格安の外壁塗装リフォームは危険?善良な業者を選ぶ7大ポイント

そろそろ外壁や屋根の塗装を行いたいけど、高額な費用がかかると聞いてお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そんな依頼主の不安に付け込んで、格安工事を持ちかける業者もいますが、格安料金の塗装は手抜きや施工不良が起きる可能性が極めて高く、せっかく塗装をしても、家の寿命を縮める結果になりかねません。

 

この記事では、格安塗装工事の危険性と、適正価格で安全に外壁塗装を行ってくれる、優良業者を見つけるポイントなどについてご紹介します。

■格安で外壁塗装を行うことの危険性

平均的な大きさの戸建て住宅における外壁塗装は、最低でも70~100万円の費用を伴う、高額なリフォーム工事です。

耐久年数が短いアクリル塗料を使えば、60万円の予算で済むこともあります。

しかし、10年間は安定して耐久性が持続するシリコン系塗料を使った場合は、少なくとも80万円は予算を確保しておいた方がよいでしょう。

そんなときにリフォーム会社から「50万円で塗装ができますよ!」と提案されたら、興味を持ってしまうのは仕方がないことでもあります。

 

しかし、相場以下の格安料金で行われる工事には、非常に危険な落とし穴が待ち構えていますので絶対に避けましょう。

1.格安工事を持ちかける業者は警戒すべき

外壁塗装において「格安工事」と呼ばれるラインは、30~50万円の費用で、戸建て住宅全体を塗装するようなケースです。

ここでは、なぜ、そのような金額で工事を行ってはならないのかについて解説します。

●外壁塗装費用には下限がある

外壁塗装という工事では、以下の作業が必ず発生し、それぞれの価格相場も決まっています。

  • 足場仮設:20~30万円
  • 高圧洗浄:2万円
  • 下地調整:2~8万円
  • 養生:3万円
  • 塗装:33~57万円

※建物の劣化度や施工環境によって工事金額は変動します。

 

30~50万円で塗装を行うためには、上記の金額を大きく削らなくてはなりません。

上記を削った場合、施工不良などで数ヶ月後に再塗装が必要になる場合があります。

そうならない為にも、最初から適正な費用で適正な工事を行う必要があるので、まずはあなたの街の適正価格をチェックしてみましょう!

 

●必要な項目を削るとどうなるか

例えば、足場を省いてしまうと、高所での塗装を不安定な脚立の上で行わなければならず、工事品質も下がり、転落事故のリスクも非常に高くなります。

あるいは、塗装費用を節約するために、グレードが低い安価な塗料にしたり、重ね塗りの回数を減らしたりすれば、防水性や保護機能を備えた塗膜は形成されません。

そのほか、高圧洗浄や下地調整を怠れば、質の悪い塗面に塗られて塗料が密着できず施工不良を起こし、養生を怠れば、塗料が敷地内や周辺の家に飛散してしまうでしょう。

 

このように、高品質かつ安全に外壁塗装を行うためには、どの作業も決して省くことはできません。

つまり、格安塗装工事を持ちかける業者というのは、施工品質が落ちることなど全く気にしておらず、ただ契約を取りたい一心で施主に近づいてきているのです。

2.見積もりを見るときのチェックポイント

危険な業者の見積もりには、必ずと言っていいほど怪しい点があります。

格安工事を持ちかけるような業者の見積もりにも、よく見るとおかしな点や疑問点がありますので、万が一、そのような業者と出会ってしまったときに備えて、特徴を知っておきましょう。

●省かれた工程がないかチェックする

先ほども説明した通り、外壁塗装は様々な工程が組み合わさって構成されています。

一般的な外壁塗装工事の見積もりは、最低でも、

  • 足場代
  • 高圧洗浄
  • 下地調整
  • 養生
  • 塗装(下塗り・中塗り・上塗り)

の項目で構成されています。

見積もりに関して疑問点がありましたら、こちらからお気軽にご相談ください。

 

これらはいずれも必ず行わなければならない工程であり、どの塗装業者でも共通していますので覚えておくとよいでしょう。

もし、これらのいずれかでも見積もりに記載されていないときは、別名で記載されていないか、または他の項目とひとまとめにされていないか、必ず業者に質問して、工程に組まれていることをチェックしましょう。

