外壁塗装の色見本は塗料の雰囲気を知るときにしか使えない

外壁塗装の色見本は外壁塗装業者が所持しているもので、塗料の色を決める際に参考程度に使うものです。あくまで参考程度でのみ使うことにして、色見本を指さしながら「この色でお願いします」と色を決定する際に使うものではない、ということをしっかりと認識しておきましょう。

こちらでは外壁塗装の塗料の色見本に関するメリット、デメリット、使用上の注意点などについて書いていきます。

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外壁塗装シンナーの臭いの身体への悪影響と対策方法について

記事の要約動画はこちらから↓

外壁塗装と聞くと、まず思い浮かぶのが
あの独特なシンナーのにおいではないでしょうか。

実際、あのツンとしたにおいが苦手という方はとても多く、
中には頭痛や吐き気など、体調を崩してしまう人もいます。

特ににおいに敏感な方や、小さなお子さま・ペットと暮らしているご家庭にとっては、
「体に悪影響はないのか」「赤ちゃんに害はないのか」など、
心配が尽きないものです。

さらに、「施工中にご近所に迷惑がかからないか」という点も気になりますよね。
においの感じ方は人それぞれだからこそ、
事前の対策や配慮がとても大切になります。

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外壁塗装の必要性は?放っておくとどうなるかと追加工事費用

「外壁塗装って必要ないのではないか」という質問をインターネット上でよく見ます。確かに外壁の補修というのはやらなかったとしてもすぐに目に見えて被害があるわけではないので、後回しにされたり、そもそも必要ないのではないかと考える方もいます。しかし、外壁塗装リフォーム、もしくはメンテナンスは住宅にとって「絶対に」欠かすことが出来ないものなのです

こちらではその外壁塗装の必要性についてお話ししていきたいと思います。

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外壁塗装は雨の日に出来る?湿度や気温、追加料金について

外壁塗装の工事中に雨が降ってしまうと工事の日程や塗った塗料にどのような事が起こってしまうのか、様々な雨に関する疑問点を解決したいと思います。

雨の日でも気にせずに作業を行ってしまうと、後々に外壁に不具合が出てくる可能性があるので、どの工程が出来て、どの工程が出来ないのかをしっかりと確認しておきましょう。

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外壁塗装の色で人気なのはどの色?好きな色ではなく合う色を

外壁塗装で人気の色それぞれの特徴を解説しています!

外壁塗装の色は自由に決めていいと言われても、外壁の色としてどのような色が人気があるのかというのも気になりますよね。

しかも、選ぶ選択肢は、一つの塗料では20~40色あり、日本塗料工業会(日塗工)が作成している色見本に関してはなんと624色もあります(2015年度H版)。

 

例えば、ベージュと一般的に呼ばれる色だけでも彩度、色相、明度の違いから複数の種類が存在します。

その中から選ぶのは好みだけでは決めきることは出来ないでしょう。

 

近所の家に溶け込むような無難な色を選ぶのか、周りとは違った色にするのか(常識的範囲で)は人それぞれです。

 

こちらでは色の選び方というよりも、今の時勢ではどのような色が選ばれているのかをまとめていきたいと思います。

外壁や屋根をリフォームするときに色についても考えてみましょう。

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外壁塗装の色をカラーシミュレーションだけで決めてはダメ!

お住まいの壁色や屋根色を塗装するときは、カラーシミュレーションソフトを使って、仕上がりイメージを調べることができます。

装後の雰囲気を知ることができる、便利なカラーシミュレーションですが、実際に塗装した後で「シミュレーションした色と全然違う」といったトラブルを起こすこともあるため、信用し過ぎるのは禁物です。

 

この記事では、外壁塗装におけるカラーシミュレーションの内容や、使用するときの注意点などをご紹介しながら、失敗しない外壁の色の決め方について解説します。

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外壁塗装の耐用年数は何年?塗り替え時期を判断する方法

外壁塗装の耐用年数は、単純に「10年」「15年」などと決めつけないほうが良いでしょう。

ここでいう外壁塗装の耐用年数とは、新しく塗った塗料が乾いてできる塗膜が、外壁を保護する状態をどれくらい保てるかという目安です。

 

ただし、実際の塗り替え時期は、塗料の種類だけで決まりません。

外壁材の種類、目地のシーリング、家が建っている環境、前回工事の施工品質によっても、外壁の傷み方は変わります。

そのため、築年数だけで判断すると、まだ必要性が低い工事を早く行ってしまったり、逆に劣化を放置して補修費が大きくなったりすることがあります。

 

