外壁塗装の知識

外壁塗装と台風対策:工事の注意点と最適な時期

台風シーズンになると、日本各地で強風や豪雨による住まいへの被害が心配されます。

特に毎年、夏から秋にかけて、複数の台風が発生・接近し、家の外壁や屋根、そして進行中の外壁塗装の工事にも影響を及ぼす可能性があります。

では、台風シーズンに外壁塗装を行う場合、どんな点に注意すればよいのでしょうか。

また、台風前に外壁や屋根をメンテナンスしておくことは、被害防止に役立つのでしょうか。

この記事では、「外壁塗装と台風」をテーマに、施工のリスクと対策、工事を実施するベストシーズンについて専門的に解説します。

台風が住宅に与える影響と外壁塗装の必要性

日本の台風(たいふう:熱帯低気圧のうち、最大風速17m/s以上のもの)は、毎年平均25個前後発生し、そのうち約12個が日本に接近します。

特に、7~9月に集中し、沖縄・九州などの西日本では、年間に複数回も台風の直撃を受けることが珍しくありません。

台風は、暴風雨(非常に強い風と豪雨)によって住宅にさまざまな被害をもたらします。

外壁塗装は、家を風雨から守るバリアとして機能していますが、経年劣化してしまった塗膜や外装材をそのまま放置していると、台風時に破損してしまう可能性があります。

近年の大型台風では、関東や東北など、従来あまり被害のなかった地域でも、外壁の破損や屋根の飛散などが報告されています。

そうした状況を踏まえ、台風シーズン前に外壁や屋根の点検・補修を行い、必要に応じて塗装し直しておくことが住宅の防災上、とても重要なのです。

以下に、台風が住宅外装へ及ぼす典型的な影響と、それに関連して外壁塗装が果たす役割を整理します。

強風による外壁・屋根への被害

台風の強風によって、屋根瓦・外壁材・雨どい(軒樋)などの建物の外装パーツが破損・飛散するおそれがあります。

風速15m/s以上の「強い風」では、人は風に向かって歩けなくなり、小枝が折れたり、看板が外れ始めたりします。

さらに、20~30m/sを超えるような暴風では、固定の甘くなった瓦、トタン板、外壁タイルなどが、次々にはがれ落ちる危険があります。

重要なのは、築年数が経ち劣化した住まいほど、台風時に部材が吹き飛ばされるリスクが高いということです。

例えば、外壁塗装が古くなって防水性が落ちていると、下地まで雨水が染み込み、接着力が低下したサイディング板や、モルタル塗装が強風で剥がれやすくなります

はがれた外装材が、落下・飛散すれば、自宅の外壁・窓ガラスをさらに損傷させるだけでなく、運悪く人に当たって怪我につながりかねません。

また、飛んだ屋根瓦や看板がご近所の住宅や車を破壊するなど、周囲への二次被害も引き起こす恐れがあります。

このように、台風時の強風は、住宅そのものと周辺環境の双方に大きなリスクとなるため、普段から外壁や屋根材をしっかり点検・固定しておくことが重要です。

そして、塗装工事中で足場を設置している場合も、強風対策が欠かせません。

詳しくは後述しますが、足場を覆う飛散防止用のメッシュシート(養生シート)が台風の風を受けると、足場全体が倒壊する危険があります。

このような事態を避けるため、台風接近時には、シートの撤去や足場の固定補強を行う必要があるのです。

大雨(豪雨)による被害と雨漏り

台風は、集中豪雨をもたらし、短期間に大量の降水を発生させます

この大雨により、外壁のひび割れや屋根の破損箇所から雨水が浸入し、雨漏りの原因となることがあるのです。

特に、外壁に細かなクラック(ひび)があると、強風が雨水を押し込むため、通常の雨より深刻な浸水を招きやすくなります。

そして、台風による雨漏りは、天井や壁内部に水が回ることで、構造材の腐食やカビ発生にもつながります。

また、台風通過後、しばらく経ってから、室内のクロス(壁紙)が剥がれたり、シミになったりと顕在化するケースもあります。

つまり、「見えない箇所にダメージが蓄積される」のが台風被害の厄介な点です。

外壁塗装や屋根塗装の防水機能が健全であれば、雨水の侵入を防ぎやすいです。

しかし、もし、これらの防水機能が劣化したまま放置していると、シーリング(目地コーキング)の隙間や、塗膜の剥離部から浸水してしまい、上記のような被害が発生してしまうのです。

台風前に外壁塗装で防水性を回復させておくことは、住宅内部への雨漏りリスクを減らす有効な対策といえるでしょう。

加えて、台風時は雨どい(雨樋)が詰まっていると、雨水を処理しきれずに溢れてしまい(オーバーフローといいます)、軒裏から雨水が侵入する場合もあります。

外壁や屋根の状態の確認だけでなく、排水設備の点検・清掃など、台風シーズン前には外装の様々な確認が肝心なのです。

台風後に起こりがちなトラブル

台風が去った後は、外壁や屋根の被害の確認とその対応が必要です。

ここまでに述べたような、目に見える損傷(外壁材の剥落、屋根瓦の破損、雨漏り箇所など)は、早急に修理が必要です。

また、台風の後は、自宅の隅々まで変化がないか、まずは自分の目で可能な範囲でチェックするようにしましょう。

特に、

  • 外壁塗装が剥がれていないか
  • シーリング材に裂け目ができていないか
  • 屋根材や雨樋にゆがみがないか

などを確認します。

必要に応じて専門業者に点検を依頼し、見落としのないようにすることも大切です。

しかし、台風直後は、周辺の多くのエリアに被害が及ぶため、修理を依頼したくても業者がすぐには見つからないということが、しばしば起こります。(地域の外壁塗装業者をすぐに探したい場合は、こちらからご連絡ください)

