外壁塗装の色選び方法の注意点と絶対に失敗しないコツと流れ

絶対に失敗しない色選び方法 はこのページでバッチリ!!

外壁塗装の色選びは洋服を選ぶときのように自分が好きな色を選ぶだけだったり、携帯電話の色をカタログの色の中から選ぶだけというものではありません。

外壁塗装をした後は10年ほどはその色のままなので、色選びは非常に重要です。

 

ここでは失敗しない外壁塗装の色選びのポイントと具体的に実践できる流れをお伝えしたいと思います。

 

■外壁塗装の色選びにおける一般的な知識と注意点

まず始めに外壁塗装の色を選ぶときに見落としがちな注意点と基本的な知識をまとめました。

1.試験塗り(試し塗り)をしてもらう

色を決めることが出来たら、実際に壁に塗ってもらえばさらに色のイメージがつきます。

一部の優良業者さんのみの対応ですが、家の壁に試験塗り(試し塗り)を行ってくれるところがあります。

試験塗りというのは、実際にご自身の家の壁に候補の塗料を塗る作業です。

ここまで来ると、その業者さんにお願いすると決めた後でないと難しいですが、実際に塗ってもらうわけなので色選びのミスを限りなく抑えることができるでしょう。

 

試験塗りは1㎡以上の大きめの範囲でないと判断出来ないので、試し塗りをお願うする際はそう伝えましょう。

またそこでも一昼夜、出来れば天気が悪い日、良い日も含めて確認してください。

そうすることで実際に塗られた外壁がどう見えるのかを本当の意味で確認出来ます。

試し塗りをしてくれる優良業者を紹介してもらう場合はこちらからご相談ください。

2.白、黒は汚れが目立ちやすい

真っ白(クリームはのぞく)や真っ黒な外壁は、汚れが目立つので外壁には不向きです。

非常にきれいに見える白や黒は、実は汚れが目立ちやすい色として外壁にはあまり向いていません。

一般住宅の外壁は経年劣化とともに確実に汚れがついてしまう上に、つきはじめる(塗装の力が失われつつある)時期の方が長いので、汚れは目立ちにくい色にした方が良いでしょう。。

 

もちろんガルバリウム鋼板などの窯業系サイディングボードや、金属系のサイディングボードには真っ黒の漆黒のイメージがありますが、それでも実はキズやちょっとした汚れが全部白く際立ってしまうので、近づいてみると汚れが目立つ傾向があります。黒すぎる色は重圧感があって、住む家には向いていないと考える方もいるようです。

 

それでも白や黒などの色が良いという場合は、白、黒の中でもなじむ色を選び、丁寧に塗装を行う業者にお願いするのがベストです。

 

3.赤、青など原色系は経年劣化で古びて見える

赤、青などが濃い原色の場合、経年劣化で薄くなっていくのが非常に目立ちます。

真っ赤、真っ青などの原色系の色に関しては、経年劣化で色が薄くなっていくと言う事を考慮する必要があります。

 

色が薄くなっていくと、古びた感じに見えてしまうのです。

実際に建物は古くなっているので、どのような色にしたとしても古く見えるのは仕方ないことなのですが、原色系の色は、その傾向が顕著に表れます。

 

古く見えないように定期的に適切なメンテナンスを行えば、どのような色でも古びた感じを出さずに長く外壁の色を楽しむことが出来ます。

そのようなことを出来るのは塗っておしまいという外壁塗装業者よりも、長い付き合いをしてくれる外壁塗装業者の方が良いです。

4.周りの景観にも配慮する必要がある

個性は抑えめにして、周りの家の色を見ながら、調和の取れる色を選びましょう。

個性が重んじられる時代ではあるのですが、周りの家がクリーム系、暖色系なのに、自分の家だけ透き通るようなブルーを選んでしまった場合、それだけで景観が損なわれてしまいます。

 

個性を主張するのは目立たないところだけにして、基本的には多くの家の中の一つ、街の構成要素の一つである事を認識した方が後のトラブルを回避することが出来ます。

 

 

5.最初の色選びは色のだいたいの系統から選んでいく

家の周りを散歩しながら色を考えてみる

色選びの最初は、家の周りを散歩して地域の色を見て街になじむ色を考えてみましょう。

最初から○○色!と決めるのではなく、○○系のような感じで少しぼかしながら色の雰囲気をイメージしていきます。

グレー系、ブラウン系、クリーム系、オレンジ系、ブルー系なんでもかまいません。

 

意識しながら家周辺を散歩したりして、自分の家にあった系統を探しましょう。

近所の家を散歩して考えるのが実は結構大事なポイントです。

周りの景観も見ながら、地域に溶け込む色を考えることが出来るからです。

 