この記事では、一般の施主の方が外壁塗装の時期を判断しやすいように、耐用年数の考え方、塗料ごとの目安、外壁材ごとの注意点、劣化サイン、見積書で確認する項目を順番に整理します。

外壁塗装の耐用年数を判断する三つの基準

外壁塗装の耐用年数を考えるときは、まず「何の年数を見ているのか」を整理する必要があります。

ここが曖昧なままだと、塗料の耐久年数、外壁材そのものの寿命、税務上の法定耐用年数が混ざってしまい、塗り替え時期を誤って判断しやすくなります。

 

施主が実際に見るべきなのは、主に次の三つです。

  • 塗膜が外壁を保護できているか
  • シーリングが防水の役割を保てているか
  • 外壁材そのものに反り・割れ・浮きなどが出ていないか

この三つを分けて見ると、「塗膜はまだ大きく傷んでいないが、シーリングは先に補修が必要」「外壁材に反りが出ているため、塗装だけでは済まない可能性がある」といった判断がしやすくなります。

耐用年数はひとつではない

外壁塗装でいう耐用年数は、一般的には「塗装してから、次の塗り替えや補修を本格的に考えるまでの目安」を指します。

ただし、実際には二つの見方があります。

 

一つ目は、新しく塗った塗膜が、外壁を守る機能をどこまで保てるかという見方です。

塗膜が弱ると、雨水や紫外線から外壁材を守りにくくなります。

 

二つ目は、色あせ、ツヤ引け、チョーキングなど、見た目の変化を早めに捉える見方です。

見た目の変化が出たからといって、すぐ工事が必要とは限りませんが、点検を強める合図にはなります。

 

さらに、ネットを検索すると「法定耐用年数」という言葉も出てきます。

これは税務上、建物などの資産を減価償却するときに使う年数であり、自宅の外壁をいつ塗り替えるかを示す年数ではありません。

施主が塗り替え時期を判断するときは、税務上の年数ではなく、塗膜・シーリング・外壁材の状態を見ることが基本です。

塗膜・シーリング・外壁材を分けて考える

外壁は、一つの材料だけでできているわけではありません。

表面には塗料が乾いてできる塗膜があり、その下にサイディング、モルタル、ALCなどの外壁材があります。

 

さらに、外壁材の継ぎ目や窓まわりには、シーリングがあります。

シーリングとは、サイディングの継ぎ目やサッシまわりのすき間を埋める、ゴム状の防水材のことです。

シーリングには雨水の侵入を防ぐ役割があるため、塗膜と同じように定期的な確認が必要です。

 

塗り替えや補修の時期は、塗膜・シーリング・外壁材のうち、どれが先に傷むかで変わります。

特に、窯業系サイディングやALCでは、外壁材そのものより先に、表面の塗膜や目地のシーリングが傷むことがあります。

その場合、外壁材の寿命はまだ迎えていなくても、塗装やシーリング補修が必要です。

 

それぞれの点検・補修の目安や、劣化のサインをまとめたものが以下です。

対象 何を確認するか 点検・補修の目安 主なサイン
塗膜 塗料が乾いてできる保護の膜 10〜15年程度が中心 チョーキング、色あせ、剥がれ
シーリング 目地やサッシまわりの防水材 5〜10年程度で劣化確認 肉やせ、ひび割れ、剥離
外壁材 サイディング、モルタル、ALC、タイルなどの本体 素材によって大きく異なる 反り、割れ、欠け、浮き

外壁塗装の時期は、最も長く持つ材料ではなく、最初に劣化が進んだ部分によって前倒しになることがあります。

そのため、「高耐久塗料を塗ったから20年以上何もしなくて良い」とは考えないでください。

高耐久塗料自体が長持ちしても、シーリングや下地が先に傷めば、補修が必要になる場合があります。

 

施主が見るべきなのは、塗料の年数だけではありません。

目地の割れ、外壁材の反り、既存塗膜の剥がれなども合わせて確認することが大切です。

 

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法定耐用年数との違い

法定耐用年数は、税務上、建物などの資産を減価償却するときに使う年数です。

事業用の建物や賃貸物件を持っている方は、税務処理として法定耐用年数を確認する必要があります。

 

