エスケー化研の外壁塗装用塗料

外壁塗装用の塗料は、複数のメーカーから様々な商品が発売されています。

 

現在、外壁塗装では、日本ペイント、関西ペイント、そして今回ご紹介する、エスケー化研の3社が代表的な大手塗料メーカーとして知られています。

 

今回は、エスケー化研から販売されている塗料の特徴や、人気商品の特徴、さらに、他メーカーとの違いについてご紹介します。

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外壁塗装のパック料金は本当におすすめなのか

外壁塗装業者がサイトや広告に掲載している定額パック料金は、外壁塗装に詳しくない方でも気軽に利用しやすいという側面がありますが、内容を全く知らずに利用してしまうと、満足のいく外壁塗装にならないこともあるため注意が必要です。

 

今回は、外壁塗装のパック料金の特徴や、利用する時の注意点などについて解説します。

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クリヤー塗料を使った外壁塗装のメリット、デメリット

  • 現在の外壁となっているサイディングボードのデザインを残したい
  • レンガ調のサイディングボードを模様を残したまま保護したい

という場合にはクリヤー塗料という透明の塗料が使われますが、どのような外壁にもクリヤー塗料が適切ということではないため、模様を残したい場合でもクリヤー塗料を使うべきケースとそうでないケースを外壁塗装業者が判断する必要があります。

 

この記事では、外壁塗装工事を依頼する施主側も知っておくべきクリヤー塗料の性能や使用した時のメリットやデメリットについて解説します。

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外壁塗装はケレン作業が命!ケレンの大切さや作業内容

外壁塗装の見積もりを眺めている時、「ケレン」という文字を目にして「これはどんな作業だろう」と疑問に思ったことのある方も多いかと思います。

 

外壁塗装を成功させるためには、このケレン作業が見積書に書かれているかどうかを、必ず確認しておかなければなりません。

どんなにハイグレードな塗料を使っても、ケレン作業をおろそかにすると、外壁塗装を長持ちさせることができなくなってしまうためです。

 

今回は、外壁塗装の命運を分けるといっても過言ではない、ケレン作業について、作業の目的や費用相場などを解説します。

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外壁塗装は家を建てたハウスメーカー以外の業者も検討しよう

家屋の寿命を長く保つために、屋根・外壁は10年に1度ほどのペースで塗装リフォームを行うことが推奨されており、ほとんどの施主が屋根・外壁の塗装リフォームを検討する際に選択肢として思い浮かべるのは、家を建てた時のハウスメーカーかもしれません。

 

しかし、外壁塗装リフォームを行う業者はハウスメーカー以外にも数多く存在しますので、どのような業者に外壁塗装を依頼すれば希望に合う塗装リフォームができるかを知るために、この記事では、

  • ハウスメーカー
  • リフォーム業者
  • 地元の塗装専門業者

それぞれの特徴や、外壁塗装を依頼する際のメリット・デメリットについてご紹介します。

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モルタル外壁の特徴と塗装を行うときのポイント

モルタルの壁

モルタルの外壁を塗装するときは、塗装の一般的な工程だけでなく、モルタルに合った塗料や工法を知っておくことで、見積書の内容や業者とのやり取りがスムーズになります。

 

特に、モルタルはひび割れが起きやすい素材ですので、ひび割れに強い塗料や、ひび割れの補修方法なども知っておくと、リフォームの時に「予想より費用が高くなってしまった」「知らない用語が見積もりに書かれていて不安」という出来事にも対処することができるでしょう。

 

今回は、モルタル外壁の種類や特徴と併せて、塗装のポイントや注意点をご紹介します。

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外壁塗装中はほとんど在宅する必要はないが注意点あり

外壁塗装の工事期間は平均で2週間ほどですが、内装リフォーム工事のように工事期間中に施主か家族が在宅しておかなければならないというわけではありません。

しかし、施主の外出中も塗装リフォーム工事の全てを業者に任せきりにしてしまうと、思わぬトラブルの原因になることがあります。

 

この記事では、施主は外壁塗装工事中どのように外出と在宅のタイミングを計ると良いか、外出中はどんな点に注意すべきかなどをご紹介します。

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火災保険の保険金で外壁塗装リフォームを行うことはできる?

