本記事では、外壁塗装やリフォームに関する用語の内、「た」から始まる用語を解説しています。
目次
- ターペン【たーぺん】
- タールエポキシ樹脂塗料【たーるえぽきしじゅしとりょう】
- 第1石油類【だいいちせきゆるい】
- ダイオキシン【だいおきしん】
- 耐火塗料【たいかとりょう】
- 耐候性【たいこうせい】
- 耐候性試験【たいこうせいしけん】
- 第3種有機溶剤【だいさんしゅゆうきようざい】
- 体質顔料【たいしつがんりょう】
- 退色【たいしょく】
- 耐食性【たいしょくせい】
- 耐水研磨紙【たいすいけんまし】
- 帯電防止塗料 【たいでんぼうしとりょう】
- 大同塗料【だいどうとりょう】
- 耐熱塗料【たいねつとりょう】
- 耐薬品性【たいやくひんせい】
- 耐用年数【たいようねんすう】
- 第四類危険物【だいよんるいきけんぶつ】
- 大理石【だいりせき】
- タイルガン【たいるがん】
- ダクト【だくと】
- 多彩模様塗料【たさいもようとりょう】
- 打診【だしん】
- タスペーサー【たすぺーさー】
- 脱気工法【だっきこうほう】
- 脱気筒【だっきとう】
- タック【たっく】
- タックフリータイム【たっくふりーたいむ】
- タッチアップ【たっちあっぷ】
- 立端【たっぱ】
- 脱泡作業【だっぽうさぎょう】
- 建売住宅【たてうりじゅうたく】
- 建具【たてぐ】
- 竪樋【たてどい】
- 建物診断【たてものしんだん】
- 棚足場【たなあしば】
- 立平葺き工法【たてひらぶきこうほう】
- 垂木【たるき】
- 談合【だんごう】
- 暖色【だんしょく】
- 断熱材【だんねつざい】
- 断熱塗料【だんねつとりょう】
- 単板【たんばん】
- 短毛ローラー【たんもうろーらー】
ターペン【たーぺん】
ターペンとは、もともとはマツ科の樹木からとられる天然樹脂であるテルペン油(もしくはテレビン油)が変化した言葉ですが、現在使用されているターペンは、樹木から採取されるのではなく、石油を原料として生成される溶剤で、ミネラルターペンともいわれます。
また、ターペンは、有機溶剤中毒予防規則(有機溶剤の安全基準を定めた省令)の第三種有機溶剤に分類されるミネラルスピリットの一つです。
外壁塗装業界におけるターペンは、弱溶剤塗料の希釈剤(薄め液)として使用されており、ラッカーシンナー、ウレタンシンナーなどの希釈剤(溶かす力が強い溶剤)と比較して、
- 施工中の刺激臭が弱い
- 人体や環境への負担が少ない
- 下地や旧塗膜を劣化させにくい
などの特徴があります。
ちなみに、ターペン可溶形塗料とは、希釈剤にターペンを使用する塗料のことであり、弱溶剤塗料と表現されることもあります。
有機溶剤の扱い方などについては厚生労働省「有機溶剤を正しく使いましょう」をご覧ください。
タールエポキシ樹脂塗料【たーるえぽきしじゅしとりょう】
タールエポキシ樹脂塗料とは、エポキシ樹脂にコールタールという化学物質を混合した塗料です。
タールエポキシ樹脂塗料は、エポキシ樹脂の
- 擦れても消耗しにくい(耐摩耗性)
- 塗った下地に密着しやすい
- さびにくい
という性質と、コールタールの
- 塩害を受けにくい(耐塩水性)
- 水による変質が発生しにくい(耐水性)
という性質を合わせて持っているため、
- サビが発生しやすい場所
- 摩耗しやすい(何かに擦れたりぶつかったりする機会が多い)場所
- 船などの水上で使用するもの
などに使用されてきました。
しかし、タールエポキシ樹脂塗料に含まれるコールタールは、発がん性がある物質であることから今は使用されていません。
タールエポキシ樹脂塗料は,発癌性の疑いのあるコールタールを含むことから,作業者の 安全衛生の観点から,使用しないこととする。
ちなみに、
- 関西ペイントのエポテクトタールフリー
- 日本ペイントのエポタールBOエコ
- エスケー化研のミラクNTエポ
など、コールタールが入っていないタールエポキシ樹脂塗料もあります(ノンタールエポキシ樹脂塗料などというメーカーもある)。
第1石油類【だいいちせきゆるい】
第1石油類とは、21℃未満の温度で引火する液体の総称で、消防法における危険物(第四類引火性液体)に指定されている危険度の高い液体です。
石油類は、引火する温度の違いによって、
- 第1石油類…21℃未満
- 第2石油類…21℃以上70℃未満
- 第3石油類…70℃以上200℃未満
- 第4石油類…200℃以上250℃未満
に分けられています。
第1石油類は、蒸発もしやすく、蒸発によって発生した気体も21℃未満で引火するため、
- 密閉できる容器で保存する
- 使用時は十分に換気する
- 使用時に周りで静電気や火気が発生しないようにする
などの必要があります。
第1石油類で有名なものには自動車用のガソリンがありますが、建造物用の塗料なども指定されている場合があります。

