外壁塗装の知識

外壁塗装のトラブルを避ける為に確認しておきたいこと

家を建ててから、もしくは前回の外壁塗装工事から10年以上経過した家は、徐々に外壁や屋根の汚れが目立つようになり、雨漏りや塗料の色あせといった劣化も生じるようになるためできるだけ早く外壁塗装工事を行う必要がありますが、大掛かりな工事を行うことで「近所の人や外壁塗装業者とのトラブルに巻き込まれそうで怖い」というご相談を外壁塗装駆け込み寺ではよくお聞きします。

この記事では、

  • 外壁塗装工事で起きやすいトラブル
  • それぞれのトラブルを回避するためのポイント
  • 実際にトラブルが発生したときの対策

について解説します。

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外壁塗装のクレーム完全ガイド:よくある事例と対処法・防止策

高額な費用をかける外壁塗装工事では、最後まで何事もなく順調に終わるのが理想です。

しかし、実際には、

  • 工事の進行が予定通りにいかない
  • 仕上がりに不満が残る
  • 工事中の騒音や臭いで近隣トラブルが起きる

など、様々な理由で、施工業者にクレーム(不満・苦情)を伝えたくなる場面が生じることがあります。

 

実は外壁塗装業界は、「クレームが多い業界」とも言われ、国民生活センターなどにも毎年多くの相談が寄せられています。

せっかくお金をかけたのに失敗した…と後悔しないためにも、外壁塗装で起こりがちなクレーム事例とその対処法、さらに、トラブルを未然に防ぐポイントを徹底解説します。

外壁塗装クレームとは?起こりやすい原因と定義

外壁塗装におけるクレームとは、施主(家の所有者)や周囲の人が、外壁塗装工事や業者に対して抱く、不満・苦情のことです。

施工品質への不満、契約や費用面でのトラブル、工事中の近隣への迷惑など、内容は多岐にわたります。

一般的には、施工業者への苦情を指しますが、ご近所から工事施主に寄せられる苦情も含まれます。

 

外壁塗装は、決して安い買い物ではなく、工事後も10年前後お付き合いが続くものです。

そのため、些細なことでも気になりやすく、クレームにつながりがちです。

 

国の相談窓口「住まいるダイヤル」へ寄せられるリフォーム相談には、住宅の不具合をめぐるトラブルが非常に多く含まれています。

その中でも、外壁や屋根まわりに関する相談は目立っており、たとえば、「住宅相談統計年報2025」によれば、不具合事象として「雨漏り」「はがれ」「ひび割れ」など、まさに外壁・屋根に関わる項目が多く登場しています。

さらに同資料によると、こうした「不具合あり」の相談は、新築であっても74.6%、既存住宅では78.8%、リフォーム相談では60.1%に達しており、築年数だけでなく建て方を問わず、住宅のトラブルの多さを示しています。

住宅のトラブルに関する相談のうち、雨漏りやひび割れなどの不具合が生じている相談は、[新築 相談]で74.6%、[既存相談]で78.8%、[リフォーム相談]で60.1%であった

住宅相談統計年報2025

 

当サイトの分析では、外壁塗装クレームの主な原因は以下の3つに大別されます。

クレーム原因 割合の目安
施工不良・塗装の品質問題 約70%
施主の知識不足によるミスコミュニケーション 約15%
打ち合わせ不足・説明不足 約15%

第一に、施工不良など塗装業者側の品質の問題です。

特に、下地処理(古い塗膜や汚れを落とし下地を整える作業)を怠った場合に不具合が出やすく、施工不良によるクレームの7割前後は、下地処理不足が原因とされています。

 

第二に、施主自身の知識不足です。

外壁塗装の基本知識がないまま、業者に任せきりにすると、期待と現実のギャップから「思っていたのと違う」と不満を抱くケースがあります。

 

第三に、打ち合わせや説明不足による認識の行き違いです。

色や範囲、工程などについて、事前に十分確認しなかったことで、業者と施主の間で「言った・言わない」の食い違いが生じ、トラブルに発展することがあります。

 