例えば、国税庁の主な減価償却資産の耐用年数表では、木造・合成樹脂造の店舗用・住宅用建物は22年とされています。

ただし、これは税務処理のための年数であり、「木造住宅は22年まで外壁塗装をしなくて良い」という意味ではありません。

 

一般の持ち家の塗り替え時期を判断するときは、法定耐用年数ではなく、塗膜、シーリング、外壁材の劣化状態を見るのが基本です。

塗り替えの判断と税務上の年数は、別物として整理しておきましょう。

塗料別に見る外壁塗装の耐用年数

塗料の耐用年数は、主に樹脂の種類や塗料の設計によって変わります。

樹脂とは、塗膜の骨格になる成分です。

一般的には、アクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル制御型、フッ素、無機などの区分で説明されることが多いです。

 

ただし、塗料名だけで耐用年数を決めないようにしましょう。

例えば、同じシリコン系でも、エスケー化研のクリーンマイルドシリコンは、期待耐用年数が12〜15年、エスケープレミアムシリコンは14〜16年とされています。

どちらもシリコン系として比較されやすい塗料ですが、製品ごとに期待耐用年数は同じではありません。

また、メーカーも期待耐用年数は地域、立地条件、方角などによって異なる参考値として扱うよう案内しています。

 

そのため、見積書では「シリコン塗料」とだけ書かれていないかを確認してください。

メーカー名、製品名、下塗り材、使用量、乾燥時間まで見て判断することが大切です。

 

塗料別の年数は、あくまで比較の入口です。

最終的には、製品仕様書、見積書、施工条件、自宅の外壁状態を合わせて判断しましょう。

塗料別の目安一覧

一般的な戸建て住宅で判断しやすいように、塗料ごとの塗り替え目安を整理しました。

ただし、この表はあくまで実務上の目安です。

実際の年数は、外壁の状態、立地、日当たり、下地処理、乾燥時間、塗布量によって変わります。

塗料 塗り替え目安 特徴 向いているケース
アクリル 3〜7年程度 安価だが耐久性は低め 外壁全面より短期用途向き
ウレタン 5〜10年程度 柔らかく密着しやすい 付帯部や細部の塗装
シリコン 10〜15年程度 価格と耐久性のバランスが取りやすい 標準的な戸建て全般
ラジカル制御型 12〜16年程度 紫外線による劣化を抑える設計の製品が多い コストと耐久性を両立したい場合
フッ素 15〜20年程度 高耐候で汚れにも強い製品が多い 長く住む予定の家
無機 15〜25年程度 高耐久だが商品差が大きい 次回工事をできるだけ先にしたい場合

外壁全面の再塗装で迷った場合、まず基準にしやすいのは、シリコンまたはラジカル制御型です。

費用と耐久性のバランスが取りやすく、過度に高額になりにくいからです。

 

一方で、あと15年以上住む予定があり、次回工事までの期間を長くしたい場合は、フッ素や無機も選択肢に入ります。

ただし、屋根やシーリングが先に傷む場合は、外壁だけ高耐久塗料にしても、数年後に再び足場が必要になることがあります。

塗料を選ぶときは、塗料単体の年数だけでなく、屋根、シーリング、付帯部のメンテナンス時期も合わせて確認してください。

 

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塗料の耐用年数に幅が出る理由

塗料の耐用年数に幅があるのは、数字があいまいだからではありません。

同じ塗料でも、塗る場所、日当たり、雨風の当たり方、下地の状態、施工時の乾燥時間などによって、劣化の進み方が変わるためです。

 

例えば、国立研究開発法人建築研究所が公表した建築研究資料 No.145「外装塗り仕上げ」では、建築用塗料について、標準的な条件で見た目の劣化が目立つまでの参考年数が整理されています。

同資料では、美観維持の観点から、アクリル系は4年、ウレタン系は7年、アクリルシリコン系は10年、ふっ素系は14年という目安が示されています。

 

ただし、これはメーカー保証年数ではなく、戸建て住宅の塗り替え時期をそのまま決める数字でもありません。

塗料の種類ごとの耐久性を比較するための技術上の参考値として見るのが良いでしょう。

 

一方で、実際の戸建て塗装では、メーカーや施工会社が「シリコン10〜15年」「フッ素15〜20年」といった実務上の塗り替え目安を使うこともあります。

どちらか一方が正しいというより、何を基準にした年数なのかが違います。

 

公的な技術資料の年数は、塗料の種類ごとの比較に向いています。

一方、施工会社が出す塗り替え目安は、戸建て住宅の実務で説明しやすいように整理された目安です。

そのため、年数を見るときは「何を基準にした数字なのか」を確認することが大切です。

 