大雪、大雨、台風などの災害で家の外壁、屋根、カーポートなどの屋外設備が壊れてしまったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

外壁や屋根が雪や台風などの自然災害で破損しても、火災保険に加入している場合、補修にかかる工事費用が補償されることがあります。

 

このページで解説している火災保険の適用条件や利用時の注意点を知って、自然災害で被害を受けても、できるだけ少ない負担で補修の手続きを進められるようにしておきましょう。

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外壁塗装をおしゃれにする方法:色選び・デザイン・事例・成功のコツ

外壁塗装は約10年に一度の大きなリフォームです。

どうせなら機能性だけでなく外観もおしゃれに仕上げたいものですよね。

しかし、「おしゃれにしたい」と漠然と考えても、具体的にどんな色やデザインにすれば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。

 

本記事では、外壁塗装をおしゃれに仕上げるためのポイントを、色選びからデザイン例、使用する塗料の種類や失敗しないコツに至るまで詳しく解説します。

最後までお読みいただければ、ご自宅にぴったりの理想的なデザインのヒントが見つかり、塗装プランづくりに自信が持てるようになるはずです。

おしゃれな外壁塗装のポイントは「色」「配色」「素材」

外壁をおしゃれに見せるためには、大きく分けて

  • 色の選び方
  • 色の塗り分け(配色)デザイン
  • 素材や質感の活かし方

の3つがポイントです。

 

まず、外壁をおしゃれにするために、何より重要なのが、外壁の色です。

選ぶ色そのものや、色の組み合わせ次第で、家の印象はガラリと変わります。

 

次に、色の配分や塗り分け方も、デザイン性を左右します。

例えば。ツートンカラー(二色塗り分け)やアクセントカラーの入れ方によって、単調になりがちな外壁に、リズムや個性が生まれます。

 

そして、仕上げの質感や素材感も、家のおしゃれ度を高める重要な要素です。

木目調の板やレンガタイルなどを一部に用いると、高級感や暖かみを演出できます。

 

以下では、それぞれのポイントについて具体的に見ていきましょう。

外壁塗装をおしゃれに見せる色選びのポイント

おしゃれな外観づくりは、まず、外壁の「色選び」から始まります。

色は、家の印象そのものを決定づける要素であり、センスの良い配色を選べば、それだけで外観の魅力が高まります。

 

ここでは、人気の外壁色や配色の例、ツートンカラーや差し色(アクセントカラー)の使い方など、色選びに関するポイントを解説します。

人気の外壁色と組み合わせ例

近年の住宅外観で人気が高い色には、ホワイト系グレー系ベージュ系などの落ち着いたカラーが挙げられます。

 

ホワイト系は、清潔感があり、どんな家にも明るい印象を与える定番色です。

ただし、真っ白すぎると汚れが目立ちやすいため、アイボリーやオフホワイトなど、少し色味を含んだ白を選ぶと汚れが目立ちにくくおすすめです。

 

グレー系は、モダンでクールな印象を与え、周囲の景観にも馴染みやすい万能カラーです。

明るいライトグレーは、上品で柔らかな印象に、濃いチャコールグレーやブラックに近い色は、引き締まったシャープな印象になります。

 

ベージュ系は、温かみがあり、和洋問わずどんな住宅にも合わせやすいカラーです。

クリームベージュから濃いサンドベージュまで幅がありますが、組み合わせる屋根や付帯部分の色次第で、優しい雰囲気にも、高級感ある雰囲気にも調整できます。

 

また、ブラウン系ネイビー(紺色)も根強い人気があります。

ブラウンは、安定感と落ち着きを与え、特に、下見板など木部がある家によく合います。

ネイビーは、重厚でスタイリッシュな印象を持ち、白やベージュと組み合わせると、洗練されたコントラストが生まれます。

 

このように、単色で仕上げる場合でも、色の明暗や組み合わせに工夫することで、おしゃれな外観を実現できます。

 

特に、外壁と屋根・玄関ドアなどの色のバランスも大切です。

例えば、屋根が赤茶系の場合、外壁は、ベージュや白系にして、アクセントにレンガ色を少し用いると、統一感と華やかさが出ます。

 