このように、クレームには様々な要因がありますが、重要なのは、問題を適切に伝えて解決することです。

次章から、代表的なクレーム事例ごとに具体的な対処法と予防策を解説していきます。

よくある外壁塗装クレーム事例と対処法

まず、外壁塗装で実際によく起こるクレームの具体例を見てみましょう。

ここでは、大きく

  • 色に関する不満
  • 施工品質に関する不具合
  • 追加費用のトラブル
  • 業者の態度に関する不満
  • 近隣からの苦情

の5つに分類し、それぞれのケースの対処法を紹介します。

あなたが同じような状況に直面したとき、どう対応すべきかの参考にしてください。

塗装の色に関するクレーム

色に関するクレームは、外壁塗装で非常に多いトラブルです。

塗装工事完了後に外壁の色を見て、「打ち合わせ時に想像していたイメージと違う」と感じてしまうケースがあります。

 

色見本で選んだ時には良いと思った色でも、広い外壁に塗られると印象が異なって見えることがあります。

これを面積効果と言い、小さなサンプルでは濃く見えた色も広範囲に塗ると薄く明るく感じられがちです。

このギャップから「見本と違う色にされた」と誤解し、業者に苦情を伝えてしまうことがあります。

ケース1:仕上がりの色がイメージと違った場合

仕上がりの色がイメージと違った場合、業者は打ち合わせ通りの塗料で塗装しているため、無償での塗り直し要求は認められないと考えましょう。

「思っていた色と違う」という理由だけで無料で全面塗り替えに応じてもらうのは難しいのが現実です。

 

やり直しを希望するなら、追加費用を支払って再度塗装してもらう必要があります。

ただし、塗料の種類によっては上から別の色を重ね塗りできない場合もあるため、どうしても塗り直したい場合は、まず、業者に可能か相談しましょう。

とはいえ、工事後にクレームを入れて、業者との関係が悪化すると、その後のアフターフォローが受けにくくなる恐れもあります。

 

10年以上付き合う業者にクレーマー扱いされないためにも、そもそも色選びで失敗しないことが肝心です。

 

参考ページ

ケース2:指定した色と異なる色を塗られた場合

一方で、ごく稀に、業者の発注ミスなどで「指定と違う色を塗られてしまった」というケースもあります。

この場合は、業者の明らかな落ち度なので、無償での塗り直しを要求できます

 

すみやかに施工業者に連絡し、発注ミスであることを伝えて、正しい色に塗り直すよう求めましょう。

誠実な業者であれば、迅速に対応してくれるはずです。

対応が不誠実な場合は、写真や契約書を証拠に残したうえで、必要に応じて弁護士など専門家に相談することも検討してください。

 

このような色のトラブルを未然に防ぐには、色決めの段階で慎重を期すことが重要です。

ラーサンプル(色見本)の小片だけで判断せず、A4サイズ程度の大きな板に試し塗りをしてもらったり、実際に施工する塗料で、壁面の一部に試験塗り(試し塗り)させてもらったりして、完成後のイメージを具体的に共有しましょう。

 

また、時間帯や天候で色の見え方が変わるため、朝昼晩・晴天と曇天で見比べる配慮も有効です。

色選びのコツについてはこちらの記事も参考にしてください。

施工の品質に関するクレーム

塗装後の仕上がりに関する品質トラブルも頻出のクレームです。

これには、

  • 「頼んだ箇所が塗られていない」
  • 「塗りムラが目立つ」
  • 「施工後まだ数ヶ月なのに塗膜が剥がれてきた」

など、出来栄えに不満がある場合などが挙げられます。

 

外壁塗装は、完成品を事前に確認できないため、施工が雑だったり、素人目には判断しにくい部分で手抜きがあったりしたとしても、後から気がづきにくく、引き渡し後、しばらくして初めて不備を発見することもあります。

塗り残し・塗りムラなど仕上がり不良のケース

評判の良い業者であっても、広い面積を塗る外壁塗装では、ごく小さな塗り残しやムラが発生する可能性はあります。

もちろん、本来あってはならないことですが、人間の手作業ゆえ完全にゼロにするのは難しい面もあります。

 

重要なのは、引き渡し時のチェックをしっかり行い、不備を見つけたらすぐに業者に修正を依頼することです。

基本的にこうした仕上がり不良は業者の落ち度なので、遠慮せず無償補修を求めましょう。

 

対処法としては、工事完了後の立ち会い時に、家主と業者で一緒に外観の細部まで確認し、不具合箇所をその場で洗い出す完了検査(竣工検査)を行うことが有効です。

その場で塗り漏れ等を発見できれば、すぐ補修対応してもらえますし、「後から見つけたが、誰の責任か分からない」という事態も避けられます。

 

