「か」からはじまる外壁塗装用語

本記事では、外壁塗装やリフォームに関する用語の内、「か」から始まる用語を解説しています。

目次

カーキー色【かーきーいろ】

カーキー色(カーキ色)とは、ヒンディー語の「土埃色の」という単語が元になった色です。

カーキー色と聞くと、ミリタリージャケットなどの緑系の色であるというイメージを持った人もいるので、外壁塗装の色選びの際には、色のイメージの行き違いがないように色見本帳などで確認しましょう。

カーテンウォール【かーてんうぉーる】

(引用:LIXIL

カーテンウォールとは、建物の骨組みに設置して取り外しができる外壁のことであり、幕壁(まくかべ)、帳壁(ちょうへき)とも呼ばれています。

カーテンウォールは、あらかじめ工場で製作された様々なデザインや形状のものがありますが、基本的にコンクリート外壁などに比べてとても軽いため、建物に重さを加えずに外壁を形成することができ、主に高層ビルなどの高さのある建物に設置されます。

 

また、カーテンウォールを設置する際は、建物周辺に足場を設置せずに施工することができるため、工期の短縮や足場設置費用の削減が可能です。

 

カーテンウォールの工法には、

  • マリオン方式
  • パネル方式
  • 柱・梁カバー方式
  • スパンドレル方式

などの種類があります。

開口部【かいこうぶ】

開口部とは、住宅の壁や屋根などに設置された窓や出入り口のことで、

  • 玄関設置されたドア
  • リビングや部屋に設置された窓
  • 住宅の屋根に設置された天窓

などが含まれます。

 

開口部には、

  • 外から住宅内に日光を取り入れて、住宅内を明るくする
  • 外から住宅内に空気を取り入れて、住宅内の空気を循環させる
  • 住宅内から外の景色を見渡せるようにする
  • 人が通ることができる部分を確保する

などの役割があります。

 

外壁に大きな窓を設置すれば、外の気温が住宅内に影響しやすくなるなど、開口部を設置する場所やその大きさによって住宅の断熱効果に違いが出るため、住宅建設時、どのような開口部を設置するのかはその後の生活のしやすさも考える必要があります。

改質アスファルト【かいしつあすふぁると】

改質アスファルトとは、アスファルト(炭化水素が主成分で、液体にも固体にもなる物質)に改質材(質を変える材料)を加えることで、アスファルトの強度を向上させた物質のことです。

改質アスファルトは、従来のアスファルトと比較して耐久性、耐流動性(流動性は、液体や気体などのように流れ動く性質のこと)、耐摩耗性などが優れており、改質アスファルトは、交流量が多い道路の塗装材などに使用されます。

 

改質アスファルトには、

  • ゴム、ポリマーなどを改質材に使用した「ポリマー改質アスファルト」
  • 空気を吹き込む過程を加えた「セミブローンアスファルト」
  • 天然で採掘される硬いアスファルトを混合した「硬質アスファルト」

などの種類があります。

改修ドレン【かいしゅうどれん】

(引用:田島ルーフィング株式会社

改修ドレン(改修用ドレン)とは、建物の屋上の排水口に設置されているドレン(屋上の雨水などを排水するための管)の上から被せるドレンのことです。

 

建物の屋上に設けられるドレンは、屋上の防水層(床面)と雨樋を繋ぐ役割があり、ドレンが劣化してしまうと、屋上に降った雨の排水ができず、住宅内に雨漏りが発生する可能性があります。

そのため、劣化した既存ドレンの上に改修ドレンを被せて、屋根の排水ができるように補修を行うのです。

 

改修ドレンは、

  1. ドレンの目皿を撤去する
  2. ドレン周辺の下地を滑らかに整える
  3. 下地に沿って改修用ドレンを被せる
  4. 改修ドレンの周りをシーリング材で充填する
  5. 改修ドレンを設置した箇所を含めた屋上全体にウレタン防水工事やFRP防水工事などの施工を行う

という順に補修されます。

外装【がいそう】

外装とは住宅外から見える住宅の部位のことです。

外装材【がいそうざい】

外装材とは、住宅の屋根や外壁などの住宅の外側を構成する材料のことです。

 

外装材には、住宅外からの雨風や気温の影響を住宅内に与えにくくするという役割があるため、防水性や耐熱性や耐久性が求められます。

また、上記の性能以外にも、海に近い地域の外装材は、塩害に対する耐性も求められるなど、地域によって外装材に求められる性能が異なる場合もあります。

 

外装材の劣化、破損などを放置してしまうと、住宅の見た目が悪くなってしまうだけでなく、住宅の防水性、断熱性も損なわれてしまうため、住宅内が外からの雨風や気温の影響を受けやすくなったり、雨漏りを起こしたりしてしまいます。

そのため、

  • 台風、地震により外装材が破損した場合は、早急に外壁塗装業者に相談して補修をしてもらう
  • 定期的に外装材の劣化状況を業者に調査してもらう

など、外装材が本来の性能を発揮できるよう努めるようにしましょう。

開放廊下【かいほうろうか】

開放廊下(もしくは片廊下)とは、片側には建物が面しており、もう片側には外が面しているマンションなどの廊下のことです。

 

開放廊下は、片側は外に面しているため、建物に開放感をもたらすことができますが、外から住宅内が見えやすく、住民のプライバシーが保ちにくいため、住宅の玄関先にアルコーブを設けるなどの対策が必要です。