日本ペイントの塗料ニッペスリークプライマーも第1石油類に指定されている。日本ペイント株式会社の資料より作成
ダイオキシン【だいおきしん】
- ダイオキシン(正式にはダイオキシン類という)とは、ゴミの焼却などで発生する有害な化学物質のポリ塩化ジべンゾジオキシン
- ポリ塩化ジベンゾフラン
- コプラナーポリ塩化ビフェニル
という3種類物質群の総称のことです。
ダイオキシンは、大気には広く存在していますが、日本の場合、量は非常に微量で、それだけで危険性があるわけではないとされています(環境省の資料より)。
しかし、大量に吸ってしまった場合、発がんが促されたり、生殖機能などへ悪影響を受けたりする場合があります。
ダイオキシンの人体への悪影響を少しでも減らすため、一人ひとりが
- リサイクルなどを行い、ゴミが出ないようにする
- ゴミをきちんと分別する
- 使い捨てのものを買わないようにする
などの努力が求められています。
参考:環境省「ダイオキシン類」
耐火塗料【たいかとりょう】
耐火塗料(性能によっては鉄骨用発泡性耐火被覆塗料というメーカーもある)とは、火災時に塗膜が発泡することで炭化断熱層を形成し、鉄骨を火災から守る塗料のことです。
耐火塗料を建材に塗ることで建材や建物が燃えにくくなるため、火災が発生しても延焼せず、被害が拡大しにくくなります。
代表的な耐火塗料には、
- エスケー化研株式会社のSKタイカコート
- 日本ペイントのタイカリット
- 関西ペイントの耐火テクト
などがあります。
耐火塗料は、主に
- 下塗り材
- 主材
- 上塗り材
で構成されており、それぞれの塗料を適切に塗ることで防火効果を発揮します。
耐候性【たいこうせい】
耐候性とはプラスチックや塗料など(高分子材料といわれる)が、紫外線や雨などにさらされても変質や劣化を起こしにくい性質のことです。
外壁塗装用の塗料における耐候性は、塗料に含まれるシリコン樹脂やフッ素樹脂などの合成樹脂が、塗装された後にどれだけの期間劣化を起こさずに外壁を保護できるかを表します。
耐候性に優れた塗料を外壁や屋根に塗ると、紫外線や雨などのダメージを長い期間抑えることができます。
そのため、塗料に含まれた樹脂が破壊されて発生する劣化現象である
- 色あせ
- チョーキング現象(白亜化現象)
などの発生を抑えることができます。
つまり、塗料の耐候性が高いほど外壁や屋根を保護する期間が長いということであり、塗料として優れているといえます。
耐候性試験【たいこうせいしけん】
耐候性試験とは、屋外で塗料が受ける
- 紫外線
- 雨
- 温度変化
などのダメージに対してどれほどの耐性があるかを調べる試験のことです。
塗料を製造するメーカーは、塗料の製品開発の段階で、耐候性試験を通して「塗料が屋外で受けるダメージにどれくらい耐えることができるか」を確認します。
耐候性試験では、
- 太陽光に似た人口光を塗料に照射する
- 雨に似た水を塗料に噴射する
- 温度、湿度を制御する
などを行うことで屋外の環境を再現します。塗料は、劣化すると中に含まれる樹脂が破壊されて、
- 光沢を失う
- 色あせ
- チョーキング現象
などが発生するため、耐候性試験では、これらの劣化現象がどれだけの期間でないかで塗料の機能を測定します。
第3種有機溶剤【だいさんしゅゆうきようざい】
第3種有機溶剤とは、中央労災防止協会の有機溶剤中毒予防規則によって指定された有機溶剤の種別の一つです。
有機溶剤は、塗料や樹脂などを溶かす性質があるため、外壁塗装工事でよく使用されていますが、呼吸などによって体内に吸収されることで、
- めまい
- 吐き気
- 痙攣
などの症状を発症する可能性があります(症状はこちらにまとめました)。
第3種有機溶剤には、塗装などでも使用する
- テレビン油
- ターペン
- ミネラルスピリット
- ミネラルシンナー
などが含まれます。
五 第三種有機溶剤等 有機溶剤等のうち第一種有機溶剤等及び第二種有機溶剤等以外の物をいう。
有機溶剤の人体への影響についてさらに詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事もご覧ください。
体質顔料【たいしつがんりょう】
体質顔料とは、塗料などに混ぜられる原料の一つで、それ自体は隠蔽力(いんぺいりょく)を持たないものの、
- 塗料を増量する
- 塗料の質を調整する
などの役割を持つ顔料のことです。
退色【たいしょく】