周囲の家々の色とも調和させつつ、自分の好きな色合いを見つけることが、おしゃれな家の色選びの第一歩です。

なお、色選びの基本や失敗しないコツについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参照してください。

ツートンカラーでリズムを生む配色テクニック

外壁をツートンカラーに塗り分けることは、おしゃれなデザインに仕上げる定番の方法です。

二色を組み合わせることで、単色では得られないコントラストや立体感が生まれ、外観にリズムが付きます。

 

ツートンカラーを成功させるポイントは、色の調和メリハリです。

やみくもに好きな色を二つ選ぶのではなく、相性の良い色同士を組み合わせましょう。

 

例えば、白は多くの色と合わせやすいですが、組み合わせる色次第で雰囲気が変わります。

白×黒ならシャープでモダンに、白×ネイビーなら洗練されつつも優しい北欧風に、白×ベージュやアイボリーなら穏やかで柔らかな印象になります。

色の配分にも注意

また、色の配分にも注意が必要です。

ツートンでは、一般的に、全体の6~7割をベースカラー、残り3~4割をアクセントカラーにするとバランスが良いと言われます。

 

半分ずつ(5:5)にしてしまうと、境界が強調されすぎて、まとまりに欠ける場合があるため、ベースとアクセントの比率に差をつけて、メリハリある配色にしましょう。

 

ベースカラーには、アイボリーや淡いグレーなどの穏やかな色を、アクセントにはダークブラウンやネイビーなど、濃いめの色を組み合わせるのが定番です。

さらに、上級テクニックとして、全体の数%程度にごく少量の別色を加える「差し色」を入れ、個性的なツートンデザインに仕上げる方法もあります(後述)。

どのように塗り分けるか

塗り分けのパターンも工夫しましょう。

ツートンカラーと言っても、色を分けるラインの取り方で印象が大きく変わります。

 

最も多いパターンは、1階部分と2階部分で水平に色分けする方法です。

一般的には上階を淡い色、下階を濃い色にすると安定感があり、人気です(逆にすると個性的でモダンな印象になります)。

 

一方、縦方向に色分けするパターンもあります。

建物の正面を左右で別の色に塗り分けたり、建物の凸部と凹部で色を変えたりすると、縦のラインが強調されてスラリとした印象や、陰影による立体感が生まれます。

 

例えば、玄関ポーチ部分だけ色を変える、建物中央に縦帯状のアクセントカラーを入れる、といった工夫です。

塗り分け位置は家の形状によってさまざまですが、事前にシミュレーション画像などで確認し、最適なラインを選ぶと良いでしょう。

 

ツートンカラーについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

差し色(アクセントカラー)の効果的な使い方

外壁全体の中に、ごく一部だけ、別の色を加える「差し色」は、デザインに個性と締まりを与えるテクニックです。

基本色を2~3色でまとめた上で、ポイントとして、鮮やかな色を少量取り入れると、一気におしゃれ感が増します。

 

例えば、モノトーン(白×黒やグレー)の外観に、玄関ドアや雨戸などに赤や青を使うと、建物全体が引き締まり洗練された印象になります。

ただし、差し色は、使いすぎないことが重要です。

面積にすると全体の1割以下、多くても外壁の一面だけなど、限定的に用いましょう。

 

原色系の鮮やかな色味は、広い範囲に塗ると主張が強すぎて、周囲から浮いてしまうことがありますが、差し色として少し使う分にはデザインのアクセントとして効果的です。

 

なお、差し色に選ぶ色は、ベースカラーとの相性も考慮します。

カラフルな色なら何でも良いわけではなく、配色全体で見て、調和が取れる組み合わせにしましょう。

カラーサンプル帳などでベースとの相性を確認し、「この組み合わせなら素敵だ」と思える色を選ぶことが大切です。

 

また、差し色は必ずしも原色である必要はありません。

例えば、ベージュ系の外壁に対しオリーブグリーンの木製窓枠を合わせる、淡いクリーム色の壁に対しテラコッタ調のオレンジを雨樋に用いるなど、落ち着いた色同士でも配色次第でおしゃれに見せることができます。

