本記事では、外壁塗装やリフォームに関する用語の内、「あ」から始まる用語を解説しています。
目次
- RC構造【あーるしーこうぞう】
- 相杓り【あいじゃくり】
- 合番【あいばん】
- IP【あいぴー】
- 相見積もり【あいみつもり】
- アウトリガー【あうとりがー】
- 亜鉛華【あえんか】
- 亜鉛化黄【あえんかおう】
- 亜鉛鋼板【あえんこうはん】
- 亜鉛メッキ【あえんめっき】
- 青カビ【あおかび】
- 青竹【あおたけ】
- 障泥板【あおりいた】
- 赤カビ【あかかび】
- 赤錆【あかさび】
- 上がり框【あがりかまち】
- アク【あく】
- あく洗い【あくあらい】
- アク止め【あくとめ】
- アクリルウレタン塗料【あくりるうれたんとりょう】
- アクリル樹脂塗料【あくりるじゅしとりょう】
- アクリルリシン【あくりるりしん】
- 上げ裏【あげうら】
- 朝顔【あさがお】
- 浅割れ【あさわれ】
- 足付け【あしづけ】
- 足場【あしば】
- 足場業者【あしばぎょうしゃ】
- 足場作業主任者【あしばさぎょうしゅにんしゃ】
- 足場ムラ【あしばむら】
- アステックペイント【あすてっくぺいんと】
- アスファルト【あすふぁると】
- アスファルトシングル【あすふぁるとしんぐる】
- アスファルト防水【あすふぁるとぼうすい】
- アスベスト【あすべすと】
- アセトアルデヒド【あせとあるでひど】
- 遊び【あそび】
- 頭金【あたまきん】
- 圧送ローラー【あっそうろーらー】
- 後打ち【あとうち】
- 痘痕【あばた】
- アパタイト【あぱたいと】
- 油研ぎ【あぶらとぎ】
- 油ワニス【あぶらわにす】
- 雨押え【あまおさえ】
- 雨戸【あまど】
- 雨樋【あまどい】
- アミノアルキド樹脂塗料 【あみのあるきどじゅしとりょう】
- 雨仕舞【あまじまい】
- 洗い出し仕上げ【あらいだししあげ】
- アルキド樹脂塗料【あるきどじゅしとりょう】
- アルコーブ【あるこーぶ】
- アルスター鋼板【あるすたーこうはん】
- あんこう
- 安全衛生責任者【あんぜんえいせいせきにんしゃ】
- 安全帯【あんぜんたい】
- 安全ネット【あんぜんねっと】
- アンダーコート【あんだーこーと】
- アンティーク調仕上げ【あんてぃーくちょうしあげ】
RC構造【あーるしーこうぞう】
RC構造とは、住宅の柱・床・壁の材料に鉄筋コンクリートを使用した住宅構造のことで、RC構造のRCは、Reinforced Concrete(補強されたコンクリート)を省略した言葉です。
RC構造のコンクリートの中には棒状の鉄筋が埋め込まれており、圧縮に強いコンクリートと、引っ張る力に強い鉄筋が組み合わさる事で、住宅の構造に使用されるほど耐久性に優れています。
RC構造のメリットは、
- 耐久性に優れている
- 鉄筋コンクリートは燃えない材料であるため、火災などが起こりにくい
- 鉄筋コンクリートを型枠に流し込んで固めるので、木造と比較して自由度の高い設計・デザインができる
という点です。
一方、RC構造の住宅の構造としてのデメリットは
- 木造と比較して、建設と解体の費用が高くなる
- 重量が重いため、地盤が弱い土地に建設する場合は地盤改良工事が必要である
という点です。
相杓り【あいじゃくり】
相杓り(あいじゃくり)とは、2枚の板を繋げる時に、それぞれの板の側面に溝を作成して溝同士を噛み合わせる、板の接合方法のことを指します。
相杓りは溝同士を重ねて噛み合わせる接合方法であるため、板同士の継ぎ目を目立たせずに接合する事が可能です。
上の図のように断面がL字型であるため、2枚の板にすき間ができないという点も相杓りの特徴です。
相杓りは、薄い板材のための接合方法であり、人が乗ったり物を載せたりするような床やフローリングなどの板には不向きです。
そのため、相杓りは住宅の外壁のサイディングボードの固定などに使用されます。
板同士の継ぎ目を目立たせない接合方法であるため、特に複雑な模様がついたサイディングボードや、シンプルなサイディングボードを固定する時などに向いています。
合番【あいばん】
合番(もしくは相番)とは、ある工事を行う時に、その工事に間接的に関係のある職種の職人が立ち会う事を指します。
例えば、コンクリート住宅の建設工事でコンクリートを打ち込む時には、
- 住宅の電気工事を担う電気工事士
- 住宅のガス・水道・空調などの工事を担う設備工事士
などが集まり、合番を行います。
そうすることで、コンクリートを打ち込む時に、電気工事士・設備工事士が他の工事で必要とする電線や配管の通り道を誤ってコンクリートで埋めてしまわない様に確認することができるのです。
上記の様に合番を行ってその工事に間接的に関係のある職人が立ち会う事で、工事中に不測の事態を防いだり、起きてしまったときに迅速に対応したりすることで顧客が満足する工事にすることができます。
IP【あいぴー】
(引用:インターナショナルペイント株式会社)
IPとは、インターナショナルペイント株式会社という水性塗料メーカーの事を指します。
塗料には、
- シンナーなどの有機溶剤で溶かして使用する油性塗料
- 水で溶かして使用する水性塗料
があり、IPは水性塗料に特化して開発・製造・販売を行っているメーカーです。
油性塗料は、水性塗料と比較して塗膜が長持ちする傾向がありますが、シンナーなどの有機溶剤を使用しているため、人体や環境への悪影響が懸念されています。
一方、水性塗料は、シンナーなどの有機溶剤の替わりに水を使用するため、人体や環境に優しい塗料なのです。
IPは、環境に配慮した塗料を提供したい思いで、環境に配慮されて安全な水性塗料や塗装材料の開発・製造・販売を行っており、「IPキレイコートSi」など、塗料名には社名のIPがついています。
相見積もり【あいみつもり】
相見積もりとは、外壁塗装などの工事費用の見積もりを複数の業者に提出してもらい、その提出してもらった見積書を元に施工価格やサービス内容を比較することを指します。
業者を1社に限定して見積もりを依頼すると、その業者が提出した見積もりの施工価格が適切な価格なのか、標準より高めに設定された価格なのかの判断がつきません。
そのため、相見積もりを行い、複数の業者から見積書を提出してもらうことで、施工価格やサービス内容の比較をし、どこの業者が適切な施工価格とサービス内容を提示しているかを判断することができます。
外壁塗装工事を含むリフォーム工事で相見積もりを行う時は、事前に業者に相見積もりである旨を通知しておく方がよいでしょう。
事前に業者に相見積もりで通知しておくことで、業者側は他社と比較される事を意識して、顧客にとって良い条件の見積もりを提出する可能性が高くなります。
ただし、「他の業者さんはもっと安くしてくれる」など、他の業者と比べることで安くなるよう値下げ交渉することはマナー違反であり、業者に価格を安くするための手抜き工事をさせてしまう可能性があるのでやめましょう。
アウトリガー【あうとりがー】
