本記事では、外壁塗装やリフォームに関する用語の内、「い」から始まる用語を解説しています。
目次
- イサム塗料株式会社【いさむとりょうかぶしきがいしゃ】
- イソシアネート【いそしあねーと】
- イソプロピルアルコール【いそぷろぴるあるこーる】
- 一液型塗料【いちえきがたとりょう】
- 一人工【いちにんく】
- 一文字葺き【いちもんじぶき】
- 一斗缶【いっとかん】
- 一般管理費【いっぱんかんりひ】
- 移動式足場【いどうしきあしば】
- イニシャルコスト【いにしゃるこすと】
- 犬走り【いぬばしり】
- いぶし瓦【いぶしがわら】
- 入母屋造屋根【いりもやづくりやね】
- 色押さえ【いろおさえ】
- 色温度【いろおんど】
- 色見本帳【いろみほんちょう】
- 色むら【いろむら】
- 色名【いろめい】
- 色分かれ【いろわかれ】
- インターロッキングブロック【いんたーろっきんぐぶろっく】
- イギリス積み【いぎりすづみ】
- インシュレーションボード【いんしゅれーしょんぼーど】
- 入り隅【いりすみ】
- 隠蔽力【いんぺいりょく】
- 板張り【いたばり】
イサム塗料株式会社【いさむとりょうかぶしきがいしゃ】
(引用: イサム塗料株式会社)
イサム塗料株式会社とは、自動車用、工業用、建築用の塗料の開発・製造・販売を行っている創業90周年を迎えた塗料メーカーのことを指します。
イサム塗料株式会社は、塗料以外にも建築用の仕上げ材や、下地調整剤も取り扱っており、他の塗料メーカーと比較して、環境に配慮した水性塗料を一番早く製造しました。
また、イサム塗料株式会社は
- 住宅内の臭い成分やカビの菌の繁殖を抑える効果がある「エアフレッシュ」
- タイルなどの床面を滑りにくくする効果がある「スキッドガードシリーズ」
- 工業機械用塗料の「アクアシャインシリーズ」
などの機能性塗料の開発にも注力しています。
イソシアネート【いそしあねーと】
イソシアネート(イソシアナート、イソシアン酸エステルとも呼ばれる)とは、ポリウレタンの主要の原料とされる化合物のことを指します。
イソシアネートとポリオールという化合物が結合することで、ポリウレタン樹脂は生成されます。
イソシアネートを含む、ポリウレタン樹脂が使用されている製品には
- 塗料、アスファルト、セメント、接着剤などの建築材料
- スポンジ、ゴムなどの家具
- 家電の基盤
- 繊維などの医療
- 紙や印刷材料などの文具
などがあります。
イソシアネートは、水分と反応することで、白く濁る性質を持つため、湿度が低い場所で保存されます。
また、イソシアネートは、人体に悪影響をもたらす化合物であるため、イソシアネートを取り扱う場所では十分な換気を行う必要があります。
イソプロピルアルコール【いそぷろぴるあるこーる】
(引用: ナカライテスク株式会社)
イソプロピルアルコール(イソプロパノール、2-プロパノールとも呼ばれる)とは、アルコール類の化合物です。
イソプロピルアルコールは、水やアルコールなどによく溶ける性質を持つため、工業や塗料の原料などに使用されます。
また、イソプロピルアルコールは、油脂類をよく溶かす性質を持ち、速乾性があるため、
- 消毒や清掃用品
- 外壁の塗り直しをする時に経年劣化した塗膜を剥がす材料
としても使用されます。
イソプロピルアルコールは、同じアルコール成分を含むエタノールと比較して、酒税がかからないため、安価で入手することができます。
イソプロピルアルコールは、気体になりやすい性質を持ち、気体になった時のガスは有毒性があるため、イソプロピルアルコールを取り扱う場所は、十分な換気を行う必要があります。
一液型塗料【いちえきがたとりょう】
一液型塗料(いちえきがたとりょう)とは、1つの缶の液体だけで塗料として使うことができる塗料の種類のことを指します。
一液型塗料は、塗装した後に塗料を固まらせるという性質の硬化剤がすでに混ぜ合わされた塗料であるため、二液型のように硬化剤を混ぜずに水やシンナーを入れて薄めるだけで、塗装に使用することができます。
一液型塗料を塗装で使用するメリットには、
- 二液型塗料と比較して価格が安い
- 硬化剤を混ぜ合わせる手間がなく、すぐに使用できるため作業がしやすい
- 塗料が余っても次の日に使用することができる
などがあります。
一方、一液型塗料を塗装で使用するデメリットには、
- 二液型塗料と比較して耐久性が低い
- 二液型塗料と比較して塗装できる下地の種類が少ない
- 硬化剤が混ぜられているので保管期間が限られる
などがあります。
参考:水性・油性、1・2液型、ツヤ等の塗料タイプは何が良い?