要は「ここぞ」という場所に、「ここだけの色」を入れることで生まれるリズムが重要なのです。

差し色を上手に使って、他とは一味違う外観デザインを楽しんでみましょう。

デザインや素材で外壁のおしゃれ度アップ

外壁の色選びと同様に、デザインの工夫素材の使い方もおしゃれな外観づくりには欠かせません。

塗料の色だけでなく、異なる素材や装飾を組み合わせることで、より印象的で個性的な外観に仕上げることができます。

この章では、代表的なデザインの工夫として、「木目調」「タイル・レンガ」「装飾パーツ」「ペイントアート」の4つのポイントをご紹介します。

木目調で自然な温かみをプラス

木目調の素材を外壁の一部に取り入れると、自然で温かみのある雰囲気を演出できます。

木目調サイディング(木目柄の外壁板)や、本物の木板張りをアクセントとして使う住宅も増えています。

例えば、外壁の一面(玄関側の壁など)だけを木目調に張り替えたり、腰壁部分に木目柄を用いたツートン風デザインにすると、ナチュラルで親しみやすい印象になります。

木の質感は、それだけでリラックスできる雰囲気を生むため、庭木や植栽とも調和し、周囲の自然環境に馴染むおしゃれさがあります。

 

注意点として、木材を実際に使う場合は、定期的なメンテナンスが必要なことです。

屋外の木部は、無塗装だと雨風で傷みやすいため、木部専用の塗料や防腐処理を施してもらうと良いでしょう。

最近は、塗料で木目を描く「木目調塗装」という技術や、リアルな木目模様が印刷された木目調サイディングボードもあります。

これらを活用すれば、本物の木を張らなくても木目の風合いを表現でき、お手入れの手間も軽減できます。

木目調を上手に使って、ぬくもりある外観に仕上げましょう。

木のメンテナンスについては、こちらの記事もご覧ください。

タイルやレンガで高級感を演出

タイルレンガといった素材を部分的に用いるのも、おしゃれ度を高める効果的な方法です。

外壁全面をタイル貼りにすると、重厚感がありますが、費用も高額になるため、一部分にアクセント的に使う家が増えています。

 

例えば、玄関周りの壁だけレンガ調のサイディングに張り替える、腰壁部分に石目調タイルを巡らせる、あるいは建物の角や柱状の部分だけタイル張りにする、といったデザインが考えられます。

これにより、シンプルな塗り壁に比べて、立体感や質感が加わり、ワンランク上の外観に仕上がります。

 

レンガの赤茶色や天然石の重厚な色味は、それ自体がアクセントカラーの役割も果たします。

ベージュの外壁にレンガを組み合わせれば、洋風でかわいい印象になりますし、グレーの外壁に石調タイルを合わせればモダンで高級感のある雰囲気になるでしょう。

実際に、レンガを積む場合は、厚みが出ますが、最近は、薄いレンガ調タイルやレンガ調サイディングを既存壁に貼る工法もありますので、リフォームでも施工可能です。

 

タイル・レンガは、いずれも汚れや傷にも強く耐久性が高い素材なので、見た目だけでなく機能面でも優れています。

部分的に取り入れて、メリハリのあるおしゃれなデザインを目指しましょう。

妻飾りなど装飾パーツでワンポイントアクセント

外壁そのものではありませんが、住宅の外観には様々な装飾パーツを追加することもできます。

例えば、屋根の三角形の部分(破風板のところ)に取り付ける妻飾り(妻壁飾り)と呼ばれるアイアン飾りは、洋風住宅で人気のアクセントです。

その他にも、窓の下にアイアン製の花台(フラワーボックス)を設置したり、玄関周りに装飾モールディングを巡らせたりといった方法があります。

こうした装飾パーツを活用すると、塗装の色だけでは出せない立体的な陰影やクラシカルな趣きをプラスできます。

 

例えば、シンプルな単色塗りの外壁でも、黒いアイアンの妻飾りを一つ付けるだけで、エレガントな雰囲気が漂います。

窓辺の花台に季節の花を飾れば、家全体が華やかでおしゃれに映るでしょう。

洋風デザインがお好みの方は、ヨーロッパ風の妻飾りや飾り戸板(ダミーの窓飾り)なども検討してみてください。

 