また、開放廊下は、片側が外に面していることで、外部から侵入がしやすいため、防犯対策も十分に行う必要があります。

界面破壊【かいめんはかい】

界面破壊とは、接着剤やシーリング材が接着した場所から剥離した状態のことです。

化学物質過敏症【かがくぶっしつかびんしょう】

薬物や化学物質に対する耐性は個々人で違い、同じ薬物や化学物質がある環境にいたとしても、健康障害を発症するかどうかや、健康障害の症状も異なります。

化学物質過敏症とは、ごく少量の薬物や化学物質に触れただけでも健康障害を発症してしまう疾患のことです。

 

人が健康障害を発症する原因は、その人のいる環境が原因であることが多く、住宅の材料に含まれるアセトアルデヒドを吸い込むことで健康障害を発症するシックハウス症候群も化学物質過敏症の一種です。

また、住宅の材料以外にも、

  • 外壁塗装工事で使用される塗料
  • 住宅内で使用される家具
  • 殺虫剤
  • 防虫剤

に含まれる化学物質も健康障害の原因とされています。

 

化学物質過敏症で発症する健康障害には、

  • めまい
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 呼吸困難
  • 皮膚の湿疹

などが含まれます。

 

外壁塗装工事の塗料には、においなどが比較的少ない水性塗料を選ぶこともできるため、化学物質過敏症と疑われる方は、外壁塗装業者に化学物質過敏症であると伝えて、できるだけ身体に負担の少ない工事方法を依頼しましょう。

鏡板【かがみいた】

(引用:三協立山株式会社

鏡板とは、雨戸を収納する戸袋の表面の板のことです。

雨戸を収納する戸袋には、

  • 雨戸を収納する戸袋と戸袋の表面の鏡板によって構成されているため、雨戸を隠すように収納することができる「鏡板付戸袋」
  • 雨戸をスライドさせて収納する枠だけがあり、雨戸が見えるように収納することができる「鏡板無し戸袋」

の2種類があり、鏡板は、鏡板付戸袋に設置されます。

 

鏡板には、

  • 鏡板が雨戸を保護するため、収納時の雨戸の汚れや紫外線による劣化を防げる
  • 鏡板が風を遮るため、風を受けて雨戸が揺れる音を防げる
  • 雨戸を収納した時に、鏡板が雨戸を覆うため、住宅の美観を保てる
  • 鏡板無し戸袋と比較して、設置費用が高い

などの特徴があります。

掻き落し仕上げ【かきおとししあげ】

(引用:日本左官業組合連合会

掻き落し仕上げ(かきおとししあげ)とは、モルタルなどの表面に塗装を行った後、塗料が乾燥しきる前に、塗装面をコテやブラシで引っ掻いて細かい凸凹を付ける仕上げ方法のことです。

 

掻き落し仕上げは、エアガンなどの機械を使用して吹き付ける仕上げと比較して、より落ち着いた質感や高級感のある外壁に仕上げることができます。

 

掻き落し仕上げは、

  • 外壁の仕上げに使用する素材や素材の配合方法によって仕上がりが異なる
  • ひっかくタイミングが非常に難しく、手間もかかる

ため、業者に掻き落し仕上げを依頼する場合は、掻き落し仕上げの経験が十分にある塗装業者に依頼することが望ましいです。

柿渋塗料【かきしぶとりょう】

(引用:ターナー色彩株式会社

柿渋塗料とは、天然の渋柿の実を絞って取った液を使用した塗料です。

柿渋塗料は、天然塗料であり、化学物質を含まないため、人体や環境に優しい塗料といわれています。

 

柿渋塗料には、

  • 防虫性・・・虫が寄り付きにくくなる
  • 抗菌性・・・カビなどの有害な菌の繁殖を抑える
  • 防腐性・・・塗ったものが腐敗しにくくなる
  • 消臭性・・・不快な臭いを抑える
  • 防水性・・・水をはじく

などの特徴があるため、昔から日本の家具や床などに使用されてきました。

 

昔の柿渋塗料には、柿渋塗料独特の強いニオイがありましたが、現在では改良されたニオイの少ない柿渋塗料が使われています。

撹拌【かくはん】

撹拌(かくはん)とは、塗料などの液体をかき混ぜることです。

外壁塗装で使用する塗料には、顔料や樹脂が含まれており、それらが保存缶の底に沈殿していることがあるため、塗装前に塗料の撹拌を十分に行う必要があります。

また、二液型塗料の場合も主材と硬化剤を混ぜ合わせる撹拌作業が必要です。

 

塗料の撹拌を十分に行うことで、塗料に含まれる顔料や樹脂などの成分が均一な状態になるため、塗料の性能が発揮された塗膜を生成することができるのです。

撹拌が不十分な塗料で塗装を行ってしまうと、塗料に含まれる顔料や樹脂などの成分が不均一な状態で塗膜を作るため、塗膜に色むらが発生するなどの塗膜の欠陥に繋がる可能性があります。

 

塗料缶の撹拌は、

  • 塗料缶を開封する前にしっかりと振る
  • 撹拌棒などの手工具でかき混ぜる
  • モーター式の撹拌機などの電動工具でかき混ぜる

など、いくつかの手段で行われます。

笠木【かさぎ】

笠木とは、住宅の手すり、塀、腰壁(高さが床から腰程度まである壁)などの上部に被せるように施工される仕上げ材のことです。

 