一人工【いちにんく】
一人工(いちにんく)とは、塗装などの建築工事に関わる職人1人が1日で担当する作業量の単位のことを指します。
一人工は、工事費用の計算において重要な数字であるため、工事の見積書や内訳明細書に記載されます。
一人工の費用は、会社ごとに異なるため、一人工の費用をあらかじめ確認しておきましょう。
例えば、1日かかる工事で、一人工を3万円として10人工がいくらになるかを計算する場合は、
30,000円×10人工=300,000円
です。
その工事が半日で終わる場合は、0.5人工での計算となるため、上記の計算に0.5人工をかけて
300,000円×0.5人工=150,000円
です。
一人工は、休日手当や残業手当を含まない8時間の労働にする単価であるため、休日手当や残業手当を計算する必要がある場合は、一人工とは別で計算する必要があります。
一文字葺き【いちもんじぶき】
(引用: 山内金属株式会社)
一文字葺き(いちもんじぶき)とは、平たい板を屋根の水平方向に一直線に連なるように葺く(ふく。瓦などで屋根を覆うこと)、屋根の葺き方のことを指します。
一文字葺きは、日本建築における伝統的な屋根の葺き方であり、寺や神社などで多く使用されるだけでなく、個人の住宅でも使用されます。
一文字葺きには、
- 小さな金属板を噛み合わせる葺き方であるため、屋根の湾曲している部分にも葺くことができる
- 小さな金属板を下地に直接貼り付けるため、断熱性能や防音性能が低い
- 綺麗に仕上げるためには業者の技術が必要なので、良い施工業者を探すのに時間がかかる
- 手間がかかる葺き方であるため、導入コストが高い
などの特徴があります。
一斗缶【いっとかん】
一斗缶とは、1斗(約18リットル)の容量がある缶の容器のことを指します。
全国18リットル缶工業組合連合会によると、18リットル缶が現在の一斗缶の正式名称のようです。
塗料の保存に使われる一斗缶は、主に鋼が素材として使用されており、保存期間を伸ばせるように缶の内側を樹脂でコーティングしている場合もあります。
そのため、一斗缶は遮光性と密封性に優れており、塗料や食品や化学物質などを入れる業務用の容器として使用されています。
一斗缶のサイズや形状は、JIS規格で統一されています。
一斗缶を容器として使用することのメリットは
- 重さが軽量であるため持ち運びがしやすい
- 他の容器と比較して安価である
- 鋼製であるため丈夫である
- 四角い形であるため、積み上げることができて、スペースの無駄がなく保管できる
- 最初に入っていた物とは別の物を入れるなど、再利用ができる
などがあります。
一般管理費【いっぱんかんりひ】
一般管理費とは、会社を運営していく上において必要な費用のことで、
- 事務所で発生する通信費や光熱費や家賃
- 事務用品の購入費
- 人事や経理を担当する部門の人件費
- 会社全体の福利厚生費
- 打ち合わせに要する交際費や旅費交通費
などが該当します。
建築の工事費は、
工事価格(工事原価 + 一般管理費) + 消費税
という計算式で計算されるため、一般管理費は工事費を構成する費用の一部といえるのです。
会社としては、工事費を上げた方が利益を得ることができて好ましいのですが、工事費を上げすぎて他社の工事費の方が安くなってしまうと、他社に仕事を取られてしまいます。
会社は、仕事を得るために工事費を下げる努力をしようと考えますが、塗料メーカーから仕入れる工事原価は下げにくいため、工事費を下げるということは一般管理費を下げるということに繋がりやすいのです。
そして、一般管理費の中でも最も下げやすい費用が作業員らの給料であり、作業員らの給料を下げて工事費用を安くし、仕事を得るという流れになりがちなのです。