特に、大規模災害級の台風では、地域のリフォーム会社や塗装業者に問い合わせが殺到し、調査や工事まで相当の待ち時間が発生するケースがあります。

これが、台風後の「修理難民」ともいうべき状況です。

台風の後の家のダメージのチェックを行う


前述のとおり、内部に潜在するダメージ(構造体の腐食など)は、一見無事に見えても、後から不具合が出る恐れがあります。

外から見える破損だけで判断せず、室内側にも水が入り込んだ形跡がないか確認しましょう。

具体的には、天井や壁紙にシミ・浮き・剥がれがないか、窓枠やサッシ周りが湿っていないか、押し入れやクローゼット内にカビ臭さがないかなどをチェックしましょう。

雨漏りが疑われる場合は、被害箇所をスマホで撮影し、日付と場所をメモしておくと、業者への相談や火災保険の申請時にも役立ちます。

ただし、屋根の上や高所に上って確認するのは非常に危険です。

もし、

  • 屋根材が浮いている
  • 雨樋が曲がっている
  • 外壁に大きなひび割れがある

など、少しでも異常が見える場合は、無理に自分で直そうとせず、外壁塗装業者や屋根業者に点検を依頼しましょう。

必要に応じて、天井裏や小屋裏、外壁内部の含水状態などを確認してもらうことで、後から雨漏りや腐食が進行するリスクを抑えられます。

また、台風直後に異常が見つからなくても、1〜2週間ほどは室内のシミ、カビ臭、クロスの浮き、建具の開閉不良などが出ていないかを注意して見ることも大切です。

台風による浸水被害は、時間が経ってから表面化するケースもあるため、「通過直後に一度見て終わり」ではなく、しばらく経過観察する意識を持っておきましょう。

さらに、台風被害の修理対応では近隣トラブルにも注意が必要です。

例えば、自宅から飛んだ瓦や外壁片が隣家の車を傷つけた場合、被害に遭ったご近所から損害賠償を求められる可能性があります。

ただし、通常は、次章で説明するように工事業者の保険でカバーされ、適切に対応すれば施主個人が直接補償する事態は避けられます。

いずれにせよ、台風で周囲に迷惑をかけないためにも、平時から住まいのメンテナンスをしておくことが肝心です。

台風前に外壁塗装・補修をしておくメリット

ここまでにお伝えした被害リスクを踏まえ、台風が来る前に、外壁塗装を含む、住宅の様々な箇所の点検・補修を済ませておくことが推奨されます。

ここでは、台風に外壁塗装工事を行うことによって得られる主なメリットを整理します。

劣化箇所を事前補修して被害を最小化

台風で大きな被害が出るケースの多くは、被害箇所が元々劣化していたことが要因です。

例えば、強風で飛ばされた屋根瓦は、「台風前からズレて外れかけていた」可能性が高く、雨漏りした箇所は「元々ひび割れや防水不良があった」ことがしばしば見受けられます。

したがって、台風シーズンを迎える前に外れかけの瓦や割れた外壁タイルなどを見つけて補修しておけば、台風による被害を最小限に抑えられるでしょう。

事前のメンテナンスは、経済的にも有利です。

例えば、屋根材や外壁材が落下して粉々に割れてしまうと再利用できず交換が必要ですが、外れかけていただけなら接着し直すことで済む場合があります。

後者のほうが材料費も工事費も割安になるため、結果的に修理費用の節約につながります。

「壊れてから修理」より「壊れる前に補修」しておくことが、住まいと家計の双方に優しい対策なのです。

施工直後なら業者に優先対応してもらえる可能性

もし、台風前に、外壁塗装や屋根補修などのリフォーム工事を行った場合、施工後しばらくは、業者もその住まいの様子を気にかけてくれています。

万一、工事完了後すぐに台風などの自然災害が襲来した場合、直近で施工した現場は業者が優先的に点検・対応してくれることがあります。

実際、信頼できるリフォーム会社であれば「工事後のお宅に不具合は出ていませんか」と台風通過後に連絡を入れてくれるケースもあります。

この際、外壁や屋根に少しでも不安な点があれば相談すればすぐ見に来てもらえるでしょう。

つまり、台風シーズン直前にメンテナンスを済ませておくと、何か起きた時にリフォーム業者から優先的にフォローしてもらえる可能性が高まるのです。

災害後に業者探しで困るリスクを減らす意味でも、前もって信頼できる会社に工事を依頼しておくメリットは大きいといえます。

総じて、台風の被害を広げないために最も大切なのは「台風が来る前に劣化診断を行い、必要な補修を計画的に実施しておく」ことです。

普段からこまめな住宅の手入れと早めの対策を心がけることで、いざという時の被害を大幅に減らせるでしょう。

台風シーズンに外壁塗装工事をする際の注意点

では、やむを得ず台風シーズン中に外壁塗装工事を行う場合、具体的にどのような点に注意する必要があるでしょうか。

結論からいえば、「台風の動きを常に考慮し、安全最優先で工事を進める」ことが肝心です。

ここでは、台風時期に工事を依頼する際に押さえておくべきポイントを解説します。

工期に余裕を持ったスケジュール計画

台風シーズンに工事を依頼する際は、通常より長めの工期設定を心がけましょう。

塗装作業は、雨風の強い日は中断せざるを得ず、その分、日程が延びるのは避けられません。

信頼できる塗装業者であれば、契約時の見積もり段階から「天候不良による予備日」を織り込んだスケジュールを提示してくれるはずです。

実際、多くの施工会社は天候リスクを見越して余裕を持った日程を計画しており、台風で数日中断しても最初の予定範囲で収める努力をします。

また、通常、雨天や台風による工期延長で追加料金が発生することはありません。

足場の仮設期間が予定より伸びても、天候起因の延長であれば費用は見積もり通りで対応する業者がほとんどです。

ただし、心配な場合は、契約前に「台風など不可抗力で工期が延びた場合の取り決め」を確認しておくと安心です。

信頼性の低い業者だと悪天候による不当な延長請求をしてくる可能性もゼロではないため、契約前のチェックポイントに含めましょう。

なお、こちらの記事でも解説していますが、外壁塗装工事では、湿度85%以上や雨天時には塗装工程を実施しないのが大前提です。

たとえ小雨でも、湿度が高ければ、塗料がうまく乾燥せず、仕上がり不良(塗膜の白化やムラ、剥離など)を招いてしまうため、塗料メーカーも、「気温5℃以下、湿度85%以上の環境での塗装は避ける」と注意喚起しています。