万が一、引き渡し後に不備に気付いたときも、できるだけ早く施工業者に連絡してください。

工事から時間が経ちすぎると、有償対応になってしまうこともあるため、スピードが肝心です。

 

また、補修してもらう際は、可能であれば、書面で補修内容と完了予定日を確認し、口頭約束で終わらせないようにしましょう。

施工後まもなく塗膜剥がれ・変色が起きたケース

工事完了から1年も経たないうちに、塗装の剥がれや色あせなどの不具合が出た場合、それは、ほぼ確実に施工不良です。

正しい施工をしていれば、数ヶ月~数年程度で塗膜に異常が出ることは通常ありえません。

例えば、

  • 下地処理が不十分だった
  • 塗料を過度に希釈して使った
  • 各塗り工程で乾燥時間を守らなかった

など施工側の問題が考えられます。

 

このような明らかな施工ミスによる劣化が起きた場合、工事保証やアフターサービスの範囲で無償補修してもらえる可能性があります。

まずは、手元の保証書を確認し、保証期間内で対象の不具合であれば、遠慮なく業者に連絡して補修を依頼しましょう。

優良業者であれば、迅速に対応してくれるはずです。

 

問題は、契約時に保証内容をきちんと取り決めていなかった場合です。

外壁塗装では、工事後に施工業者が独自の保証書を発行することが多いですが、法律で義務付けられているものではありません。

そのため、中には保証書を出さずに終わらせたり、保証期間が過ぎたからと補修に応じない業者も存在します。

 

もし、保証が無いか、切れている場合でも、泣き寝入りする必要はありません。

まずはダメ元でも施工業者に不具合状況を伝え、補修対応をお願いしてみましょう。

良心的な業者なら、保証対象外でも無償で対応してくれる例もあります。

 

それでも取り合ってもらえない場合は、第三者機関に相談して解決を図るのが得策です(第三者機関については後述します)。

なお、契約前には必ず保証の有無・期間・範囲を確認しておくことが大切です。

 

さらに、業者選びの際に、リフォーム瑕疵保険(住宅リフォームの施工瑕疵を補償する保険)に登録している会社を選ぶのも一つの手です。

瑕疵保険に加入できる業者で工事をしていれば、引き渡し後に万一業者が倒産していても、一定条件下で保険から補修費用が支払われ、他社による修理を受けられる場合があります。

保証制度の詳細については、こちらの記事も参考にしてください。

 

保証内容は、業者や団体によって様々なので、契約時に「何をどこまで何年間保証してくれるのか」を具体的に確認し、不安が残る場合は納得できる業者を選ぶことが重要です。

追加費用に関するクレーム

契約時の見積額と実際の請求額が違うなど、費用面のトラブルもよくあるクレームです。

工事開始後に「当初聞いていなかった追加工事が必要と言われ、費用を請求された」「頼んでいない部分まで勝手に工事されてお金を請求された」などのケースが典型例です。

費用に関する揉め事は金銭が絡むだけに深刻化しやすいので、注意が必要です。

 

ここでは、実際に当サイトに相談があった費用面のトラブルなども交えつつお伝えします。

予定外の追加工事費を後から請求されたケース

外壁塗装では、着工して初めて分かる劣化や不具合が見つかり、追加工事が必要になることがあります。

例えば、「外壁を剥がしてみたら下地木材が腐っていた」「高圧洗浄してみたら屋根に想定以上の痛みがあり補修が必要になった」などです。

このように追加工事をしないと塗装しても効果が低い場合や、追加工事をしないと先に進めない場合には、施主としても費用を負担して工事を行わざるを得ません。

 

信頼できる業者であれば、追加工事が必要になった際は、必ず口頭と書面で説明・承諾を得た上で着手してくれます。

具体的には、

  • なぜ追加工事が必要なのか
  • なぜ見積もり時に判明しなかったのか
  • 追加工事にかかる費用と工期への影響はどの程度か

といった点を丁寧に説明し、施主が納得してから契約変更して工事を進めるのが普通です。

 

したがって、もし業者から「◯◯の補修が追加で必要です」と言われた場合には、以下の点をしっかり確認しましょう。

  • なぜその追加工事が必要なのか(放置するとどう問題か)
  • なぜ見積もり段階で必要と分からなかったのか
  • 追加工事の具体的な内容と追加費用はいくらか
  • 追加工事を行うことで工期(完了予定)はどう変わるか