笠木に使用する材料は、笠木を設置する壁の材料と同じ材料や金属製の材料など、設置する場所や求める機能に応じて様々な材料が使用されます。

 

住宅外の塀、腰壁などで使用される笠木には、雨水の影響を受けて劣化してしまわないように、防水機能に優れた金属製、セメント製、石製の材料が使用されます。

そして、住宅内の階段の手すりなどで使用される笠木には、手での掴みやすさや、肌触りの良さを重視して、木製の材料が使用されます。

 

飾り格子【かざりこうし】

飾り格子とは、住宅の窓部の外に設置する枠のことです。

 

飾り格子を住宅の窓ガラスに設置することで、

  • ガラスを格子で保護できる
  • 住宅の防犯性能を高めることができる
  • 窓付近に意匠性を持たせることができる

などのメリットがあります。

 

飾り格子がない窓ガラスの場合、泥棒が窓ガラスを割って住宅内に侵入する可能性がありますが、窓ガラスに飾り格子が設置されている場合、住宅の防犯性能を泥棒にアピールすることができ、侵入を抑止することができます。

 

飾り格子には、

  • 縦のみの線で構成された「縦の面格子」
  • ひし型の線で構成された「ヒシクロスの面格子」
  • 住宅内のハンドル操作で格子の開閉を行う「エコ面格子」

などの種類があります。

可使時間【かしじかん】

可使時間(ポットライフとも呼ばれる)とは、塗料の主材と硬化剤を混合してから、混合した塗料が硬化し始めるまでの時間のことです。

外壁塗装用塗料には、

  • 一つの缶の塗料を水やシンナーなどの溶剤で薄めるだけで塗装ができる「一液型塗料
  • 二つの缶に入っている塗料(主材と硬化剤)を混合して使用する「二液型塗料」

の2種類があり、可使時間は二液型塗料に設けられます。

 

二液型塗料の主材と硬化剤を混合した後から、塗料の硬化と可使時間の進行が始まるため、塗料が硬化していない状態である可使時間以内に塗装を行います。

可使時間を過ぎてしまった塗料で塗装を行うと、

  • 塗膜の劣化しやすい
  • 塗膜の耐久性がひくくなる

など、塗料が本来の性能を発揮できない可能性があるため、可使時間以内に塗装を行う必要があるのです。

瑕疵担保責任【かしたんぽせきにん】

瑕疵担保責任とは、住宅の売買において、住宅に隠れた瑕疵(かし。本来あるべき品質が備わっていないこと)がある場合に、売り主が買い主に対して、その責任を負うことです。

例えば、住宅に隠れた瑕疵があり、売り主がその瑕疵を買い主に説明せずに売買を行った場合、瑕疵担保責任によって、買い主は売り主に対して契約解除や損害賠償を求めることができます。

 

瑕疵担保責任において、住宅の瑕疵に該当するものは、

  • 「物理的瑕疵」・・・雨漏りやシロアリ被害
  • 「法律的瑕疵」・・・法律によって住宅の利用が制限されている
  • 「心理的瑕疵」・・・住宅において過去に事件や事故がある
  • 「環境的瑕疵」・・・住宅の周辺にゴミ処理施設や火葬場がある

などがあります。

仮設工事【かせつこうじ】

仮設工事とは、

  • 建物の工事を進めていくうえで必要な設備
  • 工事をよりスムーズに進めるための施設や設備

を工事期間中、一時的に設置することです。

 

外壁塗装工事の場合における仮設工事は、基本的に足場のことを指しますが、

  • 足場を囲うように設置する養生シート
  • 電気を使用する工事で、電気を引き込むための仮設電力設備
  • 工事に携わる作業員が使用するための仮設トイレ

などの施設や設備も仮設工事に含まれます。

ちなみに、仮設工事は、工事期間中のみに必要な施設や設備であるため、工事完了後に全て撤去されます。

仮設資材【かせつしざい】

仮設資材とは、外壁塗装といったリフォーム工事などにおいて、一時的に工事現場に設置する建築資材のことです。

仮設資材は、使用された工程や工事が終わったときに撤去されます。

 

仮設資材には、

など、非常に多くの種類が存在します。

 

リフォームを担当する業者が、仮設資材を所有している場合もあれば、レンタルやリースで一時的に借りている場合もあります。

可塑剤【かそざい】

可塑剤とは、コーキング材や塗料に含まれる、材料をやわらかくするための成分のことです。

コーキング材や塗料は、可塑剤を加えることで柔らかくなるため、外壁などのすき間を埋めながら充填、塗装を行うことができます。

また、可塑剤はコーキング材や塗料に弾力性を持たせてる効果もあるため、外から外壁に対する衝撃を逃がし、外壁の寿命を延ばす役割もあります。

 