施工スケジュールには常に天気予報を反映させ、無理な強行をしないことが重要です。

台風接近時は安全確保のため作業中止

塗装工事の途中で台風が近づいた場合、現場ではただちに全ての作業を中止します。

塗料は塗った後に十分乾燥させる必要がありますが、台風下では乾く前に雨で流されたり風で埃が付着したりして品質が保てません。

また、作業員の安全面から見ても、強風時に高所の足場で作業するのは大変危険です。

したがって、台風が直撃しそうなときは職人さんたちも無理をせず作業を見合わせ、台風通過を待ってから再開するのが鉄則です。

これは施主側も理解しておくべきポイントです。

もちろん、業者が必要以上に無理をすることは稀ではありますが、「多少の雨なら頑張って塗装してください」などと無理にお願いするのは厳禁です。

自然相手では人間の力ではどうにもならない部分がありますし、無理な作業は事故や塗装不良のもとになります。

工事中に台風が来たら「天に任せて待つ」くらいの気持ちで、安全最優先に協力しましょう。

前述のとおり費用的な負担増は通常ありませんので、安心して中断期間を受け入れてください。

台風が過ぎ去った後は、念のため現場の状況確認も行います。

足場や仮設シートに異常がないか、塗りかけの部分に雨で不具合が出ていないかなどを、業者と一緒にチェックすると良いでしょう。

万が一問題が見つかれば、適切に手直ししてもらえるはずです。

足場の強風対策(メッシュシートの扱い)


台風時に最も注意すべきは、足場の倒壊リスクです。

外壁塗装工事では住宅周囲に足場を組み、その外側をメッシュシートで覆います。

このシートは、塗料やホコリの飛散防止に有効ですが、台風の強風をまともに受けると、足場全体が風に煽られて揺れ、最悪、倒れてしまうことがあります。

実際、過去の台風被害では、足場が倒れて、隣家の建物や車を破損した例も報告されています。

そのため、台風接近が予想される場合は、前日までにメッシュシートを畳むか取り外すのが基本対応です。

業界団体の使用基準でも「風速15m/秒以上の強風が予想されるときは養生シートを全面解除するか片側にまとめて固定する」ことが求められています。

シートを外せば風の通り道ができ、足場への風圧を大幅に減らせます。

多くの塗装業者は台風情報を常にチェックしており、接近が分かれば早めに現場へ行ってシートを処置します。

もし、施主の立場で「台風が来るのに業者が何もしていない」ように見える場合は、遠慮なく連絡して対策を促しましょう。

安全管理に細心の注意を払う業者であれば、こうした強風対策も手際よく実施してくれるはずです。

足場の固定強化と現場養生

メッシュシートの処理と並んで重要なのが足場自体の固定強化です。

通常、足場は建物の壁面に「壁つなぎ」や「アンカー」と呼ばれる金具で固定されています。

ただし塗装中は塗り残しを防ぐため、一部のアンカーを外している場面もあります。

台風が来るとなれば、全てのアンカーを確実に締め直し、必要に応じて増設して足場の安定性を高めます。

また、足場周りに置いてある塗料缶や道具類も、飛散しないよう屋内や安全な場所に移動させます。

脚立や一輪車など風で倒れる危険のあるものは倒しておくか固定します。

建築現場ではこのような総合的な台風養生(たいふうようじょう)を行い、飛来物・落下物による事故防止に努めます。

台風養生が不十分だと、シートのバタつく音が深夜に近隣へ迷惑を掛けたり、部材が外れて飛ぶ恐れもあります。

プロの業者であれば、天候対策も含めて施工管理をしてくれますが、契約時に「台風時の対応」を確認し、信頼できる会社に依頼することが大切です。

万一の事故時の責任と保険対応

「台風シーズンに工事をして足場が倒れたらどうしよう…」と不安に思う方もいるでしょう。

もし、足場倒壊などの事故で第三者に被害が出ても、法律上、基本的に工事業者が責任を負うことになっています。

民法第716条により、請負工事における第三者への損害は原則として請負人(施工業者)が賠償責任を負うと定められているためです(※施主の指示に明らかな過失があった場合等を除く)。