一方、和風の家であれば、格子戸や雨戸風の飾りを付けることで風情が増します。

装飾の付けすぎは、ごちゃごちゃした印象になる恐れがありますが、ワンポイントであれば個性となり魅力的です。

住宅のテイストに合った適度な装飾を取り入れて、世界に一つだけの外観デザインを楽しみましょう。

ペイントアートで個性的なデザインに

より大胆に個性を演出したい場合、外壁にペイントアートを施すという手法もあります。

ペイントアートとは、単色で塗るだけでなく、外壁面に絵や模様を描く塗装のことで、塗装会社によってはアーティストと提携して施工するところもあります。

 

例えば、玄関横の壁に樹木や花の絵を描いたり、幾何学模様やチェック柄に塗り分けたりと、工夫次第でオンリーワンのデザインが実現できます。

ヨーロピアン調がお好きな方は、蔦の葉のペイントやエンブレム風の模様も素敵です。

お子様がいるご家庭なら、ポップなイラストで楽しい雰囲気にするケースもあります。

 

ペイントアートを行う際は、腕の立つ塗装職人やデザイナーに依頼する必要があるため、一般的な塗装に比べて費用と手間がかかります。

また、奇抜になりすぎると、将来飽きてしまう可能性もありますので、ポイントを絞ったデザインにするのがおすすめです。

 

例えば、全面ではなく、建物の一部だけ絵を描く、ベースは落ち着いた色にして、ライン的な模様だけ入れる、といった具合です。

うまく取り入れれば、唯一無二のおしゃれな外観になりますので、興味がある場合は、対応可能な塗装会社に相談してみましょう。

おしゃれな外壁のスタイル別デザイン集

一口に「おしゃれな外壁」と言っても、そのデザインの方向性(スタイル)はさまざまです。

最近の住宅デザインで人気のスタイルをいくつか挙げると、「ナチュラル」「シンプルモダン」「和風・和モダン」「洋風」「クール」などが代表的です。

 

それぞれのスタイルごとに特徴や配色の傾向がありますので、自宅をどんな雰囲気にしたいかイメージしながら、参考にしてみてください。

ナチュラルスタイル(自然で優しい外観)

ナチュラルスタイルは、自然の風合いを活かした優しい印象のデザインです。

ベージュやアイボリー、淡いブラウン、グリーンなど自然界にある色(アースカラー)を基調にすることが多く、周囲の景観と調和しやすいのが特徴です。

 

木目調の外壁材やウッドデッキ・枕木、石貼りの玄関ポーチなど、素材面でも自然素材を取り入れることで、一層雰囲気が高まります。

派手さはありませんが、飽きのこない温もりある外観になるため、長く愛せるデザインと言えるでしょう。

また、庭の植栽や草花とも相性抜群で、四季折々の景色とマッチするのもナチュラルスタイルの魅力です。

シンプルモダンスタイル(洗練された外観)

モダンスタイル(シンプルモダンスタイル)は、無駄のないシャープなデザインが特徴です。

外観の形状は、直線的・幾何学的で、装飾を極力省いたすっきりとしたフォルムになります。

 

色使いは、ホワイト・グレー・ブラックなどの無彩色でまとめるか、アースカラーをベースに差し色程度に濃色を配するケースが多いです。

白と黒のモノトーンで統一した住宅や、薄いグレーと木目を組み合わせたナチュラルモダンな住宅など、派手さを抑えつつ洗練された印象を与えます。

 

外壁材には、フラットで光沢のあるサイディングや、コンクリート打ちっ放し風の塗装など、無機質感のある素材を使うこともあります。

全体として、スタイリッシュで都会的な雰囲気になるため、現代的でおしゃれな家にしたい方に人気のスタイルです。

和風・和モダンスタイル(伝統と現代の調和)

和風スタイルは、日本家屋の伝統的な意匠を取り入れたデザインです。

外壁色には、落ち着いたベージュや淡いグレー、薄茶色など、和の伝統色がよく用いられます。

派手な色は避け、低彩度で渋い色合いにまとめることで、周囲の景観にしっとり馴染む風格ある外観となります。

 

