ただ真っ平らに塗るだけではみんな同じような外壁になってしまいます。特にモルタルは様々な模様をつけることが出来る、というのがサイディングやALCパネル等にはない特徴の一つなので、是非好みの仕上げを施したいところです。
仕上げを施したいときはそれ専用の主材・仕上げ材を使用します。様々な主材があるので、家の外壁に出したい模様を見本等で良く確認しながら、主材を選んでください。同じ主材でも押さえ仕上げなどで一手間加えると価格が変わるので、塗料をお決めになるときに一緒にご相談ください。
主材を使う際は、下塗り材も決められていることが多く、上塗り材に関しても透明の塗料を塗る事が多いです。下塗り→主材(中塗り)→仕上げ材(上塗り・つや出しなど)という感じです。通常は3工程なのですが、特殊な仕上げをする場合は、5工程ほどかかり、料金も高くなる、ということもあります(例:下塗り→主材→主材→上塗り→上塗り)。
仕上げなどにこだわりたい方は良い業者を探す必要があります。業者探しは外壁塗装駆け込み寺にご相談ください。近所の優良店を複数無料で紹介します。
リシン仕上げ(砂壁状)
つやがない砂の壁のような仕上げ方です。
スタッコ仕上げ(吹き放し・凸部処理)
スタッコ仕上げは仕上げ用の塗材を凸凹に吹き付ける仕上げ方です。そのままにするものを「スタッコ仕上げ吹き放し」、出ている部分をつぶしてしまうのが「スタッコ仕上げ凸部処理」です。
中粒仕上げ(吹き付けタイル)・押さえ仕上げ
少し硬めの主材を吹き付けて表面に凸凹を作り、上から上塗り材で仕上げます。そのままなら中粒仕上げ、上から押さえつけ凸部を少し平にしたものが押さえ仕上げです。
石目調仕上げ
意匠性が高く、まるで本当の石材を使用しているかのような仕上がりになります。もちろん塗料なので、自然の石と比べて工期や処理の面で融通が利きます。
ゆず肌仕上げ
砂骨ローラーで厚く主材を塗っていきます。その後、ウールローラーやはけ、エアレススプレーで仕上げていきます。ぼこぼことしながらも柔らかい表情の塗装面になります。
凸凹模様吹き仕上げ
タイルガンで主材を吹き付けます。厚さによって二回塗る場合もあります。その後、ウールローラーやはけ、エアレススプレーで仕上げていきます。
その他の仕上げの種類
その他にも様々な仕上げの種類が存在しています。
ウェーブ、ウェザードロック、ウッディー、キャニオン、くし引き、グラス、サガン、さざ波模様仕上げ(スチップル模様)、ジェラート、ジュラク、シラスAL、シラスFL、シラスL、シラスS、シラススムース、スクラッチ、スクロール、スタッコ、スタッコ押さえ、スタンプ、ストーム、スプラッシュ、テールL、テールS、トラバーチン、ドロー、ドロップ、ファンシー、フェザー、フォレスト、フラット、フラワー、プレスL、プレスS、プロヴァンス、フロート、ヘアーライン、ボルテックス、ゆず肌、ラージスタンプ、ライムトーン、ラフウェーブ、リシン、リップル、リバー、吹付タイル、吹付タイル押さえ
エスケー化研の「ベルアートシリーズ」などが様々な仕上げをする事が可能です。
まとめ
仕上げは主にモルタル壁で他のところとは違うという個性を出したいなどによく利用されるものです。
窯業系サイディングボードや、金属系サイディングボードなどのサイディングには仕上げというものがそもそもなく、工場ですでに製造されてから家の現場では組み立てるだけです。サイディングボードの再塗装に関しても、元々のサイディングの模様を殺さないように邪魔にならないような塗装をするのが一般的です。
複雑な模様や、風情を感じさせるような模様を生み出すことが出来るのは、モルタル壁ならではといってもよいでしょう。
塗料はアクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料など様々な塗料から選ぶことが出来ます。ただし、塗料によってしやすい仕上げ、しにくい仕上げなどがありますので、施工業者とよく相談するようにしましょう。ちなみに塗料メーカーの塗料カタログに「この模様仕上げにするにはこの消費量になる」という目安が書いてある塗料もあります。
きれいな仕上げの外壁を実現するためには、経験豊富な左官職人が行う必要があり、ちょっとかじったぐらいの職人では出来ません。それぐらいの職人になると探すのも難しいです。外壁塗装駆け込み寺では、ご希望に合った職人が在籍している地域の外壁塗装業者を無料でお探しいたしますので、ご相談ください。