外壁塗装に潜む悪徳業者の実態|よくある手口と対策方法

悲しいことに、外壁塗装など住宅リフォームの現場では悪徳業者による詐欺や手抜き工事の被害が後を絶ちません。

国民生活センター等に寄せられるリフォーム工事の相談件数は、2023年には訪問販売・点検商法に関するものだけで年間1万件を超え、被害は年々増加傾向にあります。

 

一時期、リフォーム詐欺がニュースで大きく取り上げられたこともありましたが、残念ながら今でも悪質な営業や工事を行う業者は存在します。

「そんな手口に引っかかるわけがない」「自分だけは大丈夫」と他人事に思うのは非常に危険です。

悪徳業者は一見すると丁寧で親切な態度を装い、巧みで魅力的なセールストークで近づいてきます。

十分な知識がないまま契約してしまえば、大切なマイホームに無駄な工事をされたり、高額な料金をだまし取られたりする恐れがあります。

 

そこで本記事では、外壁塗装の悪徳業者に関する知識を網羅して解説します。

悪徳業者が使う代表的な手口の数々、実際に起きたトラブル事例、騙されないための対処法、そして信頼できる優良業者の選び方まで、順を追って詳しく説明します。

知識を身につけて備えておけば、万一怪しい業者が現れてもしっかり対処でき、安心して外壁塗装工事を進められるでしょう。

目次

悪徳業者のよくある手口・特徴10選

ここからは、悪徳業者が顧客を騙すためによく使う典型的な手口を見ていきましょう。

一つでも当てはまる様子があれば、その業者は悪徳業者である可能性が高いので要注意です。

手口1: 不安を煽り「早く工事しないと危険」と脅す

多くの悪徳業者は、急に訪ねてきて「屋根の状態が深刻だ」「このままでは家が倒れる」といった大袈裟な言葉で不安を煽ります。

しかし、後日、別の業者に確認してもらうと「そこまで心配するほどではない」と言われることがよくあります。

 

このように具体的な根拠も示さず「早急に工事が必要だ」と急かしてくる業者には特に注意が必要です。

中には、点検と称して屋根や外壁をわざと一部壊し「ほら、こんなに傷んでいる」と嘘の不安を煽る悪質な例も報告されています。

 

もし、そのような話を受けたら、鵜呑みにせず証拠となる写真を提供してもらうか、別の業者にも相談して意見を求めましょう。

手口2: 相場とかけ離れた高額な見積もりを提示する

悪徳業者の中には、外壁塗装の費用として不当に高額な見積もりを提示してくるケースもあります。

 

通常、戸建て住宅の外壁塗装で100万円を大きく超えることは稀ですから、「200~300万円かかります」などと言われたら非常に疑わしいでしょう。

そのような高額見積もりを提示する業者は、詐欺まがいか中間マージンを多重に上乗せする悪質な会社である可能性が高いです。

 

実際、リフォーム詐欺の被害では1件あたり被害額100万円以上になるケースも珍しくありません。

もし、何百万円もの金額を要求されたときは、その場で契約せず必ず複数社から見積もりを取り相見積もりを行いましょう。

(工事費用に関して、こちらの記事も参考にしてください。)

手口3: 「実績モニター価格」「キャンペーン」など大幅値引きを餌に契約を迫る

「今だけ○○万円引きします」「モニター価格で施工しますよ」といった大幅値引きの誘惑で契約を取ろうとするのも、悪徳業者の典型的な手口です。

一見、お得に感じますが、まず法外な高い金額を提示し、それを値下げしているだけで割引後の価格も相場より割高というケースがよくあります。

 

たとえば、「足場代無料」「50万円値引き」など魅力的な言葉が並んでいても、その値引きした金額は

  • もともとがぼったり価格だった
  • 人件費や作業工程を削った手抜き工事で回収する
  • 他の費用項目にその値引き分を上乗せしている

などが実情です。

 

極端な値引きに飛びつかず、冷静に業者の意図を考えましょう。

工事内容が同じであれば適正価格はどの業者でも大きく変わらないものです。

過剰な割引を掲げる業者には警戒が必要です。

 

また、悪徳業者はチラシを使って「他社より○○万円安い!」など魅力的な宣伝を行うこともありますが、そのチラシに書かれた料金だけで判断して契約してしまうと、結局は、低品質工事や追加請求で割高になる恐れがあります。