アウトリガーとは、クレーン車・高所作業車などの作業車が転倒しないように、地面に立てる柱の事を指します。
建築や塗装の工事で使用される作業車は、作業時に動いたり、重ったりすることでバランスが崩れ、車体が転倒する可能性があります。
そのため、車体の横に張り出したアウトリガーで地面に対して突っ張る力を加えて、作業車が転倒することを防ぐのです。
作業車のアウトリガーを使用する場所の地面には大きな重さが加わるため、それに耐えられる十分な強度が必要とされますが、地面に十分な強度がない場合は、アウトリガーの下に鉄板を敷くことで路面を補強してから、アウトリガーを使用します。
亜鉛華【あえんか】
亜鉛華とは、空気中で亜鉛を燃焼させる事で生じる白色の粉末の事を指します。
亜鉛華は酸化亜鉛、亜鉛白とも呼ばれており、毒性がないため安全に取り扱うことができる物質です。
亜鉛華は塗布したものを紫外線から守る効果や、水に溶けず、屋外の自然環境下でも変化しづらい性質を持つため、白色の塗料、ゴム充填剤、印刷用のインク、ゴムおよびタイヤの添加剤、化粧品、日焼け止め、医薬品など、安全に考慮しなければならない製品も含めて幅広く用いられます。
亜鉛華を使用した塗料のメリットは、
- 塗膜の乾燥が早いため、施工時間が早い
- 一度乾燥した塗膜が再び粘着性を持つ「もどり」という現象が発生しにくい
- 塗膜の変色を防止する
- 塗膜が硬いため、耐久性に優れる
- 塗料に粘着性が無いため、塗装が行いやすい
という点です。
亜鉛化黄【あえんかおう】
亜鉛化黄(あえんかおう)とは、亜鉛とクロム酸イオンを主成分とした黄色で粉末状の化合物のことをさし、亜鉛黄、ジンクイエロー、ジンクロメート、ジンクロとも呼ばれています。
亜鉛化黄は、鉄や非鉄金属の表面に付きやすく、サビの発生を抑える効果があるため
- 住宅の材料
- 飛行機などの乗り物
- 金属製品
などに塗布するサビ止め材の下地塗料として使用されます。
サビの発生を抑える一方で、亜鉛化黄は水に溶けやすい性質のため、常に水に濡れてしまう場所や、結露が発生しやすい場所での使用には不向きの物質です。
また、亜鉛化黄を含む塗料は毒性がある劇物に該当するため、亜鉛化黄を含む塗料で塗装を行う場所は、十分な換気を行いながら塗装する必要があります。
亜鉛鋼板【あえんこうはん】
(引用: 日本鉄鋼連盟)
亜鉛鋼板とは、鋼板に亜鉛メッキを施した鋼板のことをさし、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛鉄板、トタン板とも呼ばれます。
亜鉛鋼板は、住宅の屋根や外壁にて雨水の侵入を防止する建材、道路掲示板などに使用されています。
亜鉛鋼板には、
- 溶かした亜鉛の中に鋼板を浸して作成される溶融亜鉛メッキ鋼板
- 電気を介した亜鉛メッキ液に鋼板を浸して作成される電気亜鉛メッキ鋼板
の2種類があります。
また、亜鉛鋼板には、
- 亜鉛メッキで施された保護層により、鋼板のサビを防ぐ(雨水などでさびにくい)
- 屋外の自然環境下でも変化しづらい性質を持つため、外気にさらされる建材に適している
というメリットがあります。
その他、亜鉛鋼板には、表面にスパングルと呼ばれる亜鉛結晶模様がある製品がありますが、模様によってサビにくさに影響が出ることは少ないので、好みによってスパングルのあるなしを選ぶことができます。
(引用:フセハツ工業株式会社)
亜鉛メッキ【あえんめっき】
(引用:日本溶融亜鉛鍍金協会)
亜鉛メッキとは、鉄の表面に亜鉛の膜を施す工法を指します。
鉄の表面に亜鉛メッキを施すことによって、鉄と亜鉛が反応して生成された層を形成し、鉄を保護することができます。
亜鉛メッキは、製造する工法によって
- 溶かした亜鉛の中に鉄を浸す工法の溶融亜鉛メッキ
- 電気を介した亜鉛メッキ液に鉄を浸す工法の電気亜鉛メッキ
の2つ分けられます。
鉄に亜鉛メッキを施すメリットには、
- 空気や水を通しにくいという亜鉛の性質により、鉄のサビを防ぐ
- 亜鉛メッキを施した鉄に傷がついても亜鉛が優先して溶ける性質により、亜鉛が鉄を保護して鉄の腐食を防ぐ
- 亜鉛と鉄が合わさった膜により、衝撃・摩擦による鉄表面の剥離が発生しにくい
- 他のメッキ加工と比較して、価格が安い
- 亜鉛メッキを施す際、亜鉛の槽に入る大きさであれば、鉄のサイズ・形を問わず施工することができる
などがあります。
青カビ【あおかび】
青カビとは、ペニシリウムと呼ばれる菌のことを指します。
青カビは生活の中で見かけることが多いカビの1種で、
- みかんやレモンなどの柑橘類の果物
- パンなどの発酵食品
- 下駄箱や押し入れの中などの住宅内
などに、多く発生します。
青カビは、温度と湿度が高い環境を好み、汚れやホコリなどを栄養分として発生します。
青カビが体内に入ってしまうことで、
- 喘息
- アレルギー性鼻炎(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみなどを発症)
- カビアレルギー(咳、痰、呼吸困難、発熱、身体のだるさなどを発症)
- シックハウス症候群
などの健康障害を発症してしまう場合があるため、青カビを発見したら取り除くことが望ましいです。
下駄箱や押し入れの中などに、青カビが発生した場合は、消毒用エタノールを用いて掃除を行い、青カビの菌を死滅させることが必要です。
また、下駄箱や押し入れの中などは、湿度が高く青カビが発生しやすい場所であるため、除湿剤を入れて湿度を下げることで、青カビの発生を防ぐことができます。
青竹【あおたけ】
(引用: 日本左官業組合連合会)
青竹とは、緑色の鉱物である孔雀石(くじゃくいし)を焼いて生成される緑色の顔料のことを指し、マラカイトグリーン、岩緑青(いわろくしょう)、青丹(あおに)などとも呼ばれています。
銅の表面に発生する錆(さび)も孔雀石と同じ成分であるため、銅を酸化させて銅の表面に発生する錆から、青竹を生成するという製法もあります。
青竹は、青みをおびた濃い緑色で、古くから建築物の塗料や日本画で使用されてきました。
現代では、
- 漆喰(しっくい)や白セメントなどの建築材料
- 木材
- 紙
- 雑貨
などに色をつける染料として使用されています。
青竹には、着色力が強いというメリットがありますが、一方で、紫外線を受けることで変色や劣化が発生しやすいというデメリットもあります。
障泥板【あおりいた】
障泥板(あおりいた)とは、屋根の両脇の下に設置する板のことを指します。
障泥板には、住宅の屋根に当たった雨水を、住宅内に侵入させないという役割があります。
雨水は、屋根の頂上にある棟(むね)という部分などに当たり、勾配のついた屋根に沿って雨樋(あまどい)や地面などに受け流されます。
この屋根の頂上にある棟が、障泥板の上に鋼板を被せ、釘で押さえて作られたものなのです。
障泥板に劣化現象が発生すると
- 屋根の棟が機能しなくなるため、雨水が住宅内に侵入して雨漏りが発生する
- 障泥板の劣化により釘がゆるくなり、障泥板の上の鋼板が強風で飛ばされる