ただ、このような考えに基づいて運営してしまうと、建築業に就労している人の労働条件を悪化させてしまうため、公共工事に関しては、国土交通省により「一般管理費は一定割合以上にしなければならない」と定められています。
例えば、500万円以下の建築工事の場合の一般管理費等の率は17.24%などが決められているので、公共工事を請け負っている外壁塗装業者はそれを遵守する必要があります。
(引用:http://www.mlit.go.jp/common/001157937.pdf)
移動式足場【いどうしきあしば】
(引用: 株式会社ピカコーポレイション)
移動式足場(ローリングタワーともよばれる)とは、下部にキャスターが付いており、移動させることができる足場のことを指します。
移動式足場のメリットは、
- 簡単に移動させることができるため、効率よく作業をすることができる
- 他の足場と比較して、住宅の周りに組み立てる必要がないため、作業時間を短縮できる
という点です。
一方、移動式足場のデメリットは
- 床面の勾配や凸凹によっては転倒する可能性があるため、安全に設置できる場所かどうかを確認する必要がある
- 固定しないと動いてしまうため、移動した後は足場をしっかりと固定する必要がある
という点です。
イニシャルコスト【いにしゃるこすと】
イニシャルコストとは、住宅の工事が完了するまでにかかる初期費用のことを指します。
外壁塗装におけるイニシャルコストは、
- 塗料やサイディングボードなどの材料費
- 足場の費用
- 塗装工事に携わる人たちの人件費
などが該当します。
外壁塗装に使用する塗料を例えにしてイニシャルコストについて解説します。
アクリル塗料 | シリコン塗料 | |
価格相場 (30坪の場合) |
60万円 | 87万円 |
耐用年数 | 5〜8年 | 10〜15年 |
アクリル塗料を使用した場合(60万円)は、シリコン塗料を使用した場合(87万円)と比較して、イニシャルコストを27万円抑えることができます。
しかし、アクリル塗料の耐用年数(5〜8年)は、シリコン塗料の耐用年数(10〜15年)と比較して劣るため、イニシャルコストを抑えることができても、塗り替え工事を早めに行わなければならず、その分の費用が発生してしまうのです。
シリコン塗料を使用した場合は、アクリル塗料と比較してイニシャルコストが27万円高いですが、耐用年数がアクリル塗料よりも優れており、塗り替えまでの期間が長いため、数十年の期間で考えた場合、塗装リフォーム工事費用を安くすることができるといえます。
犬走り【いぬばしり】
犬走りとは、住宅の周りに設けられた、幅40cm~60cmほどの、細長い通路のことを指します。
犬走りは、
- 屋根から落ちた雨水のはね返りによる汚れから外壁を守る
- 住宅の周りに雑草が生えることを防ぎ、住宅の周りの環境を整える
- 害虫の住宅内への侵入を防ぐ
- 砂利を使用した場合は、砂利の上を歩くと音がなるため、住宅の防犯性能を高める
などの理由により、昔から日本の家屋で設置されています。
犬走りの材料は、コンクリートを使用することが多いですが、住宅との調和を考えて
- 砂利
- レンガ
- タイル
- 石
- モルタル
などを使用することもあります。
いぶし瓦【いぶしがわら】
(引用: 株式会社シバオ)
いぶし瓦とは、空気を遮断した場所で、煙によって燻(いぶ)した瓦のことを指します。
いぶし瓦は、燻すことによって付着した炭化水素ガスが炭素膜を形成しているため、表面が銀色に見え、重厚感があります。
いぶし瓦の屋根材料としてのメリットは、
- 瓦の色が均一で美しい銀色であるため、建物が重厚感のある雰囲気になる
- 炭素膜の保護層により、耐久性に優れている
- 塗装製品ではないので、塗り替えリフォームの手間がかからない