チラシの宣伝文句に惑わされず、本当にお得かどうか慎重に判断しましょう。

(チラシの見極め方についてはこちらの記事を、悪質なモニター商法の詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。)

手口4: 「本日契約なら◯%オフ」など即日契約を強要する

悪徳業者の多くは即日契約を求めてきます。

「今日中に契約していただければさらに◯万円割引しますよ」などと期限を区切り、急いで契約させようとする手口です。

 

一般的な優良業者であれば、見積もり提示後に1週間から1ヶ月程度の有効期限を設け、施主がじっくり検討できるように配慮します。

即日契約を迫ってくる時点で不自然ですので、そのような営業には乗らないでください。

 

「今日契約しないと損しますよ」などと言われても、決して焦って契約してはいけません。

むしろ即日の割引などをチラつかせる業者はその時点で断ったほうが賢明です。

 

中には「契約が取れるまで帰りませんよ」と居座る悪質な営業マンもいますが、はっきりと「契約する意思はありません」「お引き取りください」と伝え、それでも帰らない場合は、警察に連絡するくらいの毅然とした対応を取りましょう。

手口5: 「自社オリジナル塗料」を強調して高品質とうたう

「うちで開発した特殊な塗料で30年持ちます!」といったオリジナル塗料の宣伝文句も、悪徳業者によくある手口です。

 

日本ペイントや関西ペイント、エスケー化研など有名メーカーの塗料であれば品質や耐久性の目安が公開されていますが、無名の業者オリジナル塗料ではそれが不明です。

安価な塗料に独自の名前を付け、高級な塗料のように見せかけて高額で売りつけている可能性もあります。

 

「オリジナル塗料だから高品質でお得」と言われても鵜呑みにせず、本当に信頼できる塗料かどうか慎重に判断してください。

特に「30年もつ塗料」という触れ込みには注意しましょう。

(塗料の耐用年数についてはこちらの記事も参考になります。)

手口6: 「無料で点検します」と勧誘し恐怖心を植え付ける

訪問してきた業者が、「無料で点検だけしますから」と言ってきたら注意が必要です。

こうした無料点検商法では、一見親切に見せかけて家に上がり込み、素人には判断できない箇所を指して「すぐに修理しないと危険な状態です」などと不安を煽って契約を迫るのが常套手段です。

 

不用意に家の中や屋根裏まで見せてしまうと、嘘の不具合をでっちあげられたり、前述のように故意に壊されたりするリスクもあります。

頼んでもいない訪問点検の申し出は、きっぱり断るか、「後日検討します」と追い返すのが賢明です。

手口7: 「近所で工事中だから足場を流用できる」と持ちかける

「ちょうど近くで外壁塗装をしているから、足場の運搬費が浮いて安くできますよ」と勧誘してくる業者もいますが、これも悪徳業者によるよくあるトークです。

 

足場の組立・解体には一棟あたり20~30万円程度の費用がかかるため、「足場代無料」と聞くと非常にお得に感じます。

しかし、実際には、無料になった足場代は他の費用に上乗せされていたり、そもそも適切な仮設足場を設置せずロープなど不安定な方法で工事を行おうとしている可能性が高く、注意が必要です。

 

「自社で足場を持っているから費用がかからない」といった宣伝も鵜呑みにせず、足場費用の有無よりも安全に正規の足場を組んで施工してくれる業者かどうかを重視してください。

手口8: 大手企業や行政機関の職員を装って信用させる

悪徳業者の中には、実在する大手企業の下請け業者市区町村の職員などになりすまして訪問してくるケースもあります。

 

「○○建設から依頼を受けて点検に来ました」「市役所の方から来ました」などと言われるとつい信用してしまいそうになりますが、公的機関が業者を紹介して勝手に点検に来ることは通常あり得ません。

本当に行政が絡む調査であれば、事前に郵送で通知が来ますし、民間業者が役所の名前を騙るのは法律違反です。

 

安易に信用せず、所属や身分を名乗られた場合でも必ず書面や公的な連絡先で確認するようにしましょう。

手口9: 他社の見積書を見せるよう要求し「もっと安くできる」と持ちかける

自社では詳細な見積もりも作らず「他社の見積書を見せてください」と要求してくる業者も要注意です。

 

これは、他社の金額だけを見て、「うちなら同じ内容でもっと安くできますよ」と言って契約を取り、その後で手抜き工事をしたり追加請求をしたりする手口です。

本来、誠実な業者であれば自社で現地調査を行い、自分の会社として責任の持てる見積もりを提示するものです。

 