などの住宅トラブルに繋がってしまうため、障泥板が劣化をしていないかを定期的に確認するようにしましょう。
赤カビ【あかかび】
赤カビとは、ロドトルラと呼ばれる酵母菌(繁殖力と発酵力が強い単細胞の菌類)のことを指します。
赤カビは、温度と湿度が高い環境を好むため
- 風呂場の床や浴槽
- 洗面台やキッチンの排水口
- シャンプーのボトルやラック
などの水回りに、ぬめりのあるピンク色の状態で、多く発生します。
赤カビは、青カビのように発生した場所に根を張らないので、簡単に洗い流すことができますが、赤カビを洗い流してきれいになったように見えても、赤カビの菌自体がなくなったわけではないため、数日後には目に見えるほど繁殖してしまいます。
そのため、赤カビを完全に除去するためにはアルコール除菌スプレーや、塩素系漂白剤を用いて除去を行い、赤カビの菌を完全に死滅させる必要があります。
赤錆【あかさび】
赤錆(あかさび)とは、鉄などの金属の表面に発生する赤茶色の錆のことを指します。
赤錆は、鉄が酸素と水に触れることで発生する錆であり、鉄を腐らせて、鉄の形をくずす性質を持ちます。
鉄表面に発生した赤錆を放置してしまうと、赤錆の発生はどんどん広がってしまうため、赤錆が発生した際はできるだけ早く対処することと、赤錆が発せしないように予防することが重要です。
鉄に発生する赤錆の予防方法として
- 鉄に錆止め塗料を塗布して、赤錆の発生を防ぐ
- 鉄が水に触れることを避け、鉄が水に触れた時はしっかりと乾燥させる
などが挙げられます。
また、鉄に発生してしまった赤錆の対処方法として
- サンドペーパーなどの研磨道具を使用して、赤錆をこすり落とす
- 錆専用の洗剤(錆取り剤)を塗布して、赤錆を落とす
などが、挙げられます。
上がり框【あがりかまち】
上がり框(あがりかまち)とは、住宅の玄関や土間で靴を脱いでまたぐ段差の部分を指します。
日本では、昔から玄関で靴を脱ぐ習慣があり、上がり框は住宅の内と外を分ける役割があります。
上がり框は
- 訪問者が訪れた時に上がり框に座って話す
- 買い物帰りなどに一時的に荷物を置く
- 靴を履く時に腰かける
- ガーデニングなどをする時の休憩場所にする
など、さまざまな用途があります。
上がり框は踏み込む時に荷重がかかる部分であるため、上がり框の材料には耐久性のある木材、石材、タイルなどが使われます。
上がり框は、昔は高低差のあるものが主流でしたが、現代の介護を目的とする住宅などを中心に、高低差があまりない上がり框も広がっています。
アク【あく】
アクとは、木材の表面にシミや変色が発生する原因である成分のことを指します。
木材には元々、水に溶ける水溶性のアク成分が含まれています。
木材に塗膜を施すことで、アク成分が塗膜の水分に引き寄せられて、塗膜の表面にシミや変色として発生します。
そのため、木材に水性塗料を塗装した場合はアクの発生率が高くなり(水性塗料は塗装時に水分を多く含むため)、木材に溶剤塗料を塗装した場合はアクの発生率が低くなります。
アクの発生率は木材・材料の種類によって異なり
- オークやナラなど、葉が広く平たいタイプの広葉樹
- 木の丸太を剥いて作る、薄い板のベニヤ板
- ベニヤ板を接着して重ねて作る合板
などは、アクの発生率が高く、木材の表面にシミや変色が発生する可能性も高くなります。
そのため、上記の木材・材料に塗装を行う時は、溶剤塗料やアク止めシーラーを使用して、アクの発生を抑える必要があるのです。
あく洗い【あくあらい】
あく洗い(アク洗い、灰汁洗い)とは、アク成分により木材の表面に発生したシミや変色を除去する作業のことを指します。
住宅に使用されている木材は、長い時間が経つと、アク成分によって木材の表面にシミや変色が発生します。
あく洗いをして木材の表面のシミや変色を除去することで、木材をきれいにすることができるのです。
あく洗いは、
- 木材にあく洗い用の薬品を塗布する
- 木材の表面にアク成分が浮き出るのを待ち、浮き出てきたアク成分と薬品を洗い流す
という手順で行われます。
あく洗い作業では、
- 使用する薬品に体に悪い影響を与える毒性のある劇物が多い
- アク成分と薬品を洗い流す時に薬品をきれいに落とせていないと、木材の変色を引き起こしたり、木材から臭いを発生させたりしてしまう
などのトラブルが発生する場合があるため、自身で行うよりも業者に依頼する方が安全です。
アク止め【あくとめ】
アク止め(あく止め、灰汁止め)とは、アク止め剤を木材などに含まれるアク成分によるシミや変色が木材の表面に発生することを防ぐ作業を指します。。
アクの発生率は木材の種類によって異なるため、アクの発生率が高い木材は、アク止め作業が数回行われます。
アク止めをすることのメリットは
- アク成分による木材の劣化や見た目が悪くなることを抑える
- 住宅に使用されている木材が、アク成分で汚れることを防ぐ
- 木材に塗料で塗装を行う前にアク止め剤を塗ることで、アク止め剤が下地となり、木材に塗装をした塗料の耐久性が高くなる
という点です。
住宅に使われる木材と塗装する塗料には様々な種類があるので、木材と塗料の種類に適したアク止め剤を選ぶ必要があります。
アクリルウレタン塗料【あくりるうれたんとりょう】
アクリルウレタン塗料とは、
- 発色がよい鮮やかな色合いを持つ塗膜を作るアクリル樹脂
- 光沢感と弾性がある塗膜を作るウレタン樹脂
を混合した塗料のことを指します。
アクリルウレタン塗料を塗装で使用することのメリットは、
- 塗料の色の種類が豊富である
- 塗膜に弾性があるため、塗膜にひび割れが発生しにくい
- 光沢やツヤのある仕上がりでるため、キレイな塗膜を維持できる
- 他の塗料と比較して、価格が安い
という点です。
一方、アクリルウレタン塗料を塗装で使用することのデメリットは
- 他の塗料と比較して、耐用年数が短い
- 紫外線の影響を受けやすいため、塗膜が変色しやすい
- 塗膜に汚れがつきやすい
- 強い毒性のある成分が配合されているので、肌に触れないようにする、気化した成分を吸わないようにするなど、取り扱いには注意が必要である
という点です。
アクリル樹脂塗料【あくりるじゅしとりょう】
アクリル樹脂塗料とは、アクリル樹脂を主成分とする塗料のことを指します。
アクリル樹脂塗料は価格が安く、塗料の色の種類が豊富であるため、ホームセンターなどでDIY向けの塗料として多くの種類のアクリル樹脂塗料が販売されています。
アクリル樹脂塗料を塗装で使用することのメリットは、
- 塗料の色の種類が豊富である
- 光沢やツヤのある仕上がりにできる
- 他の塗料と比較して価格が安い
- 付着する力が高いため、重ね塗りが行いやすい
という点です。
一方、アクリル樹脂塗料を塗装で使用することのデメリットは
- 他の塗料と比較して塗膜の劣化が早く、数年ごとに塗り替えが必要である
- 紫外線の影響を受けやすいため、塗膜が変色しやすい
という点です。
参考:アクリル塗料が使われない理由とシリコン、ウレタンとの比較
アクリルリシン【あくりるりしん】
(引用: エスケー化研)