退色のイメージ画像
退色とは、塗膜の表面が色あせてしまう塗膜の劣化現象のことです。
退色は、
- アクリル樹脂塗料などの耐候性が低い塗料の使用した場合
- 塗膜に含まれる顔料が紫外線などによって経年劣化した
などが原因で発生します。
どんな塗料を使っても、経年劣化で退色が起こる可能性がありますが、フッ素樹脂塗料などの耐候性が高い塗料を使用することで、退色が起こらない期間をのばすことができます。
耐食性【たいしょくせい】
耐食性(防食性も同じような意味)とは、金属の性質の一つで、腐食(錆びる)しにくい性質のことです。
- 窓枠
- 屋外の手すり
- 金属製の階段
- ポスト
- 排気口
など、住宅の部材に使用される金属が腐食してしまうと、その金属製品自体が劣化しているということだけでなく、建物全体の外観にも悪影響を及ぼしてしまうため、住宅に使用する金属製品(特に屋外)には、耐食性が求められます。
上記のような住宅の金属製品の耐食性を向上させる方法には、
- 耐食性が高い金属のものに交換する(ステンレス、チタン、アルミなど)
- 錆止め効果のある塗料を塗る
などがあります。
耐水研磨紙【たいすいけんまし】
耐水研磨紙とは、耐水性に優れた研磨紙のことであり金属や木材の表面を手作業で研磨する目的で使用されます。
耐水研磨紙は、耐水性に優れているため、研磨紙と違い、水研ぎ(水を使用した研磨)にも使用されます。
耐水研磨紙に割り振られている数字や目の細かさは、研磨紙と同様です。
帯電防止塗料 【たいでんぼうしとりょう】
帯電防止塗料とは、塗った箇所に静電気が蓄積しにくくなる塗料のことです。
帯電防止塗料は、
- 静電気が蓄積して発生する火花が原因で火災が発生する可能性がある工場
- 静電気によって破壊されてしまうような精密機械
- 空気中の小さなホコリなども除かれるべきクリーンルーム
などに使用されます。
帯電防止塗料には、
- 大日本塗料株式会社のクリーンテクノシリーズ
- 江戸川合成株式会社のエレアースシリーズ
などがあります。
大同塗料【だいどうとりょう】
大同塗料とは、プール、床、屋根などの塗料の開発や製造を行っている塗料メーカー「大同塗料株式会社」のことです。
リンク:大同塗料株式会社
耐熱塗料【たいねつとりょう】