特に、塗装では下塗り・中塗り・上塗りの合計3回塗りが必要ですので、塗装回数まで詳しく教えてもらうことも大切です。

●はっきり記載されていない項目名や金額がある

悪質な業者は、必要な作業を省いていることを悟られないように、わざと「一式」や「その他」など、あいまいな表記でごまかそうとします。

ひどいものでは、「塗装一式」といった、工事内容が全くわからない一式見積書を作る悪質業者もありますが、このような見積書は言語道断ですので、絶対に即決しないようにしましょう。

■30万円以下の格安外壁塗装工事の正体とは

「企業努力やお店の工夫によって、30万円以下の格安料金でも、よい工事をしてくれる業者もいるのでは?」

「必要ない工事を省けば、30~50万円まで費用を下げられるケースもあるかもしれない」

と思ってしまうかもしれません。

しかし、30万円の格安料金を信用してはならないのには、れっきとした理由があります。

1.無茶な経費削減が施工不良を招く

必要経費を省いてしまえば、当然工事費用も下がりますが、それはつまり、工事品質が低下するということでもあります。

外壁塗装において経費削減の対象になりやすいのは主に、職人への人件費・塗料代・足場代の3つです。

●報酬がもらえない職人はどうするか

まず職人の人件費ですが、正当な報酬をもらえなければ、人は当然やる気を失います。

そのため、早く現場を終わらせようとして細部の施工管理を怠ったり、道具の使い方が乱雑になったりして、非常に質の悪い塗装になる可能性が高くなります。

中には、低い報酬でも仕事をきちんとしてくれる熱心な職人もいますが、必要な報酬をもらえない以上は、一日で行える作業量も限られてしまうため、行うべき作業がしっかり行われず、結果的に手抜き工事になってしまうのです。

●恐ろしい塗料代の節約方法

材料代を削減する最も手っ取り早い方法は、塗料を薄めることです。

しかし、塗料にはそれぞれ、製造したメーカーが定めた「希釈率」というものが存在しますので、これを上回るほど薄めると、メーカーが目指す品質の塗膜は形成されません。

 

また、クリヤー塗料など一部の塗料を除いて、塗装は原則として3回の重ね塗りが必要です。

3度塗りでは、1回目の下塗りで、外壁と塗料の密着性を高める下塗り塗料を使い、2回目の中塗り・3回目の上塗りで、仕上げ塗料を使います。

しかし、塗料代を節約するために、下塗りが省かれて塗膜が外壁から浮いてしまったり、中塗りが省かれたりすると、耐久性が薄い塗膜が形成されてしまいます。

 

このように、塗料を薄めたり塗装回数を省いたりすると、耐用年数よりも早くに剥がれや縮み、ひび割れなどが発生し、外壁を保護できなくなってしまうでしょう。

●「足場なしで工事可能」を信じてはいけない

先述した通り、足場は現場の安全性と施工品質を保つためには、なくてはならない設備です。

しかし、足場は外壁塗装費用の3割を占める高額な項目ですので、格安工事業者は「当社は足場工事なしで塗装が可能です」などと言って足場を省くことで、料金の安さをアピールしようとします。

ですが、足場が必要ない現場というのは、施工面積が非常に少ない小さな倉庫や、築年数が古く天井高が低い平屋の古民家など、非常にレアなケースです。

一般的な戸建て住宅の外壁全体を塗装するのであれば、足場は必ずと言っていいほど必要です。

 

ロープで職人の身体を吊って施工する「無足場工法」などもありますが、落下防止のネットを張るなどなんらかの安全対策費用は必要ですので、「無足場工法=足場代0円」というわけではありません。

2.追加で高額請求が発生する恐れがある

格安料金を提示しておいて、工事の途中や工事完了後に、高額な追加料金を請求するという手口も、悪徳業者に多いパターンです。

勝手に追加工事をするという点も悪質ですが、追加する費用自体も、相場価格に大きく上乗せされている恐れがあるため、注意しなくてはなりません。

このような業者にとって、格安の料金設定は契約させるための手段に過ぎませんので、即決をせず、相見積もりなどで客観的に料金を考えるようしましょう。

■善良な業者かどうかを見分ける7つのコツ

ここからは、格安で無茶な工事を行うことがない善良な業者を見分けるための、7つのコツをご紹介します。

1.現地調査を必ず行ってくれる

家というのは一つ一つ形が違いますので、同じ戸建て住宅でも、塗装する面積や劣化の種類にも差があります。

また、立地も、外壁に当たる日当たりや雨の量も違いますので、劣化具合も当然違います。

そのため、外壁塗装においては、最初の現地調査で建物の正しい塗装面積を算出し、適切な工法や道具を選択する必要があるのです。

2.家ごとの塗装費用を計算してくれる

外壁は、適切な量と適切な工法のもとで塗装しなければなりませんので、全ての家が同じ塗装費用になることは決してあり得ません。

仮に、家の大きさや形が全く同じで、塗る面積が同じ家があったとしても、建物の劣化状況によって「どういった下地補修が必要か」、「どのような塗料を選ぶべきか」など検討すべき要素も変わってきますので、そういった意味でも、どんな家同士でも、同じ施工費用にはならないのです。

