「て」からはじまる外壁塗装用語

本記事では、外壁塗装やリフォームに関する用語の内、「て」から始まる用語を解説しています。

ディスク【でぃすく】

ディスク(固定ディスクともいわれる)は、屋上防水工事において、防水シートを下地に固定するための金属製の部品の一つです。

ディスクは、アンカーといわれるネジのような部品を用いて防水シート上に固定されます。

 

ディスクを使用するタイミングには、

  • 先打ち…ディスクを下地に固定した上から、防水シートを接着させる
  • 後打ち…下地に貼り付けた防水シートの上から、ディスクで固定し、さらにディスクの上からもシートで補強する

の二種類があります。

 

ちなみに、ディスクとアンカーを使用して防水シートを固定する工法を機械式固定工法といいます。

低汚染塗料【ていおせんとりょう】

低汚染塗料とは、塗装した外壁や屋根の表面が汚れにくい性質を持つ塗料という意味の言葉です。

 

ほとんどの塗装リフォーム用の塗料は、外壁や屋根を保護し、美観を守る効果があるため、汚れがつきにくい塗料(つまり低汚染塗料)であるといえます。

そのため、通常の塗料よりもさらに汚れがつきにくいという意味で超低汚染性塗料などの名称の性能を持つことが多いです(日本ペイントのパワーオーデフレッシュシリーズエスケー化研の水性セラタイトSiアステックペイントの超低汚染リファインなど)。

 

多くの場合、低汚染塗料の塗膜は、親水性に優れており、外壁に付着した汚れが雨水で流れおちやすくなるという特徴を持っています。

汚染抑制のメカニズム 水の流れ 水を弾きやすい〈親油性膜〉従来の塗料 塗膜に水がすぐに馴染み 汚れの下に入り込む〈超親水性塗膜〉パワーオーデフレッシュ

親水性による汚れの落ちやすさを示した図(右がパワーオーデフレッシュ) 画像引用:日本ペイント株式会社

 

ただ、すべてのメーカーの低汚染塗料が親水性のみで汚れにくいわけではありません。

例えば、エスケー化研の水性セラタイトシリーズの塗料は、親水性による汚れの落ちやすさだけではなく、静電気を帯びにくい塗料であるため汚れがつきにくいという特徴も持っています。

低汚染塗料という言葉は、性能が親水性ということではなくあくまで「汚れがつきにくい特徴を持った塗料」という意味で使われる言葉と考えておきましょう。

定形シーリング材【ていけいしーりんぐざい】

定形シーリング材とは、工場であらかじめ使用用途に応じた形に加工されたシーリング材のことです。

 

定形シーリング材は、

  • テープ状
  • リング状
  • ひも状

など様々な形があり、

  • 配管の継ぎ目
  • ガラスや金属のはめ込み部分
  • 水道
  • 防水カメラ
  • 防水スマホ

など、使用される場所も様々です。

定形シーリング材

テープ状に加工された定形シーリング材 画像引用:日東電工株式会社

ガスケット

配管同士をつなぐ部分に使用されるガスケットも定形シーリング材の一つ

 

ちなみに、サイディングボードの目地部分に充填するシーリング材は、目地に充填されて固まる性質であり、形が決まっていないことから不定形シーリング材といわれ、本項の定形シーリング材とは異なります。

低VOC塗料【ていぶいおーしーとりょう】

低VOC塗料とは、VOC(Volatile organic Compoundsの略。日本語では揮発性有機化合物のこと)の含有量が低いとされる塗料をさす言葉です。

 

溶剤塗料などに多く含まれる含まれるVOCは、

  • 人が吸うと、頭痛、吐き気、疲労感などの健康被害が発生する可能性がある(詳しくはこちらの記事をご覧ください)
  • 光化学スモッグなどを発生させ、地球環境を破壊してしまう

などの理由からできるだけ使用しないようにするべきと考えられています。

また、住宅リフォームで使用される塗料から発生するVOCは、発生源として多くの割合を占めています。

東京都環境局の資料より作成

 