- 瓦に厚みがあるため、防音性が高まる
- 断熱効果が高まるため、部屋の中の気温が外の気温の影響を受けにくくなる
という点です。
一方、いぶし瓦の屋根材料としてのデメリットは
- 導入コストが高い
- 重さがあるため、強度がある住宅にしか使用できない
という点です。
入母屋造屋根【いりもやづくりやね】
入母屋造屋根とは、上部が2方へ傾斜し、下部が4方に傾斜した屋根のことを指します。
入母屋造屋根は、日本建築における伝統的な屋根であり、城や神社などで多く使用されているだけでなく、個人の住宅でも使用されています。
入母屋造屋根を屋根として使用することのメリットは、
- 四方から構成されており頑丈な構造であるため、耐風性に優れている
- 断熱効果が高まるため、部屋の中の気温が外の気温の影響を受けにくい
- 日本の風土や環境になじむ
という点です。
一方、入母屋造屋根を屋根として使用することのデメリットは、
- 他の屋根と比較して導入コストが高い
- 複雑な構造を持つため、施工業者を探すのに時間がかかる
- 重さがあるため、強度がある住宅でしか使用できない
という点です。
色押さえ【いろおさえ】
色押さえ(いろおさえ)とは、木材への塗装において、上塗り塗装を行う前にもう一層塗装する作業のことを指します。
木材に塗装を行う時に、着色剤を塗装した上に上塗り塗装を行ってしまうと、上塗り塗料によって着色剤に
- 変色
- にじみ
- まだら
が発生してしまう可能性があります。
そのため、上塗り塗装を行う前にアンダーシーラーなどの材料を塗装して色押さえを行うことで、上塗り塗料によって着色材に変色、にじみ、まだらが発生してしまうのを防ぐことができます。
さらに、色押さえを行うことで、着色剤と上塗り塗料の密着性もよくなるため、木材への塗装をキレイに仕上げることができるのです。
色温度【いろおんど】
色温度とは、照明や太陽光などの光の色を表現するための数値のことを指します。
色温度の単位には、K(ケルビン)が使用されます。
色温度が低いほど赤みがかった色であり、逆に、色温度が高いほど青みがかった色です。
色温度は、人の心理に影響を与えるため、住宅においても関わりがあります。
例えば、住宅内の照明には
- 色温度が2800Kの照明
- 色温度が4600~7200Kの照明
などがあります。
- 暖かみのある低い色温度の照明は、料理を美味しく見せる影響があるので食事をする部屋に使用する
- 明るさがある高い色温度の照明は、人の作業を集中させる影響があるので作業をする部屋に使用する
など、その部屋の目的に合った色温度の照明を選択する必要があります。
色見本帳【いろみほんちょう】
色見本帳とは、様々な種類の色を整理して印刷したもののことを指します。
カラーチャートとも呼ばれています。
外壁塗装における色見本帳には、建物の塗装で使用する塗料の色が印刷されています。
色見本帳を使用して、塗料の色を顧客が確認することにより、顧客は外壁塗装後の色をイメージすることができます。
色見本帳の種類には
- 塗料メーカーの色見本帳
- 日本塗料業界の色見本帳
- ウェブサイトで公開されているカラーシミュレーションによる色見本帳
- 塗料を板に塗装した色見本帳
などがあります。
外壁の色を色見本帳で選ぶ時は、
- 色の面積効果による見え方の異なりを防ぐため、気に入った色があればA4以上のサイズで再度色味を見る
- 場所による見え方の異なりを防ぐため、室外で色見本帳を見る
などの工夫が必要です。
色むら【いろむら】
色むらとは、塗装後の外壁や屋根の塗膜に発生した部分的な色の差のことを指します。