引用:オキツモ株式会社
耐熱塗料は、火の近くで使用される金属など、熱くなる箇所に塗装することを想定された塗料です。
通常の塗料は、常温での使用を想定されていますが、耐熱塗料の耐熱温度(変形や変質を発生しないとされる温度)は、製品によっては300℃~600℃もあります。
耐熱塗料は、耐熱性に優れたシリコン樹脂(シリコーン樹脂)を主成分とし、
- フライパン
- 工場
- 煙突
- 焼却炉
- 車のエンジン
などの高温にさらされる物や場所で使用されます。
耐熱塗料には、
などがあります。
ちなみに、耐熱塗料は高温でも変化しないことを目的とした塗料であり、発泡するなどの変化をしてでも延焼を防ぐ耐火塗料とは別の目的で作られた塗料です。
耐薬品性【たいやくひんせい】
塗料における耐薬品性とは、薬品が触れても
- 溶ける
- 膨張する
- 色が変わる
などの変化を起こしにくいという性質のことです。
ここでいう薬品とは、
- アルカリ
- 酸類
- 酸化剤
- 有機溶剤
- 塩類
など、様々な種類がありますが、これらに触れても先述の反応を示さない塗料を「耐薬品性が優れている」と表現します。
耐薬品性の高い塗料として、
などがあります。
耐用年数【たいようねんすう】
耐用年数に関しては、こちらの記事で詳しく解説しておりますのでご覧ください。
第四類危険物【だいよんるいきけんぶつ】
第四類危険物とは、火災発生の危険性が極めて高いために、消防法によって定義された分類の一つで、溶剤塗料を溶かすために使用されるラッカーシンナーなどが該当します。
ちなみに、消防法に定義された危険物には、第一類〜第六類があり、
- 第一類危険物「酸化性固体」…他の物質を強力に酸化させる。次亜塩素酸ナトリウムなど。
- 第二類危険物「可燃性固体」…着火しやすい物質。マグネシウムなど。
- 第三類危険物「自然発火性物質及び禁水性物質」…空気に接触することで自然に発火する。または、水と接触することで発火する。カルシウムなど。
- 第四類危険物「引火性液体」…引火しやすい液体。ラッカーシンナーなど。
- 第五類危険物「自己反応性物質」…低い温度であっても多量の熱を発する。ニトロセルロースなど。
- 第六類危険物「酸化性液体」…他の物質の燃焼を促進させる液体。過酸化水素など。
大理石【だいりせき】

大理石でできた床材
大理石とは、石灰岩が変成した岩石で、彫刻や床などの建築材料として使用されます。
大理石には、多くの場合、まだら模様が付いています。
タイルガン【たいるがん】

画像引用:株式会社明治機械製作所
タイルガンとは、外壁に吹き付けタイル仕上げを行う時に使用されるスプレーガンのことです。
ダクト【だくと】

ダクトのイメージ
ダクトとは、空気を通すための筒状の管のことです。
ダクトは住宅やビルなどの建物に取り付けられ、
- 空気調和…空調機で調整した温風や冷風を建物内に送る
- 換気…建物内に溜まっている汚れた空気を屋外に排出し、屋外の新鮮な空気を建物内に入れる
- 排煙…火災時に、建物内に溜まっている火災による煙を屋外に排出する
- 厨房排気…厨房での調理時に、油や煙によって汚れた空気を屋外に排出する
などの種類があります。
またダクトの素材には、
- 亜鉛メッキ…一般的な住宅やビルなどで使用される
- ステンレス…さびにくいため、水分が多く、さびやすい場所で使用される
- 塩ビ鋼板…耐薬品性(アルカリや酸などの薬品に強い)に優れているため、薬品工場やプールなどで使用される
などの種類があり、用途や設置する施設に応じて使い分けられます。
多彩模様塗料【たさいもようとりょう】

画像引用:関西ペイント
多彩模様塗料とは、砂や石などが散りばめられたような見た目の塗膜を形成する塗料です。
多彩模様塗料で形成された塗膜は、様々な色が組み合わされることによって意匠性に優れています。
多彩模様塗料は、
- 単色の塗料には出せない風合いがある
- 塗装に手間がかかるため、導入コストが高い
などの特徴があります。
多彩模様塗料には、
などがあります。
打診【だしん】

打診棒で打診している様子
打診とは、モルタルやコンクリートなどの内部に浮きや剥離などの劣化現象が発生していないかを確認する作業のことで、その打診作業で使用する丸い球体が付いた金属の棒を打診棒といいます。
外壁に浮きや剥離などの劣化症状が発生している場合、打診棒で叩いた時に(実際には転がすように使用します)違う音を発するため、目には見えない微細な不具合だとしても打診によって見分けることができます。
タスペーサー【たすぺーさー】

タスペーサー
タスペーサーとは、屋根材が重なり合うすき間に差し込む器具です。
タスペーサーを屋根材のすき間に差し込んでおくことで、屋根材同士を持ちあげた状態で固定するため、縁切りを行う手間を省いて工期を短縮することができます。
屋根材を何枚も重ね合わせて一枚の大きな屋根を作るスレート屋根は、表面に塗装を行うと、塗料が屋根材同士の継ぎ目も塞いでしまいます。
しかし、屋根の塗装を行う前に、屋根材が重なり合うすき間にタスペーサーを差し込んでおくことで、塗装を行っても塗料が屋根の継ぎ目を塞がなくなるのです。
(なぜ、屋根材同士のすき間をあけることが重要なのかは、こちらの記事をご覧ください。)