破風板や柱、窓枠などに木目を活かした塗装を施したり、下見板張り風の意匠を取り入れることも多いです。

屋根材は、和瓦(黒や銀色の瓦)だとより本格的ですが、最近はガルバリウム鋼板屋根などでシャープに仕上げた和モダンな家も人気です。

 

和モダンは、伝統的な和風テイストにモダンデザインの要素を融合させたスタイルです。

外壁は、真壁風の濃い木枠ラインと白壁の組み合わせにして、現代的な形状の建物に仕上げたり、和の落ち着きと洋の機能美を両立させたりしたデザインが特徴です。

 

いずれにせよ、和の住宅では、日本の伝統色を上手く活用することが鍵になります。

紅殻(べんがら)色や深緑色、藍色、利休茶など、少しくすんだ伝統色を取り入れると、一気に和の趣が増します。

 

外壁塗装で和風の雰囲気を出したい場合は、派手すぎない色選びと木部との調和を意識すると良いでしょう。

和風住宅の色選びについて詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。

洋風スタイル(欧米風のおしゃれな外観)

洋風スタイルは、欧米の伝統的住宅を思わせるデザインです。

レンガ調の外壁や石積み風の柄、シンメトリー(左右対称)の意匠、凝った飾り雨戸や妻飾りなどを取り入れることでクラシックな洋館風に仕上げます。

外壁色はベージュや淡いイエロー、オフホワイトなど明るく上品な色合いが使われることが多いですが、配色次第で雰囲気は様々です。

 

例えば、薄いクリーム色の壁に、白い縁取りと緑の屋根を組み合わせれば、フレンチカントリーのように可愛らしく、グレーや深いグリーンを基調に、石貼り調を合わせれば、イギリス風の重厚な趣になります。

 

北欧風であれば、木目×パステルカラーで可憐な雰囲気にもできます。

このように、洋風スタイルはバリエーションが豊富で、自分の描く「海外の素敵な家」のイメージを反映しやすいのが魅力です。

 

細部のデザイン(窓枠の形状やドアデザインな)も統一感を持たせることで、本格的でおしゃれな洋風の外観を楽しめます。

クールスタイル(ダークカラーでシャープな外観)

クールスタイルは、ダーク系の色や金属系の質感を取り入れた「かっこいい」印象のデザインです。

外壁を黒や濃いネイビー、ダークグレーなどでまとめ、随所に光沢のある素材(例えばガルバリウム鋼板の外壁やメタリック塗装)を使用することで、引き締まった高級感のある外観になります。

最近は真っ黒に近い外壁カラーもトレンドですが、艶を抑えたマットブラックを使うと重厚でありながら落ち着いた雰囲気になり人気です。

黒系は汚れが目立ちにくいという利点もあり、クールかつ実用的と言えるでしょう。

ただし真っ黒一色では単調になりがちなので、一部に木目調を組み合わせたり、アクセントに赤やシルバーのラインを入れるなどの工夫で個性を出すこともあります。

クールスタイルの家は周囲でもひときわ存在感を放ちますので、人とは違うおしゃれさを求める方におすすめのスタイルです。

 

以上、代表的なおしゃれ外壁のスタイルをご紹介しました。

この他にも、南国リゾート風にホワイト×コーラルピンクで明るく彩る、カントリースタイルで木の温もりを前面に出す、など様々なテイストが考えられます。

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自分や家族の好みに合ったテーマを決め、それに沿って色や素材をコーディネートしていくと、統一感があって魅力的な外観デザインになるでしょう。

おしゃれに見せる塗料選びのコツ

外壁の見た目は色や配色だけでなく、「どんな塗料を使うか」でも変化します。

塗料の種類によって質感(艶ありか艶消しか)や仕上がりの模様が異なるため、目的のデザインに適した塗料を選ぶことも重要です。

ここでは、おしゃれな外壁に仕上げるのに役立つ代表的な塗料の種類を3つご紹介します。

多彩模様塗料:石目調の高級感ある仕上がり

多彩模様塗料とは、一度塗るだけで複数の色斑点が現れ、天然石のような模様を表現できる特殊塗料です。

一色ベタ塗りではなく、微妙に異なる色の粒子が混ざった仕上がりになるため、見る角度や距離によって表情が変わり高級感があります。

高級住宅や洋風の邸宅などで人気の塗料で、外壁全面に使えば新築時の意匠性を蘇らせることも可能です。

たとえば、タイル貼りや石積み風に見せたい場合に多彩模様塗料を塗装すると、実際に貼っていないのに本物の質感に近い外観になります。

コスト的にも本物のタイル施工より安価で、重量が増えないというメリットもあります。

 