アクリルリシンとは、アクリル樹脂塗料と砂利や砂を混合した塗料のことを指します。
アクリルリシンは、砂利や砂を混合しているため、アクリルシンで施工した外壁は、土壁のようにザラザラとした凸凹のある外壁であることが特徴です。
アクリルリシンによるリシン仕上げ外壁は、
- 施工価格が安く、施工が簡単である
- 通気性があり、湿気を外に放出するため、家の構造部分に使われている木材の腐敗を発生させにくい
というメリットがあり、一方で、
- 伸縮性に劣るため、ひび割れが発生しやすい
- 凸凹のすき間に汚れやカビが発生しやすい
- 他の仕上げと比較して、耐用年数が短い
というデメリットがあります。
上げ裏【あげうら】
上げ裏とは、屋根が外壁から突き出た部分の裏側を指し、軒下、軒裏、軒天、軒裏天井などとも呼ばれています。
上げ裏には、
- 雨水や太陽光が外壁に当たらないようにして、外壁の劣化を防ぐ
- 屋根裏の構造材を周りから見えなくして、住宅の外観を美しく保つ
- 燃えにくい材料の不燃材が使用されており、火災が発生した時に被害の拡大を防ぐ
- 上げ裏に有孔板(穴が空いている板)が使用されている場合、屋根裏の換気ができる
などの役割があります。
上げ裏は、見上げないと見えにくい部分であるため、汚れの付着や経年劣化の発見が行いにくい部分です。
ただ、発見しにくいからといって上げ裏の経年劣化を放置してしまうと、見えた時の見た目が良くないというだけではなく、
- 上げ裏の建材が剥がれて落ちる
- カビが生えてカビの菌が建物の中に繁殖する
- 雨水が建物内部に侵入して雨漏りが発生する
などの不具合が起こる可能性があるため、定期的に上げ裏を見て劣化していないかを確認するようにしましょう。
上げ裏に使用される材料には、
- ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)
- 合板(ごうはん)、ベニヤ板
- 石膏ボード(エクセルボード)
- 金属板
- フレキシブルボード
などがあります。
朝顔【あさがお】
(引用:農林水産省)
朝顔とは、住宅の周りに組まれた足場から外側に突き出す状態で設置された防護柵のことを指します。
朝顔は、足場で作業する職人が道具や資材を落とした時などに、落下物が通行人に危害を与える事故を防ぐ目的で設けられ、落下物が朝顔から外側に転がり落ちないように、住宅側に傾きをつけて設置されます。
朝顔を足場に設置する基準を、下記のように定めているメーカーもあります(参考:株式会社千歳商会)。
- 足場の高さが10m以上の場合は、1段以上の設置
- 足場の高さが20m以上の場合は、2段以上の設置
- 1段目の朝顔の高さは、地面から10m以下
- 2段目以上の朝顔の高さは、下段の朝顔から10以内
- 突き出す長さは、足場から水平距離で2m以上
- 水平面に対する傾きは20°以上
ちなみに朝顔は、主に鋼やアルミを素材として作られ、作業前に住宅の周りに組み立てて設置し、作業後に取り外されます。
浅割れ【あさわれ】
浅割れ(チェッキングともいう)とは、塗膜のひび割れが下地まで達していない浅いひび割れのことを指します。
浅割れは、
- 下塗りの乾燥が不十分である
- 塗膜の厚さが厚すぎる、もしくは薄すぎる
- 塗装作業時の現場の気温が高すぎる、もしくは低すぎる
- 経年劣化
などが原因で発生します。
浅割れの対策として
- 下塗り後の乾燥期間を十分に確保する
- 塗膜の厚さを塗料メーカーが定める厚さになるように塗装を行う
- 適切な気温の場所で塗装を行う
などがあげられます。
浅割れは、塗膜のみが割れた状態であり、建物は下地によって保護されているため、すぐに補修が必要というわけではありませんが、浅割れを放置することで亀裂は大きくなってしまう場合があります。
塗膜に発生したひび割れが下地まで達した場合は、補修が必要な深割れ(クラッキング)と呼ばれる状態になってしまうため、定期的に浅割れを確認し、劣化が進行しているようであれば外壁塗装業者に検査を依頼しましょう。
足付け【あしづけ】
足付けとは、塗装を行う前に下地の表面をサンドペーパーなどの研磨材で磨いて、細かな傷の凸凹を付ける作業のことを指します。
目粗し(めあらし)とも呼ばれています。
足付けは、塗膜(塗料の保護層)が下地の表面に密着する力をより強くする目的で行われます。
足付けを行って下地の表面に細かな傷の凸凹を付けることで、凸凹のすき間に塗料が入り込み、塗膜の密着する力が強化されます。
足付けを丁寧に行うと時間がかかりますが、塗膜が密着し、剥がれにくい下地を作ることができるのです。
足付けが必要な下地であるのにも関わらず、足付けを行わなかったり、不十分だったりすると、短期間で塗膜の剥離が発生することがあります。
塗膜の剥離が起こる原因には、
- 乾燥時間が足りない
- 塗料の希釈率を間違えた
など様々な原因が考えれますが、塗膜の剥離が発生した部分の下地に細かな傷の凸凹が見当たらなければ、塗装前の足付けが不十分であることが原因の場合もあります。
足場【あしば】
足場とは、建築工事において、職人が高い所で安全に作業を行うために一時的に設置する構造物のことを指します。
足場は、主に鋼や鉄を素材として作られ、工事前に住宅の周りに組み立てて設置し、工事完了後に解体されます。
足場の組み立てや解体作業は、足場に関する都道府県労働局長に登録をした機関が行う技能講習を修了した人しか行うことができません。
足場には、
- 凸凹が付いた金具を結合して組み立てるくさび式足場
- 枠、足場板、筋交で組み立てる枠組足場
- 鋼管に金具で組み立てる単管足場
- 上部から吊り材によって作業床を支える吊り足場
- 手すりつきで職人が安心して作業を行える先行足場
- 下部にキャスターが付いているため、移動させることができる移動式足場
などの種類があります。
足場業者【あしばぎょうしゃ】
足場業者とは、足場の組み立てや解体を主な業務内容とする業者のことを指します。
足場業者に足場の組み立てや解体を依頼することのメリットは
- 足場の組み立てから解体までの作業が慣れているため早い
- 足場の施工を専門的に行っているので、作業内容を熟知しており、事故の確率が少ない
- 道路の使用許可などを法令に則って作業を行うので、近隣トラブルが発生しにくい
などがあります。
足場は職人が安全に作業をするための役割があるため、信頼のできる足場業者を選ぶことが大切です。
信頼のできる足場業者を選ぶためのポイントとして
- 業務に関する保険に加入しているか
- どのような保険に加入をしているか
- 過去に事故を起こしたことがないか
- 正確な見積もり金額を提示してくれるか
- 現地調査や事前の打ち合わせをしっかりと行うか
- 経験と実績があるか
などを確認することで必要です。
ただ、外壁塗装業者にリフォームを依頼した場合は、外壁塗装業者が自社で持っている足場を設置するか、外壁塗装業者が足場業者に外注するため、自身で足場業者を探す必要はありません。
足場作業主任者【あしばさぎょうしゅにんしゃ】