実際、塗装業者はほとんど必ず「請負業者賠償責任保険」に加入しており、万一の事故時にはその保険から補償金が支払われます。

例えば、台風で足場が倒れ近隣の家屋や車両を壊してしまった場合でも、施主(あなた)が直接補償費用を負担する必要はありません。

工事業者側で保険手続きを行い、被害への賠償に当たってくれます。

施主としては、被害に遭われた方への誠意ある対応(謝罪や保険対応の説明など)を業者とともに行えば大丈夫です。

自然災害による予期せぬ事故でも、発注者(施主)が正しい業者に依頼していれば責任は適切に対処されるので、過度に心配する必要はありません。

ただし、注意点として、工事業者の選定は信頼できる法人を選ぶことが重要です。

万一、保険未加入の悪質な業者や個人に依頼していた場合、事故後に十分な賠償が受けられないリスクがあります。

契約した業者に資金力がなかったり、連絡が取れなくなったりすれば、損害賠償を被るなど、大きな被害を受けかねません。

そうした事態を避けるためにも、施工実績が豊富で保険等もしっかり完備した業者を選びましょう。

台風被害に対する火災保険の適用と注意点

台風による風災(ふうさい:強風で生じた損害)は、多くの場合お住まいの火災保険で補償対象となります。

実際、こちらの記事でも解説しているように、台風や大雨で外壁や屋根が破損した場合、加入中の火災保険から修理費用が支払われる可能性があります。

ただし、火災保険を使って外壁塗装の補修費用をまかなうにはいくつか条件がありますので押さえておきましょう。

・経年劣化は補償対象外

保険金が支払われるのは、あくまで「自然災害が原因の被害」に対してです。

台風をきっかけに外壁にひび割れが生じた場合などは、風災に該当しますが、もともと古くなって剥がれていた塗膜など、単なる老朽化による損傷は補償されません。

保険会社の調査で、「災害と無関係の劣化」と判断されれば、支払い対象外となります。

・請求期限と免責金額

台風被害で保険請求する場合、通常発生から3年以内に手続きを行う必要があります。

時間が経つと請求権が失効しますので注意しましょう。

また、契約内容によっては20万円未満の小さな修繕は自己負担となるケースもあります(保険金支払いが一定額以上で発生するタイプ)。

自分が加入している火災保険の免責条件を確認しておきましょう。

・申請の手順

台風で被害を受けたら、まずご自身の保険会社や代理店に連絡しましょう。

所定の保険金請求書類が送られてきますので、被害状況を説明した書類や写真などを添えて申請します。

保険会社の審査を経て妥当と認められれば、指定口座に保険金が支払われます。

申請から支払いまでの流れを事前に把握しておくとスムーズです。

火災保険を使って修理・塗装する際に気をつけること

火災保険を使って修理・塗装する場合、信頼できる業者選びも重要です。

せっかく保険で直せても、施工技術が未熟な業者では外壁の耐久性や美観が十分に回復しない恐れがあります。

台風被害の補修実績が豊富な優良業者に依頼し、確実な工事をしてもらいましょう。

ここで気を付けたいのが、悪徳業者による「保険金で無料修理」の勧誘です。

台風など災害の後には「保険を使えばタダで工事できますよ」と甘い言葉で近づいてくる業者が増える傾向にあります。

しかし、そうした業者と安易に契約すると保険金が下りずに高額な修理代を自腹で払うトラブルになりかねません。

例えば、本来保険がおりない経年劣化部分の工事まで強引に契約させられ、いざ保険請求しても認められず施主が全額負担…といった被害報告があります。

また、契約後に解約しようとすると法外なキャンセル料を請求されるケースもあります。

このような保険悪用の勧誘に対しては、日本損害保険協会消費者庁も注意喚起を行っています。

「台風被害は保険で直せます」と業者から持ちかけられたら、まずはご自身の保険会社に相談しましょう。

保険金請求の代理だけをうたう業者とその場で契約する必要は全くありません。

実際に補償が受けられるかどうかは、保険会社の判断次第ですから、必ず正式な手続きを踏んで確認することが大切です。

災害後の混乱に乗じた悪質商法に巻き込まれないよう、落ち着いて対処してください。

外壁塗装に適した季節は?各シーズンの特徴比較

最後に、台風シーズンを含む各季節ごとの外壁塗装のしやすさを比較しておきましょう。

「台風の時期は避けた方がいい」と言われる一方で、それ以外の時期にも天候上の特徴があります。

以下の表に春夏秋冬および梅雨期のメリット・デメリットをまとめました。

季節 天候の特徴 塗装工事の適性
春(3~5月) 気温が安定し、降雨も少なめ。湿度も比較的低い 最もおすすめのシーズン。寒すぎず暑すぎずで乾燥も良好。計画通り進みやすい
梅雨(6月中旬~7月) 長雨が続き湿度80~90%以上の日も多い 工事は困難。塗装工程は雨天中断が常で工期延長必至。可能なら避ける
夏(7月~8月) 高温多湿。局地的な夕立や台風発生もあり 日照時間は長いが猛暑日は作業負担大。塗料の乾きは速いものの、突然の雷雨や台風接近に注意
秋(9月~10月) 気温・湿度が下がり安定しやすい。ただし台風上陸が多い 適した季節。特に10月以降は快適に作業可能。9月前半は台風シーズンの影響で日程調整が必要
冬(11月~2月) 寒冷で乾燥している。地域によって降雪も 低温の日は塗料が乾きにくく5℃未満では施工不可。晴天続きなら作業自体は可能だが日没早く工事日数は伸びがち

以上の比較から、総合的には春か秋(※初秋の台風期を除く)が外壁塗装に向いているといえます。

特に、春先~梅雨入り前秋晴れの続く10~11月あたりが狙い目です。

一方、梅雨や台風シーズン真っ只中の時期は避けるに越したことはありません。

ただし、前述したように、住宅の劣化が進んでいる場合は「シーズンを待つ余裕がない」ケースもあります。

もし、外壁の傷みが激しい状態で台風シーズンに差し掛かるようなら、多少工期が延びても早めに塗装リフォームする方が結果的に安全です。

信頼できる業者と十分打ち合わせを行い、天候対応しながらでも着工する判断が必要でしょう。

逆に、築浅でメンテナンスを急がない場合は、無理に台風時期にこだわる必要はありません。

台風シーズンを外した時期に計画し直すのも一案です。

要は、住まいの状態とリスク度合いを見極め、最適なタイミングを選ぶことが大切です。

まとめ:台風に負けない塗装計画で安心の住まいづくりを

台風と外壁塗装という観点から、工事前に知っておくべき情報を総合的にご紹介しました。

最後に本ページの要点を振り返ります。

  • 日本では毎年台風による暴風雨で外壁や屋根に被害が発生する。劣化した箇所ほど壊れやすく、隠れたダメージや近隣への影響も懸念される。
  • 台風シーズン前に外壁塗装や補修を行えば、劣化による被害リスクを低減できる。事前に直しておくことで被害拡大を防ぎ、修理費用も抑えられる。また施工直後の家は業者にフォローしてもらいやすい。
  • 台風時期に工事をする場合は安全最優先で計画・対応する。工期は長めに設定し、雨天時は無理に作業しない。台風接近時にはメッシュシートの撤去・足場固定など十分な養生を行い、作業は一時中断する。
  • 台風による工事中の事故で第三者被害が出ても、施主が直接責任を負うケースは基本的にない。工事業者の賠償保険で対応される。しかし保険未加入の業者も存在するため、依頼先は慎重に選ぶ。
  • 台風で外壁が破損した場合は火災保険の適用が可能。ただし経年劣化部分は補償外で、申請手続きや条件を確認する必要がある。災害時に「保険で無料 repair」を謳う訪問業者には要注意で、必ず保険会社に相談してから対応する。
  • 外壁塗装に適した季節は春と秋。梅雨や台風ピークの夏は工事しにくいが、緊急性が高い場合はプロと相談のうえシーズンにとらわれず実施する方が安全な場合もある。