これらに納得できる場合は、同意して工事を進めてもらいます。

その際には追加工事分の契約書・見積書を新たに交わし、記録を残すようにしてください。

口約束で進めてしまうと、後から「言った/聞いてない」の争いになる危険があります。

頼んでいない箇所まで勝手に工事され請求されたケース

悪質な業者の中には、施主が依頼していない部位まで勝手に塗装・交換などを行い、あとで高額な追加料金を請求してくる手口もあります。

「サービスでやっておきました」と言いながら実はしっかり請求書に載せるケースや、「そこも傷んでいたので交換しておきました」と後出しで費用を求めるケースなど様々です。

 

結論から言えば、施主が依頼していない追加工事に対する請求を支払う義務はありません

身に覚えのない追加請求を受けた場合、原則として応じなくて構いません。

ただし、施主側が口頭で依頼したのを忘れている場合もあるため、本当に頼んでいないのか経緯を確認することは大切です。

「そんな工事は頼んでいない」と毅然と伝え、なぜそのような工事が行われたのか説明を求めましょう。

そのうえで、今後は必ず書面で合意した工事以外は行わないよう念押ししてください。

 

普通の業者であれば、この段階で謝罪し、請求を取り下げるでしょう。

しかし、悪徳業者だった場合、追加費用を拒否すると態度が急変し、恫喝まがいの取り立てに出る例もあります。

連日電話で執拗に迫ったり、自宅に押しかけて居座ったりするなど、悪質なケースでは、施主だけで対応するのは危険です。

請求を無視し続けるのも逆効果の場合があるため、早めに第三者の力を借りましょう。

 

具体的には、先述の住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)などに相談すれば、専門スタッフが間に入って業者との交渉を手伝ってくれます。

また、消費生活センター等でも悪質業者への対処法をアドバイスしてもらえます。

業者との争うことに不安があれば、迷わず公的機関に間に入ってもらいましょう。

業者の態度・マナーに関するクレーム

工事を依頼した業者や職人の対応に関する不満もクレームの一種です。

具体例としては、

  • 職人の私語や笑い声が大きく近所迷惑
  • 作業と関係ない雑談ばかりで真面目にやっているのか不安
  • 敷地内でタバコを吸っていて不快
  • 挨拶をしても無視される
  • 進捗状況を全然報告してくれない

などがよく聞かれます。

 

現場でのマナーが悪いと、些細なことでも目について、不信感を感じやすくなります。

ここでは、当サイトに報告があった業者の対応のクレームをいくつか紹介します。

職人のマナーの悪さに対するクレーム

職人の態度に問題がある場合、まずは遠慮せず業者の現場責任者に伝えて改善を求めましょう。

例えば、

  • 「自宅敷地内や周辺で喫煙しないでほしい」
  • 「プライベートな大声での雑談は慎んでほしい」

など具体的に指摘します。

きちんとした会社であれば、クレームを受けた時点で職人たちに注意喚起し、態度を改めてくれるはずです。

 

ただ、本来はそういったマナー違反が起きないよう教育されているのが理想です。

社員教育が行き届き、施工管理者が現場をしっかり統率する業者なら、上記のような問題は、そもそも滅多に起こりません。

もし、事前に業者の評判などを調べられるなら、マナー面でも評価の高い会社を選ぶと安心です。

また、契約前に念の為、「敷地内禁煙でお願いします」など希望を伝えておくのも効果的でしょう。

工期の遅れに関するクレーム

塗装工事のスケジュール遅延もありがちな不満です。

外壁塗装は天候に左右されるため、雨続きで工期が延びること自体は珍しくありません。

その場合、良心的な業者なら「天候不良で◯日作業休止したので、その分、終了が遅れます」と報告してくれます。

天候理由で何度も延期になることはあり得ますし、それは仕方のないことなのです。

 

問題なのは、特に悪天候でもないのに予定より工事が進んでいない場合です。

例えば、約束の日を過ぎても足場が残ったまま、作業が終わっていないようなケースです。

こうした場合、まずは、業者に現状と遅延理由を確認しましょう。

問い合わせても曖昧な説明しか得られない、あるいは「すぐ終わります」とはぐらかされるようなら、何らかのトラブルや業者の不手際で遅れている可能性があります。

 