代表的な多彩模様塗料には、1回の吹き付けで多色模様ができるタイプや、下塗り・中塗り・上塗りで異なる色を重ねて模様を出すタイプなど様々です。

色の組み合わせも製品によって豊富に用意されているため、洋風・和風問わず好みのテイストに合わせて選ぶことができます。

「塗るだけでおしゃれな模様壁」が実現できる塗料として、デザイン性を重視する方におすすめです。

艶消し塗料:落ち着いたマットな質感に

艶消し塗料(つやけし塗料、マット塗料)は、乾燥後の表面に光沢が出ない塗料です。

通常の塗料は、ある程度の艶(光沢感)があり、塗りたての時はピカピカしていますが、艶消し塗料を使うと、新築時から時間が経っているかのような落ち着いた風合いに仕上がります。

 

近年、このマットな質感がおしゃれだと再評価されており、あえて艶消しで塗装する人も増えています。

特に、濃い色(黒や深緑など)は、艶を抑えた方が重厚で品のある印象になります。

 

艶消し塗料のメリットは、光の反射が少ないため、色味が落ち着いて見えることです。

例えば、同じ黒でも、艶ありだとテカテカと光って近未来的な雰囲気になりますが、艶消しならしっとりとして高級感が漂います。

 

また、つや消しの外壁は、反射する光が少ないため、細かな凹凸も見え、外壁の素材感(木目調や砂壁調など)を引き立てる効果もあります。

デメリットとしては、汚れが艶ありの外壁より付きやすい(表面がざらついているため)点が挙げられますが、最近は低汚染性の艶消し塗料も開発されています。

 

「派手な艶は好みでない」「落ち着いたおしゃれさを出したい」という場合に、艶消し塗料は有力な選択肢となるでしょう。

クリヤー塗料:素材の風合いを活かす透明塗装

クリヤー塗料(クリア塗料)は、色を持たない透明な塗料です。

外壁材そのものの色柄を隠さずに保護だけを行うため、現在の外壁の風合いをそのまま活かしたい場合に用います。

 

例えば、レンガ柄や石目柄のサイディングボードは、模様自体がおしゃれですが、通常の塗りつぶし塗料を塗ると、せっかくの柄が消えてしまいます。

そこでクリヤー塗料で塗装すれば、模様を活かしつつ表面のコーティングだけ行うことができます。

 

注意点として、クリヤー塗料は、既存外壁が劣化していると使用できない場合があるという点が挙げられます。

汚れや色あせがひどい上に、透明を塗っても綺麗にならないためで、クリヤー塗装をするなら、既存壁の状態が良いことが前提です。

 