タスペーサーを屋根に設置している様子
タスペーサーを使用しない縁切りを行う場合、カッターや皮スキを使用して塗膜を手作業で剥がす必要があります。
カッターなどを使用する縁切りと比較した時のタスペーサーのメリットは、
- 塗膜を切る作業がないので、塗装した屋根を傷つけない
- 塗装後の屋根で作業を行う必要がないので屋根を汚さない
- 作業時間が短いので、人件費が安い
脱気工法【だっきこうほう】

脱気工法のイメージ

脱気工法の構造
脱気工法は、屋上の防水工事工法の一つです。
脱気工法では、コンクリート下地の上に
- 脱気筒(脱気装置ともいう。通気シートから運ばれた湿気や水分を空気中に発散する。)
- 通気シート(透湿性が高いシート。外側からの水分を内側に入れず、内側の水分や湿気を脱気筒に移動させる。)
を設置します。
脱気工法による屋上防水には、
- 下地に含まれる水分を脱気筒で外に出すことができる(下地に水が溜まりにくいため、ウレタン樹脂部分が水で膨れたり、建物内に雨漏りが起きたりしにくくなる)
- 形成した防水層が軽いため、防水層の重さで建物に負担をかけない
- 複雑な形状をした施工場所でも施工がしやすい
などの特徴があります。
その他、防水工事に関して詳しくはこちらの記事をご覧ください。
脱気筒【だっきとう】

脱気筒
脱気筒とは、脱気工法で防水工事を施した屋上に設置される金属製の筒です。
脱気筒は、20~100㎡ごとなどの一定の間隔で設置され、屋上の下地と防水層のすき間に発生した水蒸気を屋外に排出することで、防水層が水分で劣化することを防ぎます。
タック【たっく】
塗装業界におけるタックとは、乾燥不良などによって塗膜やコーキング剤がベトベトしてしまう不具合のことです。
タックフリータイム【たっくふりーたいむ】
タックフリータイム(指触乾燥時間ともいう)とは、コーキング材などの充填剤を充填した後、表面を指で触れても充填剤が付着しないほど乾燥した状態(指触乾燥状態)になるまでの時間のことです。
全く同じ充填剤を使用したとしても、気温や湿度などの使用した環境によって乾燥する時間が異なるため、タックフリータイムは一定ではありません。
タッチアップ【たっちあっぷ】
タッチアップとは、小さなハケや筆で部分的に塗ることです。
タッチアップは、
- 外壁や屋根の塗装を行った後に塗り残しを発見したため、その部分を塗る
- 何かにぶつかってしまったなどで部分的に塗料が取れた部分を塗る
- サイディングボードを固定するために使用した釘を目立たないように塗る
などの作業が該当します。
立端【たっぱ】
立端とは、屋根や軒などの高さを表す言葉です。
脱泡作業【だっぽうさぎょう】

脱泡ローラーで脱泡している様子。画像引用:FRP防水材工業会
脱泡作業とは、FRP防水を施工する時に、防水層内に発生した気泡を取り除く作業のことです。
FRP防水は、ポリエステル樹脂塗料を塗装し、その後にガラス繊維マットを防水面に貼り付けます。
これらの樹脂塗料とガラス繊維マットを十分に密着させるために、ローラーで塗装面をならして気泡を取り除くことを脱泡作業といいます。
脱泡作業には、脱泡ローラーといわれる専用のローラーが使用されます(アルミローラー、テツネジローラーなどともいいます)。