可塑剤は、経年劣化することで塗装面に溶け出し、

  • コーキング材や外壁を汚す
  • コーキング材や塗料の弾性が失われて塗膜にひび割れが発生する

などの場合があります。

これらの劣化現象を防ぐため、コーキング剤に可塑剤移行防止プライマー(ブリードオフプライマー)を塗装する場合もあります。

片流れ屋根【かたながれやね】

片流れ屋根とは、一枚の屋根が1方向のみに傾斜した屋根のことです。

片流れ屋根には、

  • 雨樋を1辺にだけ設置すれば良いなど、構造がシンプルなので、導入コストが安い
  • 屋根が1方向に傾斜しているため、屋根を太陽の光が当たりやすい南向きに設置し、屋根の上に太陽光パネルを設置すれば、効率よく太陽光発電ができる
  • 屋根に傾斜をつけることで、屋根と天井板の間にスペースができるため、住宅内で利用できるスペースが増える
  • 雨水が2方向に流れる屋根と比べて、1方向にのみ雨水が流れる片流れ屋根は、流れる雨水の量が多くなるため、屋根や雨樋が劣化しやすく、不具合が発生しやすい

などの特徴があります。

カチオン塗料【かちおんとりょう】

カチオン塗料とは、プラスの電荷を持ったカチオンを多く含む塗料です。

カチオン塗料がプラスの電荷を持っており、下地のコンクリートやモルタルがマイナスの電荷を持っているため、プラスとマイナスが引き合う電気極性の性質によって、カチオン塗料は下地に非常に強く密着する塗料とされています。

 

カチオン塗料には、

などがあります。

可とう性【かとうせい】

可とう性とは、本来の意味は、物体を折り曲げても折れないほどの柔軟性があるという性質のことですが、塗料における可とう性は、ひび割れしにくい性質のことを指し、微弾性と同じような意味で使われます。

可とう性塗料で塗装を行うことで、下地にひび割れが発生しても、塗膜がひび割れを覆うように動くため、ひび割れの発生を少なくすることができます。

ただし、可とう性塗料は、弾性塗料ほどひび割れに追従して伸びるというわけではないため、微弾性塗料と呼ばれるのです。

 

塗料メーカーの可とう性試験では、「可とう性塗料を塗った物体を90度の角度に折り曲げてもひび割れを起こさないかどうか」ということをチェックしています。

 (引用:エスケー化研可とう性試験

金コテ仕上げ【かなこてしあげ】

金コテ仕上げ(金鏝仕上げ)とは、やわらかい状態のコンクリートやモルタルを金コテで押さえる仕上げ方法のことです。

 

金コテ仕上げは、床面や壁面に対して行われる仕上げ方法で、金コテ仕上げを行った床面や壁面の表面は滑らかな仕上がりになります。

また、金コテ仕上げでは、金コテでコンクリートやモルタルをしっかりと押さえて、コンクリートやモルタルをすき間なく埋めることができるため、金コテ仕上げで仕上げたコンクリートやモルタルは、ひび割れが発生しづらいといわれています。

 

一方、金コテ仕上げを行った表面は、滑らかな仕上がりであるため、人が歩く床面に金コテ仕上げを行うと、雨で表面が濡れた時に非常に滑りやすくなります。

そのため、人が歩く床面に金コテ仕上げを行う際は、コンクリートやモルタルが乾燥して硬くなる前に、ほうきやブラシで表面に傷を付け、表面で滑らないように対処すること場合があります。

加熱乾燥【かねつかんそう】

加熱乾燥(焼き付け乾燥ともいう)とは、塗装が終わった後の塗料にジェットヒーターなどで熱を当てて乾燥させることです。

加熱乾燥は、自然に乾燥させるよりも早く塗膜を乾燥させることができるため、塗料が乾きにくい梅雨の時期などに行われます。

 

また、加熱乾燥は、塗料に含まれる溶剤を素早く蒸発させることができるため、塗料の溶剤が下地を変形させてしまうのを防ぐ役割もあります。

 

ただし、厚塗りをした塗膜に加熱乾燥を行ってしまうと、塗膜の表面だけが先に乾いてしまい、内側の溶剤が蒸発する時に塗膜表面に泡を発生させてしまう可能性があるため、薄塗りをした塗膜でないと加熱乾燥は行なえません。

矩計図【かなばかりず】

矩計図(かなばかりず、くけいず)とは、建物を基礎から軒先まで切断した断面図に寸法などを記入した図面のことです。

 

矩計図には、

  • 天井

などの高さが記入されているため、矩計図を確認することで、建物の各部分の高さを確認することができます。

 

また、矩計図には、建物の各部分の高さだけでなく、

  • どのような基礎(建物と地面を固定するもの)や土台(基礎と建物を繋ぐもの)が使用されているか
  • どのような方法で防水処理されているか
  • 屋根の裏側は換気されているか
  • どのような断熱材が使用されているか
  • 屋根や外壁の下地は何が使用されているか
  • 屋根や外壁にどのような仕上げ処理がされているか
  • どこまでの範囲で防腐処理されているか

など、どのような方法や材料で施工されているかなども記載されているため、矩計図を見ることで、建物の仕様を確認することもできるのです。

 

外壁塗装業者が矩計図を見れば、建物の高さや仕様などをより正確に把握できるため、矩計図などの図面を持っている場合は、提出するようにしましょう(なくても現地調査などは可能です)。

参考:一般社団法人住宅性能評価・表示協会

カバー工法【かばーこうほう】

カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せずに残したまま新しい屋根材を上から重ねることで補修する工法のことです。

 

他の工法と比べた場合のカバー工法のメリットは、

  • 既存の屋根材の撤去や廃材処分などの費用があまりかからず、導入コストが安い
  • 既存の屋根を撤去する必要がないため、施工期間を短縮できる
  • 新しい屋根と既存屋根の両方の防水性能が期待できる