さらに、

南面や西面の強い日射

海沿いの塩害

寒冷地の凍結融解(壁の中の水分が凍る、溶けるを繰り返すこと)

北面の湿気

施工時の乾燥不足

下地処理不足

などの要因が重なると、同じ塗料でも劣化は早まります。

そのため、塗料の年数は一点で見るのではなく、目安で理解するようにしましょう。

 

見積書では「この塗料は何年持ちますか」だけでなく、「この家の立地ではどの面が傷みやすいですか」「前回の塗膜や下地の状態を見たうえでの目安ですか」と質問すると、より現実的に判断できます。

迷ったときの塗料の選び方

塗料選びで大切なのは、最も高いグレードを選ぶことではありません。

  • 塗装する家にあと何年住むか
  • 次回工事までどれくらい期間を空けたいか
  • 屋根やシーリングも同時に工事するか

を合わせて考えることが大切です。

 

塗料を選ぶときは、単に耐用年数の長さだけで比べるのではなく、自宅の使い方や今後の住み方に合うかどうかを見ていきましょう。

次の表では、外壁塗装に対する考え方別に、選びやすい塗料と判断のポイントを整理しています。

考え方 選びやすい塗料 判断のポイント
標準的な戸建て シリコン、ラジカル制御型 費用と耐久性のバランスを取りやすい
長期保有を前提にする フッ素、無機 初期費用は上がるが、次回工事を先へ延ばしやすい
外壁以外の細部も重視する 付帯部は別仕様も検討 雨樋や破風は外壁と同じ年数で考えない

迷ったときは、シリコンまたはラジカル制御型を基準とし、そのうえでフッ素や無機との価格差や性能差を確認すると比較しやすくなります。

 

そのうえで、「差額を払ってでも次回の工事を遅らせたいか」「屋根やシーリングの工事周期と合っているか」を確認してください。

塗料単体ではなく、家全体のメンテナンス周期で判断することが大切です。

外壁材別に見る塗り替えタイミング

塗料だけでなく、外壁材によっても塗り替えや補修のタイミングは変わります。

特に初回の塗装工事では、「どの塗料を塗るか」より先に、自宅の外壁材と目地の仕様を把握することが大切です。

 

外壁塗装業者の「外壁材に合っていない提案」を受けてしまうと、塗料の密着性や防水性を十分に発揮しにくくなることがあります。

ここでは、主な外壁材ごとに確認したいポイントを整理します。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質などを原料にした板状の外壁材で、多くの戸建て住宅で使われています。

 

外壁材本体の耐用年数は20〜30年程度が一つの目安です。

ただし、サイディング本体だけで雨水を完全に防ぐわけではありません。

表面の塗膜や目地のシーリングによって、水の侵入を防いでいます。

そのため、塗膜やシーリングが傷むと、サイディングに反り、割れ、欠けが起こりやすくなります。

 

塗り替えの判断では、サイディング本体の年数より、塗膜とシーリングの状態を優先しましょう。

築10年前後から点検を強め、目地に肉やせ、ひび割れ、剥離が出ていれば、塗装とシーリング補修を同時に検討してください。

見積書では、塗料名だけでなく、シーリングを打ち替えるのか、増し打ちするのか、どの範囲を施工するのかまで確認しておくと、補修内容を判断しやすくなります。

 

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モルタル

モルタルは、セメント、砂、水などを混ぜて塗り付ける外壁材です。

継ぎ目が少なく、塗り壁ならではの質感を出しやすい特徴があります。

 

モルタル自体は30年以上使えることがありますが、表面の塗り壁や塗膜は10〜20年程度で塗り替えを考える時期に入ります。

 

モルタルで特に確認したい箇所は、表面のひび割れです。

細かなひび割れはヘアクラックといいます。

ヘアクラックだけなら経過観察や補修で済む場合もありますが、ひびが多い、深い、雨水が入りそうな状態であれば、塗装だけでなくクラック補修の内容まで確認する必要があります。

 

見た目が大きく崩れていなくても、細かなひびから外壁内に水が入っている場合があります。

築年数だけでなく、ひびの本数、深さ、広がり方を見て判断してください。

 

業者に診断を依頼するときは、ひび割れをどの方法で補修するのか、補修前後の写真を残してもらえるのかを確認すると、工事内容を把握しやすくなります。

 