以上を踏まえ、読者の皆様には「台風に強い住まい」を目指した外壁塗装計画を立てましょう。

普段から外壁や屋根の状態に目を配り、劣化があれば早めに対処することが台風対策の第一歩です。

そのうえで、信頼できる塗装業者と相談しながら最適な時期に工事を行えば、台風シーズンでも不安なく過ごせる強固で美しい外観を保てるでしょう。

外壁塗装駆け込み寺では、全国の優良塗装店ネットワークを通じて台風対策のご相談も承っています。

必要に応じて専門家の診断を受け、災害に強い住まいづくりを進めてください。

適切なタイミングでの塗装工事と万全の備えで、台風から大切なお住まいを守りましょう。

冬に外壁塗装を行うメリット、デメリット

外壁塗装は一年中行える工事ですので、冬でも施工は可能です。

ただし、冬場の外壁塗装は、雪や気温の低さが原因で施工ができなかったり、春まで施工が行えなかったりする地域もあるため、お住まいの地域によってはスムーズな工事にならないかもしれません。

 

本格的な冬を迎える前に、冬の外壁塗装で気を付けておくことや、外壁塗装の施工条件を知っておきましょう。
 
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外壁塗装における季節ごとの注意点とベストシーズン

季節ごとの天候の特徴は外壁塗装工事の進行や仕上がりに影響するため、どの季節に外壁塗装を行うかは塗装工事を成功させる上でとても重要です。

 

この記事では、外壁塗装を成功させるために、

  • 外壁塗装を行うベストシーズンといえる季節があるか
  • 季節が外壁塗装にどのような影響を与えるか
  • どんな季節でも外壁塗装を上手に仕上げてくれる優良業者の選び方

などについてご紹介します。

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外壁塗装中でも普段通り生活するために知っておくこと

外壁塗装工事中は、家の周りで作業が行われるため、室内にいる人は、外の作業状況に注意しながら生活を送ることになります。

 

近年では、外壁塗装工事中でも、住人が普段通りの生活を送れるよう配慮してくれる業者も増えつつありますが、すべての業者がそうとは限りません。

 

外壁塗装工事中の生活の不便を少しでも減らすためにも、工事前に、不便になる箇所とその対策法を知っておきましょう。 

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外壁塗装の頻度を知って費用とスケジュールも余裕を持とう

家の外壁や屋根は、いずれは再塗装が必要になりますが、どのくらいの頻度で行えばいいのか、適切なタイミングがわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

時に、百万円近い工事費用を用意しなければならない外壁塗装は、気軽に何度も行えるものではありません。

 

悪徳業者の言いなりになって、不必要な工事をしてしまったと後悔しないためにも、外壁塗装の頻度を把握して、ご自身にとって最も良い塗装のタイミングを見つけましょう。

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外壁塗装工事中は換気はできる?臭いや息苦しさ対策

「外壁塗装工事中に、家の換気ができなくて辛かった」と感じた経験のある方も少なくはありません。

 

塗装工事中は、足場やシートで覆われて、ただでさえ息苦しさを感じてしまいますが、塗料の臭いや養生の都合で、換気そのものが行えなくなってしまいます。

 

工事が始まったあとで、換気が行えず不便な思いをしないように、塗装工事前や工事中でも行える換気対策を知っておきましょう。

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外壁塗装の時期を決めるためにおさえたい3つのポイント

外壁塗装を計画するとき、「塗装するタイミングはいつがいいのだろう?」と悩む方は少なくありません。

外壁塗装の工事期間は一般的に約2週間ほどかかり、その間お家の周囲は足場と養生シートで囲われ、ご近所への配慮も必要になります。

 

そのため、できれば工事が順調に進むベストシーズンに塗装したいと考える方も多いでしょう。

しかし、外壁塗装は季節に関係なく、劣化が進む前に適切なタイミングで済ませておくことが何より大切です。

 

では、具体的にどんな時期なら外壁塗装に適しているのでしょうか。

本記事では、外壁塗装の時期を決める際に押さえておきたい3つのポイントについて詳しく解説します。

春や秋など天候が安定した時期が塗装に適しているのは事実ですが、それ以外の季節でも計画の立て方次第で問題なく施工できます。

お住まいの状況に合ったベストな塗装時期を判断する参考にしてください。

■外壁塗装の時期を決める3つのポイント 

外壁塗装のベストなタイミングを判断するには、次の3つの観点から考えると分かりやすくなります。

  1. 建物の劣化状況に応じたタイミング
  2. 塗装業者の繁忙期・閑散期に応じたタイミング
  3. 季節・気候条件に応じたタイミング

外壁・屋根の劣化が進んでいれば季節に関係なく早めの塗装が必要ですし、工事会社の予約状況によっては計画の前倒しや見直しも必要です。

 

また、雨や極端な暑さ・寒さといった気候条件も工事の進み具合に大きく影響します。

以下でそれぞれのポイントについて順番に解説しますので、ご自宅の状況ではどのタイミングに当てはまりそうか、考えてみてください。

外壁や屋根が劣化したと感じたとき 

まず最も優先すべきなのは、建物の外壁や屋根に劣化のサインが見られたタイミングです。

新築や前回の塗装から10年前後が経過すると、塗膜の防水性能が落ち始め、さまざまな劣化症状が現れてきます。

 

代表的な劣化のサインには次のようなものがあります。

  • チョーキング現象(白亜化): 外壁を手で触ると白や淡い塗料の粉が付着する現象です。
    塗膜の顔料が劣化して粉状になることで起こり、塗り替え時期の目安となります。
  • 外壁のひび割れ・塗膜の剥がれ: 外壁や塗装面に細かなひび(クラック)が入ったり、塗膜が浮いて剥がれかけている状態です。
    放置すると雨水が染み込み建物内部の劣化につながります。
  • シーリング材の割れ・痩せ: サイディングボードの目地や窓枠まわりのシーリング(コーキング)が硬化してひび割れたり隙間ができている状態です。
    防水機能が低下しているサインなので再充填や塗装が必要です。
  • 雨漏りや水染み: 屋根や外壁から雨水が侵入して室内にシミが出たり雨漏りが起きている場合、塗膜の防水性能が失われ構造材の腐食が進んでいる恐れがあります。
  • カビ・藻の発生: これまで生えていなかった外壁面に黒カビや緑色の藻が繁殖し、洗浄しても落ちなくなった場合も要注意です。
    塗膜の防水性・防汚性が低下している可能性があります。