足場作業主任者とは、「足場の組み立て等作業主任者技能講習」という技能講習を修了している、足場が必要な作業場所での主任者のことを指します。
足場作業主任者は、足場の組み立てや解体の現場において、作業員に対して作業や設備に危険性がないかに関する指揮をとり、監督を行います。
5m以上の高さの足場を組み立てて工事を行う時は、足場作業主任者が工事に立ち会う必要があると法律で定められています。
足場作業主任者は、
- 足場の組み立て、解体、変更などの作業方法
- 足場の工事用設備、機械、器具などの作業環境
- 作業者に対する教育
- 足場に関係する法律
などの知識を講習で受講し、資格を取得します。
足場作業主任者が資格を取得するには、現場での2~3年の実務経験が必要です。
(引用: https://www.rougi.or.jp/course/tokyo/asiba)
そのため、資格を持っている足場作業主任者は、知識・技術のみでなく、現場での経験を十分に兼ね備えた職人であると判断することができます。
足場ムラ【あしばむら】
足場ムラとは、外壁塗装リフォーム工事において足場が原因で発生した塗装のムラのことを指します。
足場ムラは、
- 足場の柱などが壁に近すぎるため、その部分の塗装ができない
- 職人が無理な姿勢で塗装を行わなければならない位置に足場が組まれている
などが原因で発生します。
足場ムラの発生を抑えるためには、
- 足場を外壁から十分離れたところに設置する
- 外壁に近いところに足場を設置しなければならない場合でも、職人が手を伸ばせば無理なく塗装できるように設置する
などの対応が必要です。
また、外壁塗装工事完了後の足場が解体される前に、壁と足場のすき間に塗装の足場ムラがないかの確認を行うことで、万が一足場ムラがあったとしてもすぐに対処することができます。
アステックペイント【あすてっくぺいんと】
(引用: 株式会社アステックペイントジャパン)
アステックペイントとは、株式会社アステックペイントジャパンという、塗料メーカーのことを指します。
アステックペイントは、もともとは日本より紫外線が強いオーストラリアのメーカーであり、そのため、紫外線よる経年劣化に強い塗料の開発、製造が得意なメーカーです。
アステックペイントの塗料には、他のメーカーの塗料と比較して、
- 高い伸縮性を持つため、塗膜のひび割れや剥がれが発生しにくい
- 塗膜の色あせやチョーキング現象が発生しにくい
- 耐久性に優れるため、塗膜の塗り替えの手間を省くことができる
- 塗料に遮熱素材を混合しているため、住宅内の冷暖房の効果が上がる
という特徴があります。
アスファルト【あすふぁると】
アスファルトは炭化水素が主成分で、液体にも固体にもなる物質です。
アスファルトの種類は
- 原油を精製してつくられる石油アスファルト
- 天然に存在する天然アスファルト
の2種類に分けられます。
アスファルトの色は、暗褐色や黒色であるものが多く、熱を加えて高温になるとやわらかくなり、常温まで冷めると固まる性質を持っています。
アスファルトは防水性・静音性に優れており、建物の屋根の防水剤・道路塗装材などに使用されることが多いです。
住宅の屋根の防水剤に使用されるアスファルトにはゴムやプラスチックが加えられ、道路塗装材に使用するアスファルトには骨材や石粉が加えられるなど、それぞれの箇所の用途に併せた加工が施されています。
アスファルトの建材としてのメリットは、常温になって固まるだけでそれ以上加工する必要もないため、施工時間・工事期間を短縮でき、経年劣化でひび割れた際などの補修も簡単であるという点です。
一方、アスファルトのデメリットは日光を吸収しやすい性質を持つため、表面温度が上昇しやすいという点です。
アスファルトシングル【あすふぁるとしんぐる】
(引用:七王工業株式会社)
アスファルトシングルとは、アスファルトをガラス繊維で覆い、表面に石粒が接着された屋根材料です。
アスファルトシングルの形状はシート状になっているため加工しやすく、住宅の曲面の屋根に折り曲げて施工することができます。
アスファルトシングルの屋根材料としてのメリットは
- 表面の仕上げに防水シートが施されているので、防水性に優れている
- 表面に接着された石粒が雨音と拡散するので、防音性が高まる
- 形状はシート状で柔らかいので曲面に貼れる
- 他の屋根材料と比べて軽量なので、耐震性に優れている
- 他の屋根材料と比べて導入コストが安い
という点です。
一方、アスファルトシングルの屋根材料としてのデメリットは
- 表面に石粒が接着された屋根材料であり、構造上雨水が溜まりやすいためために、ある程度勾配があって雨水が流れやすい屋根にしか使用できない
- 表面に接着された石粒が剥がれると、剥がれた石粒が屋根の雨水を流す雨どいに溜まってしまう可能性があるので、雨どいの清掃のメンテナンスをする必要がある
- 経年劣化で表面に接着された砂粒が剥がれ、剥がれた部分に溜まった雨水によりかびや苔が発生してしまう
- 薄い屋根材料なので、強風などによる剥がれやめくれがないか定期的にチェックする必要がある
- 現在の日本で施工実績が少ないので、適切に施工できる業者を探すのに時間がかかる
アスファルト防水【あすふぁるとぼうすい】
アスファルト防水とは
- 高温で溶けた状態のアスファルト
- アスファルトを染みこませたルーフィングというシート
を重ねながら貼り合わせ、厚みがあり防水性の高い防水層をつくる屋根の防水工事の工法です。
アスファルト防水でつくられた防水層は厚みがあるので、施工の不具合が出にくく信頼が高い工法といわれています。
アスファルト防水の工法には、
- アスファルト溶融窯を使い、高温で溶けた状態のアスファルトとルーフィングを交互に重ねながら貼る熱工法
- 裏面に粘着性のある防水シートを貼りつけるので、熱を使用せずに施工を行う常温工法
- 防水シートの裏面に付いたアスファルトをガスバーナーで炙りながら貼りつけるトーチ工法
の3種類があり、どの工法を選択するかは、用途や屋根の種類によって異なります。
熱工法
(引用URL:田島ルーフィング株式会社)
常温工法
(引用URL: 田島ルーフィング株式会社)
トーチ工法
(引用URL:田島ルーフィング株式会社)
アスベスト【あすべすと】
(引用URL:環境再生保全機構)
アスベストとはとても軽く飛散しやすい性質を持つ、天然でできた鉱物繊維の石綿です。
アスベストは、
- 音を抑える吸音性
- 物に引きつけられる吸着性
に優れるので
- 建物の防音材
- 建物の保温材
などに使用されていましたが、2006年9月から製造・使用が全面的に禁止されています。
アスベストの製造・使用が禁止された理由は、目に見えないサイズで飛散するアスベストを人が吸い込むことによる、人体への悪影響が明らかになったからです。
人体に一旦吸い込まれたアスベストは痰(たん)に混ざり体外に排出されますが、大量のアスベストを吸い込んだ場合は排出されずに肺内に残ります。
アスベストが肺内に残ると、長い潜伏機関を経て