画像引用:大塚刷毛製造株式会社
FRP防水などの屋上防水工事については、こちらの記事もご覧ください。
建売住宅【たてうりじゅうたく】
建売住宅とは、
- 土地
- その土地にすでに建てられた建物
がセットで販売されている一戸建て住宅のことです。
建売住宅の販売方法は、分譲住宅の「同じエリアに同様の建物が複数建てられ、それぞれが土地とセットで販売される」という方法と似ています。
建売住宅には、
- 土地探しを行う必要がないため、土地探しの手間を省くことができる
- 実際に建設された建物を確認してから購入することができる
- 既に建設された建物に入居することができるため、入居までの期間が短い
などのメリットがありますが、
- 既に建物が建設されているため、間取りや設備の大きさなどを自由に決めることができない
などのデメリットもあります。
ちなみに、すでに所有している(もしくは新しく購入した)土地に、住む人が間取りなどを決めて建てる家のことを注文住宅といいます。
建具【たてぐ】
建具とは、住宅において開閉のできる仕切りと枠の総称です。
建具の例として、
- 窓
- 玄関扉
- 室内のドア
- 障子
- シャッター
- 門
などが挙げられます。
ちなみに、建具関連の用語として、
- 出入り口建具・・・玄関扉や勝手口のドアなどの出入り口部分の建具のこと
- 窓建具・・・ガラス窓、網戸、雨戸などの建具のこと
- 外周建具(外回り建具)・・・出入り口建具、窓建具など建物と外の境界にある建具のこと
- 外構建具・・・門などの敷地を区切る建具のこと
- 内部建具・・・ドアや障子などの室内にある部屋同士を仕切る建具のこと
- 建具金具・・・建具を固定するための金属部品のこと
などがあります。
竪樋【たてどい】
竪樋(縦樋という表記もある)とは、雨樋の縦になっている部分のことです。
竪樋は、外壁に垂直方向に金具で設置され、屋根から流れてくる水を排水溝まで流す役割があります。
ちなみに、縦樋の代わりに、鎖樋といわれる金属や陶器でできた樋を設置する場合もあります。

鎖樋
建物診断【たてものしんだん】
建物診断とは、リフォーム業者などが住宅を調べることで、劣化している箇所や補修するべき箇所を調査することで、多くはリフォーム工事の契約の前などに行われます。
外壁や屋根の塗装リフォーム工事においても、契約前に建物診断が行われますが、
- 事前診断
- 事前調査
- 無料診断
- 見積もり診断
などの別の呼ばれ方をする場合があります。
建物の外壁や屋根は、
- 現在の外壁の建材はなにか
- どのような塗料が塗られているのか
- 建物が建っている地域の天候
など様々な要因で劣化するため、再塗装の時期は個々の家で異なります。
そのため、塗装リフォーム工事を業者に依頼する際は、必ず契約前に建物診断を行い、
- どのような工事が行われるのか
- いくらなのか
などを正確に算出してもらう必要があるのです。
棚足場【たなあしば】
棚足場とは、広い床部分のある足場です。
たくさんの棚足場を組み合わせることで、体育館や倉庫などの広い天井での作業効率を上げることができます。
立平葺き工法【たてひらぶきこうほう】

立平葺き工法の屋根
立平葺き工法とは、金属屋根の葺き方の一つで、金属屋根を縦方向に向けて固定する工法です。
立平葺きは、
- 縦平葺き
- 縦葺き
などの別名もあります。
また、金属屋根のパーツの重なり部分は、パーツを重ねた上で折りたたまれており、その部分のことを「ハゼ」ということから、立平葺きは、「縦ハゼ葺き」、「立ちハゼ葺き」という呼ばれ方もします。
立平葺き工法には、
- 木材を使用しないので木材部の腐食などの劣化が起こりえない
- 屋根材が軽量であるため、住宅に負担がかかりにくい
- 湾曲した屋根にも使用できる
- 緩やかな勾配の屋根であっても施工することができる
- 錆びが発生する可能性がある
- 断熱性能や防音性能が低い
- 複雑な形状の屋根だと採用しづらい
などの特徴があります。
ちなみに、金属屋根を横方向(水平方向)に向けて固定する工法を横葺き工法といいます。

横葺き工法による屋根
金属屋根の中でも人気がある材質の一つ「ガルバリウム鋼板」の屋根に関しては、こちらの記事もご覧ください。
垂木【たるき】
垂木とは、屋根を構成するために棟木から軒先に斜めに組まれた部材のことです。
垂木には、屋根材、野地板、ルーフィング(防水シート)などの屋根を構成する建材を支えて固定する役割があります。