外壁などに色むらが発生してしまうと、住宅の外観が損なわれてしまうだけでなく、塗膜の耐久性や防水機能が発揮されない可能性があるため、外壁などに色むらが発生しているのを見つけた場合は、施工した業者や近隣の外壁塗装業者に調査を依頼しましょう。。
色むらが発生する原因のほとんどは、外壁塗装業者の施工不良であるため、色むらを起こさないようにするためには、外壁塗装に関する知識を持った業者に塗装工事を依頼することが重要です。
色むらが発生する原因となる施工不良には、
- 塗料が外壁の下地に吸収されすぎた
- 適切な塗料選びを行わなかった
- 下塗り塗料の塗布が不足していた
- 中塗りの色とは違う色を上塗りで塗装した
- 塗料メーカーによって規定された仕様で塗装を行わなかった
- 塗装を行う前の塗装面が十分に乾燥していなかった
などがあげられます。
色名【いろめい】
色名(いろめい、しきめい)とは、色に対してつけられた名前のことを指します。
例えば、同じ赤色でも
- 彩度が高くピンク色に近い赤色
- 明度が低く橙色に近い赤色
など、彩度や明度によって色を認識する範囲が異なるため、色名による色の呼び名と実際の色の関係は正確であるとはいえません。
色名は地域や時代や国や個人によって独特な認識と名称を持つものが多いです。
例えば、日本で赤とは炎や活力を連想させますが、インドでは純粋さをイメージさせるなど、色のイメージは国によって異なります。
世界の赤に対する色名とイメージ
日本 | 中国 | インド | |
色名 | 赤 | ホン | ラール |
イメージ | 炎・勝利・活力 | 幸運・召集 | 純粋・スピリチュアル |
色名には、
- 基本色名・・・色を表す基本的な色名。赤、緑、青など。
- 系統色名・・・基本色名に明るい、暗い、鮮やかなどの修飾語を組み合わせた色名。明るい赤色、暗い緑色など。
- 固有色名・・・顔料、染料、動植物などから連想されるもので色を表す色名。水色、桜色など。
- 慣用色名・・・固有色名の中でも比較的よく知られている色名。空色、ラベンダー、サーモンピンクなど。
などがあります。
色分かれ【いろわかれ】
色分かれとは、複数の塗料を混合した塗料で塗装を行った時に、塗膜の色が不均一になる施工不良の一つです。
色分かれは、塗料に含まれる顔料が塗膜が乾燥する間に分離したため、塗膜の色がまだらに見える状態です。
色分かれが発生する原因として、
- 複数の塗料を混合した時の混合が不十分だった
- 塗膜の厚さが不均一だった
- 塗料に加えるシンナーの量が多すぎた
- 塗料に加えるシンナーが塗料に適したシンナーではなかった
などがあります。
そのため、色分かれを発生させない対策として
- 複数の塗料の混合作業を十分に行う
- 塗膜の厚さを均一に保つように塗装する
- 塗料に加えるシンナーは、その塗料に適したシンナーを適切な量を加えて使用する
などがあります。
インターロッキングブロック【いんたーろっきんぐぶろっく】
(引用: 日本コンクリート株式会社)
インターロッキングブロックとは、道路や敷地の舗装に使用される、お互いがかみ合う形のコンクリートブロックのことを指します。
インターロッキングブロックは、ブロックを組み合わせて配置した後に、組み合わせたブロック同士のすき間を砂で埋めることで固定されます。
インターロッキングブロックを舗装で使用することのメリットは、
- 雨水がブロック同士のすき間を通って地面に流れるため、水たまりの発生を防ぐことができる
- 形や色や素材の種類が多いため、オリジナリティの高い舗装ができる
- コンクリートでの舗装と比較して、表面温度が高くなりにくい
という点です。
一方、インターロッキングブロックを舗装で使用することのデメリットは
- しっかりとした下地作りが必要なため、施工の時間と手間がかかる
- 導入コストが高い
という点です。
イギリス積み【いぎりすづみ】