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ALC

ALCパネルは、軽量気泡コンクリートをパネル化した外壁材です。

素材自体の耐用年数は長い一方で、多孔質のため、素材そのものに十分な耐水性があるわけではありません。

そのため、表面の防水塗装と目地のシーリング管理が前提になります。

 

ALCパネルの外壁で見落としやすいのは、「本体が長持ちするから塗装やシーリングも長持ちする」と誤解することです。

実際には、表面の塗膜や目地のシーリングが先に傷むことがあります。

 

ALCパネルの家では、目地まわり、サッシまわり、開口部まわりのひび、剥離、雨染みを優先的に確認してください。

見積書では、ALCの目地やサッシまわりのシーリング補修が含まれているか、下塗り材がALCに合ったものかを確認しましょう。

 

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金属系サイディング

金属系サイディングは、軽量で耐震性に優れ、比較的長持ちしやすい外壁材です。

本体寿命の目安は、20〜30年程度ですが、表面塗装が色あせたり、傷から錆びが進んだりすると、耐久性は落ちます。

特に、海沿いや交通量の多い道路沿いでは、塩分や排気の影響を受けやすくなります。

 

塗膜の劣化だけでなく、傷、へこみ、錆びがどこに出ているかを確認してください。

金属系サイディングの場合、表面の小さな傷でも、金属部分の劣化が進む入口になることがあります。

 

錆びが出ている場合は、単に上から塗るのではなく、さび落としや下塗り材の選定が必要です。

見積書では、さび処理の内容と使用する下塗り材を確認しましょう。

 

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タイル外壁

タイル外壁は、表面そのものを塗り替えることを前提にした外壁ではありません。

タイル自体は、30〜50年程度の長寿命が期待できます。

 

ただし、メンテナンス不要という意味ではありません。

タイル外壁で傷みやすいのは、タイルの浮き、目地の劣化、サッシまわりや取り合い部のシーリングです。

取り合い部とは、外壁と窓、外壁と屋根、外壁とバルコニーなど、別の部材が接する境目のことです。

 

外装材自体は長寿命ですが、「タイルだから外壁メンテナンスは不要」と考えるのは危険です。

タイル外壁では、表面塗装ではなく、浮きや剥離の点検、目地やシーリングの補修を中心に確認してもらいましょう。

 

タイルの浮きや剥離は、見た目だけでは判断しにくい場合があります。

点検では、打診調査などで浮きの有無を確認することがあります。

 

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外壁塗装の耐用年数を縮める要因

同じ塗料を使っても、家によって持ち方が違うことは珍しくありません。

外壁塗装の耐用年数は、材料の性能だけでなく、家が置かれた環境と施工品質によって変わります。

 

ここでは、塗装の劣化を早めやすい主な要因を確認しておきましょう。

建物の立地と方角

建物の南面や西面は、紫外線の影響を強く受けます。

そのため、色あせやチョーキングが出やすい面です。

 

一方で、北面は日当たりが弱く、乾きにくい面です。

カビ、藻、コケが出やすいため、南面や西面とは違う傷み方をします。

 

さらに、地域によっても外壁への負担は変わります。

  • 海沿いの地域では塩害
  • 寒冷地では凍結融解
  • 雨が多い地域では長時間の湿気

凍結融解とは、外壁やコンクリートの中に入った水分が凍り、溶けることを繰り返す現象です。

これが続くと、外壁材のひび割れや欠けにつながることがあります。

 

耐用年数を判断するときは、家全体を平均して見ないようにしましょう。

例えば、南西面だけ強く色あせているのに、北面がまだきれいだからといって、点検や補修を先送りするのは避けたほうが良いでしょう。

最も傷んでいる面が、次のメンテナンス時期を決めることがあります。

 

点検するときは、南面、西面、北面、バルコニーまわり、サッシまわりを分けて見ると、傷みの差を確認しやすくなります。

シーリングと下地の状態

サイディングボードの外壁に耐久性が高い塗料を塗っても、目地のシーリングが先に劣化すると、そこから雨水が入りやすくなります。

そのため、窯業系サイディングやALCでは、塗料の年数だけでなく、シーリングの状態も定期的に確認する必要があります。

 

また、次のような状態がある場合は、どれだけ高い塗料を塗っても長持ちしにくくなります。

  • 下地が浮いている
  • 既存塗膜が剥がれている
  • サイディングボードが反っている

塗装は、下地が健全であって初めて性能を発揮します。

 