地域の家を見て回るときに大事なことは晴れの日、曇りの日にも気を遣うと言う事です。

家は天気によっていろいろな見え方をするので、天気も考える必要があります。

またそれだけではなく、朝、昼、夜といった時間帯も気にしてみましょう。

 

 

色はいくつ使うのかと二色以上にする場合の注意点

外壁に2色使う場合は、調和が取れた同系色か、彩度が同じぐらいの色を選びます。

単色が最も無難であることは間違いがないのですが、最近は少しでも個性を出そうとして、二色使う場合もあります。

 

二色使ったツートンカラーの家の場合、選ぶ色は例えば「青と赤」のように全く違う色は選ぶことが出来ません。

見た目が非常に派手になってしまう為、見る側に不快感を与えてしまいます。

 

ツートンカラー仕上げの場合は、調和がとれた同系色で選ぶ(クリーム色と、クリーム色をちょっと色を薄くした色とのツートンカラーなど)か、彩度が同じぐらいの色を選ぶ(同じような薄さのクリーム色と薄緑色など)のが良いとされています。

この時の2色の割合は6:4か7:3あたりが良いとされています。

 

二色の境目にもう一本色をアクセントカラーとして入れる場合があります。

一番多い色をベースカラー、もう一色をアソートカラー、一番少ない差し色をアクセントカラーと言います。

多く選んだとしても三色までが限度とされています。それ以上色を増やしてしまうと統一感のない家になってしまいます。

 

ツートンカラーで外壁塗装を塗る場合は、色選びも重要ですし、きれいに施工する業者を見つけることも非常に重要です。

6.景観ガイドラインが住んでいる市区町村にないか確認しましょう

市区町村が景観ガイドラインを定めていると、色をそれにそったものにする必要があります。

これから新しく色を選ぼうという方にとっては足かせとなってしまうお話しかもしれませんが、市区町村の中には「景観ガイドライン」というものを定めているところがあります。

 

例えば、京都は、この景観ガイドラインが強力なため、全国何処にでもあるチェーン店なども京都では景観を損なわないために色を変えるなどの対応をさせられる場合があります。

有名どころで言えば、ローソンが青ではなく茶色、ファミリーマートも緑ではなく茶色、その他、サークルK、マクドナルドと様々な企業がこの景観ガイドラインを遵守しています。

もちろん個人宅も例外ではありません。

 

他の例を挙げると、練馬区にある景観ガイドラインには「みどりが映える色彩」、「駐車場を目立たないようにする」、「過度な演出を避ける」など場所によって様々な決まりがあります。

 

お住まいの市区町村に確認するのを怠らないようにしましょう。

7.色見本(カラーサンプル)の見方について

一般的に色見本(カラーサンプル)には二種類あります。

日本塗料工業会が作成する色見本について

日本塗料工業会の色見本は全てが外壁の色に合ったものというわけではありません。

外壁塗装業者が持っている色見本は、ほとんど日本塗料工業会(通称:日塗工)が発行した色見本帳です。

この見本帳は、色と色票番号が書かれた小さな紙を束ねたものです。

発行された年度と版記号によって色が微妙に違うことがありますので注意が必要です。(2011年F版・2013年G版等)

 

新色が出ていたり顔料や系統が違っていたりするために、年度によって、メタメリズムが生じる色があります。

(メタメリズムとは、条件等色とも言って、ある光源下では同じ色に見えても別の光源下では違う色に見える現象のことを言います。

たとえば、太陽光の下では同じ色に見える2枚の色票を蛍光灯の下で見ると色が違って見えること等を言います。)

 

また、日本塗料工業会の色見本には外壁の色にふさわしくない色、色あせしやすい色なども載っているので注意が必要です。

 

色を表す記号でマンセル値というものがあります。

これは色を明度、彩度、色相の色の三要素で分けて数値で表している物です。

よく色見本の色票番号とマンセル値を混同してしまい、間違った注文をされる方がいるようです。

マンセル記号やマンセル値での発注では、色見本とは違う色が発注されてしまいますので注意してください。

 

技術のない外壁塗装業者の場合、色の指定間違いや勘違いによって仕上がりに満足出来ない例も多くあります。

 

塗料メーカーが作成するカラーサンプル

塗料メーカーのサンプルは住宅塗装の傾向をおさえているので色見本よりは良い。

流行り廃れに敏感という意味ではありませんが、ある程度、住宅塗装の傾向をおさえているので、色を選ぶときは色見本よりもカラーサンプルが参考になるかと思います。

大手メーカーは必ず作成しているので、見たい場合は塗装屋さんに相談しましょう。

 