写真は家の模型。赤い部分の部材が垂木です
また、垂木の中でも、
- 表面から見えない垂木のことを野垂木(のだるき)
- 表面から見える垂木のことを化粧垂木(けしょうたるき)
という場合もあります。
談合【だんごう】
建設業界における談合とは、公共工事の競争入札において、競争入札を行う業者同士で落札価格を決める不正な話し合いを事前に行うことです。
例えば、予算10億円の公共施設建設の競争入札があり、A、B、Cの3社が工事を請け負うために入札を考えているとします。
それぞれの会社は、利益を得るためにできるだけ高値(できるだけ10億円に近い金額)で工事を請け負いたいと考えますが、他社がより安値で入札すると工事を落札(受注)することができないため、利益を得つつ落札するためにはいくらぐらいの金額が妥当かを考えます。
その結果、公共施設側はより安く工事を依頼でき、業者側もある程度の利益を確保しながら工事を受注できるのです。
しかし、談合を行う場合は、
- A社が9億円9千万円
- B社が10億円
- C社が9億9千8百万円
など、競争入札を行う前に、それぞれの会社があらかじめいくらで入札するかを話し合います。
このような状況だと、公共施設側は予算ギリギリの工事しか依頼できず、業者側は十分な利益を得ることができます。
ちなみに、外壁塗装工事においては、顧客はいくつかの業者に相見積もりを行うことが多いですが、その時に業者間で連絡を取り合うことはないため、談合が起こることはほぼないでしょう。
暖色【だんしょく】

外壁と屋根に暖色が使われた家

暖色の屋根の街並み
暖色とは、見た時に暖かい印象を与える色のことで、
- 黄
- オレンジ
- ピンク
- 赤
などが該当します。
外壁や屋根の色に暖色を選んだ場合、見た人に暖かみや親しみなどの印象を与えることができます。
断熱材【だんねつざい】

一般家庭の壁に埋め込まれた断熱材
断熱材とは、熱が伝わりにくい性質を持つ建築材料です。
断熱材には、外の寒さや暑さが住宅内に伝わるのを防ぐ役割があるため、室内の冷暖房の使用を節約することができます。
また、断熱材には、
- 住宅の外側を囲むように断熱材を設置する外断熱(そとだんねつ)
- 住宅の壁の中の柱同士の間に断熱材を詰め込む内断熱(うちたんねつ)
などの工法があります。
また、断熱材の素材には、
- 天然素材・・・羊毛、木の繊維、炭化コルク
- 合成樹脂素材・・・プラスチック
- 無機質繊維・・・グラスウール、ロックウール
などがあります。

グラスウールの断熱材。画像引用:旭ファイバーグラス株式会社

ロックウールの断熱材。画像引用:JFEロックファイバー株式会社
断熱塗料【だんねつとりょう】
断熱塗料とは、外の気温が建物の中に伝わりにくい効果(断熱効果)を持つ塗料のことです。
断熱塗料は、屋根や外壁などの塗装に使用され、住宅が外の寒さや暑さの影響を受けにくくする役割があるため、住宅内において冷暖房の使用を節約できるといわれています。
断熱塗料による断熱は、断熱材を壁の中に埋め込む工事よりも小規模な工事であるため、費用は安いですが、断熱効果も比較的低いです。
断熱塗料に関して詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事もご覧ください。
ちなみに、太陽光の赤外線を反射する効果を持つ遮熱塗料とは別の塗料です。
単板【たんばん】

様々な木からできる単板

合板工場に積まれた加工前の単板
単板とは、木の表面を削り、薄い板状に加工したものです。
単板は、木からできているため、表面に木目があり、合板やプラスチックなどの製品の表面に貼り付けることで、木製製品のような雰囲気を出すことができます。
また、単板をいくつも重ね合わせて丈夫な一枚の板に加工したものが合板です。
ちなみに、単板は、
- 突板(つきいた。突き板、ツキ板などの表記もある)
- ベニヤ板(単板を重ねたものはベニヤ合板という)
短毛ローラー【たんもうろーらー】

引用:ピーアイエー株式会社
短毛ローラーとは、毛足の長さが約8mm以下のウールローラーのことです。
短毛ローラーは、住宅の外壁塗装において、
- 平らな面
- 凹凸が少ない面
などを塗る時に使用されます。
長毛ローラーと違い、塗料を多く含まないため、塗装時に重くなりにくく、疲れにくいですが、その分、こまめに塗料を付ける必要があります。
明確な定義があるわけではありませんが、ウールローラーは、毛足の長さによって
- 短毛ローラー(約8mm以下)
- 中毛ローラー(約10mm〜15mm)
- 長毛ローラー(約20mm以上)
などに分類されます。