イギリス積みとは、レンガを積む時に
- 長手(レンガの側面の長い方)だけの段
- 小口(レンガの側面の短い方)だけの段
を交互に積むレンガの積み方のことを指します。
イギリス積みは、日本で主流のレンガの積み方であり、強度に優れる積み方であるため、土木構造物や鉄道の橋などでよく見られる積み方です。
イギリス積みには、
- 使用するレンガが少なく済むため、導入コストが安い
- 他のレンガの積み方と比較して強度が高い
- 他のレンガの積み方と比較して、外観が良くないと考える人もいる
などの特徴があります。
インシュレーションボード【いんしゅれーしょんぼーど】
(引用: 大建工業株式会社)
インシュレーションボードとは、木材の繊維から製造した板状の建材のことを指します。
インシュレーションボードは、木材を繊維の状態にした後、接着剤や合成樹脂を混合して製造されます。
インシュレーションボードの建材としてのメリットは、
- 他の木材と比較して導入コストが安い
- 断熱効果が高まるため、部屋の中の気温が外の気温の影響を受けにくくなる
- 音を抑える吸音性に優れているため、防音性が高まる
という点です。
一方、インシュレーションボードの建材としてのデメリットは
- 原料が木材であるため、水や湿気に弱い
- 他の木材と比較して強度が低い
- 木材繊維で作られており、åß無数の穴があるため、くぎやねじで固定しても固定する力が弱い
入り隅【いりすみ】
入り隅(いりすみ)とは、2つの壁や板が内向きに入りあった時にできる凹状になっている角のことを指します。
入り隅は、外壁でも内壁でも同じ言葉で表現されます。
外壁塗装において「入り隅が少ない住宅の方が施工価格が安い」といわれています。
なぜなら、住宅に入り隅が多くなると、その分、職人が作業を行う面積が増えて、塗装や建材のコストが発生するためです。
また、外壁の入り隅などの角部分には、貼り合わせたサイディングボードのすき間をコーキング材で埋める必要があるため、入り隅の作業は平面部分の作業よりも手間がかかります。
隠蔽力【いんぺいりょく】
隠蔽力(いんぺいりょく)とは、塗装を行った塗料が塗装した場所の下地を透けさせない度合いのことを指します。
隠蔽力が高いと、塗装を行った場所の下地の色は塗膜の色で隠されますが、隠蔽力が低いと、塗装を行った場所の下地の色が塗膜の上から透けて見えます。
隠蔽力は、塗料の顔料の濃度によって定まり、塗料に含まれる顔料が多いほど(濃度が高いほど)隠蔽力が高くなり、下地の色は塗料の色で隠されます。
例としてあげると、隠蔽力が高い塗料の色は黒色などで、隠蔽力が低い塗料の色は白色や黄色などです。
隠蔽力が低い塗料でも下地を透けさせない方法として、
- 同じ塗料を塗り重ねることで、塗膜の厚さを増やす
- 下塗りをして、その上にさらに上塗りをする
などがあります。
板張り【いたばり】
板張り(いたばり)とは、木材を使用した板状の建材を、住宅に張り付ける作業のことを指します。
板張りは、主に住宅の内壁、天井、床などで行われる作業であり、自然の素材である木材を住宅に取り入れられるため、住宅内に温もりのある雰囲気を持たせることができます。
住宅の材料が鉄筋コンクリートを使用した構造であっても、床や壁に板張りを行い、自然の素材である木を住宅に取り入れることで、住宅内の印象を変えることができます。
板張りは、
- 施す場所
- 使用する材料の種類
- 使用する材料の量
- 板の張り方や向き
などの様々な種類があり、板張りの種類によって、住宅内に持たせられる雰囲気が異なります。
板張りには、
- 自然の素材である木材を住宅に取り入れられる
- 導入コストが安い
- 経年劣化により、木材の反りや割れが発生する可能性がある
などの特徴があります。