- 肺が線維化してしまうアスベスト肺(石綿肺)
- 肺がん
- 悪性中皮腫
などの病気を発症するといわれています。
アセトアルデヒド【あせとあるでひど】
アセトアルデヒドとは刺激臭のある無色の液体で、
- プラスチック
- 合成ゴム
- 塗料
- 接着剤
- 防腐剤
などを製造するときの中間原料です。
アセトアルデヒドは、アルコールを飲酒した際に体内で生じる物質でもあり、酒酔いや二日酔いの原因とされています
人が住宅に住むことで
- めまい
- 吐き気
- 頭痛
- 鼻水
が発症する健康障害をシックハウス症候群といい、このシックハウス症候群を発症する原因のひとつに、住宅の材料に含まれて住宅内に発散したアセトアルデヒドを人が吸いこむことが挙げられます。
住宅の材料に含まれるアセトアルデヒドによる健康被害を防ぐためには、
- 住宅を建てる時や住宅をリフォームする時に、住宅の材料のアセトアルデヒドの発散量を確認する
- 新居やリフォームを行った住宅に居住するまで期間を置き、住宅内の換気と通風を十分に行い、アセトアルデヒドを室外へ逃がす
などの対処を行いましょう。
遊び【あそび】
遊びとは住宅の素材の接合部などで意図的に設けた緩みがある状態や、余裕のある間隔を指します。
住宅の接合部に意図的に遊びが設けられる理由は、
- 住宅の素材が熱を持ってふくれあがった時に、素材同士のずれが生じる事を防ぐ
- 住宅の素材同士に動く余裕を設けて、素材同士の衝突による住宅の歪みを防ぐ
- 住宅の素材が湿度の変化で伸縮した際の歪みを吸収して、住宅の素材の破損を防ぐ
- 住宅が地震で揺れても、遊びが揺れを吸収するため耐震性に優れる
などが挙げられます。
遊びは、住宅の経年劣化による素材の変化を見越して計画して設置されます。
この「遊び」を設けずに住宅の素材同士をすき間の無い状態で固定してしまうと、住宅にずれや歪みが発生してしまうためです。
頭金【あたまきん】
頭金とは土地・住宅を分割払いで購入する時に、代金の一部として支払う金銭のことを指します。着手金、手付金、保証金ともいいます。
頭金を支払わなくても土地・住宅を購入することは可能ですが、多くの人は頭金を支払っており、その理由として、
- 住宅ローンの毎月の返済額と返済期間を減らすことができる
- 頭金の有無や金額によって、住宅ローンの利息を減らすことができる
- 「頭金が用意できるほど貯蓄がある」と金融機関に判断され、金融機関の審査に通りやすくなる
などが挙げられます。
土地・住宅を購入する際に必要な頭金の目安は、土地・住宅価格の1~2割程度といわれています。
頭金の額は
- 毎月の生活費
- 毎月の返済額と返済期間
- 貯蓄額
などのバランスを考えて検討しましょう。
ちなみに、外壁塗装工事でも、工事費用の一部(半額など)を契約時に支払うよう業者に要求される場合がありますが、工事費用の持ち逃げなどを防ぐためにも、可能であれば、工事完了後に全額支払うように交渉しましょう。
圧送ローラー【あっそうろーらー】
(引用:https://www.graco.com/jp/ja/products/contractor/pressure-rollers.html)
圧送ローラーとは
- 塗料を細かな粒状にする圧送ポンプ
- 粒状になった塗料を外壁に塗る円筒形のローラー
が一体化した塗装用品です。
圧送ローラーの特徴は
- 塗料とローラーはホースで繋がっており連続で塗装作業ができるので、通常のローラーでの塗装と比較して施工時間を短縮できる
- 塗料とローラーはホースで繋がっており、圧送ポンプが材料を最後まで圧しだすので、塗料を無駄なく最後まで使いきれる
- 圧送ポンプが塗料を細かな粒状にするので、通常のローラーでの塗装と比較して塗りのムラができにくい
- 通常のローラーでの塗装では、塗料をローラーに付けて外壁に塗るまでに塗料が下に落ちて足場を汚してしまう場合があるが、圧送ローラーは塗料を直接外壁に塗装するので足場が汚れる心配が少ない
後打ち【あとうち】
後打ちとは、外壁を塗装した後に、外壁のすき間に樹脂でできたゴム状のコーキング材を充填する工法を指します。
逆に外壁を塗装する前にコーキング材を充填する工法のことを前打ちといいます。
後打ちのメリットは
- コーキング材の上に塗膜が無いので、塗膜のひび割れが起きない
という点で、一方、後打ちをするデメリットは
- コーキング材の上に塗膜が無いので、コーキング材に紫外線が当たり劣化しやすい
という点です。
後打ちのデメリットを補うために、事前にコーキング材の耐久性を外壁塗装会社に聞き、どのような施工を行うのかをあらかじめ確認しておきましょう。
- あまり日が当たらず、住宅付近に交通量が少なく日々の揺れが少ない住宅の場合は後打ちにする
- よく日が当たり、住宅付近に交通量が多く日々の揺れが多い住宅の場合は前打ちにする
など、住宅の立地条件や住宅付近の交通量を考慮して、後打ちにするか前打ちにするかを決定することが大切です。
痘痕【あばた】
痘痕(あばた)とは、固まったコンクリートの表面に空気のすき間ができた部分を指します。
痘痕は、コンクリートを型枠に流し込む時に、入り込んだ空気がコンクリートの表面に残ったままコンクリートが固まる事で発生します。
痘痕が発生してしまうと、
- コンクリートを使用した建物の見栄えが悪くなってしまう
- 痘痕が原因でコンクリートに亀裂や剥離が発生して、コンクリートの耐久性を低下させてしまう
などの問題が発生する可能性があります。
痘痕を発生させないためには
- コンクリートを型枠に投入する時に、振動機でコンクリートに振動を与えてコンクリート内の余分な空気を逃がす
- コンクリートを型枠に投入するスピードを、痘痕ができない適切なスピードに調整を行う
などの対策が必要です。
アパタイト【あぱたいと】
アパタイトとはリン酸カルシウムが主成分で、骨や歯を構成する要素の鉱物で、日本では燐灰石(りんかいせき)とも呼ばれています。
アパタイトは物質を吸いつける吸着性に優れており、塗装の材料にも使用されています。
アパタイトを使用した塗料で塗装を行う事で、塗膜に
- アンモニアなどの臭い成分
- 人体に対して有害な化学物質
- 細菌やウィルス
などを吸いつける効果を持たせることができます。
アパタイトは、シックハウス症候群を発症させる原因であるアセトアルデヒドやカビを分解して除去するため、空気清浄・環境改善に最適な材料として積極的に塗装の材料に使用されています。
また、アパタイトを使用した塗料は塗装を行う事で塗膜に水の膜を形成し、その膜が汚れを付きにくくするため、防汚性にも優れています。
油研ぎ【あぶらとぎ】
油研ぎとは、サンドペーパーで磨いた木材に油を付けてさらに磨き、木材を仕上げる塗装作業のことを指します。
油研ぎは、木材の表面に塗膜を作らず、木材の中に油を浸透させて木材そのものを硬くする塗装方法です。
油研ぎのメリットは、
- 木材の表面にある毛羽を削ぎ落とすため、木材の肌触りをやわらかくする