業者側の問題としては、

  • 職人の手配がうまくできず人手不足で工期が延びている
  • 下請け業者との連絡ミスで足場解体などが滞っている

など様々考えられます。

本来、地域に根ざして長く営業している優良業者であれば頻繁な遅延は起こりにくいですが、万一不審な遅れが生じたら放置せず確認することが大切です。

 

確認の結果、明らかに業者都合の怠慢で遅れているようなら、きちんとクレームを入れて改善を促す必要があります。

その際は、新たな完成予定日を明示してもらい、残り工程と日程を再提示してもらいましょう。

ゴールが明確になれば安心できますし、その後の進捗管理もしやすくなります。

近隣からのクレーム(ご近所トラブル)

自宅の工事自体が順調に進んでいても、近隣住民から苦情が寄せられるケースもあります。

外壁塗装工事は、騒音・臭気・塗料飛散などで、周囲に何かと迷惑をかけるリスクがあります。

ご近所との関係が悪化すると、工事完了後もその家に住みにくくなってしまう恐れもあります。

したがって、工事前の段階から周辺への配慮を十分に行っておくことが重要です。

足場・高圧洗浄など工事の騒音に対するクレーム

外壁塗装では、足場の組立・解体や高圧洗浄の際に大きな音が出ます。

足場材の金属音、エンジン式洗浄機の轟音、職人の作業音や掛け声など、一時的とはいえ周囲に響き渡るものです。

これらの騒音作業自体は、通常1日程度で完了しますが、事前に周辺住民へ知らせていないと「突然大きな音がして驚いた」「昼間休んでいたのに騒音で迷惑した」と不満を持たれてしまう可能性があります。

 

対策としては、遅くとも工事開始の1週間前までに近所へ挨拶に伺い、「◯月◯日から◯日間、◯時~◯時に外壁塗装工事で騒音が出ます」と周知しておくことです。

優良な業者なら、着工前に近隣挨拶を代行してくれることも多いです。

しかし、できれば施主本人も同行して、直接、工事の説明や不便に対するお詫びをするほうが誠意が伝わり、クレームに繋がりにくくなります。

また、工事車両の駐車場所にも配慮し、近隣の出入りを妨げないよう業者に指示しておきましょう。

 

万が一、それでも苦情が来た場合は、まず、誠心誠意、謝罪をすることが最優先です。

その上で、「どんなことでご不便をおかけしていますか?」と事実を確認しましょう。

クレームの内容が、

  • 騒音であれば、作業時間帯の調整や声かけを控えるよう職人に指示する
  • 車両が邪魔であれば移動を検討する

など、できる限りの対応策を業者とともに探ります。

大切なのは、「工事中なんだから仕方ないじゃないか」などとは考えず、近隣の方の気持ちに寄り添い、柔軟かつ迅速に対処することです。

塗料の臭い・飛散に関するクレーム

塗料の刺激臭も、近所からの苦情原因になりやすいポイントです。

外壁塗装で使う塗料には、シンナーで希釈する有機溶剤系塗料(油性塗料)があり、施工中はシンナー臭が周囲に充満します。

近隣のご家庭にまで届くぐらいの強い臭気のため、最近では、有機溶剤系塗料は使わず、臭いの少ない水性塗料や弱溶剤塗料が使われることも増えました。

それでも完全無臭というわけではなく、わずかなにおいでも体調を崩す敏感な方もいます。

参考ページ

 

塗料の臭いに対して苦情が入った場合も、まずは真っ先に謝罪しましょう。

その上で、業者と相談して臭気対策を講じます。

例えば、

  • 「特に臭いの強いと思われる作業日は窓を閉めるので、あらかじめ日程を教えてほしい」と依頼する
  • 可能であれば、臭いの少ない塗料に切り替えてもらう(追加費用との兼ね合いになります)

などです。

ただ、工事途中でこのような塗料変更は難しいため、現実的な対策としては、作業日程の調整や、職人に私語を慎ませて、必要以上に窓を開けさせないなど間接的な配慮になる場合もあります。

 

また、塗料の飛散(ミスト)が風で飛び、近隣の車や壁に付着して汚すケースにも注意が必要です。

通常、業者が足場に飛散防止ネットを張ったり、養生シートで覆ったりして対策を行いますが、それでも100%防げるとは限りません。

 

特に、スプレー吹き付け塗装を行う場合は、粒子が細かく飛びやすいため、可能ならローラー塗装にしてもらうのも一案です。

近所に駐車している車には事前に声をかけ、必要なら移動をお願いするか、カバーをかけさせてもらうといった配慮も有効でしょう。

 