 

「コミコミ価格」や「一式込み価格」「激安定額パックプラン」など、まとめられてお得に見えるパック料金に惑わされずに、現地調査を依頼して、お住まいに適した塗装プランを業者としっかり話し合うことが、格安業者に引っかからないためのポイントです。

3.追加費用について契約前に説明してくれる

通常、外壁塗装の追加料金というのは、発覚した時点で業者が施主に連絡し、追加作業の了承を得たうえで行われますが、業者にとっても依頼主にとっても、あまり発生させたくない費用であることに変わりはありません。

そのため、優良業者は追加料金が発生したときに備えて、口頭や契約書の中で、追加料金の取り決めを初めに提示してくれます。

 

安くて優良な業者はこちらから無料でご紹介できます。

 

ただ、外壁塗装では最初に現地調査が行われ、この時点で必要な工事の内容を調べあげてしまいますので、優良業者で追加料金が発生することはほとんどありません。

4.見積もりが明瞭でわかりやすい

外壁塗装費用は、各工程をどのくらい行ったかで変動します。

優良業者の見積もりは、各工程の作業量も㎡などの施工面積でしっかり表記し、使用する塗料の商品名やメーカーまできちんと記載されています。

 

もし、あまり見慣れない専門用語があっても「どのような作業で何のために行うのか」など、依頼主が理解するまで口頭で説明してくれるでしょう。

5.できないことははっきり伝えてくれる

もし、依頼主の希望する施工方法が、外壁や建物に悪影響を及ぼす恐れがあれば、優良業者は、行えない理由や危険性についてはっきり説明してくれます。

ただし、希望に近い代替案も提案してくれますので、決して希望通りのリフォームが行えないわけではありませんのでご安心ください。

6.工事の進捗をこまめに連絡してくれる

外壁塗装は約2週間の作業期間となりますが、優良業者は、その日に行った作業や次回行う作業を、こまめに依頼主に報告してくれます。

あまり業者と顔を合わせたくないという依頼主であれば、連絡ノートを作ってその中でやり取りしてくれるでしょう。

また、もし工事が延期になっても、天候や気温などの理由を必ず伝えてくれますので、施工中も安心して過ごすことができます。

7.アフター保証が充実している

優良業者ほど、施工後のアフター保証を必ず付けてくれます。

アフター保証の内容は業者によって様々ですが、基本的には、

  • 施工した箇所にトラブルが起きたときは無償で補修工事を実施
  • 5~10年間の十分な保証期間が設定されている
  • 施工後、数カ月または数年後に無料アフター点検

といった内容が盛り込まれています。

 

しかし、アフター保証の発行は義務ではなく、発行しない業者もいますので、契約する前に、保証の有無を必ず確認しておきましょう。

■善良な業者と確実に出会う方法は?

見分けるコツが分かっていても、善良な業者に出会えるまでいくつもの業者から見積もりを取っていては、時間も手間も沢山かかってしまいます。

効率よく優良業者と出会いたい方は、ぜひ、外壁塗装駆け込み寺の優良業者検索サービスをご利用ください。

 

検索に表示される業者はいずれも、一定の基準を満たして登録された優良店ばかりです。

相場内の価格で安全に工事が行える、優良業者に出会えることをお約束します。

■おわりに

外壁塗装は高額な費用を伴いますが、高額になってしまうのはれっきとした理由があります。

安全性を確保するための足場や、耐久性の高い塗膜を作るための高圧洗浄や3回塗り、それらをしっかり行ってくれる職人への人件費など、様々な必要経費が組み合わさって、外壁塗装の費用は決まります。

相場以下の格安料金を提示されても、安さだけで契約してしまわず、必要な工事が含まれているか、追加料金は発生しないかなど、しっかり業者に質問して不審な点を追究しましょう。

悪徳業者にだまされずに地元優良店を無料で探す秘訣

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