という点です。

 

一方、他の工法と比べた時のカバー工法のデメリットは、

  • 屋根が新しい屋根材の分さらに重くなるため、建物への負担が大きい
  • 既存屋根の種類や状態によっては施工できない(瓦屋根である、既存屋根が腐敗しているなど)
  • 既存屋根の状態を確認しづらい

という点です。

壁当てジャッキ【かべあてじゃっき】

(引用:三栄工業株式会社

壁当てジャッキとは、住宅の周りに組み立てた足場が住宅に倒れることを防ぐための足場部材のひとつです。

壁当てジャッキは、足場の単管に固定して、足場と外壁の間に差し挟んで使用するため、足場が住宅に倒れることを防ぐことができます。

壁つなぎ【かべつなぎ】

壁つなぎとは、住宅の周りに組み立てた足場を外壁に固定する足場部材のひとつです。

壁つなぎは、住宅に足場を連結して、足場が倒壊したりや変形したりすることを防ぐ役割があります。

 

足場に設置する壁つなぎの間隔は、足場の種類に応じて、労働安全衛生規則570条によって、下記のように定められています。

足場に設置する壁つなぎの間隔

垂直の間隔 水平の間隔
単管足場 5m 5.5m
枠組足場 9m 8m

引用:安全衛生情報センター
https://www.jaish.gr.jp/horei/hor1-2/hor1-2-1-2h10-3.html
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h10-0.htm

框戸【かまちど】

框戸(かまちど)とは、戸の上下左右を枠で囲んで、枠の中に板材を挟んだ構造の戸のことです。

 

框戸は、

  • 枠の左右において縦に配置する縦框(たてがまち)
  • 枠の上下において水平に配置する上框(うわがまち。あがり框とは別語)
  • 枠の中央付近において水平に配置する中框(なかがまち。中框がない框戸もある)

によって框と呼ばれる枠を作成し、框の中に合板やガラス板などの板材を挟んで構成されます。

また、框戸の框は、框同士の接合部分に凸凹をつけて、框同士の凸凹を組み込んではめることで接合します。

 

框戸は、

  • 枠が上下左右から構成されているため、頑丈な構造である
  • いくつかのパーツの組み合わせの戸であるため、他の戸と比較して導入コストが高い
  • 框の中の板にガラスを使用した框戸など、他の戸と比較してデザインが豊富で、意匠性に優れた框戸も多い

などの特徴があります。

ガラ【がら】

ガラとは、建設工事で発生したコンクリートやアスファルトの破片のゴミのことです。

ガラは、産業廃棄物の「がれき類」といわれるゴミに分類され、建材の材料として再利用されたり、細かく砕かれてリサイクルされたりします。

カラーベスト【からーべすと】

ケイミュー株式会社

カラーベストとは、セメントと繊維を主原料とした屋根材料のことです。

カラーベストは、

  • 軽量
  • 耐久性に優れている
  • デザインや色が豊富

であるため、現代の住宅の主流の屋根材料です。

 

カラーベスト屋根は他の屋根材料と比較して、

  • デザインや色の種類が豊富である
  • 導入コストが安い
  • 軽量なので住宅に負担をかけにくい

などのメリットがあります。

 

一方、カラーベストには、

  • カラーベスト自体に防水性がなく、表面に施した塗膜(塗料の膜)で防水性を保っているため、塗膜が劣化した際に塗り直す必要がある
  • セメントに含まれる水分が、住宅外の寒さで凍ったり溶けたりする時の膨張でカラーベストが割れる可能性がある(凍害に弱い)

などのデメリットがあります。

唐草【からくさ】

唐草とは、屋根の軒先において、一番外側の屋根を囲む部材のことです。

唐草には、

  • 屋根の表面に流れる雨水を雨樋に誘導する
  • 軒先部分の木材を雨水から保護する

などの役割があります。

ガラリ【がらり】

ガラリとは、住宅の換気扇の配管やダクトの出入り口が、壁を通って外に出た部分に取り付けるカバーのことです。

ガラリは、住宅内の壁、床、天井や、屋外に面した外壁部分に設置して使用されます。

 

ダクトが住宅の外壁などを通って外に出た部分は、外壁に穴が開いた状態であるため、カバーを付けていないと、その穴から雨水や風が屋内に入ってしまう可能性があります。

そのため、ダクトの穴の部分にガラリを覆いかぶせ、ダクト内の通気を確保しながら、住宅内への雨水や風の侵入を防ぐことができるのです。

 

ガラリには、丸型や角型など様々な形の種類があるだけなく、ガラリの羽の角度を調節して通気を確保する量を調節できるタイプなどもあるため、状況に合わせて使い分けることができます。

仮囲い【かりかこい】

(引用:日本セイフティー株式会社

仮囲いとは、外壁塗装工事などで工事の期間中に設置する囲いのことです。

仮囲いには、

  • 工事関係者以外が工事現場に立ち入ることを防ぐ
  • 周りに漏れる工事中の騒音を軽減させる
  • 工事中に発生する粉塵などが工事現場の周辺にもれないようにする
  • 工事現場が周りから見えないようにして、工事現場周辺の景観を保つ

などの役割があります。

 