他社見積もり頼みで価格だけ下げようとするような業者は信頼できません。

仮に他社より安い提示でも、必要な工程を減らしていたり、安価な材料に差し替えるなど質を落として利益を確保する懸念があります。

手口10: 工事代金の高額な前払い・全額前金を要求する

契約時に工事代金の全額や大部分を前払いさせようとする業者にも注意してください。

 

通常、外壁塗装では着工前に一部着手金を支払い、完了後に残金支払いなど、リスク分散した支払い条件が設定されるのが一般的です。

それにも関わらず、「契約時に工事費用の100%を前金で支払ってください」などと要求する業者は非常に危険です。

 

実際に、工事開始前に全額振り込ませた後、業者がそのまま姿を消してしまったという悪質なケースもあります。

前払い金を多額に要求された場合は要警戒です。

工事が始まっていない段階で大金を支払ってしまうと、万一業者が逃げたり倒産したりした場合に取り返しがつきません。

 

支払いはできるだけ工事完了後、または段階ごとの部分払いに留め、初対面の業者に全額を預けることは避けましょう。

悪徳業者に関する実際のトラブル事例

では、実際に悪徳業者と契約してしまった結果どのようなトラブルが起こったのか、具体的な例を見てみましょう。

ケース1: 違法な足場を組まれ、工事の仕上がりが雑になった例

あるケースでは、悪徳業者が法令で使用が禁止されている単管足場(古いタイプの簡易足場)を組み、安全対策を無視して工事を行いました。

 

単管足場は、安価で設置できますが、不安定で、現在は労働安全衛生法により、より安全なクサビ式足場を使うことが義務付けられています。

この業者は、違法な足場で工事を強行したため、職人の作業性が悪く細部の塗装がいい加減になり、仕上がりも粗悪なものとなってしまいました。

さらに、強度が不足した足場は台風時に倒壊する危険もあり、大変危険な施工でした。

優良業者であれば安全性を軽視した工事は絶対に行いません。

 

足場の種類一つ取っても、悪徳業者はコスト優先で品質や安全をないがしろにするという例と言えるでしょう。

ケース2: 工事前に全額支払わせて業者が逃亡した例

別の事例では、契約直後に工事代金全額を振り込ませておきながら、その後業者と連絡が取れなくなったケースが報告されています。

 

この業者は、着工日になっても現れず、そのまま所在をくらましてしまいました。

結果として、施主は大金をだまし取られただけでなく、外壁塗装工事も進まず、泣き寝入りを余儀なくされています。

 

工事前に大金を支払わせる悪徳業者に引っかかってしまうと、金銭的被害のみならず精神的な負担も大きくなります。

こうした被害を防ぐには、どんなに業者が急かしてきても契約直後に全額を払わないこと、信頼できる支払い条件かどうか契約前に確認することが重要です。

ケース3: 工事途中に何度も追加料金を請求された例

また、施工が始まってから「予定外の不具合が見つかった」などの理由で追加料金を繰り返し請求されたケースもあります。

 

最初の見積もり段階では安く契約させておき、足場を組んで工事が始まった途端、「あれも直さないと危険」「これには別途費用がかかる」と次々に追加費用を要求する手口です。

工事を途中で止められるわけにもいかず、施主は渋々支払いに応じましたが、最終的な支払い総額は当初の見積もりより大幅に膨らんでしまいました。

 

このように、契約後に次々と追加費用を請求されるのは、見積もりや契約内容が曖昧だったことに起因します。

契約前に工事範囲や条件を明確に詰めておかないと、悪徳業者に付け込まれ追加請求を招く恐れがあるという教訓です。

悪徳業者に騙されないための対処法

以上のような悪徳業者の手口を踏まえて、ここからは騙されないための対処法を解説します。

訪問を受けたときの心構えや、契約してしまった後に取れる手段など、順に見ていきましょう。

訪問営業や電話勧誘は基本的に信用しない

自宅に予告なく業者が訪ねてきて営業トークを始めたら、その時点で警戒してください。

 

優良な外壁塗装業者の多くは、いわゆる飛び込み営業を積極的に行いません。

突然インターホンを鳴らして「無料点検します」等と言ってくる業者は、残念ながら悪徳業者である可能性が高いです。

 

「うちは今考えていません」と玄関先で断るのは決して失礼ではありません。

それが自衛策です。

 

