新しい年のはじまりや、何かの物事を始める際、多くの人が取り入れるのが、風水です。
金運アップのために黄色のお財布を買ったり、健康運アップのために水回りを入念に掃除したりといった風水を、実践したことのある方も多いのではないでしょうか。
風水は、色と方角が重要な意味を持っており、その2つは外壁塗装においても重要な要素です。
今回は、外壁塗装に風水を取り入れるときの、効果や実践ポイントなどについてご紹介します。
目次
■外壁塗装と風水の関係性
「風水と言っても、確実な効果はないのでは?」
「風水をどれだけ取り入れても、外壁は強くならないのでは?」
とお思いの方も、少なくはないかもしれません。
確かに、風水を取り入れたからといって、必ずしもすべての人が期待通りの運気を得られるとは限らないでしょう。
しかし、外壁塗装に風水を取り入れることには、開運以外にも2つのメリットが隠れています。
1.風水はカラーコーディネートの一種
風水は、カラーコーディネートのテーマを考えるきっかけとしてとても有効です。
外壁塗装の色は、実に何百、何千色から選ぶことができますが、屋根、外壁、窓サッシ、エクステリアパーツなど、外壁に存在する様々な部位を、それぞれのバランスを崩さないように、適切に色を選ばなくてはなりません。
そのため、「なんとなくこういう家にしたい」というイメージが、既にお持ちの方であれば色選びもスムーズに進みますが、「イメージが思い浮かばない」、「どのような色を選ぶべきかわからない」という方にとっては、よい色を見つけ出すまで非常に時間がかかってしまいます。
このような方にとって「風水」の考え方は、色選びのテーマを見つける大きなきっかけとなります。
「金運を上げたい」
「家族が病気をせずに健康に暮らせるような家にしたい」
「人脈に恵まれるような運気にしたい」
などの希望に応じて、風水を参考に、それぞれの効果を持つ色を選んでいくと、徐々に外壁塗装の方向性も固まっていくでしょう。
2.昔から受け継がれてきた考え方
風水は、何千年もの歴史を持つ由緒ある学問で、古くから、まちづくりや間取り作りに取り入れられてきました。
例えば、風水では「キッチンやお風呂などの水回り設備を、『水』の気を持つ北側に置くと、健康運が下がる」という説がありますが、これには、「冷えやすい北側に水回り設備を置くと、冷え体質になりやすい」という裏付けが存在します。
また、色には特定の感情や印象を生み出す力があり、この効果は身の回りのあらゆる箇所に取り入れられています。
有名な心理効果の例では、「赤」は闘争本能を掻き立て、「青」は冷静さをもたらすというものがあり、風水においても、赤は勝負事によい色であり、青は仕事運を上げると言われています。
このように、風水は色の心理効果にも密接に関連しており、外壁塗装の色決めに風水を取り入れることは、カラーコーディネートの手段として多いに効果があると言えるでしょう。
■風水で開運に繋げるための2つのポイント
風水を外壁塗装に取り入れる際は、まずは、色と方角の相性を知っておきましょう。
希望する開運カラーと方角を一致させることができれば、より風水の効果が高まると言われています。
1.色を使う方角を意識しよう
風水の代表的な要素といえば色ですが、色別に、効果を高める方位が存在します。
それぞれの色と相性がいい方角については、次の項目でご紹介しますが、塗装する家の立地や方角、日当たり具合、間取りなどに合わせて、塗装する色を選ぶことも意識しなくてはなりません。
2.色が持つ効果を知っておこう
以下からは、主に開運を希望する人が多い「仕事運」「健康運」「金運」の3つの色と相性のよい方角をご紹介します。
なお、色によっては効果が同じものもありますので、外壁全体のバランスと調整しながら、最も効果的な組みあわせを見つけていきましょう。
●仕事運
色 | 主な意味や効果 | 相性のよい方角 |
---|---|---|
白系(ホワイト、ベージュなど) | リセット、浄化 | あらゆる方角で効果を発揮する |