- 木材の表面に模様を消す塗膜を作らないので、自然の素材である木材本来のデザインや温もりを生かすことができる
- 塗装する回数によって、木材の表面のツヤを調整できる
という点です。
一方、油研ぎのデメリットは
- 木材の中に浸透させる塗装方法なので、塗装した木材が完全に乾燥するまで時間がかかる
- 木材の表面にツヤを出すには1回の塗装では不十分のため、2~3回の塗装が必要である
という点です。
油ワニス【あぶらわにす】
油ワニスとは、木材の表面に塗膜を作り、木材の表面を保護する塗料のことを指します。
油ワニスは、
- 樹の脂の性質を持つ物質の樹脂
- 物質を溶かす事のできる液体の溶剤
を主成分とします。
油ワニスを木材に塗るメリットは、
- 木材の表面に塗膜を作るので、木材自体に汚れやシミが付きにくくなる
- 木材の表面の塗膜が水分を吸収を防ぐので、水分の吸収や発散による木材の割れや反りなどの現象が発生しにくくなる
という点です。
一方、油ワニスを木材に塗るデメリットは
- 木材の表面に塗膜を作るので、木材本来の質感と手触りがなくなる
- 経年劣化により、塗膜が剥がれる場合がある
- 油ワニスを塗装した木材に油ワニス以外の塗料でリフォームする場合、先に塗装した油ワニスの塗膜を剥がす作業が必要
という点です。
雨押え【あまおさえ】
雨押えとは、住宅に雨水が侵入するのを防ぐために、屋根と外壁の境目などに取り付ける板の事を指します。
屋根と外壁の境目は屋根から外壁に伝わってきた雨水が滞留してしまう場所なので、そこに雨押えを設置する事で、住宅に当たった雨水を誘導して雨樋(あまどい)や地面などに受け流すことができるのです。
雨押えは時間が経つにつれて
- 外壁と雨押えの間のシーリングが劣化する
- 雨押え自体が劣化する
などの劣化現象が発生します。
これらの劣化を発生したまま放置してしまうと、劣化が発生した部分から雨水が住宅内に侵入して、雨漏りやカビなども発生してしまうのです。
雨押えは、雨漏りを防いでくれる重要な部分であるため、
- 損傷をしていないかを定期的に確認する
- 損傷をしている場合は、早めに業者に調査を依頼する
などの対処を定期的に行うようにしましょう。
雨戸【あまど】
雨戸とは、ガラス窓の外側に設置する板状の戸の事を指します。
雨戸には
- 数枚の板を組み合わせて作った引き戸タイプ
- 外側に向かって開閉する折れ戸タイプ
- シャッターで窓を覆うシャッタータイプ
の3種類があります。
雨戸を設置するメリットは、
- 強い雨や風、強風で飛んだ物から窓ガラスを保護する
- 断熱効果が高まるため、部屋の中の気温が気温の影響を受けにくくなる
- 施錠できる雨戸の場合、空き巣などの犯罪への対策ができる
- 二重窓になるため、防音性が高まる
という点です。
一方、雨戸を設置よるデメリットは、
- 室外からの光を遮るため、室内が暗くなってしまう
- 重いため、開閉の手間がかかる
雨樋【あまどい】
雨樋とは、屋根に降った雨水を集めて排水溝に流すために住宅に設置された機構の総称を指します。
雨樋は、
- 屋根に降った雨水を受け止める軒樋(のきどい)
- 軒樋で受け止めた雨水を集める集水器(しゅうすいき)
- 集水器で集めた雨水を排水溝まで流す竪樋(たてどい)
などの部位に分けられており、それぞれの部位が連なって機能する事で成り立っています。
雨樋が屋根に降った雨水を排水溝に送る事で
- 住宅の周りにできる水たまり
- 雨水が屋根から地面に落ちた時の騒音
- 雨水が屋根から地面に落ちた時の泥はねによる外壁の汚れ
などを防ぐ効果があります。
雨樋は住宅にとって重要な役割を担っており、雨樋に詰まりや破損が発生すると屋根に降った雨水が処理できなくなるため、定期的に不具合を確認する事が望ましいです。
参考:雨樋の塗装は本当に必要?目的に応じて塗装か交換を判断する
アミノアルキド樹脂塗料 【あみのあるきどじゅしとりょう】
アミノアルキド樹脂塗料とは、
- 硬い塗膜を作るアミノ樹脂
- 光沢感がある塗膜を作るアルキド樹脂
を混合した塗料の事を指します。
アミノアルキド樹脂塗料を塗装で使用することのメリットは
- 塗膜が硬いため、塗装面に傷が付きにくい
- 塗膜に厚みがあるため、耐久性に優れている
- 光沢やツヤのある仕上がりであるため、キレイな塗膜を維持できる
- 塗装後に短時間で乾く性質を持つため、短時間で作業ができる
- 塗膜が油・熱・薬品に触れても劣化しにくい
- 他の塗料と比較して価格が安い
という点です。
一方、アミノアルキド樹脂塗料を塗装で使用することのデメリットは、
- 塗膜が乾燥するまでの間に刺激臭のあるホルマリンが発生するため、悪臭がする
という点です。
アミノアルキド樹脂塗料は、金属への塗装には適さず、木製品の塗装に多く用いられます。
雨仕舞【あまじまい】
雨仕舞(雨仕舞い)とは、住宅内に雨水が侵入して雨漏りが発生しない様に、住宅建材の形や配置を工夫したり、処置したりすることを指します。
- 屋根
- 外壁
- 窓枠
など、住宅の様々な部分に雨水が残った状態だと、残った雨水が住宅内に侵入して雨漏りが発生する可能性があるので、雨仕舞をする事で雨水を住宅外に適切に排水して、雨漏りを防ぐのです。
- 傾斜が考慮された屋根
- 形状が考慮された瓦屋根
- 屋根の下に設けられた防水紙
- 屋根と外壁の結合部分に設けられた板金
- 窓枠の周りに設けられた板金
- 住宅の材料のすき間を埋めるコーキング材
などは雨水を住宅外に排水するために施工された雨仕舞の具体例といえます。
雨仕舞を行った建材が、経年劣化により排水などの機能を果たせなくなると、雨漏りに繋がってしまうため、定期的に排水機能が損なわれていないかをチェックする必要があります。
洗い出し仕上げ【あらいだししあげ】
洗い出し仕上げとは、床や壁の表面に、石の粒を浮き出させる仕上げの事を指します。
洗い出し仕上げは、
- コンクリートやモルタルに細かい石を混ぜて床や壁に塗る
- 塗装面が完全に乾燥しない間に水で塗装面を洗う
- 水流で塗装面のコンクリートやモルタルを流す事で、塗装面に石の粒が浮き出てくる
という手順で施工されます。
洗い出し仕上げを施工する事のメリットは
- 表面に石の粒がある事で滑りにくくなり、車のタイヤの跡が目立ちにくくなる
- 色の付いた石や貝殻など、多様な素材が使用できるので床や壁のデザインが楽しめる
という点です。
一方、洗い出し仕上げを施工する事によるデメリットは
- 綺麗に仕上げるためには業者の技術が必要なので、良い施工業者を探すのに時間がかかる
- 導入コストが高い
という点です。
アルキド樹脂塗料【あるきどじゅしとりょう】
アルキド樹脂塗料とは、油成分を多く含んだアルキド樹脂を主成分とする塗料のことを指します。
アルキド樹脂塗料は価格が安く、塗装する時の作業性が良い(塗りやすい)ので、DIY向けの塗料として、ホームセンターで様々な種類のアルキド樹脂塗料が販売されています。
アルキド樹脂塗料を塗装で使用するメリットは、
- 光沢やツヤのある仕上がりにできる