また最近は、住所から電話番号を調べて勧誘電話をかけてくる業者もいます。

これも同様に注意が必要です。

 

しつこい電話営業は、「塗装の予定はありません」「不要です」ときっぱり伝えてすぐ電話を切り、それ以上応じないようにしましょう。

何度もかけてくる悪質な場合は、後述の消費者ホットライン等に相談して対処することもできます。

 

(訪問販売業者の具体的なセールストーク事例については、こちらの記事もご参照ください。また、しつこい電話勧誘への対処法はこちらの記事も参考になります。)

即決は絶対にせず、必ず複数社の見積もりを比較する

契約を急かされた場合でも、即日で決断するのは厳禁です。

 

前述の通り、悪徳業者は「今日中に契約すれば~」と焦らせてきますが、それに乗ってしまうと冷静な判断ができません。

必ず複数の業者から見積もりを取り、比較検討(相見積もり)を行いましょう。

 

複数社の見積もりを見比べれば、極端に高すぎる・安すぎる提示も判別できますし、各社の説明を聞く中で怪しい点にも気付きやすくなります。

まともな業者であれば、見積もり提示後に十分考える時間を与えてくれるのが普通です。

1社だけの話を鵜呑みにせず、時間をかけて納得のいく業者を選定してください。

契約内容を十分に確認し、不明点は徹底的に質問する

契約前には、見積書や契約書の内容を細部まで確認することが肝要です。

 

塗料の種類や使用数量、塗装箇所や面積、各工程の回数・単価、工期、金額内訳、支払い条件、保証やアフターサービスの有無、クーリングオフの記載など、重要事項が漏れなく明記されているかチェックしましょう。

不明瞭な「一式◯◯円」という記載ばかりの見積もりや、口頭説明と契約書の内容が食い違っている場合は要注意です。

 

少しでも不安な点や疑問があれば、遠慮せず徹底的に質問してください。

それに対し、明確な説明ができない業者や、質問をはぐらかす業者とは契約しないほうが無難です。

 

契約書面の確認は、素人には難しい部分もありますが、そこで油断すると後々トラブルに発展しかねません。

可能であれば、契約前に信頼できる第三者(家族や詳しい知人など)にも書面を見てもらうと安心です。

外壁塗装駆け込み寺でも見積書ができ成果をチェックしてご案内いたしますので、契約前に一度、ご検討ください。

(契約書や見積書のチェックポイントについては、こちらの記事も参考にしてください。)

訪問販売で契約してしまったらクーリングオフで契約解除できる

もし、訪問販売や電話勧誘で契約をしてしまった場合でも、慌てずにクーリングオフ制度を活用しましょう。

 

契約書面を受け取った日を含め8日以内であれば、理由を問わず書面による通知だけで契約を解除できます(※適用条件あり)。

 

悪徳業者の中には、契約直後に工事に着手し、家を一部剥がすなどで中途解約しづらくする者もいます。

しかし、クーリングオフ期間内であれば、たとえ工事が始まっていても契約前の状態に戻すことが業者の義務です。

 

クーリングオフを行う際は、契約解除の旨を書いた書面(ハガキなど)を業者宛てに出します。

より確実を期すなら内容証明郵便で送付すると良いでしょう。

 

契約後に、「騙されたかも」と感じたら、迷わず手続きを取りましょう。

泣き寝入りする必要はありません。

(詳細な方法や条件についてはこちらの記事をご覧ください。)

困ったときは公的機関に相談する(消費者センター等)

悪徳業者とのトラブルに直面したら、一人で抱え込まず公的機関に相談しましょう。

 

全国共通の消費者ホットライン(局番なし「188」)に電話すれば、お住まいの地域の消費生活センター等につながり、専門の相談員にアドバイスをもらえます。

「業者と連絡がつかない」「脅されて支払いを強要されている」など状況を説明すれば、適切な対処法を教えてくれます。

 

必要に応じて行政から業者への指導が入ることもありますし、法的措置が必要なら、弁護士会などの紹介も受けられます。

 

また、国土交通省が所管する住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤルという専門窓口もあります。

 

こちらでもリフォーム工事に関する相談や、業者との紛争の仲裁・あっせんを無料で行っています。

泣き寝入りせず、頼れる機関に相談することが被害を最小限に食い止める鍵です。

信頼できる優良業者を選ぶためのポイント

最後に、初めから優良業者に依頼して悪徳業者を回避するために、業者選びのポイントを押さえておきましょう。

以下のような条件に当てはまる業者であれば、安心して外壁塗装工事を任せられる可能性が高いです。

地元で豊富な施工実績と良い評判がある

外壁塗装の契約で選ぶ業者は、地元で長年営業しており施工実績が豊富な会社が望ましいです。

 