そのため、環境や人体への安全対策として、有害な揮発性有機化合物を多く含まない

などの低VOC塗料が開発や製造が行われました。

 

低VOC塗料とは、特定の塗料のことを指す言葉というよりも、

  • 溶剤塗料よりも弱溶剤塗料を選ぶ
  • 弱溶剤塗料よりも水性塗料を選ぶ
  • ハイソリッド塗料などを選ぶ

など、人体や環境への影響を抑えるため、できるだけVOCが含まれていない塗料を選択しようという運動などで使われる言葉といえます。

 

また、VOCが発生しにくい塗料で家や車の塗装を行うことをVOC塗装と表現する場合もあります。

 

こちらの記事もご覧ください:外壁塗装では油性塗料(溶剤)と水性塗料どちらが良いの?

出隅【ですみ】

出隅とは、家の内壁や外壁などにおける凸状になった角のことです(凹状の角は入り隅といいます)。

 

サイディングボード外壁などの出隅は、

  • 物があたって外壁が欠ける
  • 経年劣化によりすき間が開く

などの可能性があり、これらに対応するために

  • ライン出隅
  • 同質出隅
  • 差込み出隅

などの専用の建築材料を使用します。

ライン出隅

ライン出隅 画像引用:ケイミュー株式会社

 

また、内壁の出隅部分は、

  • 物が当たりやすいため、壁紙が剥げる可能性がある
  • 鋭利であるため、人があたったときに怪我をしやすい

などの理由から、出隅同様に保護する商品があります。

デッキプレート【でっきぷれーと】

ひび割れ防止筋 溶接金網または異形鉄筋 コンクリート QLデッキ コンクリート厚さ

画像引用:JFE建材株式会社

デッキプレートとは、波型に成形された鋼板で、床材などに使用される建築材料です。

 

デッキプレートの上にコンクリートを流し込んで、大きな建物の床や屋根の構造材として使用されます。

テラス【てらす】

テラスとは、住宅でいえば、建物部分から屋外に少し出た部分にある空間のことです。

テラスは、住宅の一階部分の外にあり、リビングの窓や庭から繋がっていることが多いです。

 

また、テラスは、床に

  • タイル
  • レンガ

などの床材が敷き詰められることで地面より少し高くなっており、

  • 観葉植物を置いたり、家庭菜園を行ったりする場所
  • イスやテーブルを置いて休憩する場所

などとして使用されます。

 

ちなみに、デッキとは若干異なり、

  • テラス・・・庭の延長で地面より少し高くなるよう石などが敷かれている部分
  • デッキ・・・室内の延長であり、室内の床面に近い高さで設置される

などの違いがあります。

 

室内の延長であるデッキ

テラゾー【てらぞー】

テラゾー(テラゾともいわれる)は、

  • 大理石
  • 花崗岩(かこうがん)
  • 石英(せきえい)
  • ガラス
  • 貝殻

などを細かく砕いたもの(種石という)に、セメントやエポキシ樹脂などを混合して固めた石材で、

  • 床材
  • 壁材
  • テーブルなどの家具

に使用されます。

テーブルに使用されるテラゾー

 

多くの場合、テラゾーは、表面を研磨することで光沢を出す仕上げを施されますが、あえて表面をザラザラにして光沢がでないようにするマット仕上げを行う場合もあります。

 

ちなみに、テラゾーは人造大理石といわれることもあり、よく似た言葉とは以下のような違いがあります。

  • 人造大理石(本項のテラゾー)・・・天然石などが原料の種石をセメントやエポキシ樹脂で固めたもの。半人工素材。
  • 人工大理石・・・大理石に似せて作った人工素材。アクリル樹脂などの人工的に作られた原料を使用し、天然石などは含まない。
  • 大理石・・・石灰岩が変成してできた岩石のこと。

天板(画像の白い部分)に人工大理石を使用したキッチン

 