もちろんカラーサンプルが絶対信頼出来るという意味ではなく、下記の面積効果に気をつけるなど、注意点もいくつかあります。

 

8.面積効果に注意して色見本を見る

色は小さいと濃く見え、大きいと薄く見える現象が起こるので色見本は参考程度にする。

色見本を見て考えたいという方や、カラーサンプルを見ながらイメージをわかせたいという方もいらっしゃるかと思います。

その時に考えなくてはならないのが面積効果(色の大きさによって見え方が変わってしまうと言う視覚効果)です。具体的に言えば、色見本では色が濃く見えた色が実際に外壁に塗ってみると薄く見えてしまう、というものです。

 

色は大きな面積になると

  • 「色が薄く明るく見える(明度)」
  • 「色が鮮やかに見える(彩度)」
  • 「色合いが強調されて見える(色相)」

と感じてしまいますので、色見本から選ぶ場合は、イメージする色より彩度と明度を下げて、色相もなじみのよい控えめな色合いを選ぶことがポイントとなります。

ちなみにこの明度、彩度、色相の三つの事を色の三要素といいます。

 

色の選び間違いをしたくない、という場合は、必ず優良な塗装業者と色についてしっかりと考える必要があります。

9.光源によって見え方が違う

太陽光の下、蛍光灯の下、白熱灯の下など光源によって色の見え方は違います。

色見本を参考にする時に気をつけることとしてもう一点上げられるのが、光源に関してです。これは光の源が蛍光灯か、太陽かによって色の感じ方が全く変わってきてしまう。というものです。

 

これは蛍光灯の下では白色に見えていた物が、白熱灯の下では少し黄色がかって見えるのと同じ現象です。つまり色見本でもなんでも塗装の色を考えるときは、室内ではなく、実際に外壁がさらされている屋外で考えるべきだという事です。

 

今は、あまりお客様の事を考えずに色を提案してくる外壁塗装業者も多く、色選びに失敗する方が多いです。

10.つやの加減でも見え方は変わってくる

ツヤのあるなしでも印象は大きく変わります。ツヤがある家を実際に見て考えましょう。

色だけではなく、塗装はつやの加減も調整できますので、つやが有りすぎるのが好みではない場合には7分艶、半艶、3分艶、つや消しを選ぶ方法もあります。参考記事:(つやのあるなし

 

つや加減は、イメージが掴めないとなかなか思った通りの色を選ぶのが難しいと思いますので、実際に艶がある家でイメージに近いカラーの家を見て回るのが良いでしょう。その際は必ず晴れて明るい日を選んでください。

 

また、ツヤに関しては、技術のある職人が塗装を行わないと、ツヤむらとなる可能性があります。

 

11.カラーシミュレーションを使ってはいけない

カラーシミュレーションは実際の外壁と環境が異なるので色選びの参考にはなりません。

コンピューターが普及するにつれて、カラーシミュレーションが簡単にできるようになりました。

実際に家の写真を撮って、それを彩色、加工してまるで塗りかえたかのように写真を加工するというものです。

しかしこれには多くの落とし穴があるので、色選びに使う事はオススメできません。

色選びは必ずディスプレイではなく塗装を見て決めましょう。

 

参考:カラーシミュレーションに関する記事はこちら

12.服を選ぶときのように好きな色を選んではいけない

自分の好きな色が家に合う色とは限りません。調和、想定劣化、見た目などを考慮しよう。

外壁塗装の色を考えるときに、「ピンクが好きだからピンクを選ぼう」と自分の服を選ぶ感覚で選んでしまう方もおられます。

 

外壁は街との調和や、長期間の劣化に耐えうるか、見た感じがきれいかどうか、家全体の調和はどうかなど様々な事を考慮した上で決める必要があります。

■絶対に失敗しない色選びのコツ

良い色選びは良い業者探しから始まります。相見積もりでいくつかの会社を見てみましょう。

色選びの雰囲気はだいたい周辺の地域を見回したりで決めていくことが出来ますが、具体的に何色にするかを考えた場合は、もちろん塗装屋さんにお願いする事になります。

 

相見積もりなどで良い業者さんを見つけ出すことが出来た場合、以下のように実践し、自分に合った色を家に塗ってもらうようにしましょう。

1.落ち着いた色を選ぶようにする

周りの風景に溶け込むような落ち着いた色、自然(木など)よりも目立たない色が良い。

派手な色、奇抜な色、個性的な色を選びたい方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に家の色は落ち着いた色にしておいた方が無難です。周りの風景に溶け込むことが出来ますし、悪目立ちしません。