地域密着で何十年も実績を積んでいる業者は、それだけ多数の施主に選ばれてきた信頼の証と言えます。

施工事例やお客様の声などを確認し、評判が良いか調べてみましょう。

 

一方、悪徳業者は各地を転々として社名を変えたり突然いなくなったりする例もあります。

地元で根付いた優良店を選ぶことで、そのような業者に当たる確率を下げられます。

現地調査・診断を丁寧に行い適切な提案をしてくれる

優良業者は契約前に必ず無料の現地調査(外壁診断)を行い、建物の状態を詳しく確認した上で最適な工事プランを提案してくれます。

屋根裏や外壁の隅々までしっかり点検し、劣化箇所の写真を見せながら説明してくれるなど、手間を惜しまず丁寧に診断する業者は信頼できます。

 

逆に、ろくに現場も見ず「このくらいの広さなら一律○○円です」などと即答する業者は信用できません。

適切な提案をしてもらうためにも、2~3社に現地調査を依頼し各社の診断内容を比較してみると良いでしょう。

見積もりや契約内容が詳細で明確である

信頼できる業者の見積書は項目ごとに非常に明確で、内容も詳細です。

どの塗料を何㎡塗装するのか、下地処理や洗浄・養生など各工程にいくらかかるのか、回数や使用材料まで具体的に記載されています。

 

また、契約書にも支払い条件や工期、保証内容、クーリングオフについての記載など必要事項が網羅されており、契約内容の説明も丁寧です。

 

このように、書類の透明性が高い業者は誠実に仕事をする傾向があります。

逆に、「塗装工事一式○○円」など曖昧な見積もりしか出さない所は避けたほうが無難です。

工事中の経過を写真付きで報告してくれる

優良業者は、工事開始後も進捗状況をこまめに報告してくれる点も特徴です。

 

高圧洗浄や下地補修、下塗り・中塗り・上塗りといった各作業工程ごとに施工中の写真を撮影し、どんな作業をしたか施主に共有してくれることも多いです。

工事の様子をオープンにすることで施主が安心できるよう配慮しているわけです。

そうした姿勢の業者は信頼がおけるでしょう。

 

反対に、工事中ほとんど連絡がなくこちらから聞かないと状況を教えてくれないような業者は、あまり誠実とは言えません。

工事後の保証内容が充実している

塗装工事完了後のアフター保証がしっかりしているかも重要なチェックポイントです。

 

優良業者であれば、工事後に何か不具合が生じた際のための保証書を発行し、「○年間は無償で補修します」といった保証内容を契約時に示してくれます。

一般的な外壁塗装の保証期間は、使用塗料にもよりますが5~10年程度が目安です。

保証が長ければ良いというものでもありませんが、適切な範囲でしっかり保証してくれる業者は信頼できます。

 

逆に、保証書がない、保証期間が極端に短い、口頭で「何かあれば対応します」と言うだけの業者は注意が必要です。

まとめ

外壁塗装の悪徳業者について、典型的な手口から対策、優良業者の選び方まで詳しく解説してきました。

 

悪徳業者は、巧妙な話術や一見魅力的なオファーで私たちに近づいてきます。

しかし本記事で紹介したポイントを押さえておけば、きっと騙されずに済むはずです。

 

大切なのは、焦らず冷静に判断することです。

飛び込みの勧誘やその場限りの割引に惑わされず、必ず複数の業者の話を聞いて比較検討しましょう。

 

契約内容も妥協せず十分に確認し、納得できない点はとことん質問する姿勢が自分の身を守ります。

少しでもおかしいと感じたら、クーリングオフや消費者センターへの相談など、早め早めの対処が肝心です。

 

そして最終的には、信頼できる優良業者に工事を依頼することが何よりの予防策となります。

実績が豊富で丁寧に対応してくれる業者に任せれば、適正な価格で高品質な外壁塗装が実現し、仕上がりにもきっと満足できるでしょう。

 

本記事がお役に立ち、皆様が悪徳業者に騙されずに安心して外壁塗装を成功させられることを願っています。

(業者選びのさらなるポイントは、『外壁塗装の優良業者を探す時のコツ』も参考になります。)

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