大理石の床

点検口【てんけんこう】

点検口とは、建物の天井、床下、壁の中を確認するために設置された入り口のことです。

建物の天井、床下、壁の中には、

  • 電気設備に関する配線
  • 空調設備に関する配管
  • 水道設備の給排水管

などが設置されており、これらの設備に異常が発生した場合に、点検口から内部に入って確認することができます。

もし、異常が発生した場合でも、点検口が設置されていなければ、上記設備のどこに異常があるかわからず、天井や床の建材を破壊しなければならないかもしれません。

 

また、住宅の設備の不具合を修繕する時以外にも、定期的なメンテナンスを行いやすいため、家の設備を長持ちさせるための重要な設備といえます。

点検口から人が入る様子

 

ちなみに、点検口の蓋は、その周りの素材と同じ素材で作られ、目立たないようなデザインである場合が多いです。

デザインローラー【でざいんろーらー】

デザインローラー(パターンローラーともいう)は、塗るだけで塗料の表面に模様を付けることができるローラーです。

 

デザインローラーの表面には、模様が付いているため、デザインローラーを使用して塗装を行うと表面に模様が付いた塗膜を形成することができます。

 

ちなみに、デザインローラーには、

  • 塗料を吸うことができないゴム製(上の写真)
  • 塗料を吸うことができるスポンジ製(下の写真)

などがあります。

 

スポンジ製のデザインローラー 画像引用:大塚刷毛製造株式会社

上のスポンジ製デザインローラーによる壁デザイン

デッキ【でっき】

デッキとは、住宅の開口部(窓など)かた突き出た住宅外のスペースです。

 

デッキは、床に木材などが敷き詰められ(木の床材のデッキをウッドデッキという)、

  • 部屋の延長として使用する
  • 洗濯物を干す
  • イスやテーブルを置いて休憩する
  • ガーデニングを行う

などの用途で使用されます。

 

ちなみに、テラスとは若干異なり、

  • デッキ・・・室内の延長であり、室内の床面に近い高さで設置される
  • テラス・・・庭の延長であり、地面より少し高くなるよう石などが敷かれている部分

などの違いがあります。

 

テラスに置かれているイスとテーブル

庭の延長であるテラス

手間請け【てまうけ】

手間請けとは、外壁塗装工事などにおいて、人件費のみで利益を得る契約のことです。

 

通常、外壁塗装工事は、業者が材料や職人を手配しますが、手間請けの場合、塗料などの材料は、元請けや顧客が用意し、手間請けする会社は職人のみ手配するという契約形式です。

テラスハウス【てらすはうす】

テラスハウスとは、2階建ての住宅が隣家と壁を共用し、連なって建っている集合住宅のことです。

このような集合住宅は、元々、専用の庭(テラス)があったことから、テラスハウスといわれています。

 

テラスハウスには、

  • 購入費用や賃貸費用が、一戸建て住宅よりも安い場合が多い
  • アパートやマンションなどのように、上下階に音への配慮を行う必要がない
  • 共用で使用する玄関、廊下、階段などがないため、隣家の入居者とすれ違うことがない
  • 住宅ごとに専用の庭や駐車スペースがあるため(物件による)、一戸建て住宅と似た感覚で住むことができる
  • 壁を隣家と共用しているため、騒音を出さないように注意する必要がある

などの特徴があります。

 

ちなみに、テラスハウスは、隣家と壁を共有しているという点で、日本に昔からある長屋と似ているといえます。

 

日本の長屋

日本の長屋

テーププライマー【てーぷぷらいまー】

テープ用プライマー

画像引用:コニシ株式会社

テーププライマーとは、マスキングテープが接着箇所に張り付きやすくなるように塗布する塗料のことです。

添加剤【てんかざい】

添加剤とは、塗料の

  • 作業性(塗りやすさなど)
  • 塗装後に形成される塗膜の性能

などを向上させるために塗料に混ぜる材料のことです。

 

外壁塗装用塗料の添加剤には、

など、様々な種類があります。

天井高【てんじょうだか】

天井高とは、部屋の中などにおける床から天井までの高さのことです。

天端【てんば】

天端とは、角材(木の建材)などの上側の面のことで、上端(うわば)と同じ意味の言葉です。

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