外壁をより長持ちさせたいなら、塗料のグレードだけで判断しないでください。

下地補修とシーリング補修の内容が、見積書に具体的に書かれているかを確認する必要があります。

 

例えば、「下地補修一式」「シーリング補修一式」とだけ書かれている場合は、どの部位をどの方法で補修するのかを質問してください。

補修範囲が曖昧なまま契約すると、高耐久塗料を使っても、防水や密着の弱点が残る可能性があります。

 

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施工品質と工事条件

外壁塗装の持ちは、塗料の種類だけでなく、施工時の条件にも左右されます。

ここでいう「持ち」とは、新しく塗った塗料が乾いてできる塗膜が、外壁を保護する状態をどれくらい保てるかという意味です。

塗装工事では、塗料を塗ったあとに水分や溶剤が抜け、外壁に密着して塗膜になります。

この乾燥と密着がうまく進まないと、完成直後はきれいに見えても、工事後に剥がれ、膨れ、早い段階でのチョーキングが出やすくなるのです。

 

国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書では、塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、結露などで塗料の乾燥に適さない場合は、原則として塗装を行わないとされています。

また、外部の塗装においても、降雨のおそれがある場合や強風時には、原則として行わないとされています。

 

これは公共建築向けの仕様ですが、戸建て住宅の外壁塗装でも、気温、湿度、結露、雨、強風を無視してよいわけではありません。

悪条件の日に無理に塗ると、新しく塗った塗料が外壁に十分密着しにくくなります。

そのため、雨の日や湿度が高い日、朝露や結露が残っている日は、工程を止めたり、乾燥を待ったりする判断が必要です。

工期が少し延びても、乾燥条件を守るほうが、塗装後の不具合を防ぎやすくなります。

 

施工品質で特に確認したいのは、塗装前の下地処理、乾燥時間、希釈率、下塗り材の選定です。

 

下地処理とは、高圧洗浄で汚れや古い塗膜の粉を落とし、ひび割れ、浮き、さび、欠けなどを補修してから塗装できる状態に整える作業です。

この工程が不十分だと、上から塗料を塗っても、古い塗膜や汚れごと剥がれることがあります。(参考:下地処理の外壁塗装費用と相場

 

乾燥時間には、高圧洗浄後に外壁を乾かす時間と、下塗り・中塗り・上塗りの間に必要な塗り重ね乾燥時間があります。

例えば、日本ペイントのパーフェクトトップSiでは、23℃で塗り重ね乾燥3時間以上、5〜10℃では8時間以上が目安として示されています。

 

希釈率とは、塗料を水やシンナーでどの程度薄めるかという割合です。

メーカーの仕様より薄めすぎると、必要な塗膜の厚みを確保しにくくなります。

ただ、その分、業者は安く工事を済ませることができるため、手抜き工事をする業者に見られる手法です。

 

また、下塗り材が外壁材や既存塗膜に合っていない場合も、塗膜の密着不良につながることがあります。

高価な上塗り塗料を選んでも、下地処理や下塗りが不十分であれば、塗料本来の性能を発揮しにくくなります。

 

施主が契約前に確認したいのは、次のような内容です。

  • 高圧洗浄後に、外壁を乾かす時間をどのように確保するか
  • 下地補修の内容が、見積書に具体的に書かれているか
  • 下塗り材の製品名が、見積書に明記されているか
  • 下塗り、中塗り、上塗りの間に必要な乾燥時間を守る工程表になっているか
  • 塗料の使用缶数や空缶写真を報告してもらえるか
  • 施工中の写真を工程ごとに残してもらえるか

 

外壁塗装を長持ちさせたい場合は、上塗り塗料の名前だけで判断しないでください。

見積書では、下地補修、下塗り材、塗布量、乾燥時間、施工写真の報告方法まで確認することが大切です。

 

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塗り替え時期を症状から判断する方法

築年数は、外壁塗装の時期を考えるための目安になります。

ただし、最終的には外壁に出ている劣化症状を見て判断することが大切です。

 

同じ築年数でも、日当たり、雨風、海沿いかどうか、前回工事の施工条件によって、外壁の傷み方は変わります。

築8年でも南西面だけ強く色あせている家もあれば、築15年でも塗膜やシーリングの傷みが軽い家もあります。

そのため、「築10年だから必ず塗装」「築15年だから必ず危険」と決めつけるのではなく、外壁にどのような症状が出ているかを確認してください。

年一回のセルフチェック

外壁のセルフチェックは、年1回を目安に行いましょう。

台風、豪雨、地震のあとも、地上から見える範囲だけ確認しておくと、変化に気づきやすくなります。

 