このように、ご近所トラブルを避けるには、事前の根回しと配慮が何より大切です。

工事開始前の丁寧な挨拶回り、作業内容や期間の周知、「ご迷惑をおかけします」の一言で印象は大きく変わります。

工事中も、定期的に「うるさくないですか?すいません。」などと近所の人々に声をかけるなど気遣いを忘れないようにしましょう。

近隣から苦情を受けてしまった場合も、早めに謝罪と問題解決に動くことで、円満に収めることができます。

外壁塗装クレームへの正しい対処ステップ

ここまで、工事に対する近隣の方のクレームの具体例と対応策を見てきました。

 

では次に、外壁塗装工事に不具合などがあり、自分がクレームを言いたくなるような場面に直面した場合、どのように対処すればよいでしょうか。

ポイントは、感情的にならず冷静かつ迅速に行動することです。

以下に、クレーム発生時の基本的な対処ステップをまとめます。

気になったらすぐに施工業者へ伝える

少しでも、外壁塗装工事に関して、「おかしいな」「不満だな」と思うことがあれば、時間を置かずに早めに施工業者へ連絡しましょう。

工事中であれば、作業が進む前に指摘した方が軌道修正しやすく、工事後でも発生から時間が経たないうちに言った方が原因究明や対応がスムーズです。

「こんなことで言っていいのか…」と遠慮する必要はありません。

我慢して伝えなければ、状況は変わらず、後になって後悔するだけです。

 

ただし、伝える際には感情的な言い方は禁物です。

怒り任せにまくしたてても、肝心のポイントが相手に伝わらず、解決が遠のいてしまう恐れがあります。

 

深呼吸して冷静になり、「◯◯の仕上がりが△△のようで気になります」「お約束の工事完了の日を過ぎていますが、進捗はいかがでしょうか?」といった形でどこがどのように問題かを明確に伝えましょう。

電話で直接伝えるのもよいですが、言い忘れや誤解を防ぐために、メールや書面で要点を整理して伝える方法も効果的です。

文章に残せば記録にもなり、後々の証拠にもなります。

見積書・契約書・保証書などの書類を確認する

クレームを伝える前後には、手元の契約関連書類をもう一度確認しましょう。

見積書、契約書、工事内容説明書、保証書、カラー打ち合わせシートなど、業者と交わした書面に目を通し、今回問題になっている事項が記載されていないかチェックします。

もし、契約書類に明記されている内容に反するトラブルであれば、「契約では◯◯となっている」と伝えることで業者も対応せざるを得なくなります。

書面に書いてある事実は、何より強い証拠です。

 

逆に、書類に記載がない事項だと、「言った/言わない」の水掛け論になりがちです。

不安な方は、日頃から、打ち合わせ内容をメモしておくと良いでしょう。

それも立派な証拠となり、業者にとっても無視しづらくなります。

 

保証書がある場合は、保証期間・条件を必ず確認し、該当すれば保証の範囲内で修理対応するよう求めます。

このように、契約上の権利義務を踏まえて交渉することが、円満解決への近道です。

第三者機関への相談を検討する

  • 業者にクレームを伝えても誠実に対応してくれない
  • 何度話し合っても拉致があかない

などの場合は第三者機関に相談することを検討しましょう。

公的な相談窓口を利用することで、消費者でも施工業者でもない中立の立場から、専門家のアドバイスが受けられます。

 

代表的な相談先として、以下のような機関があります。

  • 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル) – 国土交通大臣指定の住宅相談窓口。経験豊富な建築士などが電話でリフォームトラブルの相談に乗ってくれます。必要に応じて弁護士や建築士を紹介してもらえる制度もあります。
  • 消費生活センター(国民生活センター) – 各自治体にある消費者相談窓口。外壁塗装を含む契約トラブル全般について無料で相談できます。電話番号188(イヤヤ)で最寄りの窓口につながる「消費者ホットライン」を利用可能です。
  • 法テラス – 「法テラス(日本司法支援センター)」は、国が設立した公的な法律相談機関。トラブルで困っている人が、無料または低料金で法律相談を受けられるようにサポートしてくれる。

 