また、仮囲いには、

  • 亜鉛メッキやガルバリウムなど、耐久性に優れた鋼板を使用した「安全鋼板タイプ」
  • 見通しが良いため、衝突の事故を防止する役割がある透明の板を使用した「クリアフェンスタイプ」
  • すっきりとした外観であり、シールや看板の取り付けを手軽に行うことができる「フラットタイプ」

などがあります。

皮すき【かわすき】

皮すきとは、外壁塗装工事などで使用される木製の柄に金属のヘラが付いた道具です。

皮すきは、塗装工事において

  • 外壁の古い塗膜や、鉄に発生した錆びを削り落とす
  • 屋根の縁切りの時に塗膜を切断する
  • 塗料の入った一斗缶のフタを開ける

などの場面で使用されます。

皮張り【かわばり】

皮張りとは、保管容器の中で塗料の表面に膜が張ってしまうトラブルのことです。

皮張りが発生する原因として、

  • 温度が高い場所で塗料缶を保管していた
  • 塗料を長い期間、使用せずに保存していた
  • 塗料を保存する容器の蓋が開いていた

などがあります。

 

皮張りを発生させないために、塗料を保存する容器の蓋を密閉し、温度が20度前後以下の場所に塗料を保存するなどの対策が必要です。

万が一、塗料に皮張りが発生してしまった場合、皮張りの膜が厚いのであれば廃棄し、皮張りの膜が薄いのであれば膜を取り除いた後に十分に撹拌して使用します。

瓦【かわら】

瓦とは、屋根の表面を覆う建材のひとつで、屋根の表面を覆う屋根葺きにおいて、昔から使用されてきました。

 

瓦には、

  • 防水性が高いため、雨水を屋根の木材や壁面に染み渡らせず、住宅外に排出する
  • 重量があるため、屋根の木材が強風で飛ばされないように押さえつけることができる
  • 燃えない性質であるため、火災が発生した時に被害の拡大を防ぐ

などの役割があります。

 

そして、瓦には、

  • 粘土を原料として作られ、高温で焼き上げた「粘土瓦」
  • 石を原料とした「石瓦」
  • セメントを原料とした「セメント瓦」
  • 瓦を焼き上げた後に煙によって燻した「燻し瓦」
  • ガラスの釉薬を瓦の表面にかけてから焼き上げる「釉薬瓦」
  • 粘土に金属製の酸化物を練り込んでから焼き上げる「練り込み瓦」
  • ガラス製の「ガラス瓦」

など、様々な種類があります。

瓦桟【かわらざん】

瓦桟の画像

瓦桟の画像

瓦桟とは、軒先と平行に並べて屋根上に設置される、瓦を固定するための細長い角材です。

 

屋根に瓦を設置する時は、屋根の下地である野地板に、

  • ルーフィング(防水シート)
  • 瓦桟

の順で設置します。

 

瓦桟は、横向きの角材であるため、何も工夫せずに設置してしまうと、雨水が溜まり、腐食などが起こりやすくなってしまいます。

そのため、瓦桟を設置する際は、

  • ウォーターホールといわれる水抜き加工がされた瓦桟を使用する
  • 縦桟木などの角材を敷いてから瓦桟を設置する(この時に使用する角材は、縦桟、木摺(きずり)、胴縁(どうぶち)、流し桟(ながしさん)などといわれます)

などで排水を促す必要があります。

 

瓦桟は、木製のシンプルな角材だけでなく、

  • 腐食しにくい樹脂製のもの
  • 排水されやすく加工されたのもの

なども存在します。

瓦桟のカタログの写真

様々な瓦桟。画像引用:フクビ化学工業株式会社

 

瓦桟を使用する屋根葺き工法は、瓦桟を使用して、瓦を引っ掛けて設置することから、引っ掛け桟瓦葺き工法(ひっかけさんがわらぶきこうほう)といいます。

ちなみに、桟瓦を使用せずに、土などで瓦を固定する工法を土葺き工法といいますが、耐震性が低いため、現在ではあまり使用されていません。

瓦棒葺き屋根【かわらぼうぶきやね】

瓦棒葺き屋根とは、瓦棒という木材を使用して、屋根材を固定する工法のことです。

瓦棒葺き屋根は、金属製の屋根を葺く時に行われ、一定の間隔で瓦棒を使用して、瓦棒と屋根材をすき間がない状態で交互に葺きます。

 

瓦棒葺き屋根は、他の工法の屋根と比べて、

  • 瓦棒と屋根材が軽量であるため、住宅に負担がかかりにくい
  • 導入コストが安い
  • 瓦棒と屋根材をすき間がない状態で交互に葺いているため、雨水の滞留と雨漏りが発生しにくい

というメリットがあります。

 

一方、瓦棒葺き屋根は、他の工法の屋根と比べて、

  • 木材の瓦棒が、腐食してしまう可能性がある
  • 金属製の屋根材を使用するため、金属部分に錆びが発生しやすく、断熱性能や防音性能が低い

というデメリットもあります。

かわらU【かわらゆー】

かわらUとは、積水屋根システム株式会社(旧セキスイルーフテック)というメーカーが開発・製造・販売を行っていた屋根材の商品名です。

かわらUは、住宅の屋根に使用されてきましたが、かわらUに使用されている石綿を人が吸い込むことで、

  • 肺が線維化してしまうアスベスト肺(石綿肺)
  • 肺がん
  • 悪性中皮腫

などの病気を発症する可能性があるため、石綿を使用するかわらUの製造は全面的に禁止されました。

その後、石綿を含まないかわらUも販売されましたが、表面の塗装の剥離やひび割れが多く発生してしまうなどの欠陥が指摘されているため、石綿を含む含まない関わらず、かわらUのリフォームでは、全面葺き替えが推奨されています。