チェックするときは、家の周囲を一周し、外壁、目地、窓まわり、バルコニーまわりを見ます。

高所を無理に確認する必要はありません。

はしごに上ったり、屋根に上がったりせず、安全に見える範囲だけで十分です。

 

セルフチェックでは以下のような項目を見てみましょう。

  • 外壁を手で触ると白い粉がつく
  • 色あせやツヤ引けがある
  • コケやカビが増えた
  • ひび割れがある
  • 塗膜が膨れている
  • 塗膜が剥がれている
  • シーリングが細くなっている
  • シーリングが割れている
  • サイディングが反っている
  • 外壁や室内に雨染みがある

 

重要なのは、同じ場所を毎年見て、変化を追うことです。

去年より白い粉が増えた、ひびが広がった、目地の割れが深くなった、コケが増えたといった変化があれば、業者に診断を依頼する判断材料になります。

 

また、確認した箇所を写真に撮って残しておくと、前年との違いを比べやすくなります。

特に、南面、西面、北面、バルコニーまわり、窓まわりは、毎年同じ角度で撮っておくと変化を確認しやすくなります。

 

なお、住宅リフォーム・紛争処理支援センターの外壁モルタル仕上げの自己チェックシート外壁サイディングボード仕上げの自己チェックシートでも、ひび割れ、欠損、剥がれ、シーリングの破断などが確認項目として示されていますので、セルフチェックの参考にしてみてください。

 

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症状ごとの緊急度

劣化症状は、種類によって対応の急ぎ方が変わります。

見た目の変化だけで済むものもあれば、雨水の侵入につながりやすいものもあります。

症状 何が起きているか 対応の目安
色あせ、ツヤ引け 塗膜劣化の初期サイン 次回点検で重点確認
チョーキング 塗膜表面が劣化し、白い粉が出ている 早めに診断を依頼
ヘアクラック 細かなひびから吸水しやすくなる 補修の要否を見積もりで確認
塗膜の膨れ、剥がれ 下地との密着不良や吸水が疑われる 早めに補修を検討
シーリングの破断、剥離 目地から雨水が入りやすくなる 優先して補修
サイディングの反り、欠け 外壁材自体の劣化が進んでいる 塗装だけで済むか診断が必要
雨漏り、室内の雨染み 内部へ浸水している可能性がある 至急対応

 

外壁にチョーキングがあるからといって、すぐ工事が必要とは限りません。

ただし、塗膜表面が劣化しているサインなので、次の点検や見積もり依頼を考え始める時期といえます。

 

一方で、塗膜の剥がれ、シーリング破断、サイディングの反り、雨漏りは優先度が高い症状です。

塗装だけで済む段階を過ぎている場合もあるため、早めに業者へ状態を確認してもらいましょう。

診断を依頼するときは、「塗装だけで済むのか」「下地補修やシーリング補修が必要なのか」「補修前後の写真をもらえるか」を確認してください。

年数より症状を優先する場面

次のような場合は、耐用年数の目安よりも外壁の症状を優先してください。

  • 海沿いに建っていて、金属部や外壁に錆び・汚れが複数でている
  • 南面や西面だけ色あせが強い
  • 北面だけコケやカビが増えている
  • 台風や地震のあとに目地や外壁のひびが広がった
  • 新築から10年未満でも塗膜の剥がれや膨れが出た

 

これらは、築年数だけでは判断しにくいケースです。

家全体ではまだ新しく見えても、一部の面だけ劣化が早く進んでいることがあります。

 

逆に、軽い色あせだけで、シーリングも塗膜も大きく傷んでいない場合は、すぐに全面塗装をしないという判断もありえます。

点検や部分補修で様子を見るほうが、工事時期を無理なく調整できることがあります。

 

大切なのは、年数だけで一律に決めないことです。

塗り替え時期は、築年数、症状、立地、外壁材の状態を合わせて判断してください。

長持ちする外壁塗装にするための依頼方法

外壁塗装を長持ちさせるには、高耐久の塗料を選ぶだけでは足りません。

塗膜の持ちは、下地補修、シーリング工事、下塗り材、塗布量、乾燥時間にも左右されます。

そのため、見積書を見るときは、上塗り塗料の名前だけでなく、工事全体の中身を確認することが大切です。

 