第三者機関に相談すると、業者との直接交渉では得られなかった解決策が見つかることがあります。

例えば。住まいるダイヤルでは、必要に応じてセンターの専門スタッフが業者に連絡し、間に入って調整してくれるケースもあります。

ひとりで抱え込まず、適切な機関の力を借りましょう。

解決しない場合は法的手段も視野に

公的機関のアドバイスを受けても、なお解決しない深刻なトラブルでは、最終的に法的措置を検討する段階になります。

例えば、

  • 施工不良による損害賠償を求める
  • 悪質業者に前払い金の返還請求をする

といった場合です。

弁護士に依頼して、内容証明郵便を業者に送るだけで、事態が好転することもありますし、話し合いで解決しなければ、民事訴訟も選択肢となります。

 

もっとも、裁判は時間と費用がかかるため、できれば避けたいところです。

実際には、その前段階で示談できるケースが大半ですが、「いざとなれば法的措置も辞さない」という姿勢を示すことで、業者が折れることもあります。

いずれにせよ、悪質なケースでは、早めに弁護士に相談して見通しを聞いておくと安心でしょう。

各地の弁護士会では、無料法律相談会を開催していることもありますので、活用を検討してください。

外壁塗装クレームを防ぐための5つのポイント

誰しも本音を言えば、業者にクレームなど入れずに、外壁塗装を成功させたいものです。

では、クレームを起こさないためには、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。

最後に、外壁塗装のトラブルを未然に防ぐためのポイントを5つ紹介します。

1. 信頼できる業者を選ぶ

クレーム発生リスクを大幅に減らす最大の方法は、腕が良く誠実な業者に依頼することです。

具体的には、以下のような点をチェックしましょう。

  • 施工実績が豊富か(公式サイトに過去の施工事例や件数が掲載されている業者は自社の実績に自信がある証拠です)。
  • 資格や許可を持っているか(一級塗装技能士や建設業許可などの有資格者がいる業者は信頼性が高い傾向)。
  • 保証やアフターサービスが充実しているか(工事後の保証内容が明示されている、定期点検やアフターフォローの体制がある業者は安心)。
  • 口コミや評判が良好か(地元の評判やインターネット上の口コミも参考になります。ただし口コミは、ヤラセや極端な意見もあるため見極めが必要)。
  • 見積書が詳細か(「〇一式」など曖昧な表記ばかりではなく、塗装面積や工程、塗料名が明記されているか確認)。

逆に、極端に安すぎる見積もりを出す業者や、営業トークばかりで質問に具体的に答えられない業者は要注意です。

また、訪問販売で強引に契約を迫るようなところは避けましょう。

どうしても業者選びに迷う場合は、複数社に相見積もりを依頼して比較するのも有効です。

 

参考ページ

2. 契約前に工事内容・条件を明確にする

トラブルの多くは、事前の取り決め不足から生じます。

契約前に工事内容や条件を徹底的に詰めておきましょう。

具体的には以下の点を確認・明文化します。

  • 見積もりの内訳: 外壁何㎡・屋根何㎡・付帯部どこまで塗るか、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが明記されているか。
  • 使用塗料の銘柄: 単に「シリコン塗料」などではなく具体的な商品名が記載されているか。同じグレードでも銘柄で耐久性や価格が異なるためです。
  • 保証内容: 保証の有無、期間、対象範囲(どの部分のどんな不具合を何年間保証するか)を確認する。
  • 工期・スケジュール: 着工日と完了予定日、作業時間帯、天候不良時の対応(延期の連絡方法)などを取り決めておく。
  • 支払い条件: 支払時期(着工前・中間・完了後など)、金額を契約書に明記。口頭での価格変更や追加契約は行わない。

 

建設業法では、本来、建設工事の請負契約時には書面を交わすことが義務付けられています(口頭契約は違法)ので、当然契約書や注文書を作成します。

その際、「あとで都合が変わったら口頭で変更」などといった安易な変更方法は厳禁です。

必ず変更がある場合も書面で残しましょう。

そうすることで、責任の所在が曖昧になる事態を防げます。

 

少しでも不明点や不安があれば、契約前に納得いくまで質問することも大切です。

それに誠実に答えない業者なら契約を見送り、検討し直す勇気も必要です。

また、訪問販売など急な契約の場合でも契約書面交付日から8日以内であればクーリングオフ(無条件解約)が可能です。

不審に思ったら消費者ホットラインなどに相談し、無理な契約は取り消しましょう。

3. 近隣への事前配慮を忘れない

近隣トラブルは防げる可能性が高いだけに、事前の配慮が重要です。

繰り返しになりますが、工事開始前に必ず両隣や向かいなど近隣のお宅へ挨拶に伺いましょう。

その際、工事予定期間や時間帯、どんな作業があるかを簡単に説明し、「騒音などご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」と一言添えておくと相手の受け止め方が違います。