参考:積水化学工業株式会社(詳細ページ)

環境ホルモン【かんきょうほるもん】

環境ホルモン(内分泌かく乱物質ともいう)とは、人体に悪影響を与える化学物質や混合物のことです。

環境ホルモンが体内に取り込まれると、身体の免疫系や神経系に悪影響を及ぼし、身体を調節する機能が正常に機能しなくなる場合があるのです。

 

環境ホルモンは、近年の住宅に使用されている

  • 合板
  • 接着剤
  • 防腐剤
  • 白あり駆除剤

などの建材、食品添加物や農薬が使われた食品に含まれているとされています。

 

外壁塗装リフォームにおいて、環境ホルモンの身体への影響が気になる方は、外壁塗装業者にその旨を予め相談しておきましょう。

参考:農林水産省 環境ホルモンってなあに?

関西ペイント【かんさいぺいんと】

(引用:関西ペイント

関西ペイントとは、関西ペイント株式会社という自動車用、工業用、船舶用、建築用の塗料の開発・製造・販売を行っている創業100周年を迎えた塗料メーカーのことです。関西ペイントでは、

  • アクリル樹脂塗料
  • ウレタン樹脂塗料
  • シリコン樹脂塗料
  • フッ素樹脂塗料

などの外壁塗装用塗料を含めた、様々な塗料の開発・製造・販売を行っています。

乾式工法【かんしきこうほう】

外壁塗装工事における乾式工法とは、工場で生産されたサイディングボードや合板などの建材を工事現場で取り付ける工法のことです。

 

乾式工法は、湿式工法と比べて

  • コンクリートや漆喰(しっくい)などの水を必要とする材料を使用しないため、材料の乾燥を待つ必要がなく、工期を短縮することができる
  • 工場で生産された均一な仕上がりの建材を使用するため、工事後の住宅の出来栄えが施工する職人によって異なるということがない
  • 塗り壁と比較して軽量な建材を使用するため、住宅に負担をかけにくい
  • 導入コストが安い

というメリットがあります。

 

また、乾式工法は、湿式方法と比べて、

  • 工場で生産された均一な仕上がりの建材を使用するため、工事後の住宅の出来栄えも均一であり、工事後の住宅にオリジナリティを出すことができない
  • 建材を使用した壁面には、継ぎ目が必ずできる

という点です。

乾式洋瓦【かんしきようがわら】

乾式洋瓦とは、セメントと砂を主成分とした瓦のことです。

乾式洋瓦は、瓦そのものには防水性能がないため、表面に着色スリラーという着色剤を塗装して、防水性能を補っています。

 

他の屋根材料と比較した時の乾式洋瓦のメリットは、

  • 瓦に厚みがあるため、防音性が高まる
  • 色の種類が豊富である
  • 断熱効果が高まるため、部屋の中の気温が外の気温の影響を受けにくくなる
  • 耐火性が高いため、火災が発生した時でも被害の拡大を防ぐことができる

という点です。

 

一方、他の屋根材料と比較した時の乾式洋瓦のデメリットは、

  • 瓦自体が重いため、強度の高い住宅にしか使用できない
  • 経年劣化して再塗装を行う場合、着色スリラーによるスリラー層を完全に撤去する必要があるため、補修の手間がかかる
  • 導入や補修のコストがかかる

という点です。

乾性油【かんせいゆ】

(引用:株式会社クサカベ

乾性油とは、木材の塗装に使用される油であり、放置すると乾燥して塗膜を作る性質を持っています。

間接工事費【かんせつこうじひ】

間接工事費とは、建築物などのように形としては残りませんが、工事に必要である費用のことです。

例えば、関節工事費には、

  • 工事を安全に行うための足場、仮設電気、仮設トイレなどの「共通仮設費」
  • 工事現場に常駐して工事の管理などを行う現場監督の人件費などの「現場管理費」
  • 工事に必要な機械の調達や、機械の管理などに必要な経費の「機器管理費」

などが該当します。

乾燥クラック【かんそうくらっく】

乾燥クラックとは、コンクリートやモルタルなどの外壁材に外壁塗装を行ったのちに、外壁材が乾燥することで、発生したひび割れのことです。

乾燥クラックは、外壁塗装を行った外壁材の水分が蒸発して乾燥して、外壁材の収縮が発生することで発生します。

参考:外壁塗装におけるクラック補修の重要性

乾燥工程【かんそうこうてい】

乾燥は、外壁や屋根に塗料を塗布した後、乾かして塗膜を形成させるという外壁塗装において非常に重要な工程の一つです。

 

外壁塗装用の塗料は、長い間外壁や屋根を守るという性能を十分に発揮するために、乾燥工程を十分にとることが重要な要素の一つです。

そのため、塗料メーカーはそれぞれの塗料に対し、必要な乾燥時間を設定しています。

 

必要な乾燥時間を経ていない場合、塗膜の耐久性が十分に発揮されず、耐用年数に達する前に

などの劣化現象が発生してしまう可能性があります。

 