 

家が目立って良い時というのは始めて来る人にお知らせするときぐらいです。

その時も良い印象を与えるわけではありません。

 

色を選ぶ最初の段階では、自然の色より目立たない色。自然を引き立たせる色を意識するようにしましょう。

例えば、道路沿いにある木々よりも緑色をしている家があったら、完全に景観を崩してしまうことになります。人より変わった色を選びたい、という場合でも、自然の色よりも目立たない色にしましょう。

 

次に親しみやすい色味、抑えめの鮮やかさを意識しましょう。

例えば、威圧感を与えてしまうような真っ黒な家は誰にでもプレッシャーを与えてしまいます。

もちろんそれは住む人に対しても同じです。

 

色身や鮮やかさに関しては出来るだけ押さえた、親しみやすい色を選びましょう。

近所の家を回ってみて、ああいう色が親しみやすいな、ぐらいの感覚でかまいません。

 

もう一つは、塗った後何年もその色の家に住むことを考え汚れが目立ちにくい色を選ぶようにしましょう。

どんな色の塗装をしたところで経年劣化は避けられませんし、そのうち汚れはつくようになります。

それでも白や黒は非常に汚れが目立ちやすいです。

車と同じですね。

 

また、

  • 窓枠
  • サッシ部分
  • 玄関ドア
  • 手摺(てすり)

など、塗装をしない場所との調和も考えておく必要があります。

 

2.近隣の家、町並みを見回ってから選ぶ

向こう三件両隣を大前提とし、街全体で見ても、違和感がない色選びが重要です。

向こう三軒両隣という言葉のように、道路の向かい側にある三軒の家、そして両隣の家の色を確認します。

そして自分の家を塗ったときに違和感がないような調和のとれた色にする必要があります。

 

また、その他にも家があるところが住宅街か、商店街か、などによって左右されがちなので、向こう三軒両隣だけではなく、町並み全てをじっくり散歩するなどして見回りながら、どういう色にするか考えましょう。

 

その時にもしかしたら、こういう色にしてしまったら街から浮いてしまうかもしれない、という家も見つけてしまうかもしれません。

そういった反面教師的な意味でも、調和がとれていない色もチェックしておくと良いでしょう。

 

3.実際のその塗料を塗った現場を見せてもらう

色の目星がついたら、その色と同じ塗料の現場を出来れば見せてもらいましょう。

周りの家々からではなく、色見本や、メーカーのカラーサンプル等で、良いと思える色があった場合は、実際にその色を塗っている現場に連れて行ってもらうのが良いでしょう。

 

現場を見せたくないようなそぶりを見せる業者は少し信用できないかもしれません。

なぜならすでに塗装済みの現場はその業者さんの実績でもあるので、実績にやましいことがある場合は見せてもらえません。

 

個人情報が・・・と言ってくる業者さんもいらっしゃるかと思いますが、その場合は、見せてくださる他の業者さんにお願いした方が良いでしょう。

個人情報が重視されている昨今ではあるのですが、「ビフォーアフターをホームページに載せていいですよ」という人もたくさん居ます。

全員が「個人情報なので塗ったことは秘密にしてほしい」とはならないと思います(工事中に家の周りを囲むシートにも業者名が書いてあるので秘密にはあんまり出来ません)。

個人情報を理由に断ってきた場合も、現場にはやましい気持ちがある場合があります(本当に個人情報を重視している会社さんもあります)。

 

もし見せてくれた場合は、どれくらい前に塗装した家なのかを確認し、

  • 汚れがないか
  • 塗料の飛び散りがないか
  • 色あせがないか
  • 期待耐用年数の割に劣化していないか
  • 塗りむら・塗り残しがないか

などをチェックするようにしましょう。

 

4.大きめサイズ(A4ぐらい)の色見本を作ってもらう

色を絞れたら、大きいサイズA4の色見本を作ってもらい、色のイメージをより鮮明にします。

具体的にこの色が良い、という色を数種類まで絞ることが出来たのであれば、塗装店にお願いして、大きいサイズの色見本を作ってもらいましょう

メーカーが作成してくれる場合もあり、一週間ほど時間がかかるかもしれませんが、小さい面積よりもより大きな面積で見た方が良いので、必ず行っておきましょう。

 

もし大きめサイズの色見本を作ってくれない、取り寄せてもらえないという場合は、小さい色見本だけでは判断がつきませんので、その業者さんは選択肢から外して、他の業者さんにお願いしましょう。

大きい色見本が有料ですと言われた場合も同様です。

 