ここでは、契約前に確認したい見積書と工事内容の見方を整理します。

見積書で確認する項目

見積書では、合計金額だけでなく、工事の中身を確認してください。

特に、次の項目が具体的に書かれているかを見ます。

  • 外壁材の種類
  • 下地補修の内容
  • シーリング工事の内容
  • 下塗り材の製品名
  • 上塗り材の製品名
  • 塗装回数
  • 塗装面積
  • 使用缶数または使用量の考え方
  • 付帯部の範囲
  • 工程表
  • 保証内容

 

付帯部とは、雨樋、破風、軒天、水切りなど、外壁本体以外で一緒に塗る部材です。

これらが「一式」だけで書かれていると、どこまで施工されるのか分かりません。

 

例えば、「付帯部塗装一式」とだけ書かれている場合、雨樋は含まれるのか、破風は含まれるのか、シャッターボックスは含まれるのかが分かりません。

契約後に「そこは別料金です」といわれないように、部位ごとの記載を確認してください。

 

外壁塗装工事の耐用年数を複数の業者で比べたいなら、塗料名だけでなく、下地補修、シーリング、下塗り材、塗装面積、使用缶数まで説明されている見積書を選びましょう。

 

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シーリング工事の見方

シーリング工事には、打ち替えと増し打ちがあります。

打ち替えは、既存シーリングを撤去して新しく入れ直す方法です。

増し打ちは、既存シーリングの上に新しいシーリング材を重ねて充填する方法です。

 

サイディングの目地では、既存シーリングの劣化が進んでいる場合、打ち替えを検討することが多くなります。

一方で、サッシまわりなど、構造上撤去しにくい場所では増し打ちになる場合もあります。

 

大切なのは、「どこを打ち替えにするのか」「どこを増し打ちにするのか」が見積書に書かれていることです。

ここが曖昧だと、高耐久塗料を選んでも、目地や窓まわりの防水だけが弱いまま残ることがあります。

 

外壁塗装の持ちを考えるなら、塗料だけでなく、シーリング工事の方法、施工範囲、使用材料まで確認してください。

高耐久塗料の前に考えること

高耐久塗料を選ぶ前に、次の四点を整理してください。

  • あと何年住む予定か
  • 屋根も一緒に工事するか
  • シーリングも同時に直すか
  • 外壁材そのものが健全か

 

例えば、外壁に無機塗料を選んでも、屋根が先に限界を迎えるなら、数年後にまた足場が必要になる場合があります。

 

また、シーリングを後回しにすると、外壁表面はきれいでも、目地の防水だけが弱い状態になります。

この場合、外壁に高耐久塗料を使っても、家全体のメンテナンス周期は長くなりにくいです。

 

そのため、塗料のグレードだけで決めず、屋根、シーリング、外壁材の状態まで合わせて考えることが重要です。

外壁塗装の持ちは、塗料単体ではなく、家全体の工事計画で変わります。

 

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外壁塗装の耐用年数のまとめ

外壁塗装の耐用年数を考えるときは、まず築10年前後を点検の起点にしてください。

そのうえで、塗膜、シーリング、外壁材の三つを分けて見ると、塗り替えや補修の判断がしやすくなります。

 

押さえるべきポイントは次のとおりです。

  • 塗膜の中心目安は10〜15年程度
  • 高耐久塗料は15〜25年程度が目安
  • 外壁材の寿命は塗膜より長いことが多い
  • 目地のシーリングは別管理で考える
  • 年数だけでなく症状を優先する
  • 高耐久塗料だけでは長持ちしない

標準的な戸建てなら、シリコンまたはラジカル制御型を基準に比較し、長く住む予定がある場合はフッ素や無機まで検討するのが現実的です。

 

ただし、本当に持ちを左右するのは、塗料名だけではありません。

シーリング、下地補修、乾燥時間、塗布量、施工管理まで含めた工事全体の質が重要です。

 

また、「あと何年住むか」と「今どこが先に傷んでいるか」をセットで考えると、外壁塗装の時期を判断しやすくなります。

 

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本ページの内容が、ご自宅の外壁塗装の時期を考えるときや、塗料・シーリング・外壁材の状態を確認するときの判断材料になれば幸いです。

もし、外壁塗装の耐用年数や塗り替え時期で迷っている場合は、外壁塗装駆け込み寺にお気軽にお問い合わせください。

 

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