ブルー系 | 冷静さ、能率アップ、整理整頓、ビジネス、人間関係 | 東 |
グレー系 | 堅実、真面目 | 北西 |
●健康運
色 | 主な意味や効果 | 相性のよい方角 |
---|---|---|
茶系 | 安定、大地、土、責任感 | 南西 |
オレンジ系 | 活力、フレッシュ、癒し | 南東 |
赤系 | 勝負、健康 | 南 |
ピンク系 | 若さ、恋愛運 | 西 |
グリーン系 | 癒し、リラックス、緑 | 東 |
●金運
色 | 主な意味や効果 | 相性のよい方角 |
---|---|---|
黄色系、イエロー寄りのホワイト、アイボリーなど | 金運、人気、活力、集中力、リラックス | 西 |
黒系 | 貯蓄を後押しする色と言われる | 北 |
■風水の効果を高めるために注意すべきこと
よい色と方角さえ押さえていれば、問題なく塗装が行えるわけではありません。
風水を取り入れた色で決定してしまう前に、風水を意識した外壁塗装の注意点についても押さえておきましょう。
1.汚れや劣化は運気を下げてしまう
どんなにきれいな色で塗装できても、メンテナンスや清掃を怠って、外壁や屋根に汚れや劣化が溜まっていては、運気は下がってしまいます。
特に、モルタルやコンクリートなどの外壁材はひび割れが起きやすく、放置すると、運気だけでなく建物の耐久性低下にも繋がってしまい、開運どころではなくなってしまうでしょう。
また、外壁や屋根に土ボコリや排気ガスが溜まり、雨だれで筋状の汚れになると、一気に外観はみすぼらしくなり、せっかく選んだ色や素材の魅力も失われてしまいます。
●10年に1度のメンテナンスが運気を維持する
外壁や屋根の塗装は、ほとんどが約10年前後の耐用年数になっています。
そのため、使用する位置や部材によっては、10年以内にひび割れや剥がれなどの不具合が生じる可能性があるため、約10年に1度は何らかのメンテナンスを行わなければなりません。
せっかくこだわって選んだ外壁や屋根の色を維持するためにも、10年周期の外壁メンテナンスを常に心がけておきましょう。
2.気に入った仕上がりになることが大切
やみくもに風水を取り入れて、満足のいかない仕上がりになっては意味がありません。
自分が気に入った色を見つけることや、開運によい色を見つけることも大切ですが、外観全体のバランスも忘れずに検討しましょう。
外観の色選びで特に忘れてはならないのが、周囲の景観と建物とのバランスです。
風水に従って塗装しても、周囲から自宅が浮いてしまわないか、あるいは、隣近所の建物の色と被ってしまわないかを必ずチェックしましょう。
また、窓サッシや玄関ドア、雨どい、フェンスなどの色にも配慮が必要です。
外壁や屋根の色選びに夢中で、付帯部の塗装をおろそかにしたばかりに、全体のバランスを欠いた外観デザインにならないように、風水以外の外壁塗装の基本も押さえておきましょう。
●優良業者に相談して運気アップ
外壁塗装を成功させるためには、何よりも、満足して塗装を終えることです。
近隣からのクレームや、業者との意見の食い違いといったトラブルなく外壁塗装を終えることができれば、仕上がりの満足度も大いに高まるでしょう。
また、家の運気を維持するためには、外壁表面のひび割れやカビ・コケなどの定期的なケアも欠かせません。
以上の2点を問題なく執り行うためには、最後まで丁寧にアドバイスをして、施工後もアフターケアに訪れてくれる、優良業者と出会うことです。
また、近年では風水を意識した外壁塗装を行う方も多く、風水を反映させた色選びに詳しい業者も増えつつありますので、見積もりのときに、風水を実施した施工例が過去にないか、質問してみるとよいでしょう。
■おわりに
風水を取り入れる最大のメリットは、外装リフォームの満足度が大幅にアップすることです。
大切なお住まいの外壁や屋根をきれいに塗り替えることができれば、そのポジティブな気持ちが、開運に繋がっていくことでしょう。
そのためにもまずは、外壁塗装の色選びの、基本的なテクニックを押さえ、トラブルなくリフォームが行える優良業者を見つけておくことが、何よりも大切です。