大きめサイズの色見本をもらった後は、それを実際に家の壁にくっつけてみて、全体がその色だった場合はどうなのかを確認してみましょう。

このときも色見本を見るときと同様、屋外に出ないと意味がありませんし、実際に塗る家の環境で見る必要があります。

四方の面によって光の当たり加減が違うのであれば、四面とも確認し、細かいくぼみ等ある場合でも確認しましょう。

色は光の当たり具合でなんとでも色身が変わります。

それを許容できるのかを確認しましょう。

 

その場合、必ず一昼夜確認して、様々な見え方を確認します。

そして、今後10年間その外壁で良いのかを判断しましょう。

 

業者さんによっては色板見本などをくださる場合もあるのですが、それだとそもそも下地が違う場合は参考になりにくいです。

モルタル壁なのに木の色板見本を見ても参考にならないからです。

今の環境と同じ物で色見本を作ってもらうようにしましょう。

 

 

5.中塗り後に見え方を確認する

中塗りを終えた後に飛散防止シートを一度外してもらい、中を確認する方法もあります。

これはやってくれる塗装店とそうじゃない塗装店があるかもしれません。

外壁というのは下塗りの後に上塗り塗料を二回塗ります。

その一回目で一度シートを外してもらって全体を見てみるのです。

 

このときのどうしても気に入らない場合は、上塗り塗料を別な色に変えてもらう事が可能です。

ですが、同じ塗料の色違いである必要がありますし、中塗りの色が濃くて上塗りが薄い場合は色身が変わってしまう可能性があります。

もちろん一度シートを外してまた付け直すので、工賃が別途かかります。

それでも色には後悔したくない、という場合は、このような方法で最終チェックを行いましょう。

 

ただし、シート外す手間があるので別料金がかかるという事と、それを想定していないと工事内容が変わってしまうかもしれませんので、塗装業者さんにはあらかじめ中塗り後、シートを外してチェックしたいと伝えておいてください。

家の付帯部の色は何色にしたら良いか

家にはたくさんの付帯部分がありますが、それらの色決めも重要です。

外壁、屋根以外の部分である軒天、破風板、鼻隠し、庇などを付帯部といいます。

この部分は、外壁や屋根までは重視されないことが多いのですが、付帯部の塗装にも気を遣わないと、統一感や調和が損なわれるので、注意しましょう。

 

1.軒天は白か薄めの色

軒天は白か、外壁よりも薄めの色が良いとされています。影なので濃く見えがちだからです。

他の所との兼ね合いにもよりますが、基本的に軒天は白か、外壁よりも薄い色にしておけば良いかと思います。

そもそも外壁自体が薄めの色が良いので(周りとの調和の為)、それよりも薄い色が望まれます。

 

上から太陽の光があたるので、軒天は基本的に影になっています。

屋根が黒、軒天、破風板、鼻隠しと全て真っ黒にする方がいらっしゃいますが(もちろん好みです)、そうすると、屋根が全部黒く見えて立体感なく見えます

他の所より少し暗く見える事を見越して、白か、外壁の色を薄くした色が良いのではないでしょうか。

2.雨樋はサッシか外壁と同じ色

雨樋はアクセントにも使えますが、外壁と同じ色にしておけば無難です。

雨樋をアクセントに使う方もいらっしゃいますが、基本的には同系色で溶け込ませたりするのが無難かと思います。

ただ、白に塗ってしまうと、劣化や汚れが目立ってしまうのて注意が必要です。

3.庇は屋根と同じ色

ひさしは屋根みたいなものなので、屋根と同じ色なら統一感があります。

庇(ひさし)は端から見ると屋根みたいなものなので、屋根と色をそろえるのが統一感があって良いかと思います。

その他にはサッシの色に合わせる場合もあります。

4.雨戸はサッシと同じ色

雨戸はサッシと同じ色なら統一感があります。

雨戸は窓などのサッシと同じような色合いにすると、統一感が出ます。

5.破風板、鼻隠しは屋根に合わせる

破風板、鼻隠しは屋根と同じ色で統一感を出す場合や、違う色にする場合もあります。

破風板、鼻隠しに関しては、屋根の色に合わせる場合が多いです。屋根に合わせれば立体感を出すことが出来ます。

あえて、外壁とも屋根とも違う色を入れてアクセントカラーにする場合もあります。

■色選びのまとめ

色選びでは自身の好みと、街全体や近所の家との調和が重要です。

ただ、実はそれだけではなく、色選びの際に、施主の好みの色と、周囲との調和を考えて、適切な色を提案し、また、その提案した色の塗料を適切に塗る作業ができる外壁塗装の選定が非常に大事です。

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