ちなみに、乾燥は上塗り用塗料だけではなく、下塗り用塗料を塗装した後、上塗りを行うまでの間にも必要です(上の画像のニッペパーフェクトフィラーの場合は4時間以上)。

 

また、塗られた塗料の乾燥は、

  • 気温が低い冬は、塗料の乾燥が遅い
  • 気温が高い夏は、塗料の乾燥が早い

など、季節による気温によって、乾燥する時間に差があります(上の画像の乾燥時間は23℃の場合)。

 

乾燥の段階として使用される言葉には、

  • 指触乾燥・・・軽く触っても指に塗料がつかない乾燥状態(詳しくはこちら
  • 半硬化乾燥・・・指で軽くこすっても塗膜にあとがつかない乾燥状態
  • 硬化乾燥・・・強くこすっても塗膜にあとがつかない乾燥状態

などがあります。

 

さらに、塗料が硬化するための乾燥には、

  • 揮発乾燥
  • 揮発重合乾燥
  • 重合乾燥

など、硬化するための仕組みによっていくつかの種類に分類されます。

乾燥剤【かんそうざい】

乾燥剤とは、塗料の乾燥を早めるための添加物で、多くの溶剤塗料に混合されています。

溶剤塗料を塗装する場合、塗膜が厚くなるよう塗装すると、塗膜の表面のみが乾燥し、塗膜の内部が乾燥せず、塗装後に施工不良が発生する可能性があるため、乾燥剤を混合させることでそれを防いでいます。

古い塗料に混合されている乾燥剤は、乾燥剤の効力が弱くなっているため、塗膜の乾燥が遅れてしまう可能性があります。

乾燥不良【かんそうふりょう】

乾燥不良とは、塗装を行った塗膜が、メーカーが規定する乾燥時間を過ぎても完全に固まっていない状態の塗装トラブルのことです。

乾燥不良は、塗膜が完全に乾燥していない状態であるため、塗膜に粘着性があり、重ね塗りを行うことができません。

 

乾燥不良が発生する原因として、

  • 塗装を行った場所の温度が低すぎた
  • 塗装を行った場所の換気が不十分だった
  • 塗料に混合する希釈液の量が適切でなかった
  • 一度に塗った塗料の膜が厚すぎる

などがあげられます。

 

そのため、乾燥不良を発生させない対策として、

  • メーカーが定めた適正な温度の場所で塗装を行う
  • 十分な換気を行いながら塗装を行う
  • 塗料に混合する希釈液の量は、規定量を守る
  • 塗膜を厚くしたい場合は、複数回に分けて塗装を行う

などがあります。

ガン肌【がんはだ】

ガン肌とは、主にスプレー塗装を行った時に発生する施工不良のひとつで、塗膜の表面が凸凹の状態になる塗膜の欠陥のことです。

 

ガン肌が発生する原因として、

  • 塗料の粘度(ねばり具合)が高すぎる
  • 外壁とスプレーガンの距離が遠すぎて、塗料を吹き付ける圧力が弱い
  • 可使時間が過ぎた塗料で塗装を行った
  • 塗装を行う箇所の温度が高い
  • 既存の塗膜の研磨が不足していた

などがあげられます。

 

そのため、ガン肌を発生させない対策として、

  • メーカーが定める適切な希釈率で希釈して塗料の粘度(ねばり具合)を調節する
  • 外壁とスプレーガンの距離を適切にとる
  • 塗料を吹き付ける圧力を適切に保つ
  • 混合した塗料は可使時間以内に使用する
  • 夏場の日中の作業を避けるなど、塗装面の温度が高すぎない時に塗装を行う
  • 既存の塗膜の研磨を十分に行う

などに留意して塗装を行う必要があります。

冠瓦【かんむりがわら】

冠瓦とは、瓦屋根の大棟を構成する瓦の一つで、大棟の最上部に置かれる瓦です。

カンペ【かんぺ】

カンペとは、大手塗料メーカーの一つの関西ペイントの略称です。

関西ペイントが製造している塗料の名前には

  • カンペ1液MシリコンHG
  • カンペ内装エマルションV

などカンペと付く場合があります。

ガン屋【がんや】

ガン屋とは、外壁などの吹き付け工事を専門に行うスプレー専門塗装店のことです。

吹付け工事にはスプレーガンと呼ばれる器具を使用することから、ガン屋と呼ばれます。

顔料【がんりょう】

(引用:トーヨーカラー株式会社

顔料とは、物を着色する性質を持ち、水や油に溶けない粉末状の物体です。

顔料は、水、油、合成樹脂などに混合して、外壁塗装用塗料、印刷用インク、絵の具などの着色に使用されます。

また、顔料は、不透明で隠蔽力(塗られた面を隠す能力)が高いため、顔料を使用した塗料で塗装した場合、塗装した場所の下地を隠すことができるのです。

 

顔料には、

  • 天然の鉱石や金属の化学反応などによって得られる酸化物などから作られる「無機顔料」
  • 石油などから合成して作られる「有機顔料」

の2種類があります。

有機顔料は、さらに

  • 天然の土や鉱物から作られる「天然鉱物顔料」
  • 鋼、胴、鉛などの金属を化学反応させて作られる「合成無機顔料」

の2種類に分類されます。

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