上記のような症状に気づいたら、季節を問わず早めに外壁塗装や必要な補修を行うべきタイミングです。

塗装を先延ばしにせずメンテナンスすることで、外壁材や屋根材そのものの劣化を防ぎ、大掛かりな補修工事を避けられます。

 

特に塗膜の劣化(チョーキング現象など)は、外壁材が直接雨風に晒される状態になるため放置は禁物です。(チョーキング現象の詳しい解説はこちらの記事を参照)

 

なお、現在お住まいの外壁に使用されている塗料の種類によって耐用年数(寿命)は異なります。

一般的なシリコン塗料は約10~12年、フッ素塗料なら15~20年程度とされています。

前回の塗装から時間が経っている場合は、お手元の工事記録や保証書を確認し、塗料の耐用年数を目安に塗り替え時期を考えましょう。

前回使用した塗料が不明な場合でも、塗装業者に劣化診断を依頼すれば現在の劣化状況からおおよその塗り替え適齢期を教えてもらえます。

不安な場合は無料見積もりを依頼

「劣化が進んでいるか自分では判断がつかない」「今塗装すべきか迷っている」という場合は、まず塗装専門業者に無料の点検診断だけでも依頼してみることをおすすめします。 

契約前提でなくても、多くの業者は外壁・屋根の劣化診断や見積もりを無料で行ってくれます。

信頼できる業者に診てもらえれば、現在塗装が必要か、どの程度補修すべきかといった判断の助けになるでしょう。

 

もし、すぐに業者に確認してほしいという場合は、お近くの優良外壁塗装業者を無料で紹介させていただきますので、こちらからお申し込みください。

塗装業者の手が空いているとき 

外壁塗装は基本的に一年中いつでも施工可能ですが、塗装業者には仕事の量が増える繁忙期と依頼が少なくなる閑散期があります。

希望の時期にスムーズに工事を依頼するためには、業界の繁忙期を避けて比較的余裕のある時期を狙うのも一つの手です。

春と秋は外壁塗装業者の繁忙期

一般的に塗装業者が最も忙しくなる繁忙期は、春(3~5月)と秋(9~11月)です。

一年の中で気候が安定し塗装に適した時期であることに加え、ゴールデンウィークや年末前に工事を済ませたいという需要が増えるため、これらの季節は施工予約が集中します。

 

特に10月・11月は全国的にも外壁塗装のベストシーズンとされ、多くの人が工事を考えるため予約が取りにくい傾向があります。

希望どおりの日程で施工したい場合は、繁忙期に入る数か月前から余裕をもって見積もり依頼や業者選定を始めることが重要です。

夏や冬は外壁塗装業者が比較的空いている

一方、梅雨時期を含む夏場(6~8月)や寒さの厳しい冬場(12~2月)は塗装工事の依頼が減る傾向にあります。

こうした閑散期であれば、繁忙期に比べて業者の予定に空きがあり、相談から着工までスムーズに進みやすくなります。

 

工事件数が少ない時期は、業者によっては多少の値引き交渉に応じてくれる可能性もあります。

予算面を重視する方は、閑散期を狙って相見積もりを取り、価格交渉してみるのもよいでしょう。

 

ただし、計画を立てていた時期であっても、想定外の需要増加に注意が必要です。

例えば、台風や地震などの自然災害が発生した後は、その地域一帯で屋根や外壁の補修需要が急増します。

災害対応に追われて新規の塗装工事まで手が回らなくなり、人気業者ほど新規予約が1~2か月待ちになるケースもあります。

駆け込み需要による繁忙期などもある

また、国や自治体の大型補助金制度・減税制度の締め切り前になると、「期限内に工事を済ませたい」という依頼が殺到し、特定の時期に予約が集中することもあります。

こうしたイレギュラーなタイミングでは季節に関係なく業者の手が塞がってしまうため、日頃から定期点検や早めの相談を心がけ、いざというとき慌てなくて済むようにしておきましょう。

 

なお、塗装業者の中には施工能力の高い少数精鋭の職人チームで1日1棟ずつ着実に仕上げていくようなところもあります。

そのような人気の優良業者ほど繁忙期には予約が数ヶ月待ちとなる場合もあります。

 

確実に腕の良い業者に依頼したい場合は、時期にこだわらず早め早めに問い合わせておくことが肝心です。

塗装が行いやすい季節・気候のとき

屋外で行われる外壁塗装工事は、当日の気象条件に大きく左右されます。

雨天や強風の日は作業が中断されますし、極端な高温・低温環境では塗料が本来の性能を発揮できません。

 

そのため、天候が安定していて塗装作業がしやすい季節を選ぶこともスムーズな工事完了につながります。

一般的には春(3~5月)や秋(9~11月)が一年の中で気候が穏やかで工事しやすい季節とされています。

 

ただし、「気候が良い=ベストシーズン」という理由で春秋に工事依頼が集中する点には注意が必要です。

先述のとおり春と秋は繁忙期でもあるため、希望の時期に工事をするなら早めに準備を始めましょう。

 

反対に夏や冬は気候条件の面で注意点が多いものの閑散期にあたり、融通が利きやすい時期でもあります。

以下では気温や湿度など気候面から見た塗装に適した条件と、季節ごとのメリット・デメリットについて詳しく見てみましょう。

■気候・季節を考慮した外壁塗装のすすめ

外壁塗装を行う上で何と言っても意識しておきたいのが工事を行う時期の気候です。

 

塗料には適切な使用環境が定められており、以下の条件に当てはまる場合は基本的に塗装作業ができません。

  • 雨が降っている(降雨中の塗装作業は不可)
  • 湿度が85%を超えている(高湿度環境下では塗料が正常に乾かない)
  • 気温が5℃以下(低温下では塗料が硬化不良を起こす)

上記のような環境では塗料メーカーも塗装自体を禁止しています。

 

