干早くなります。

 

そのため、同じ築年数の家でも地域の気候特性によって劣化症状には違いがありますので、お住まいの地域の気候の特徴は基礎知識として押さえておくとよいでしょう。

●地域密着業者は気候を把握している

地域の気候を予測して、適切な時期に外壁塗装を行うためには地域密着型業者を見つけておくとよいでしょう。

この「地域密着」という言葉は外壁塗装業者やリフォーム会社の広告やホームぺージに頻出する単語ですので、一度は見たことがある方も多いのではないでしょうか。

地域密着と聞くと、「地元のお客さんに親切な業者」というイメージを持ちますが、実はこの言葉には「地域の気候を知り尽くしている専門家」という意味が隠れています。

●地域密着業者に依頼するメリット

ひとつの地域を中心に長年営業を続けてきた地域密着業者は、その地域の気候も知り尽くしています。

  • 「この時期になると海から風が吹いてくるので、□□エリアからの依頼増える」
  • 「〇〇エリアで外壁塗装の依頼が続いているので、問い合わせが続くかもしれない」
  • 「去年は、梅雨の時期に△△エリアで雨漏りの相談が急増したので、防水性メンテナンスに配慮が必要」

といった具合に、その地域で長年施工を経験した施工業者は依頼の傾向をある程度予測することができます。

 

特に地域の気候が原因で起きた劣化であれば、どのような工事内容にすべきか、今後どういった対策が必要かなどを、瞬時に判断して適切に回答してくれるでしょう。

地域密着の優良業者に施工や点検をお願いしたい方はこちらからご相談ください。

■おわりに

外壁や屋根を長持ちさせるために最も大切なことは、劣化する前に優良業者にすばやく点検してもらうことです。

塗料が劣化するタイミングを事前に把握しておき、地域密着業者にアフターフォローまでお願いしていつでも点検を依頼できる状態にすることによって、理想的な塗装サイクルを手に入れることができます。

塗装を行うべき3種類の時期を使い分けて、ベストなタイミングで業者に予定どおり依頼できるように準備を進めておきましょう。

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