 

特に、音が出る足場架設日や高圧洗浄日については、「◯日の△時頃に大きな音がします。」と伝えておくと親切です。

また、工事車両の駐車場所についても、「◯◯に停めさせていただきますが、邪魔ではありませんか。」と断りを入れておくと良いでしょう。

 

挨拶は、先に触れている通り、業者任せにせず、施主自身も顔を出すことで、後々、何かあった時も言ってもらいやすくなります。

さらに、工事終了後にも、お礼の挨拶を忘れずに行いましょう。

工事中何もトラブルがなかった場合でも、「お騒がせしました。おかげさまで無事終わりました」と、菓子折りの一つでも持って回れば、今後も良好なお付き合いが続くはずです。

4. 施主も外壁塗装の基本知識を身につける

知識不足ゆえの認識違いや判断ミスを防ぐため、施主側も最低限の基礎知識を持っておきましょう。

具体的には、以下のようなポイントです。

  • 塗料の種類と性能:シリコン塗料・フッ素塗料などグレードによる耐久性の違いや、水性・油性の特徴を知っておく。
  • 塗装工事の工程:足場設置、高圧洗浄、下地処理、コーキング、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り、最終確認といった基本工程を理解する。
  • 外壁塗装の相場費用:一般的な30坪前後の住宅であれば〇〇万円程度など、大まかな相場観を把握しておく。

これらの知識があるだけで、打ち合わせの段階から質問もしやすくなり、業者任せにしすぎることを防げます。

 

また、万一トラブルが起きた際にも、「これは業者側の施工不良かな?」「これは自分の確認ミスだったかも」と判断しやすくなります。

要するに知識武装しておくことで不要なクレームを避けたり、適切なクレームを入れたりしやすくなるのです。

 

参考ページ

5. 業者と密にコミュニケーションをとる

最後に、やはり人と人のコミュニケーションが何より大切であることをお伝えいたします。

打ち合わせの段階から、外壁塗装業者の担当者と積極的に対話し、自分の希望や懸念はハッキリ伝えましょう。

「素人だから…」と遠慮して言いたいことを飲み込んでしまうと、後で不満が募り、クレームにつながりかねません。

 

コミュニケーションがとりにくい業者だと、ちょっと不満があっても気を遣ってなかなか言い出せず、結局、最後に不満爆発という事態も起こりがちです。

一方、初期から意思疎通が円滑だと、小さなことも相談・確認しやすく、お互いのイメージのズレを早めに修正できます。

そして何より信頼関係が築けるので、業者側もいい加減な対応はできなくなります。

 

工事中も気になる点はこまめに質問し、進捗報告をもらうようにすると良いでしょう。

もし、担当者との相性がどうしても悪いと感じたら、会社に相談して別の人に代えてもらう選択肢もあります。

いずれにせよ、コミュニケーション不足は百害あって一利なしです。

遠慮せず対話することで、多くのトラブルは未然に防ぐことができます。

まとめ

外壁塗装のクレームには様々な種類がありますが、共通して言えるのは、早めの対処と予防が肝心だということです。

工事の仕上がりや契約内容に、少しでも不満や不安を感じたら、感情的にならず冷静に業者へ伝えましょう。

 

問題点を明確に伝えれば、多くの場合は、業者も誠意を持って対応してくれるはずです。

それでも解決しない場合は、公的な相談窓口に助けを求めることも、ためらってはいけません。

 

また、そもそもクレームを起こさないための工夫も重要です。

優良業者を選び、契約内容を詰め、近隣への配慮と十分なコミュニケーションを行えば、トラブルの芽を大幅に減らすことができます。

ぜひ本記事で紹介した対処法や防止策を参考にしていただき、満足のいく外壁塗装リフォームを実現してください。

 

外壁塗装は決して安くはありませんが、信頼できる業者と二人三脚で進めれば、きっと理想の仕上がりが得られるでしょう。

万が一、納得できない点があっても泣き寝入りせず、適切にクレームを伝えて問題を解決してください。

それが結果的により良い住まいづくりにつながるはずです。

 

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外壁塗装のローラー塗装と他の塗装方法との比較

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