雨が混じれば塗膜がまだら模様に汚くなったり、乾燥前に重ね塗りすると剥がれやひび割れの原因になります。

湿度が高すぎても塗料がしっかり硬化せず、気温が低すぎると塗料の伸びが悪く乾燥も遅れて品質低下を招きます。

 

そのため、梅雨や真冬の寒冷期に工事を計画する場合は特に注意が必要です。

逆に言えば、気温5℃以上かつ湿度85%未満の日であれば塗装に適したコンディションといえます。

 

この条件に当てはまる日が多い季節ほど塗装に向いていると考えられます。

一般的には春と秋がこれに該当しますが、お住まいの地域や年によって気候は異なりますので、「〇月だから絶対安心」というものではありません。

 

ここからは季節ごとの傾向と塗装時期のポイントを見ていきましょう。

春(3~5月)の外壁塗装

春は一年の中でも比較的天候が安定しており、塗装工事のベストシーズンの一つとされています。

 

冬と違って日照時間が長く気温も次第に上がってくるため、塗料が乾きやすく工事を予定通り進めやすい季節です。

雪や霜で作業が中断する心配もなく、概ね順調に工期を終えられる可能性が高いでしょう。

 

ただし、春は年度変わりで生活環境が変わる方も多く、住宅のメンテナンス需要が高まる時期でもあります。

実際、春先(特に4~5月)は塗装業者の繁忙期にあたります。

  • 梅雨入り前に屋根や外壁の点検・補修を済ませたい方
  • ゴールデンウィークの連休中に工事したい方
  • 夏本番を迎える前にリフォームを終わらせたい方

などの依頼が増えるため、希望する業者の予約が取りづらくなるかもしれません。

 

春に塗装を検討している場合は、信頼できる業者を早めに見つけて見積もり依頼をしておくことをおすすめします。

なお、春の終わり頃からは地域によって梅雨が始まります。

梅雨直前のタイミングで工事に入る場合は、契約前に雨天時の対応について業者とよく打ち合わせしておきましょう。

雨が長引いた場合に工期延長の可能性があることをきちんと説明してくれるか、工程をずらす柔軟な計画を立ててくれるかといった点は、業者選びの判断材料になります。

梅雨(6月~7月)に塗装工事はできる?

梅雨は一年で最も雨が続きやすい時期です。

地域差はありますが、例年6月から7月にかけて各地で約1か月間の梅雨期間があります。

 

基本的に雨天の日は塗装作業ができないため、梅雨時に工事を計画すると工期が延びるリスクが高くなります。

実際には、梅雨の時期でも雨の降っていない合間を縫って作業を進めることは可能です。

 

塗装工事では天気予報を見ながら日程を組みますし、雨の日が続く場合は着工日自体をずらす判断も行われます。

そのため「梅雨だから絶対に工事できない」というわけではありません。

 

近年では小雨や高湿度下でも使用可能な下塗り材が開発されるなど、雨天時の施工に対応する技術も出てきています。

とはいえ、梅雨時は施主(依頼者側)にとってストレスがかかりやすい時期でもあります。

雨で工期が読めず工事期間が長引けば、その分ずっと足場と養生シートに囲まれた生活を送らなくてはなりません。

 

また、塗装の合間に晴れ間があっても湿度の高い状態が続くと塗料の乾燥に時間がかかります。

施工日数に余裕を見ていても、最終的に当初予定より1週間以上工期延長となるケースもあります。

 

こうした点から、やはり梅雨は可能であれば避けるに越したことはないでしょう。

梅雨しか時間が取れない場合は、信頼できる業者と綿密に打ち合わせを行い、雨天時の工程延期に柔軟に対応してくれるかを確認しておきましょう。

(雨の日の塗装リスクや対策について詳しくはこちらの記事も参照)

夏(7~8月)の外壁塗装

夏は気温が高く塗料の乾燥が早い季節です。

一見過酷な時期に思えますが、塗料がよく伸びてムラなく塗れるため作業性は高く、仕上がり品質も確保しやすいというメリットがあります。

実際、真夏に塗装したからといって塗膜性能が落ちるわけではありませんので、その点はご安心ください。

 

しかし、夏場の塗装にはいくつか注意点もあります。

まず、猛暑日の屋外作業は職人にとって大きな負担となります。

 

特に日差しで高温になった屋根の上での作業は熱中症の危険があるため、夏季は職人の体調に配慮した工程管理が必要です。

例えば炎天下の日中は屋根の塗装作業を避け、朝夕の比較的涼しい時間帯に行う、適宜休憩を増やすなどの対策が取られます。

 

また、工事期間中は足場に養生シートが掛けられ窓を開け放てないため、室内環境が暑くなりやすい点にも留意しましょう。

エアコンの室外機も養生で覆われてしまうため、塗装中はエアコンが使えない時間帯が出る場合があります。

 

真夏の工事では、日中の在宅時間を減らす(涼しい場所へ一時的に避難する)、工事前に室外機の移設を相談する、あるいは工事期間だけ仮住まいを用意するといった対策も検討しましょう。

 

夏場は依頼件数が少ない閑散期でもあるため、前述のとおり希望日に工事を組みやすく費用面でも交渉しやすい時期です。

暑さ対策さえしっかり行えば施工自体は問題なく行えますので、夏しか都合がつかない場合でもあまり神経質になりすぎず、信頼できる業者と十分話し合って進めるとよいでしょう。

秋(9~11月)の外壁塗装

秋も春と並んで塗装に適した季節です。

空気が乾燥して湿度が低く、気温も極端に高くならないため塗料が安定して乾きやすい時期と言えます。

 

また、夏ほど日差しが強烈ではなく足場で覆われた室内でも過ごしやすい気候であることもメリットの一つです。

塗装工事中は洗濯物を外に干せない、窓を開けられないといった生活上の制約もありますが、秋の穏やかな気候であれば比較的負担が少ないでしょう。

 