- 塗装後に比較的早く乾く性質を持つため、短時間で作業ができる
- 他の塗料と比較して価格が安い
という点です。
一方、アルキド樹脂塗料を塗装で使用することのデメリットは
- 他の塗料と比較して、色あせが発生しやすい
- 耐アルカリ性が低いため、ラッカーやシンナーなどの薬品に触れると劣化しやすい
という点です。
アルコーブ【あるこーぶ】
アルコーブとは、住宅の壁面の一部を凹状にくぼませて作った空間のことを指しますが、玄関のアルコーブと、室内のアルコーブでは若干使い方が異なります。
室内におけるアルコーブとは、壁の一部の人が入れるほどの大きさの空間のことであり、その中にクッション、ソファ、ベッドなどを設置することで一時的に休めるスペースとして利用されます。
玄関におけるアルコーブとは、玄関ドアの部分を壁面よりも後退させて作ったスペースのことをを指します。
玄関にアルコーブを設けることのメリットには、
- 玄関から共用廊下や外までに適度なスペースが生まれるため、住宅外から住宅内が見えにくくなり、住宅内のプライバシーを保ちやすくなる
- 玄関の扉の開閉によって、家の前や共用廊下を通る人の通行を妨げることがなくなる
- 建物の外観に凸凹によるメリハリが生まれ、建物の見栄えが良くなる
などが挙げられます。
アルスター鋼板【あるすたーこうはん】
(引用: 日鉄日新製鋼)
アルスター鋼板とは、表面にアルミニウムのメッキを施した鋼板のことを指します。
溶融アルミニウムめっき鋼板とも呼ばれています。
アルスター鋼板は、鉄の耐久性の高さとアルミニウムの光沢などの長所が組み合わさった鋼板で、自動車の部品や住宅の屋根などに使用されています。
アルスター鋼板には
- アルミニウムで施された保護層により錆びにくい
- 光沢がある銀白色を持つ
- 耐熱性に優れているため、高温に耐えることができる
- 熱反射性に優れているため、温度の上昇を抑えることができる
- 耐薬品性に優れているため、アルカリや酸類などの薬品がかかっても溶けにくい
という特徴があります。
あんこう
あんこう(集水器とも呼ばれる)とは、屋根に降った雨水を排水溝に流す雨樋(あまどい)において、軒樋(のきどい)と竪樋(たてとい)を連結する部位のことを指します。
あんこうは、屋根に降って軒樋で受け止めた雨水を集めて、竪樋を通して排水口に流す役割があります。
あんこうは、角型や丸型のものがあり、上が広く下が細い、すぼまった形状をしています。
樋の素材にトタンや銅板が使用されていた昔の住宅においては、あんこうは必須の部位でしたが、近年、ガルバリウム鋼板やステンレス製の樋が使用され、軒樋から竪樋まで直結させる構造の雨樋が多くなっており、あんこうを使用しない住宅も増えています
安全衛生責任者【あんぜんえいせいせきにんしゃ】
安全衛生責任者とは、建設現場の作業が安全に進むように、作業の状況を監視・監督する者を指します。
安全衛生責任者には、建設現場の作業が安全かつ効率よく行えるように
- 作業手順を正しく定めて問題を見つけたら改善をする
- 作業の条件や内容に対して部下を適正に配置する
- 作業員が正しい作業を行えるために教育指導・指示を行う
- 機械設備などの環境に異常な状態がないかなどの安全点検を行う
- 元請け業者の統括安全衛生責任者と連絡を取る
などの職務があります。
安全衛生責任者となるために資格や免許は必要ありませんが、労働技能講習協会などが開催している「安全衛生責任者教育」を受けた者でないと、安全衛生責任者になることはできません。
安全帯【あんぜんたい】
(引用: 厚生労働省)
安全帯(墜落制止用器具ともいう)とは、高い所で作業をする時などに、作業員の落下を防止するために使用する道具のことを指します。
安全帯は、
- 落下を防止するロープ
- 落下を防止するロープを足場の単管と固定するためのフック
- 人体を固定するベルト
などの部位に分けられており、それぞれの部位がきちんと機能することで作業員の落下を防ぐことができます。
作業を行う場所の高さが2m以上の場合に安全帯の使用が義務付けられています。
安全帯の種類は
- 胴に付いたベルトだけで、人体を固定する胴ベルト型
- 胴以外にも、肩やももにも人体を固定するベルトがあるフルハーネス型
の2種類に分けられます。
高さが6.75m以上での作業においては、フルハーネス型の安全帯の使用が義務付けられており、高さが2m以上6.75m以下での作業においては、胴ベルト型の安全帯の使用も可能です。
安全ネット【あんぜんねっと】
(引用: 明治商工株式会社)
安全ネットとは、高い所で作業をする時などに、作業員や、工事で使用する材料の落下を防止するための道具のことを指します。
安全ネットは、丈夫な網糸を網状にして作られており、人や道具が落下してはいけないところ全体に張り巡らせるように設置するため、安全ネットを使用することで人や物が落下したとしても地面まで到達するのを防ぐことができます。
また、安全ネットが目に見えることで、作業員が安心して作業を行えるため、工事の作業効率を向上させることもできます。
安全ネットは、落下した人や物を受け止める時に、受け止めた衝撃でネットが伸びるため、安全ネットから地面までの高さには余裕を持って設置する必要があります。
また、一度落下物を受け止めて大きな衝撃を受けた安全ネットは、伸びて変形してしまい、次回の落下の衝撃に耐えられない可能性があるため、新しい安全ネットに交換することが推奨されています。
アンダーコート【あんだーこーと】
アンダーコートとは、外壁塗装などにおいて、塗装面に最初に塗る下塗り剤のことを指します。
アンダーコートは、塗装面の洗浄や補修を行ったあとにに塗られる塗料で、
- 塗装面を平らで滑らかにする
- 上塗り塗料のムラやにじみを防止する
- 上塗り塗料と外壁の密着性を高める
などの役割があります。
アンダーコートの塗料の種類には、
- ひび割れが発生していない外壁用の「シーラー」
- ひび割れや凸凹が発生している外壁用の「フィラー」
- ステンレスやアルミなど、鉄を使用した外壁用の「プライマー」
など様々な種類があるため、
- 外壁の材質
- 上塗り塗料
との相性を見極めて選択する必要があります。
アンティーク調仕上げ【あんてぃーくちょうしあげ】
アンティーク調仕上げとは、外壁塗装やDIYなどで外観をあえて古く見えるように仕上げることを指します。
住宅の外壁、屋根、ベンチ、小物を古い年代の歴史を感じさせるようなアンティーク調仕上げにすることで、
- 心地よさ
- 安らぎ
- 重厚感
などが感じられる外観にすることができます。
外壁塗装におけるアンティーク調仕上げの例として
- 外壁の材料にレンガを使用する
- アンティークな風合いに仕上がる塗料を塗装する
- 塗膜のムラ感をわざと出して塗装する
- 塗膜を部分的に剥がして、何年も使い込んだように見せる
などがあります。
ちなみに、アンティークという言葉はフランス語で「骨董品」や「古い」という意味の単語で、日本語でははっきりとした定義は存在しません。