新築時にクリヤー塗料を塗っておく場合や、サイディングを貼り替えた後にクリヤー仕上げをする場合もあります。

また、2回塗り以上が必要でコストは多少割高になりますが、「元のデザインをそのまま残したい」「素材感を楽しみたい」という方には最適な方法です。

クリヤー塗装が可能かどうかは専門業者に診断してもらい、適切に判断すると良いでしょう。

おしゃれな外壁塗装にするためのチェックポイント

最後に、外壁塗装をおしゃれに仕上げるために、押さえておきたいポイントをまとめます。

デザインや配色を考える上で、以下の点に注意すると、失敗が少なく理想に近い外観に近づけます。

色は使いすぎず、3~4色以内にまとめる

外壁に、あれもこれもと色を使いすぎると、統一感がなくなり雑多な印象になります。

メインカラーに加えて、サブカラーや差し色を入れる場合でも、合計で3色、多くても4色程度に抑えましょう。

鮮やかな原色系はアクセントにとどめる

赤・青・黄など彩度の高い色は、一面全部に使うと、主張が強すぎて、周囲から浮くことがあります。

こうしたビビッドカラーは、ポイント的に使い、広い面は、ベースとして白・ベージュ・グレーなど、馴染みやすい色を選ぶのがおすすめです。

色の塗り分け方を工夫する

ツートンカラーにする場合は、水平か垂直か塗り分けラインを慎重に決めましょう。

一戸建ての場合、1階と2階で色分けすると安定感、縦方向に分けるとシャープさが出ます。

また、屋根・破風・雨樋など付帯部分の色も外壁とバランスを取ることが大切です。

周囲の環境・景観と調和させる

自分の家だけ奇抜な色にすると景観から浮いてしまい、近隣からクレームになる可能性もあります。

街並みや隣家の外壁色を観察し、調和を意識した色選びを心がけましょう。

自然豊かな環境なら、ナチュラル系、住宅街なら周囲と同系統の色でまとめるなど配慮が必要です。

カラーシミュレーションや試し塗りでイメージを確認する

業者に依頼すれば、塗装後のイメージをパソコン上でシミュレーションしたり、一部試し塗りさせてもらったりできます。

カタログの小さな色見本だけで決めず、可能な限り大きな面で色味を確認しましょう。

ただし、画面上の色は実物と異なる場合もあるため、過信は禁物です。

これらのページも参考になります。

長く愛せるデザインにする

流行の色やデザインは魅力的ですが、10年以上飽きずに過ごせるかも考慮しましょう。

奇抜すぎる配色や、凝りすぎた装飾は、時が経つと自分の好みが変わったり周囲に古く感じられる恐れもあります。

ベーシックな良さと個性のバランスを取り、「自分たちらしいけれどやりすぎない」デザインを目指すと失敗が少ないです。

 

以上の点をチェックしながら計画すれば、おしゃれで後悔のない外壁塗装に近づくでしょう。

特に色選びについて不安がある場合、塗装のプロに相談するのも賢明です。

施工事例の写真を見せてもらったり、カラーコーディネーターのアドバイスを受けたりすることで、より具体的なイメージが湧きやすくなります。

専門知識と自分の好みを上手にすり合わせて、理想の外観を実現してください。

まとめ

本記事では、外壁塗装でおしゃれな外観に仕上げるためのポイントを解説してきました。

改めて振り返ると、まず大切なのは色選びです。

人気のホワイト・グレー・ベージュ系を基調に、ツートンカラーや差し色でメリハリを付けるなど、配色次第で印象は自由にデザインできます。

 

次に、木目調やレンガなど、素材の活用や妻飾り等の装飾によって、平坦だった外壁に、立体感や個性をプラスできることも分かりました。
また、ナチュラル・モダン・和風・洋風・クールといったスタイルの違いもおしゃれ度に大きく影響します。

自宅の周囲の環境や、自身の好みに合わせて方向性を定めると、統一感のあるデザインになるでしょう。

 

さらに、艶消し塗料や多彩模様塗料など、塗料の選択によって質感をコントロールできる点も見逃せません。

最後に、失敗しないためのコツとして、色数を絞る・原色は控えめに・シミュレーションで確認・周囲と調和させるなどのチェックポイントを挙げました。

 

住まいの外壁がおしゃれに生まれ変われば、毎日家に帰るのが一段と楽しみになります。

本記事を参考に、ご家族皆様が納得できる外壁デザインをじっくり検討してみてください。

機能性も大事ですが、見た目の満足度も暮らしの満足度に直結します。

ぜひ納得のいく配色とデザインで、世界に一つだけの素敵なお住まいを実現してください。

木造住宅の外壁塗装ガイド|特徴・劣化症状・塗料選び・費用・注意点

木造住宅の外壁は、美しい木目や温かみのある外観が魅力ですが、他の外壁素材と比べて、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

木は、湿気や日射の影響を受けやすく、塗装せず放置すると、腐食シロアリなどの被害を受け、建物の寿命を縮めてしまいます。

そのため、木造の外壁を長持ちさせるには、適切な塗装による保護が必要です。

 

本記事では、木造住宅の外壁塗装について、特徴や劣化症状、使用する塗料の選び方や塗装方法、費用相場、そしてDIYとプロどちらに依頼すべきかといった注意点まで詳しく解説します。

木造ならではのポイントを押さえて、後悔のない外壁塗装計画を立てましょう。

 

木造住宅ではなく、建物の木部の塗装に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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