注意点としては、秋は毎年台風シーズンが含まれることです。

特に9月は台風が接近・上陸しやすく、突発的な暴風雨で工事が中断したり、台風被害の修繕相談が塗装業者に相次いだりする可能性があります。

台風通過後は前述のとおり地域一帯で補修需要が高まり、新規の塗装依頼は後回しになりがちです。

築年数が経って劣化が進んでいる家の場合、台風のシーズンに入る前に屋根防水の補修や外壁のひび割れ補修を済ませておくことをおすすめします。

 

なお、秋は全国的に見ても塗装工事の依頼が増える繁忙期です。

中でも天候が安定する10月・11月は予約が最も集中し、「塗装のベストシーズン」と言われます。

この時期に工事を希望する場合、やはり早めの準備と業者への相談が欠かせません。

場合によっては人気業者だと数ヶ月先まで予定が埋まっていることもありますので、秋にお願いしたいと決めているなら春~夏のうちに見積もり依頼だけでもしておくと安心です。

冬(12~2月)の外壁塗装

冬は気温が低く日照時間も短いため、塗装工事が予定通り進みにくい季節です。

朝晩の冷え込みで塗装面が結露したり霜が降りたりすると、その日の作業開始が遅れたり見送られたりします。

 

また、気温5℃を下回る寒冷な環境では塗料の硬化不良を起こすため、塗装作業自体ができません。

こうした理由から、冬場の外壁塗装は他の季節に比べて工期が延びやすい傾向があります。

 

デメリットの多い冬ですが、一方で空気が乾燥しているため塗料がきれいに硬化しやすいというメリットもあります。

気温さえ確保できれば塗装の仕上がり品質は良好ですので、信頼できる業者が見つかれば冬場の施工自体は問題ありません。

 

ただし、北海道・東北・北陸地方や山間部など冬季に雪が多く積もる地域では、そもそも業者が冬場の塗装工事を一時ストップする場合があります。

積雪地域や寒冷地では秋までに塗装を終わらせておくことが望ましいです。

 

もしお住まいの地域が厳冬期でも比較的温暖で、冬に塗装工事を行う場合は、日中の気温が上がりやすい晴天の日を選んで集中的に作業してもらうなどの工夫が必要です。

冬場は日が落ちるのも早いため作業可能な時間が短くなりますが、逆に空気が乾燥して塗料がしっかり硬化する利点を活かし、優良な施工管理のできる業者であれば問題なく仕上げてくれるでしょう。

 

ただし、冬しか時間が取れない場合でも、雪が降り続く真冬の時期(特に1~2月)だけは避けるのが無難です。

特に積雪地域では秋までに塗装を終わらせておくことが望ましいです。

地域の気候特性にも注目

同じ季節でも、地域によって気候条件は大きく異なります。

例えば、北海道や東北、北陸地方など冬場に大量の雪が降るエリアでは、積雪期の塗装作業は基本的に行えません。

雪が解けるまで足場が安全に組めないこともあり、本格的な冬に入る前(秋まで)に塗装を終えておく必要があります。

 

一方、冬でも雪の降らない太平洋側の地域では真冬でも天気が良ければ日中は5℃を上回ることも多く、注意しながらではありますが塗装は可能です。

逆に夏場非常に暑くなる地域では、日中の高温で作業時間が制限され工期が延びるケースも考えられます。

沿岸部では塩分を含んだ強風の影響で鉄部がサビやすく塗膜劣化も早まる傾向があります。

 

このように、同じ築年数の建物でも地域の気候特性によって劣化の進み方は異なります。

したがって、ご自宅のある地域の気候や環境の特徴も踏まえて塗装時期を判断することが大切です。

こうした地域特性を見極めるには、地元の気候を知り尽くした塗装業者に相談するのが有効です。

いわゆる「地域密着」の塗装会社であれば、その土地ならではの気象条件や劣化パターンを熟知しています。

長年一つの地域で施工経験を積んできた業者なら、「毎年◯月頃は海風の影響で塩害が出やすい」「梅雨時に雨漏り相談が増える地区があるので注意が必要」など、地域ごとの傾向を踏まえた上で適切なアドバイスをしてくれるでしょう。

塗装のタイミングに迷ったら、信頼できる地元の業者に点検や相談を依頼し、プロの目線で意見をもらうことをおすすめします。

 

当サイトから地域の優良塗装業者を無料で紹介させていただくことも可能です。こちらからご相談ください。

■おわりに:最適な時期に計画的な外壁塗装を

大切なお住まいを長持ちさせるためには、外壁や屋根の塗装メンテナンスを劣化が進む前に行うことが肝心です。

 

外壁塗装は築10年目安とよく言われますが、あくまで目安であり、実際の適切な時期は建物の素材や環境によって前後します。

日々失われていく防水性能を補うためにも、外壁や付帯部に少しでも異変が見られたら早めに点検・塗り替えを検討しましょう。

 

塗装工事のしやすい季節としては春や秋が理想的ですが、気候が良い時期は予約が取りにくいというデメリットもあります。

梅雨や真冬の塗装には注意が必要ですが、信頼できる業者と綿密に計画を立てれば夏や冬でも問題なく工事は可能です。

重要なのは、気候条件と業者の都合、そして建物の状態を総合的に考慮して無理のない計画を立てることです。

 

また、ご家庭の生活スケジュールに合わせて時期を選ぶ配慮も忘れないようにしましょう。

例えば、

  • 受験生がいるご家庭では試験前の騒音を避ける
  • テレワークなど在宅業務が忙しい時期は工事をずらす

といった工夫も大切です。

 

塗装期間中は洗濯物や窓の開閉にも制約が出ますので、可能な限りご家族にとって支障の少ない時期を選ぶことが望ましいです。

外壁塗装の時期に正解はありませんが、「建物の劣化状況」「業者の繁忙期・閑散期」「季節・気候」の3つの視点から考えることで、最適なタイミングが見えてきます。

 

ぜひ本記事の内容を参考に、計画的なメンテナンスで後悔のない外壁塗装を実現してください。

なお、塗装時期のご相談や業者選びに不安がある方は、当サイトの無料相談サービスもご活用いただけます。

外壁塗装駆け込み寺では地域密着の優良塗装店を多数紹介しておりますので、塗装のタイミングやお見積もりについてお気軽にご相談ください(こちらからお申し込みください)。

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